シン・ヒュウガ・シャイング

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シン・ヒュウガ・シャイング
登場作品

コードギアスシリーズ

声優 松風雅也
皆川純子(幼少時代)
デザイン 木村貴宏
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
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プロフィール
種族 地球人(日本人)
性別
身長 187cm
所属 ユーロ・ブリタニア(聖ミカエル騎士団)
役職 騎士→総帥
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シン・ヒュウガ・シャイングは『コードギアス 亡国のアキト』の登場人物。

概要

アキトの生き別れの異父兄。ユーロ・ブリタニアの聖ミカエル騎士団に所属する騎士。

10歳の時に家を出て、ユーロ・ブリタニアの名家、シャイング家の養子となる。義妹アリス・シャイングと婚約しており、シャイング家後継者として内定している。

一見、外見に相応しい騎士らしい優美さを持っているが、その実態は世界の破壊を望み覇道のためなら愛する者の犠牲を厭わない冷血な人物。しかし、その実態は今の世界に絶望しているからこそ愛する者たちを世界から解放する事を望む慈悲深い心を持つ

「愛する者にのみ死の命令が効く」ギアスを所持しており、この能力も本心である「残酷な世界からの解放」が「死」という歪んた形で発露したものである。かつて、この能力を使い両親を含めた一族を死へと追いやり、次第に能力に溺れ「ブリタニア皇帝と帝都ペンドラゴンを排除し世界に大きな混乱をもたらし、地上を屍で埋め尽くす」という歪んだ理想に取りつかれる事となる。

また、シン本人もギアスの特性を把握しきれておらず、死の命令をかけた人物に対して能力が不発した事もあった。

彼の望んでいた形ではないが世界の破壊は後年、ある人物果たされる事となった

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。2017年11月のイベント「悲しみのない世界」にて期間限定参戦。シナリオNPC

人間関係

日向アキト
生き別れの異父弟。
実は母の不義には幼少の頃から気付き、それ故にアキトの父が誰かも気付いていた。
兄弟仲は良好であったのだが、自身の両親の醜い関係を目の当たりにすると共に世界そのものにも絶望し、幼い弟を愛するが故にギアスで自害させようとするが失敗し、十数年後に再会する。
ジャン・ロウ
シンを支える参謀。ジャンヌという本名を持つ女性で、アシュレイと同じ捨て子。
シンに婚約者の義妹がいるのを承知しているが、それでも恩人であるシンを盲目的なまでに愛している。しかし、時折見せるシンの狂気に戸惑いを見せる。
アシュレイ・アシュラ
シンの部下。親に捨てられ、狼に育てられていたところをシンに遭遇して彼により人間の文明社会に戻された。
自身を拾ってくれたシンには絶大な信頼と忠誠心を抱くが、途中でその暴走と狂気によって斬り捨てられてしまう。後に彼を彼自身の闇から救うべくアキトと共闘する。
ミケーレ・マンフレディ
聖ミカエル騎士団の団長。一族をギアスで皆殺しにした後、ファルネーゼと共にシンの剣の才能を見込んで鍛え上げ、側近としている。シャイング家への養子縁組とミカエル騎士団への後継者も彼の尽力によるもので、シンとは互いに実の兄弟のような信頼関係を築く。
しかし、それ故にシンの愛する者にのみ死を命ずるギアスの条件を満たしてしまい、兄弟と称されたことで不快感を示したシンによってギアスで自害させられる。だが、兄同然の彼の死は母と同等の影をシンの心に落としている。
アンドレア・ファルネーゼ
聖ラファエル騎士団の団長。マンフレディが自害した件で不信感を抱かれる。
アリス・シャイング
養子縁組に入ったシャイング家の令嬢で、アリスはシンの婚約者でもある。屋敷での生活では服の生地の意見を聞いたり、笹舟を見せてあげるなど良好な関係であった。
マリア・シャイング
養子縁組に入ったシャイング家の奥方で、シンの義理の母である。義理でもシンを実の息子として愛しており、シンにとっても実の母に次ぐ二人目の母であった。
両親
日向家はE.U.に居を構えながらも古く続く名門であり、ギアスにも縁があった。いつの頃からかは不明だが、両親の仲は最悪であり、母は優しかった使用人の男性と不義を結び、後の義弟になるアキトを産む。
父はアキトの父を殺すが、母の不義に関心を示さず、自身に尽くさせるという責め苦を与える。幼い頃にこれを見ていたシンは両親の醜悪な関係と世界に絶望し、父を殺した後に壁画に描かれたコードを刻まれた髑髏と契約してギアスを得た。
そして、ギアスを得たシンは母を含む一族を心中させるがアキトだけは失敗した。回想によれば、母はアキトに毒を飲ませようとしたが、アキトを殺すことを拒んだ母は別の薬を飲ませていた模様。この件もシンのトラウマとして深い爪痕を残している。

