魔術師

魔術師（Soecerer）

近代西洋儀式魔術を行う術者の呼称。これは、19～20世紀にかけて「黄金の夜明け団」が中心となって成立したヨーロッパの儀式魔術であり、隠秘学ないし秘教のことを指す。

英訳は「ソーサラー」だが、媒体によっては「魔法使い」と同一の概念として扱われ「マジシャン」または「メイジ」と訳されることも多い。近年の創作でも、作品によって本義である「魔術の行使者」と「魔法使いの別称」の二つに扱いが分かれている場合が大半。

概念が概念だけにロボットものの作品に導入されることは少なく、本来の意味での「魔術師」は機神咆哮デモンベインの世界観で大きく扱われている。

機神咆哮デモンベイン及び関連作品における魔術師

概ね本義に則った正統派の「魔術師」として描写されている。世界観の基本がクトゥルフ神話であるため、作中に登場する魔術師はほぼ例外なく力の媒体となる魔導書を所持している。

主な魔術師

大十字九郎

作品の主人公。ミスカトニック大学で隠秘学を専攻していたがある一件で中退している。そのため、素質は高いながらも技量が素人同然であったが、覇道財閥に魔導書捜しを依頼されたことをきっかけに本格的に魔術師として成長していく。魔導書は「ネクロノミコン（原典）」。

覇道鋼造

覇道財閥の創始者で瑠璃の祖父。本編開始時には既に亡くなっているが、原作ゲームではその意外な正体が明らかとなる。魔導書は「ネクロノミコン機械語写本」。

マスターテリオン

秘密結社「ブラックロッジ」の首魁。人智を超越した凄まじい力を持ち、魔術を使わずとも身一つで鬼械神と渡り合えるほど。魔導書は「ナコト写本」。

ティベリウス

ブラックロッジの幹部連「アンチクロス」の一人。仮面を身に着けた生ける屍であり、魔導書の力によって存在を維持している。魔導書は「妖蛆の秘密」。

ティトゥス

アンチクロスの一人。四腕を持つ異形の剣士で、その通り剣術を得意としている。作中の魔術師で一番そのイメージから遠いが、れっきとした魔術師である。魔導書は「屍食教典儀」。

クラウディウス

アンチクロスの一人。非常に口が悪く短気な性格で、他とは少し系統の異なる魔術を行使する。魔導書は「セラエノ断章」。

カリグラ

アンチクロスの一人。ドクロに似たマスクを被った大男で、半分カタコトの喋り方をする。魔導書は「水神クタアト」。

ウェスパシアヌス

アンチクロスの一人。Cの巫女を自ら生み出すべく「ムーンチャイルド計画」を裏で進めていたのだが、アニメ版ではあっさり潰されている。魔導書は「エイボンの書（写本）」。

アウグストゥス

アンチクロスの一人でブラックロッジのナンバー2。邪神ナイアルラトホテップ|の化身の一人。大柄な体の野心溢れる男で、一時マスターテリオンを排除して組織のトップに収まったことさえある。魔導書は「金枝篇」。

ネロ (デモンベイン)

アンチクロスの一人。「ムーンチャイルド計画」で生み出された人造の魔術師であり、魔術の力はマスターテリオンに比肩するほど高い。魔導書は「無銘祭祀書」。

ラバン・シュリュズベリィ

各地を渡り歩くミスカトニックの教授。魔導書は「セラエノ断章」。この書物を執筆・編纂した人物でもある。

『二闘流』九朔

「機神飛翔」のキーキャラクター。異世界からやって来た旧神の子で、九郎にはあまりいい印象を抱いていない。魔導書は「ネクロノミコン血液言語版」。

アナザーブラッド

「機神飛翔」のキーキャラクター。九朔と同じ世界から現れた深紅のドレスの少女で、アルの抹殺を目論んでいる。魔導書は持たないが、これは彼女の素性に関連している。

アズラッド

アルの以前の契約者の一人。本編以前にマスターテリオンと戦い敗死しているが、「機神飛翔」で実体化した記憶として復活。アイオーンを召喚してデモンベインと共闘した。

エドガー

アルの以前の契約者の一人。「軍神強襲」に登場する。

スパロボシリーズにおいて

UXにおいて「デモンベイン」系パイロットの特殊技能として登場。 多くは「魔導書」技能とのセットになっているが、大十字九郎と参入後のマスターテリオンだけはサブパイロットと分担している。

技能レベルに応じて全ての能力値に補正がかかる。

SL	能力値補正
1	+3
2	+5
3	+8
4	+10
5	+12
6	+14
7	+16
8	+18
9	+20