「宇宙戦艦ヤマト2199」の版間の差分

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2016年6月11日 (土) 16:56時点における版

  • 劇場先行公開:2012年4月7日 ~ 2013年8月24日、全七章。
  • テレビ放送:2013年4月7日 ~ 9月29日(MBS・TBS系)全26話。
  • 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦V(2017年)

概要

1974年に放送され、アニメブームを起こしたSF作品『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品。旧作とストーリー自体は同じだが、違和感のある描写が修正され、新たな設定も加えられている。また、女性キャラクターが多く追加されている。

タイトルの「2199」は、「にいいちきゅうきゅう」と読む。

スーパーロボット大戦への参戦の経緯

ロボットの登場しない本作品[1]だが、参戦発表時のプロデューサー・寺田貴信氏の発言によれば「『ヤマト』を参戦させることは以前から考えていた」という。

また、「ロボットが登場しないため参戦を悩んでいた」ともいうが、本作品に島大介役で出演している声優の鈴村健一氏から「『ヤマト』はまだ参戦しないのか?」と問われたことや、「バンダイナムコエンターテインメントから(スパロボに対して)新たなクロスオーバーを求められた」ことから参戦が決定したという。

ストーリー

地球外知的生命体・ガミラス人によって地球は汚染され、人々は地下での生活を余儀無くされていた。だが、人類絶滅まで残り1年となった西暦2199年、異星人・イスカンダル人から齎された技術によって、恒星間航行が可能な宇宙戦艦「ヤマト」が完成し、これによってイスカンダルまで汚染浄化システムを取りに行く「ヤマト計画」の存在が明かされる。選抜メンバーは、16万8千光年[2]彼方にあるイスカンダルに向けて旅立つ。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

沖田十三
宇宙戦艦ヤマトの艦長。
古代進
宇宙戦艦ヤマトの戦術長。
南部康雄
宇宙戦艦ヤマトの砲雷長。
島大介
宇宙戦艦ヤマトの航海長。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

国連宇宙軍

ヤマト
イスカンダルから齎された技術を使用して開発された宇宙戦艦。外観が旧日本軍の戦艦大和に偽装されており、ガミラス側から「テロンの舟」と呼称される。
コスモゼロ
ヤマトに搭載された艦載機。

ガミラス

デストリア級航宙重巡洋艦
ガミラス帝国軍主力艦艇。
ポルメリア級強襲航宙母艦
円盤型空母。
メランカ
ポルメリア級の艦載機。
ツヴァルケ
ガミラス帝国軍主力戦闘機。

用語

大ガミラス帝星
地球から16万8千光年離れたサレザー恒星系に位置する第4惑星イスカンダルおよびガミラス本星を拠点とした星間国家。通称「ガミラス帝国」。武力によって多くの星々を植民星としている。
なお、ガミラス本星出身者は青い肌が特徴だが、身体面やメンタルは地球人と何ら変わりがない。

楽曲

オープニングテーマ
「宇宙戦艦ヤマト」(第3話~第14話)
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 宮川泰 / 編曲 - 宮川彬良 / 歌・先行上映版 - ささきいさお / バックコーラス - 東京混声合唱団、Yucca / 歌・TV放送版 - 歌 - Project Yamato 2199
旧作から使われている、ヤマトシリーズの顔といえる歌。第1話ではEDとして使用。再放送では第16話以降もOPとして流れた。
「Fight For Liberty」(第16話以降)
作詞・作曲 - TAKUYA∞ / 編曲 - UVERworld、平出悟 / 歌 - UVERworld
『宇宙戦艦ヤマト』TVシリーズ初となるタイアップソング。

登場作と扱われ方

単独作品

スーパーロボット大戦V
初参戦作品。上記の通り巨大ロボットが登場しない作品なので、参戦発表には驚きの声が上がった。
なお、同じく戦艦を主体とした『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』と同時参戦するためか、「ヤマトナデシコ」と洒落た呼び名ネタも。[3]

主要スタッフ

原作
西崎義展
制作
XEBEC、AIC
総監督、シリーズ構成
出渕裕
キャラクターデザイン
結城信輝
メカニックデザイン
玉盛順一朗、石津泰志、山根公利、出渕裕
音楽
宮川泰、宮川彬良

余談

  • ブームを起こした『宇宙戦艦ヤマト』だが、「放送当初は視聴率に伸び悩み打ち切りに追い込まれた」事実は有名である。
    • その後、雑誌などの口コミで人気が集まり定期的に新作が製作され、ガンダムシリーズと同様に再評価された作品となっている。
  • 旧作で宮川泰氏が作曲したBGMが多数使用されているが、マスターテープの劣化と譜面の紛失によりそのまま再利用はできなかったため、息子である宮川彬良氏が耳コピーして譜面に起こし再録したという。

脚注

  1. もっとも、『宇宙戦艦ヤマト2199』には巨大ロボットが登場しないだけで、人間大のロボットキャラ自体は存在する。
  2. 旧作では14万8千光年彼方の大マゼラン星雲だったが、2199制作時点の現実での見解に合わせて16万8千光年彼方の大マゼラン銀河へと変更された。
  3. 余談だが、『機動戦艦ナデシコ』のパラレルワールドに当たる漫画作品『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』におけるナデシコは、ヤマトユニットと合体し「ヤマト=ナデシコ」と改称されている。