「ユーサー・インサラウム」を編集中
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− | + | == ユーサー・インサラウム(Uther Insaraumu) == | |
− | + | *[[登場作品]]:[[バンプレストオリジナル]] | |
− | * | + | **[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]) |
− | * | + | *声優:間宮康弘 |
− | | | + | *種族:地球人(インサラウム人) |
− | + | *性別:男 | |
− | + | *[[年齢]]:24歳 | |
− | + | *髪色:金髪 | |
+ | *所属:[[聖インサラウム王国]] | ||
+ | *役職・称号など:第一皇子(壊滅前は芸術庁名誉顧問兼任) | ||
+ | *資格:[[スフィア|スフィア・リアクター]](尽きぬ水瓶) | ||
+ | *趣味:詩吟 | ||
+ | *主な搭乗機:[[聖王機ジ・インサー]] | ||
+ | *キャラクターデザイン:Chiyoko | ||
+ | <!-- 攻略本が発売されたので、COを解除します --> | ||
− | + | 現[[聖インサラウム王国]]の統治者。先王キング・インサラウム72世の一人息子であり、即位行儀は行われないまま、事実上の統治者となっている。 | |
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− | + | 温厚で思慮深い性格で、思いやりに溢れる人柄から民の信頼を集めていた。だが、その反面弱気な一面が強く、インサラウム壊滅後はアンブローンの専横を許すことになってしまった。 | |
− | + | 王族として武芸も一通り学んでおり、腕は立つのだが、生来の優しさが足を引っ張り実戦は大の苦手。多元世界への侵攻後もそれは変わらず、聖王機で前線に出たはいいが一撃喰らっただけで逃げ帰ったり、アンブローンの強硬意見を全く跳ね返せなかったりと、情けない一面ばかりが目立っていた。 | |
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− | + | そのためウェインからは完全に侮られ、客分待遇のマリリンからも半ば呆れられていたが、信を置いていたジェラウドの死と、その最期の言葉によって自身を見つめ直し、迷いながらも奮起。次元科学という禁忌に踏み込み、そのために自分を亡き者にしようとしていたアンブローンを問い質し、全てを聞いたうえでそれを許し、さらなる貢献を命じる。さらに、ジェラウドの推薦により、ウェインをナイトオブナイツに任じ、自身も積極策に転向。必要とあらば聖王機を駆る事も辞さず、インサラウムのために立ち上がった。 | |
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− | + | 威厳と自信、そして自負を強めたユーサーの姿は、面従腹背だったアンブローンや反発されていたウェインに信頼と忠誠を抱かせ、自己中心を絵にかいたようなマリリンですら力を尽くすことを惜しまないほどのカリスマに満ちていた。 | |
− | + | そして、彼にとってもう一つの転機は、旧王都でのジ・インサーの覚醒だった。宝剣コールブランドを抜き放った彼は、聖王機の動力であった「尽きぬ水瓶のスフィア」のリアクターとして覚醒したのである。その際現れたアイムから王国壊滅の真相を聞かされたユーサーは、その戦いでウェインを失ったものの歩むことを止めはせず、聖王機で前線に立ち続けた。そして、エリア11での決戦の際、アサキムによって無力化されたアイムを討滅。祖国の仇を討ち、心ならずも「偽りの黒羊のスフィア」を手にする。 | |
− | + | 火星でのZEXISとの決戦では、かつての優しさをかなぐり捨てたような暴君と化し、黒の騎士団ルートにおいては祖国を滅ぼしたガイオウを招き入れて聖王に即位させるという背徳行為まで行い、アークセイバーから離反され、次元獣のみを伴に挑み、敗れることになる。しかし、それはユーサーの思惑通りであった。インサラウムの民たちに安息の地を与えることを目指したユーサーだったが、その「民たち」の中には自分は含まれていなかった。侵略者であるインサラウム。その民達を蟠りなく受け入れさせるため、自身を「インサラウムを戦いに導き、祖国を侵略した破界の王に魂を売り渡して民を苦しめた暴君」としてZEXISに討たせることで、侵略者に対する怒りと憎しみを一身に背負ったまま死んで行くことを求めたのである。 | |
− | + | その目論見は見事に当たり、ユーサーは民を踏み躙った為政者として討たれる。黒の騎士団ルートでは、全てを明かした彼は、ガイオウの一撃、そして機会を待っていたアサキムの襲撃によって満身創痍になりながらも、クロウらと共にスフィアの力で火星のZONEにアサキムを封印。自身も聖王機の爆発の中に消え、散って行ったアークセイバーや民達のもとへ還って行った。 | |
