「菅原マサキ」の版間の差分

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2012年6月20日 (水) 19:40時点における版

菅原マサキ(Masaki Sugawara)

加藤機関の一番隊を率いる青年。カウボーイファッションに身を包んでいる。総司令である久嵩の側近でもあり、彼の右腕と言える。久嵩の指示を受け、各地にスフィアを設置するなど詳細不明の作戦を遂行する。その詳細を機関内で唯一知る人物であり、謎が多い。久嵩の無茶を嗜めることもしばしばあり、浩一からは「御託野郎」と呼ばれ嫌われている。

しかし、それらの顔は全て偽りであり、本来の素性は高蓋然性世界マキナ人間。統一意志セントラルの尖兵にして久嵩の監視役であり、機関とセントラルの連絡役でもある。思考ネットワークに組み込まれたマキナ人間であるため、「菅原マサキ」という人物の個我はほとんど存在しないが、あくまでも統一を拒む浩一に対し、彼のいう「正義」を否定した際に珍しく感情的になるなど、完全に自我が消失しているわけではない。とはいえ、その行動はまずセントラルによる統一ありきのものであるため、JUDAや加藤機関とは絶対的に相容れず、敵対することになる。完全防御を誇る強化型グラン・ネイドル、ラインバレル以外で唯一「オーバーライド」を実装したネイキッドで立ち塞がり、最後には巨大マキナと融合してJUDA特務室と死闘を繰り広げたが、最後はエグゼキューターの直撃を受けて死亡した。

原作漫画版では、外見・性格は変わらないが普通の人間であり、名実ともに久嵩の懐刀。彼への心酔はかなり深く、久嵩を罵倒した浩一をその場で殺そうとするなど筋金入り。こちらの彼は浩一から「ロン毛野郎」と呼ばれ、やっぱり嫌われている。戦闘技術は加藤機関の中でもトップクラスの腕前を誇り、グラン・ネイドルで接近戦をやってのけるなどの神業も披露した。 こちらの彼は何らかの事情でわけもわからぬままファクターになったらしく、ネイキッドのコクピットでパニックに陥っている所を当時加藤機関にいた石神に保護された経緯がある。そのため彼がジュダのファクターになった際は我が事のように喜んでいたが、後に石神が機関を去った際にそれが憎しみに反転し、怒りを抱いている。ちなみに、当時はスーツを着ており、石神の離脱後にJUDA特務室の制服として使われている。

キャラクターデザインはラインバレル以前に連載されていた「無敵番長バクライガ」のキャラを輸入している(最終回で敵組織「十番勝負」にそっくりのキャラが出ている)。


登場作品と役柄

スーパーロボット大戦L
概ね原作準拠で、物語の各所で暗躍しており、本作の最大の黒幕格の人物である。また、本作のオリジナル敵組織であるGreATとも深い関係がある。顔グラフィックは通常、ファクターアイ、マキナ人間の3つ存在する。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

マキナ人間補正のおかげでとにかく命中率・回避率が高い。射撃が高いが、最終搭乗機のネイキッドは格闘オンリー。とはいえ、格闘との差はわずか5のため同じことであるが。回避だけが低いため攻撃は当てやすいが、ネイキッドになるとオーバーライドで避けられがち。

特殊技能(特殊スキル)

ファクター→マキナ人間Lv9 切り払い 指揮官Lv1 底力Lv9 援護攻撃Lv3 コンボLv3
マキナ人間と底力の同時作用でどんどん堅く、速くなる。迂闊に援護隊形を組むとエリミネーターのアタックコンボやMAP兵器で一網打尽にされてしまう。


パイロットBGM

「鬼帝の剣」
主題歌。

人間関係

加藤久嵩
機関所属時の上官。彼の行動を逐一監視していたが、自身が意識を統一したマキナ人間である事が祟って読み切れなかった。
早瀬浩一
宿敵。彼の『正義』とマサキの『統一』は決定的に相容れない。
中島宗美桐山英治
彼らをマキナ人間化した。
九条美海
原作漫画版、アニメ版双方で対峙。アニメではさんざんマサキにけなされているが、原作ではマサキを本気で戦慄させた稀有な人物。
石神邦生
元同僚。原作漫画版では育ての親的存在だったが…。

他作品との人間関係

張五飛
Lでは機関所属時の同僚。
ギルバート・デュランダル
Lでの裏の協力者。セントラルの意思とデスティニープランの共通性から彼のプランを支援するが、最終的に両者の目指す先は似て非なるものだった。
ラクス・クラインキラ・ヤマト
LではGreATを探る彼らを侵略の障害と断定し、デュランダルを介して彼らの抹殺を企てた。
レイ・ザ・バレル
LではLOTUSからザフトに帰還した際にマサキがデュランダルの協力者であった事に驚愕する。当然ながら今まで戦ってきたマサキやセントラルに対して内心嫌悪感を抱いており、デュランダルに苦言を呈した。また、後にマサキがデュランダルを侮辱した際は激怒していた。
ルド・グロリア
直接関わったわけではないが、マサキの所属するセントラルと取引をしていた。


