「百獣王ゴライオン」の版間の差分
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+ | | 原作 = 八手三郎 | ||
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+ | | 監督 = 田口勝彦(チーフディレクター) | ||
+ | | シリーズ構成 = 高久進 | ||
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+ | | メカニックデザイン = サブマリン<br />増尾隆之<br />原田吉朗 | ||
+ | | 音楽 = 武市昌久 | ||
+ | | 制作 = '''プロデュース'''<br/>東映<hr>'''アニメーション制作'''<br />東京動画 | ||
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+ | | 放送期間 = 1981年3月4日 - <br />1982年2月24日 | ||
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+ | | 話数 = 全52話 | ||
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+ | 『'''百獣王ゴライオン'''』は東映製作によるテレビアニメ作品。 | ||
+ | == 概要 == | ||
+ | 東映本社こと東映テレビ部プロデュースによるロボットアニメの第5作。 | ||
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商業面で成功を収めた『[[未来ロボ ダルタニアス]]』の中でも、初の動物型メカとして特に人気の高かった[[ベラリオス]]に着目し、これを発展・複数化させて更なる児童層からの支持を狙った作品。 | 商業面で成功を収めた『[[未来ロボ ダルタニアス]]』の中でも、初の動物型メカとして特に人気の高かった[[ベラリオス]]に着目し、これを発展・複数化させて更なる児童層からの支持を狙った作品。 | ||
− | + | 本作は'''物語開始直後に人類が滅亡し、最終的に中盤で[[地球]]そのものが爆発し消滅する'''という異例の作風であり、異星人の王女の下に集まった地球人の5人の騎士と、悪の帝国との戦いを描いたヒロイックファンタジー路線。当時の子供向けアニメの規制が緩かったせいか、過激な残酷場面や性的描写を想像させる場面が多く、一方でシュールな笑いを誘うコメディ要素もあるのが特徴。 | |
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+ | アメリカでは『機甲艦隊ダイラガーXV』(SRW未参戦)と本作をクロスオーバーさせた『ボルトロン』というタイトルで放映され、続編シリーズやリブート版が作られるなどの人気を誇る。 | ||
− | + | 現時点でSRWに参戦した映像作品の内、唯一国内にて映像ソフト化がされていない(海外では『ボルトロン』とは別にゴライオンとダイラガー名義のDVDBOXが発売されており、互換性がある映像機器なら日本でも視聴可)。 | |
== ストーリー == | == ストーリー == | ||
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::歌:水木一郎 / 作詞:保富康午 / 作曲:小林亜星 / 編曲:いちひさし | ::歌:水木一郎 / 作詞:保富康午 / 作曲:小林亜星 / 編曲:いちひさし | ||
− | :: | + | ::スタンダードなスーパーロボットソングの中に織り込まれた何の脈絡もない'''「ギブアップせい!」'''という前代未聞のフレーズ<ref>敵に対する降伏勧告であり、できるなら誰も傷つけずに戦いを終わらせたいという意味である。</ref>や、唄い出しの「プラスワン!」の繰り返し<ref>「ワン」の後に「プラスワン」が4回。合計すると「5」、即ちゴライオンを構成する5体のライオンが合体する様を指す。</ref>が特徴的。 |
− | :: | + | ::『W』で採用。上記の2箇所はしっかり声入りになっている。ちなみに歌詞の'''「勇気だ 闘志だ 友情だ」'''のうち[[闘志]]は黄金が、[[友情]]は黒鋼が修得する。残念ながら[[勇気]]は誰も覚えないが、それを構成する[[精神コマンド]]のうち4つは黄金が覚え、残り2つも他のメンバーが覚えてくれるため擬似的に勇気発動状態にはできる。 |
== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
;[[スーパーロボット大戦W]] | ;[[スーパーロボット大戦W]] | ||
− | : | + | :初参戦作品。[[地球]]が荒廃している設定は再現されず、黄金達は地球に侵攻してくるガルラを迎え撃つために戦う形になっている。また、ライオン繋がりで、敵味方共に『[[勇者王ガオガイガー]]』とのクロスオーバーが多く、旭ら5人は[[獅子王凱]]と同じ[[富士宇宙学校]]の出身になっている。 |
:『W』の設定においてゴライオンは核心的な役割を果たすことになるが、一方でストーリーの再現性には乏しい。 | :『W』の設定においてゴライオンは核心的な役割を果たすことになるが、一方でストーリーの再現性には乏しい。 | ||