− | + | 命を賭したこの演技にほとんどの人間が(同様の考えを持っていたルルーシュですら)気づかなかったのは、「偽りの黒羊のスフィア」の力によるものである。皮肉なことに、インサラウムの民に新天地を与える助けとなったのは、亡国の黒幕である仇敵の力だった。なお、「暴君」の姿が「真実」であるならば、彼が持つ2つのスフィアはその力を発揮できないため、倒すまでもなくその真意を見極めることは可能である。事実、「偽りの黒羊のスフィア」の力があっても、何人かの人間はその真意に勘付いていた。 | |
− | + | 当初は弱気な一面ばかりが目立つため気づきにくいが、実は洞察力が非常に高く、アンブローンが自身を亡き者にしようと謀っていることを知っていた。また、高価な量産機であるディム系の機体がアークセイバーの主力なのは、人命こそが最大の財産と考えたユーサーの命令によるものである。 | |
− | + | また、ジェラウドがユーサーに対して揺るがぬ忠誠を捧げていたのは、ガイオウに敗れた後、誰もが絶望に沈む中で、ユーサーだけがジェラウドの妻子の死を知って泣いてくれたからである。 | |
公の場での一人称は「余」を使っているが、普段の一人称は「僕」であり、次元獣と化したエスターの前でクロウと直接対面した際は「私」を使っている。 | 公の場での一人称は「余」を使っているが、普段の一人称は「僕」であり、次元獣と化したエスターの前でクロウと直接対面した際は「私」を使っている。 | ||
− | + | 名前は[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E7%8E%8B アーサー王]とイエス・キリストからつけられたとおもわれる。(一部ユーザーにはアーサー王の父親ユーサーじゃないかとも思われている) | |
− | + | == 登場作品と役柄 == | |
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=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | ||
− | : | + | :序盤から何度か顔を出すが、当初は弱い。本領発揮は45話以降。特にゼロレクイエムルート59話では鋼の魂を装備しているため、堅い、速い、当てる、落とすと、破界篇の[[シュバル・レプテール|シュバル]]も斯くやという暴れ振りを見せつける。しかも彼と違い2回行動とMAP兵器を持っているため、余計にタチが悪い。<br />ラスボスではないが、敵方の総大将と考えて相違無い。但し、ゼロレクイエムルート58話では第三軍(実質味方NPC)として登場する。さすがにHPは45話の77000から27000まで下がっているが。 |
− | + | ||
− | + | == パイロットステータス設定の傾向 == | |
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=== [[能力|能力値]] === | === [[能力|能力値]] === | ||
技量・命中に優れるが、今一つパッとしない。アークセイバー勢と比べると全ての面で劣るが、ジェラウド死亡後は一変。全能力が跳ね上がり、性格も変更。地形適応も全てSに変更され、超のつく強敵に変貌する。 | 技量・命中に優れるが、今一つパッとしない。アークセイバー勢と比べると全ての面で劣るが、ジェラウド死亡後は一変。全能力が跳ね上がり、性格も変更。地形適応も全てSに変更され、超のつく強敵に変貌する。 | ||
=== [[精神コマンド]] === | === [[精神コマンド]] === | ||
− | ; | + | ;[[必中]]、[[不屈]]、[[信頼]]、[[気迫]]、[[愛]]、[[覚醒]] |
− | |||
:ラインナップは完全なスーパー系。祖国への「愛」を胸に突き進むキャラクターがよく表れている。 | :ラインナップは完全なスーパー系。祖国への「愛」を胸に突き進むキャラクターがよく表れている。 | ||
− | === [[ | + | === [[特殊技能]](特殊スキル) === |
− | ; | + | ;[[指揮官]]L1 [[ガード]] |
− | + | :序盤。ガードのおかげで堅いのだが、それだけ。攻撃力も低く、大したことはない。この時点では……。 | |
− | + | ;[[極]] [[指揮官]]L4 [[2回行動]] [[ガード]] [[底力]]L9 [[SP回復]] [[精神耐性]] [[戦意高揚]] | |
− | + | :奮起後はこちら。高レベルの「指揮官」によってアークセイバーと次元獣が強化され、2回行動と極、底力の相乗効果で攻撃能力が爆発的に上がっている。厄介なのは原作ルートで一緒にいるマリリンで、ジャミング機能と指揮官の相乗効果で命中が跳ね上がる。死に技能ではあるが、リアクターの証たるSP回復も所持。 | |
