「大宦官」の版間の差分

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*宦官とは'''去勢を施した男性官吏'''のことであり、元々は刑罰として宮刑に処せられた者や、権力者に献上する奴隷を去勢したのが始まりとされている。(原作でも[[玉城真一郎|玉城]]が股間を指差してそれを茶化すシーンが存在する)
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*宦官とは'''去勢を施した男性官吏'''のことであり、元々は刑罰として宮刑に処せられた者や、権力者に献上する奴隷を去勢したのが始まりとされている。原作でも[[玉城真一郎|玉城]]が股間を指差してそれを茶化すシーンが存在する。時が経つにつれて時の権力者やその寵妃等に重用され、虎の威を借る形で権勢を誇る宦官が現れるようになると、後宮等通常の男性が立ち入れない場所に入る事が許されるため自ら去勢して宦官を志願する事例も出てくるようになった。その結果、弊害として強大な権力を手中に収めた宦官の専横は皇后一族や親族の「外戚」との対立が起き、その影響で国政が乱れ、現実でも本作同様その特権によって政治を専横したケースは数多くその滅亡した例も史実に数多い。
**しかし、時が経つにつれて時の権力者やその寵妃等に重用され、虎の威を借る形で権勢を誇る宦官が現れるようになると、後宮等通常の男性が立ち入れない場所に入る事が許されるため自ら去勢して宦官を志願する事例も出てくるようになった。その結果、弊害として強大な権力を手中に収めた宦官の専横は皇后一族や親族の「外戚」との対立が起き、その影響で国政が乱れ、現実でも本作同様その特権によって政治を専横したケースは数多くその滅亡した例も史実に数多い。
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**詳細は[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A6%E5%AE%98 ウィキペディア]を参照。
*例として、古代中国の秦時代を専横により私物化し、挙句滅亡のきっかけを作った稀代の悪臣として今なお悪名高い「趙高」も宦官であった。<br />趙皓だけではなく、他の大宦官の名前も中国有名の宦官にして奸臣から取れる模様。後漢時代は「趙譲」を中心とした集団『十常侍』、三国時代(蜀)の「黄酷」、唐時代の「高力士」、北宋時代の「童貫」など。
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**[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日]]』の[[十傑集]]の一人「命の鐘の十常寺」の元ネタである十常侍も宦官である。
*尤も発明や忠義によって名を残した宦官も存在し、代表例には古代中国の歴史書『史記』を執筆した前漢の「司馬遷」や紙の発明者である後漢の「蔡倫」や明の時代に滅び行く王朝と皇帝に最後まで仕え、皇帝が自害すると自らもその側で首を吊った後世から「王承恩」等も宦官であった。
 
*また、三国志の英雄の一人である[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操]]は「宦官制度そのものに問題があるのではなく、宦官に依存しすぎる皇帝(と宮廷のシステム)こそが問題」だと語っている。これは基本的に謀反や反乱を恐れる皇帝にとって子孫を残せない宦官は、反乱を引き起こす心配がないと見做される。また、側仕えの宦官は皇帝の個人的な秘書官や相談役を兼ねることもあり、信頼しやすい側近というメリットがあるため。
 
**なお、十常侍は横山光輝版『三国志』にも登場し、そのうちの一人が『[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日]]』の[[十傑集]]の一人「命の鐘の十常寺」の元ネタになっている。また、横山光輝版『三国志』は後漢政府の長官たちの様な存在と説明されているため、上記の大宦官とのイメージに最も近い人物たちである。
 
*宦官は去勢をするだけである程度の出世が望める事や権力を握った事例が多いが、実際はかなり日陰者の存在である。古代中国では儒教の影響もあり、「親から頂いた身体を傷つけ、子孫を残せなくなる」という行為は「'''先祖に対する最大の不孝行為'''」と見做されるため、人々からは侮蔑を買いやすい(この辺りは前漢の「司馬遷」が分かりやすく、敗戦したある将軍を庇った結果、皇帝の不興を買ってしまい、死罪を宣告される。逃れる手段が大金を収めるか、去勢を強要される宮刑しかなく、財力も頼れる知人もいなかった司馬遷は宮刑しか手段がなく、これは大変な屈辱だったといわれる)。
 