名台詞

「最悪だ」
マンフレディから実の兄弟のように思っていると言われて、ある意味その繋がりを忌避しているが故の返答。この直後にギアスを用いて恩師を自害させる。
「感じる……!生きていたのか」
スロニムでの戦闘でギアスを通じて弟の存在を感じ取る。その声には歓喜とも狂気ともつかぬ高揚を帯びている。
「そうか。神は私のためにおまえを生かした。私の大義のためだ」
「アキト。我がミカエル騎士団と血の契約を結べ。そして新しき人の世の創造のためにその命を捧げよ」
「そうだ。おまえは―――死ね。私のために」
弟と再会して開口一番の台詞。その言葉を通信で聞いていたレイラは「それが弟への言葉か!」と激怒。
「私はお前を認めているのだよ、枢木。日本最後の首相の息子が…その征服者の騎士になるとはね。」
スザク「くっ…だから!?」
「素晴らしいよ。」
軍師ジュリアス・キングスレイの正体が処刑された反逆者ゼロと見抜き、同時にスザクの中にある闇を見抜いたシンの感想。主君でもありかけがえのない女性を奪った張本人の護衛という意味以外でもそれを認めるが、スザクの答えは銃弾であった。
「枢木、見ろよこれを。血と死に満ちた世界を…お前が望んだ。」
スザク「違う!俺は戦いたくない!」
「お前は俺と同じだ…世界を憎み、人に絶望している。」
スザク「違う!」
「その白き魔神で全てを…破壊したいのだろう?」
スザク「違う…!」
「私と同じだ…」
「お前の心の底にある闇が私には見えるんだよ、スザク。」
ジュリアスの正体を見破ったシンを撃ったスザクに対し、シンも前もって控えさせたジャン達聖ミカエル騎士団のKMFを放つ。乱戦の中で多くの兵が死に、それをスザクの望みと称する。スザクは頑なに認めようとしなかったが、事実この時スザクは最愛の女性を奪ったゼロを護衛しているというこの上ない葛藤に苛まれている。そして、彼女を奪い自身を欺いた親友に絶望し、心の奥で願った全ての破滅を見破られた。
スザク自身も否定できなかったのは僅かでもその憎悪を抱えていたから。戦っていたジャンもランスロットを「白い悪魔」と称し、それだけの力も今手にしていた。
この会話の中で自分と同じだと評しているが共に父殺しの罪を犯しているのであながち間違いでもない。
「……不愉快だ。おまえのような愚かしい奴を見ると、吐き気がする」
降伏のための会談の中でレイラがアキトの優しさを訴え必ず帰ってくると信じていると伝えるも、その瞬間に彼の声は殺人者のそれとなる。その気高さと優しさは彼の心を決定的に傷つけるものに他ならなかった。
「信じる? おまえはまだわからないのか? 裏切られたことも……」
「教えてやる……人を信じるなどという概念は、バカ共を利用するためにさかしい者たちが作った幻影だ。人間が信じるに値すると本気で思っているのか?」
母の裏切りと父の無関心……酷薄なまでの家庭環境から形成され醸成されてしまった猜疑心。しかし、レイラの答えは「信じれば、きっとその想いは伝わる」という相も変わらずの愚直な答えだった。
「だから! おまえは裏切られ、利用される!」
「人間にそんなものなどみじんもないということを、おまえは思い知るがいい。人はみんな自分さえ良ければいい。自分だけが豊かであればいい。いや、それだけじゃない。他人が不幸であればあるほど、自分の幸せを確認できるとさえ思ってる、浅ましい生き物だ!」
上記の台詞の答えに凶気に満ちた哄笑を上げた後に一転、怒りの形相で吼える人への不信。さらに小説版では一番上の台詞の後に「スマイラスにも、そこの"モグラ"にもだ!」とスパイであるクラウスを当てこすって指摘し、これにはクラウスも苦虫をかみつぶしたような顔でまったくのところ、これは事実であると認めている。激昂した末に吐き捨てた持論ではあるが、実際、侵略により他国民を搾取するブリタニアや貴族、政治に無関心なユーロピア市民に無責任な市民軍、野心的なスマイラスなど今の世界の在り様を酷薄なまでに正鵠を射てしまってるのが悲しい。しかし、その正鵠もレイラの高潔さと優しさには何ら響かず逆に「可哀想だ」と反論されてしまい、それがシンをさらに逆上させる。
「救いがたいな。なら信じればいい。その前におまえはこの世界から消える。死ね!」
レイラに哀れまれたことに逆上し首に白刃を突きつけた上でギアスを発動し自害を命ずる。
「それが望みだ。この地上が屍で埋め尽くされればいい」
アポロンの馬車でペンドラゴンを攻撃し皇帝が死ねば世界中で大戦が起きると糾弾されるも酷薄な笑みでそれを肯定しクラウスからは狂っていると評される。
「降伏など認めない。あの城を攻め滅ぼし、ひとり残らず殺す。必要なものは、俺がこの手で奪う」
上記の望みを明かした上で獰猛な殺意を顕わにするシン。「死」という歪んだ救済を今度は世界に齎すべく破滅へと躊躇わず邁進する。
「孤独など怖くはない…むしろそれを望むさ…」
最終章、回想にて髑髏と契約しギアスを会得した際の台詞。自分から孤独を望んだ男の行き着く果ては…。

搭乗機体

ヴェルキンゲトリグス
専用KMF。ケンタウロスのような四脚形態へ変形可能。