+ | :[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pによれば本作は版権上の問題で滅多に<ref>「めっっっっったに」と強調している。</ref>参戦させられないが、『W』開発前に参戦が可能となったため寺田Pの一存で参戦が決定した<ref>『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]』第769回、第901回。</ref>。 | ||
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− | == | + | == 余談 == |
− | + | *本作は日本のSFアニメで最初に「(他の惑星ではなく)[[地球]]そのものを完全に爆破する」シーンが描かれた作品である。これ以前にも人類が滅亡したり、[[宇宙戦艦ヤマト2199|地球が死の星になる]]作品は存在したが、天体そのものを完全に破壊したのは『ゴライオン』第20話が初となる。 | |
− | + | *2005年頃に先述した海外版である『ボルトロン』のハリウッド[[映画|映画化]]が報じられたが、その後権利面のトラブルや制作会社の都合により事実上頓挫している。 | |
− | + | *2011年頃に『ボルトロン』の版権を一本化するための権利譲渡の話が持ち上がり、その後正式に売却が行われ東映は本作の版権を手放すこととなった。2016年に発売された超合金魂「ゴライオン」のコピーライト表記に東映の名は無く、現在の版権元であるWorld Event Productionsとドリームワークス社がクレジットされている。 | |
− | + | **ドリームワークス社はリメイク版の『ヴォルトロン』を制作しており、2016年にNetflixで北米版が、2017年に日本語版が配信された。 | |
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== 資料リンク == | == 資料リンク == | ||
*[http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/17668.html BB Watch] | *[http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/17668.html BB Watch] | ||
**百獣王ゴライオンのネット配信開始を報じる記事。現在は配信終了 | **百獣王ゴライオンのネット配信開始を報じる記事。現在は配信終了 | ||
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2024年6月19日 (水) 10:51時点における最新版
百獣王ゴライオン | |
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原作 | 八手三郎 |
監督 | 田口勝彦(チーフディレクター) |
シリーズ構成 | 高久進 |
キャラクターデザイン | 中村一夫 |
メカニックデザイン |
サブマリン 増尾隆之 原田吉朗 |
音楽 | 武市昌久 |
制作 |
プロデュース 東映 アニメーション制作 東京動画 |
放送局 | テレビ東京(東京12ch) |
放送期間 |
1981年3月4日 - 1982年2月24日 |
話数 | 全52話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦W |
『百獣王ゴライオン』は東映製作によるテレビアニメ作品。
概要[編集 | ソースを編集]
東映本社こと東映テレビ部プロデュースによるロボットアニメの第5作。
商業面で成功を収めた『未来ロボ ダルタニアス』の中でも、初の動物型メカとして特に人気の高かったベラリオスに着目し、これを発展・複数化させて更なる児童層からの支持を狙った作品。
本作は物語開始直後に人類が滅亡し、最終的に中盤で地球そのものが爆発し消滅するという異例の作風であり、異星人の王女の下に集まった地球人の5人の騎士と、悪の帝国との戦いを描いたヒロイックファンタジー路線。当時の子供向けアニメの規制が緩かったせいか、過激な残酷場面や性的描写を想像させる場面が多く、一方でシュールな笑いを誘うコメディ要素もあるのが特徴。
アメリカでは『機甲艦隊ダイラガーXV』(SRW未参戦)と本作をクロスオーバーさせた『ボルトロン』というタイトルで放映され、続編シリーズやリブート版が作られるなどの人気を誇る。
現時点でSRWに参戦した映像作品の内、唯一国内にて映像ソフト化がされていない(海外では『ボルトロン』とは別にゴライオンとダイラガー名義のDVDBOXが発売されており、互換性がある映像機器なら日本でも視聴可)。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
西暦1999年、長きに亘る冷戦に端を発した第三次世界大戦によって人類が滅亡した地球に戻ってきた黄金旭たち5人は、無残に変わり果てた故郷の姿に絶望する間もなく、突如飛来したガルラ大帝国の宇宙船に拉致されてしまった。第三次世界大戦が起きている間、全宇宙はガルラ大帝国の半獣人が支配していたのである。