名台詞

「そのマキナは泣いているぞ…脆弱なファクターしか持てず、本来の力を出し切れぬことを…哀れだな」
御崎町での戦いで九条美海ペインキラーを圧倒して、辛辣な言葉を浴びせる。原作漫画版では逆に圧倒されていた事や「本来の力」というものを考えると、皮肉と言うべきか。
Lではこの台詞をアレンジした形で、美海との戦闘台詞として採用された。
「正義とは? お前の言う正義とは、個人が関与しうる極めて狭量な情報空間の保全」
「すなわち、原始的な拡張自我の単純な防衛反応にすぎない」
「任意の物体が帰属する社会的システムを防衛し、侵入者を排撃しようとする…その行動は生物学的条件反射にすぎない!」
「お前の正義とは、この粗雑な構造体を保護する自己本位的な行動なのだ、早瀬浩一!」
テルミノ・クレメンティアにて浩一と対峙した際の台詞。浩一の「正義」を否定するのに珍しく感情的になっているのが伺える。セントラルにリンクしているだけに、「正義」を規定するのにやたら理屈的な解釈を当てている。

迷台詞

「はい。それについてなのですが…こちらをご覧ください、総司令」
ピクチャードラマ#05にて、久嵩と加藤機関を世界の一般大衆に知らしめる作戦会議をしている際の台詞。これだけ見れば普通なのだが、この後「チャイナドレスを着たユリアンヌ」の写真が映し出される。マキナ人間である筈のアニメ版マサキだが、何気にお茶目な一面も持っている。セントラルが統一意志であることを考えると、ほかのマキナ人間もそうなのだろうか…。

スパロボシリーズの名台詞

「早瀬浩一か…」
(単なる子供としか思えんが…加藤総司令は早瀬浩一を『想像以上の少年』と評していた)
(何がそう思わせるのか…)
「放課後の来訪者」における浩一との戦闘前会話。これ以後、マサキは浩一に対する注目を強めることになる。
「ラインバレル以外のマキナに用はない…ハイブリッドな機体であってもそれは同様だ」
「脆弱なパイロットに弄ばれ、本来の力が出しきれぬようでは機体が泣く」
「神獣覚醒」にてJUDA特務室の面々に対して。明らかに彼らを脅威として見ていないことがわかる。
「アパレシオンでこちらの射程内に踏み込むなど、愚かな行為だ」
矢島との戦闘台詞。矢島には防御系の精神コマンドがない上マサキは命中が高いため、ある意味正しい(ちなみに原作においては、電磁迷彩作動中のアパレシオンなら接近に気付かれることはなかった)。
「随分と下らない人間をファクターにしたものだな、ラインバレル」
浩一との戦闘台詞。マサキの戦闘台詞はどれもこれも、ファクターではなく機体に語りかけるものが多い。
「我々はクローニング技術の失敗……限界に達したエネルギー問題解消のため、人類によって生み出された……」
「正義のために」におけるマキナ人間誕生の一因。
「あくまでも人としての死を望むか。ならば、お前の守ろうとするものごと消し去ってやろう…!」
「正義のために」でネイキッドに乗り換えたのち、浩一と決定的に相容れないことがはっきりした直後。Lのマサキはセントラルの中心的存在らしく、そこかしこに「菅原マサキ」の個我が垣間見られる。
「ラインバレルだけが特別ではないことを証明してやろう」
「セントラルの技術力を持ってすれば」
「オーバーライドなど造作もない」
オーバーライド使用時の台詞パターンその1。ラインバレルの特権ではないのだろうが、恐るべきはそれを容易に実現したセントラルというべきか。
「お前もファクターならば、抵抗など無意味とわかるだろう」
「つまらぬファクターに興味はない。削除を開始する」
ファクター勢との戦闘台詞。原作通りにマキナ勢で立ち回ろうとするとよく見ることになる。
「沢渡、抵抗など無意味だ」
沢渡との戦闘セリフ。原作で対峙することはなかったので、オリジナル台詞である。この他「我らと一つになれ」「アルマなどで我らに勝つつもりとは……愚かだな」のバリエーションがあり、ユリアンヌにも同様の台詞で対応する。
「城崎天児の設計理念は理解不可能」
「激発する感情の力を以って現状を打破する……不確定要素に依存した非現実的な戦略だ」
「削除を開始する」
セントラルとの融合時の台詞。本編における「菅原マサキ」としての最後の台詞である。感情の力によってその能力を発揮するラインバレルと、感情を殺すことにより安定した力を発揮するセントラルのマキナ、その勝敗は……。

搭乗機体・関連機体

グラン・ネイドル
初期搭乗機。ビームに対する絶対的防御を備えており、ラインバレル以外で唯一ビーム兵器を搭載する要塞型マキナ。
ネイキッド
グラン・ネイドルの本体たる人型マキナ。大剣「エリミネーター」と高速連続転送攻撃「オーバーライド」で戦う。
セントラル
最終決戦で融合した巨大マキナ。正式名称は不明で、「セントラル」は仮称。