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2014年1月19日 (日) 14:46時点における版
イデ(IDE)
『伝説巨神イデオン』に登場するイデオンの動力源にしてその本体である。イデオンはこれを納める為の遺跡に過ぎない。
本来は第6文明人が建造した生命と精神のエネルギーに関わるシステムであったが、それを生み出した第6文明人はこれを制御しきれず逆に取り込まれてしまった。故に、イデと呼ばれるものの実体は、数多の意思そのものとそれを取り込んだ何らかの装置である。イデオンのブラックボックスの内部に中枢が納められている様だが、その力はそれこそ宇宙を取り込むほどであり、力そのものが存在であるため、何処までがイデなのかの境を判断するのも難しい。
これの原理について、原作設定からの引用で詳しく言及するなら、イデとは「場」であり、「運命」や「因果律」そのものであるという。つまり、無限力というものは実際には存在せず、運命や因果律によって起こる事象が、人類の知覚の範疇では、「さも無限の力を有している様に見える」という解釈である。例えばイデオンソードで対象を斬った際には、「(4次元的な発想も含めて)予想もできない原因でそこにエネルギーが集合し、さもイデが光の剣を振るった様に見えた」という事になる。この様に運命や偶然を支配し世界を動かして見せるのがイデというシステムであり、正直原理うんぬんを追及してもそれがほぼ無限であると言う事実に間違いはない。むしろ、唯の無限のエネルギー以上の力を持った存在である事が分かる。
一見その存在は人々の融和を望んでいる様に見えるが、イデはもっと機械的な存在であり、その目的は「事象の融合」である。融合の対象は形あるものに止まらず、異なる人類、異なる認識、異なる概念などありとあらゆるものが含まれる。故に異星人間のハーフであるメシアを守ろうとする。この事からも分かる様にイデは余り早急に目的を達成しようとはせず、長いスパンで物事を見ている様に思われるが、目的を阻害する要因となる双方をいがみ合う存在や積極的に分かれようとするもの、他のものと一つになる事を拒むようなものに対しては敵意を表し排除しようとする。これは第3次αの人類補完計画のシーンにおいても生かされている(イデは人類補完計画を支持し積極的な行動を行わず、このステージではイデは発現しない)。
何故イデがその様な原理を持つのかは不明であるが、イデ自身も自らが生き延びる為に、自らを仮託する存在を生み出そうとしていた事が原作では語られている。前述のメシアの存在とイデの伝説の事もあり、それ以外の何らかの目的を持っていた可能性もある。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦F完結編
- イデゲージが上昇しすぎると、イデオンのパイロットとなり、NPCとしてマップ兵器を使ってくる。この状態でイデオンが撃墜されると、全銀河の全てを因果地平の彼方へと飛ばす。しかもメシアがいないので誰にも導かれず飛ばされるだけ…とある意味発動篇より救いがない。
無事最終話まで到達した場合、ソロシップクルー及び和解を果たしたハルルの地球を守ろうとする意思に共鳴し、地球に落下しようとするコロニー群もしくはアクシズとともにいずこかへ消え去る。 - 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- αシリーズ全体を包括し、物語の根底に大きく関わる。イデEDに突入した場合は、こちらも全銀河を因果地平に葬り去る様子が描かれる。
関連人物
- ユウキ・コスモ
- 劇場版では彼と対話する。発動篇の終盤、イデが今の宇宙を滅ぼそうとしていることに最期まで抗い続けた。
- ジョーダン・ベス
- TV版では彼とイデが対話を果たす。その際「良き道を探すべきだ」という彼の意見を受け入れたようだが…。
- パイパー・ルウ
- 赤ん坊の彼が持つ純粋な防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。
- メシア
- 2つの地球人を結ぶ鍵だったかもしれない胎児。カララの死後イデは彼(彼女?)を生かすために力を発揮し、その事実に今生きているコスモ達は絶望を抱く。
他作品の関連人物
- ギルドローム将軍
- 第3次α月進行ルートではルウの防衛本能に応え、ギルドロームの精神攻撃を遮断し、ソロシップの窮地を救う。
- ジュドー・アーシタ
- 漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では、彼に語りかけている。
関連項目
- 無限力
- イデオン
- イデバリア
- イデシステム
- 第6文明人
- ソロ星
- 因果地平
- ゲッター線
- 争う事で進化するゲッターはイデと対極の存在と言えるのかもしれない……
- 人類補完計画
- 異能生存体
- 自分が生存するために因果律や運命をも塗り替えてしまう存在。
- サイコフレーム
- 設定的繋がりこそ明言されていないものの、「サイコフレームとイデオンは同じ原理」である事を富野監督は認めている。