− | : | ||
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− | === [[ | + | === [[エース|固有エースボーナス]] === |
;ターン開始時に自軍ユニットの気力+3、HP+1000 | ;ターン開始時に自軍ユニットの気力+3、HP+1000 | ||
− | : | + | :数あるエースボーナスの中でも文句なしに強力なもののひとつ。回復よりも気力上昇が厄介極まりない。無論の事「自軍ユニット」にはユーサー自身も含まれるため、'''戦意高揚と合わせてターン毎に気力が5上がる'''という悪夢のようなボーナスになっている。 |
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− | == パイロットBGM == | + | == [[BGM|パイロットBGM]] == |
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;「王の愛は民のために」 | ;「王の愛は民のために」 | ||
:専用曲。奮起後に優先度が上がる。ちなみにユーサーはアークセイバーではないので、イントロは違う。 | :専用曲。奮起後に優先度が上がる。ちなみにユーサーはアークセイバーではないので、イントロは違う。 | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:父親。 | :父親。 | ||
;[[マルグリット・ピステール]] | ;[[マルグリット・ピステール]] | ||
− | :非公式ながらかつての婚約者。「マルグ」と呼んで親しんでいたが、再会した彼女の心は[[クロウ・ブルースト|別の人物]] | + | :非公式ながらかつての婚約者。「マルグ」と呼んで親しんでいたが、再会した彼女の心は[[クロウ・ブルースト|別の人物]]に移りつつあった。 |
;[[ジェラウド・ガルス・バンテール]] | ;[[ジェラウド・ガルス・バンテール]] | ||
:アークセイバーナンバー1。もっとも信頼を置く部下。彼の死をきっかけにユーサーは大きく変わるのであった。 | :アークセイバーナンバー1。もっとも信頼を置く部下。彼の死をきっかけにユーサーは大きく変わるのであった。 | ||
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:どちらのルートでも、最期は彼に殺害されるが黒の騎士団ルートでは最後の力を振り絞りクロウ、ランド、セツコと共に彼を[[ZONE]]に封印した。 | :どちらのルートでも、最期は彼に殺害されるが黒の騎士団ルートでは最後の力を振り絞りクロウ、ランド、セツコと共に彼を[[ZONE]]に封印した。 | ||
;[[クロウ・ブルースト]] | ;[[クロウ・ブルースト]] | ||
− | : | + | :同じスフィア・リアクター。スフィア同士の関連もあってか、色々と通じ合うものがある模様。 |
;[[エスター・エルハス]] | ;[[エスター・エルハス]] | ||
:[[次元獣ダモン (エスター)|次元獣と化した彼女]]に日々語りかけていた。奮起に至ったのはこれも理由の一つ。終盤ではクロウと協力して彼女の次元獣化を解除することに。 | :[[次元獣ダモン (エスター)|次元獣と化した彼女]]に日々語りかけていた。奮起に至ったのはこれも理由の一つ。終盤ではクロウと協力して彼女の次元獣化を解除することに。 | ||
;[[ランド・トラビス]] | ;[[ランド・トラビス]] | ||
− | : | + | :同じスフィア・リアクター。最終決戦で自分の異名をユーサーに押し付けた。 |
;[[セツコ・オハラ]] | ;[[セツコ・オハラ]] | ||
− | : | + | :同じスフィア・リアクター。彼女には最終決戦での自分の真意について見抜かれていた。 |
== 版権作品との人間関係 == | == 版権作品との人間関係 == | ||
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;[[ルルーシュ・ランペルージ]]([[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]) | ;[[ルルーシュ・ランペルージ]]([[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]) | ||
:奇しくもユーサーが取った行動は[[ゼロレクイエム]]と一致するものであり、ユーサーの真意を知ったゼロは自分と同じ結論に至る人間が他にもいる事を想定できなかった事を「迂闊だった」と悔やむ。 | :奇しくもユーサーが取った行動は[[ゼロレクイエム]]と一致するものであり、ユーサーの真意を知ったゼロは自分と同じ結論に至る人間が他にもいる事を想定できなかった事を「迂闊だった」と悔やむ。 | ||