**権力者となる宦官も全体から見れば、ほんの極一部に過ぎず、宦官の基本的な業務は料理・清掃等の雑用である。また、結構な激務で使い捨てな人材という側面も強いため、高齢化して働けなくなると容赦なく解雇され、放り出されてしまう。結果、乞食になったり、餓死したりと悲惨な運命が待っており、これらの事態を防ぐために出世や私財集めに走る宦官は後を絶たなかったとされる。
 
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==

2020年1月20日 (月) 18:43時点における版

大宦官
読み だいかんがん
外国語表記 High Eunuch
登場作品 コードギアス 反逆のルルーシュR2
声優 関根信昭(高亥)
真殿光昭(趙皓) 他
デザイン CLAMP(原案)
木村貴宏(アニメ用デザイン)
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人(アジア系)
性別 (一応)男
所属 中華連邦
役職 大宦官(実質的な中華連邦のトップ)
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大宦官は『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の登場人物。

概要

中華連邦政府内の為政者の集団で、天子の次位に位置し中華連邦の政治を行ういわば官僚のような者達。詳細な役職名等は不明だが、中華連邦政府を構成する各省のトップ達との事。 全員が『西遊記』の三蔵法師のような装束を身に付け、顔に赤い刺青を入れている。

メンバーは作中で確認出来るのは「高亥(ガオ・ハイ)」、「趙皓(ジャオ・ハオウ)」、「夏望(シャ・ワン)」、「程忠(チェン・ジョン)」、「項勝(シャン・シェン)」、「蔡力士(サイ・リ・シ)」、「童倫(トン・ルン)」、「黄遷(フアン・シェン)」の8人。

天子を傀儡として、長きに亘って強大な権力を盾に専横を極めるなど、揃いも揃って私腹を肥やすことと自己保身しか頭にない俗物たちであり、中華連邦の民たちのことを顧みることなどは皆無。あまつさえ主君であるはずの天子ですら政治と保身の道具として使うことも厭わないため、為政者としても人間としても腐りきった集団である。 世界三大勢力の一角である中華連邦を国力と経済を停滞させている元凶で、彼らの影響がどの程度まで及んでいるのかは不明だが、中華連邦は世界最大の人口を誇りながらも三大勢力内での国力は最低で神聖ブリタニア帝国とユーロピア共和国連合(E.U.)の後塵を拝している。

メンバーの一人である高亥は、星刻を伴ってエリア11に滞在した際、バベルタワー襲撃事件の混乱の中でゼロギアスをかけられ、彼や黒の騎士団に対する協力者に仕立て上げられてしまい、挙句これを天子への不忠とみなした星刻に逆賊として討たれた。

残るメンバーはシュナイゼルとの密約を交わし、天子の政略結婚と領土割譲をエサにしてブリタニアの爵位を得て保身を図るつもりでいたが、ゼロの策で本性が全ての中華連邦の人民に露呈したために大規模な暴動が発生。最後はシュナイゼルにも見捨てられ、反旗を翻した星刻によって尽く誅殺された。(作中で殺されたのは趙皓、程忠、童倫の三人のみだが、後に残りの四人も処刑されたらしい)

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初登場作品。上記の8人のうち、高亥、趙皓、程忠、童倫の4人が登場。原作通り高亥がゼロにギアスをかけられて自軍の協力者に仕立て上げられるほか、天子とオデュッセウスとの政略結婚の場などに登場する。なお、高亥には通常の顔グラがあるのだが、登場時に既にギアスをかけられているため使われない。また、趙皓はキャストがと同じ事もあってか、第17話「朱禁城の花嫁」にて大竜胆のパイロット(艦長?)として、本作の大宦官の中で唯一声付き参戦を果たしている。このときのゼロの心の声通りにゼロで撃墜することで隠し要素解禁に一歩近づくことになる。
余談だが、「宦官」という設定のためか、アスキー・メディアワークス発行の本作の攻略本のパイロットデータによると、趙皓の性別は「なし」となっている。