やがて黄金たちは自由を求めて彼らの宇宙船を強奪、ガルラ星から脱出を試むが、追っ手の追撃を受ける。だがその時謎の光に導かれ隣星アルテア王国に不時着。そこで5人はファーラ姫と5体のライオン型メカに出会う。ファーラ姫はガルラ大帝国の暴虐を阻止するため、5体のメカを5人に託し、伝説の守護神・ゴライオンが復活。ガルラ大帝国への反撃が始まった。
登場人物[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
地球[編集 | ソースを編集]
- 黄金旭(こがね あきら)
- 主人公。黒獅子に搭乗し、ゴライオンのメインパイロットを務めるチームのリーダー。
- 銀貴(しろがね たかし)
- 青獅子に搭乗。寡黙で冷静なサブリーダー格であったが、6話でホネルバの妖術とデスブラック獣人の攻撃により死亡する。
- 黒鋼勇(くろがね いさむ)
- 赤獅子に搭乗。いわゆる皮肉屋的な性格。
- 青銅強(せいどう つよし)
- 黄獅子に搭乗。直情的で気の優しい熱血漢。
- 錫石宏(すずいし ひろし)
- 緑獅子に搭乗。チーム最年少。
アルテア王国[編集 | ソースを編集]
- ファーラ姫
- 本作のヒロイン。アルテア星を統治するアルテア王家の生き残りで、銀貴の死後に青獅子に搭乗する。
- ライブル
- アルテア王国の軍師。旭ら地球人の力量を認めてゴライオンのパイロットに選んだ。
- ヒス
- アルテア王国の女官長。忠誠心厚いが口煩い。
- ライモン王
- ファーラ姫の父親であるアルテア国王。かつてのガルラ大帝国の侵攻によって死亡したが、その霊はゴライオンに宿る。
ガルラ大帝国[編集 | ソースを編集]
- ダイ・バザール大帝王
- ガルラ大帝国の帝王。アルテア王国の最大の仇敵で、威厳と残虐さを兼ね備える。
- シンクライン皇太子
- ダイ・バザールの息子。父譲りの残虐さを持ち、ファーラ姫を自分の物にして父をも殺害しようとする野心を持つ。
- サダック
- ガルラ大帝国の司令官。
- ホネルバ
- ダイ・バザールの側近。
- ヤガ
- ホネルバの飼う獰猛な猫。
- ガルラ兵
- ガルラ大帝国の一般兵。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
ゴライオン[編集 | ソースを編集]
- ゴライオン
- 黒獅子(ブラックライオン)
- 青獅子(ブルーライオン)
- 赤獅子(レッドライオン)
- 黄獅子(イエローライオン)
- 緑獅子(グリーンライオン)
- ユニットアイコン、合体シーンのみ登場(W)
ガルラ大帝国[編集 | ソースを編集]
デスブラック獣人[編集 | ソースを編集]
メカブラック獣人[編集 | ソースを編集]
戦艦[編集 | ソースを編集]
用語[編集 | ソースを編集]
楽曲[編集 | ソースを編集]
- オープニングテーマ
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦W
- 初参戦作品。地球が荒廃している設定は再現されず、黄金達は地球に侵攻してくるガルラを迎え撃つために戦う形になっている。また、ライオン繋がりで、敵味方共に『勇者王ガオガイガー』とのクロスオーバーが多く、旭ら5人は獅子王凱と同じ富士宇宙学校の出身になっている。
- 『W』の設定においてゴライオンは核心的な役割を果たすことになるが、一方でストーリーの再現性には乏しい。
- 寺田貴信Pによれば本作は版権上の問題で滅多に[3]参戦させられないが、『W』開発前に参戦が可能となったため寺田Pの一存で参戦が決定した[4]。
単独作品[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 本作は日本のSFアニメで最初に「(他の惑星ではなく)地球そのものを完全に爆破する」シーンが描かれた作品である。これ以前にも人類が滅亡したり、地球が死の星になる作品は存在したが、天体そのものを完全に破壊したのは『ゴライオン』第20話が初となる。
- 2005年頃に先述した海外版である『ボルトロン』のハリウッド映画化が報じられたが、その後権利面のトラブルや制作会社の都合により事実上頓挫している。
- 2011年頃に『ボルトロン』の版権を一本化するための権利譲渡の話が持ち上がり、その後正式に売却が行われ東映は本作の版権を手放すこととなった。2016年に発売された超合金魂「ゴライオン」のコピーライト表記に東映の名は無く、現在の版権元であるWorld Event Productionsとドリームワークス社がクレジットされている。
- ドリームワークス社はリメイク版の『ヴォルトロン』を制作しており、2016年にNetflixで北米版が、2017年に日本語版が配信された。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 敵に対する降伏勧告であり、できるなら誰も傷つけずに戦いを終わらせたいという意味である。
- ↑ 「ワン」の後に「プラスワン」が4回。合計すると「5」、即ちゴライオンを構成する5体のライオンが合体する様を指す。
- ↑ 「めっっっっったに」と強調している。
- ↑ 『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』第769回、第901回。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
- BB Watch
- 百獣王ゴライオンのネット配信開始を報じる記事。現在は配信終了