パイロットステータス

能力値

再世篇全体でも壊滅的で、大して強いわけでもないAS-AIにすら劣る。再攻撃が容易に発動するので、ゼロポイントを調整できるなら神虎の「専用刀」で落とすのも一興。

精神コマンド

第2次Z再世篇
根性
自己保身のみに走る腐り切った俗物ということで、精神コマンドはこれだけ。

特殊スキル

第2次Z再世篇
指揮官L1、底力L3、ガード
微妙にしぶといが、それだけ。

エースボーナス

自分よりレベルの低い相手に対する与ダメージ1.5倍
第2次Z再世篇』で採用。カン・ユーリントと同じボーナス。この二人よりも人間性は劣るが。

人間関係

天子
主君……のはずだが自分たちに都合の良い傀儡に過ぎず、彼女に対する情も皆無に等しい。そのため、「天子の代わりなどいくらでもいる」といった旨の発言をしたことも。
黎星刻
部下。最終的には尽く彼に誅滅させられる。
ゼロ
メンバーの一人である高亥は、彼のギアスによって協力者に仕立て上げられることに。
シュナイゼル・エル・ブリタニア
保身のために彼と密約を交わすが、最終的には反故にされ見捨てられる。
オデュッセウス・ウ・ブリタニア
天子の政略結婚の相手。

他作品との人間関係

アポロ早乙女アルト
天子と人民を平気で切り捨てる大宦官に怒りを露わにし、アポロに至っては「とんでもないド悪党」と評した。
張五飛
大宦官が天子を砲撃で葬り去ろうとしたところを、星刻と共に阻止した。

名台詞

「ほう?直々に敗北を認めるのかな?しかしもう遅いわ」
ゼロ「どうしても攻撃を止めないつもりか?このままでは、天子も死ぬ!」
「天子など只のシステム、代わりなど幾らでも居る」
「取引材料にはならぬな」
ゼロ「貢物として、ブリタニアの爵位以上のものを用意しろと?」
「ほほ、耳聡い事……」
「安い見返りだったよ、実に」
ゼロ「領土の割譲と、不平等条約の締結がか?」
「我々には関係無い」
「そう、『ブリタニアの貴族』である我々には……」
ゼロ「残された人民はどうなる!?」
「ゼロ、君は道を歩く時、アリを踏まないよう気を付けて歩くのかい?」
「尻を拭いた紙は捨てるだろう?それと同じだよ」
ゼロ「国を売り、主を捨て、民を裏切り、その果てに何を掴むつもりか!?」
「驚きだな、ゼロがこんな理想主義者とは……」
「主や民など幾らでも湧いてくる、虫のようにな!ホ~ッホッホッホッホッホッ!」
『TURN 11 想い の 力』にて、大宦官とゼロの会話。まさに腐りきった俗物以外の何物でもない発言の数々に、さすがのゼロ「腐っている!」と激怒した。
しかし、この会話は中華連邦全土に生中継されており、散々虐げられてきた民衆は遂に爆発。暴動が同時多発するという非常事態に陥り、挙句頼みの綱のシュナイゼルすら大宦官を完全に見限る。まさしく因果応報な最期を遂げた。

搭乗機体

大竜胆
大型地上戦艦。『第2次再世篇』で趙皓が乗る。

メモ

  • 宦官とは去勢を施した男性官吏のことであり、元々は刑罰として宮刑に処せられた者や、権力者に献上する奴隷を去勢したのが始まりとされている。原作でも玉城が股間を指差してそれを茶化すシーンが存在する。時が経つにつれて時の権力者やその寵妃等に重用され、虎の威を借る形で権勢を誇る宦官が現れるようになると、後宮等通常の男性が立ち入れない場所に入る事が許されるため自ら去勢して宦官を志願する事例も出てくるようになった。その結果、弊害として強大な権力を手中に収めた宦官の専横は皇后一族や親族の「外戚」との対立が起き、その影響で国政が乱れ、現実でも本作同様その特権によって政治を専横したケースは数多くその滅亡した例も史実に数多い。

余談

  • 趙皓は『Another Century's Episode:R』でもボスとして登場(原作シナリオは大竜胆撃破まで)、ジャンルが違うためか、声付きの大宦官の数が再世篇より多い。

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