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=== スーパー系 === | === スーパー系 === | ||
;[[マリン・レイガン]] | ;[[マリン・レイガン]] | ||
:多くの仲間たちがユーサーの芝居に騙された中、マリンはユーサーが思わずこぼした本音を聞いて真意に気づいた。 | :多くの仲間たちがユーサーの芝居に騙された中、マリンはユーサーが思わずこぼした本音を聞いて真意に気づいた。 | ||
+ | |||
;[[アポロ]] | ;[[アポロ]] | ||
:匂いでユーサーの暴君ぶりが演技であることに気づく。 | :匂いでユーサーの暴君ぶりが演技であることに気づく。 | ||
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
+ | |||
=== 戦闘台詞 === | === 戦闘台詞 === | ||
;「う、うわっ……うわああぁっ!」 | ;「う、うわっ……うわああぁっ!」 | ||
− | : | + | :15話で攻撃された際に。とにかく実戦は苦手らしい。この時はまだ……。 |
;「戦うことでしか、民達に平穏を与えられないのなら……!」 | ;「戦うことでしか、民達に平穏を与えられないのなら……!」 | ||
:戦闘台詞の一つ。侵攻も戦うことも不本意のようだが、それでも民のために聖王機を駆る。 | :戦闘台詞の一つ。侵攻も戦うことも不本意のようだが、それでも民のために聖王機を駆る。 | ||
150行目: | 134行目: | ||
:中盤以降の開始台詞の一部。当初の弱気はどこへやら、王の風格とそれに見合う実力で攻め込んでくる。 | :中盤以降の開始台詞の一部。当初の弱気はどこへやら、王の風格とそれに見合う実力で攻め込んでくる。 | ||
;「果てなき戦いの銀河……そこに進む覚悟がそなたらにあるか!」 | ;「果てなき戦いの銀河……そこに進む覚悟がそなたらにあるか!」 | ||
− | :[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]や[[シモン]]との戦闘台詞。[[インベーダー]] | + | :[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]や[[シモン]]との戦闘台詞。[[インベーダー]]との決戦の後に垣間見えるゲッターの虚無戦記や再世篇では途中で終わった「グレンラガン」最終局面のアンチスパイラルとの死闘のことである。文献として残されていた「黒の英知」による知識であろう。 |
− | ; | + | ;「'''憎しみも怒りも……すべては余が背負う!'''」 |
− | : | + | :最終話限定の戦闘台詞。その意味は……。 |
=== 序盤~中盤(ジェラウド死亡前) === | === 序盤~中盤(ジェラウド死亡前) === | ||
160行目: | 144行目: | ||
:序盤、アンブローンが宰相であることをウェインに問われて。序盤のユーサーはどうもこういう場面が目立つ。 | :序盤、アンブローンが宰相であることをウェインに問われて。序盤のユーサーはどうもこういう場面が目立つ。 | ||
;「…駄目だったよ。 結局、僕は聖王機を使いこなす事はできなかった…」<br/>「情けない皇子だよ…。 こうして次元獣になった女の子にしか自分の心の内を語ることしか出来ないなんて…」<br/>「励ましてくれるのかい? …でも、もう心が折れてしまったよ…」<br/>「今までずっと、心のどこかで認めないようにしていたけど、僕は……無能なんだ……」<br />「アンブローンがいれば、インサラウムはきっと勝利する。アークセイバーもジェラウドが率いればいい」<br />「きっと僕がいない方が、インサラウムの未来は開ける……民達のためには、その方がいいんだ……」<br />「だから、僕は……」 | ;「…駄目だったよ。 結局、僕は聖王機を使いこなす事はできなかった…」<br/>「情けない皇子だよ…。 こうして次元獣になった女の子にしか自分の心の内を語ることしか出来ないなんて…」<br/>「励ましてくれるのかい? …でも、もう心が折れてしまったよ…」<br/>「今までずっと、心のどこかで認めないようにしていたけど、僕は……無能なんだ……」<br />「アンブローンがいれば、インサラウムはきっと勝利する。アークセイバーもジェラウドが率いればいい」<br />「きっと僕がいない方が、インサラウムの未来は開ける……民達のためには、その方がいいんだ……」<br />「だから、僕は……」 | ||
− | : | + | :「一点突破」のエンドデモにて。パレス・インサラウムの特別室で、次元獣と化したエスターを前に本音を吐露する。全ては民のため。それをわかり、またその重みと責任を知るからこそ、この敗北でユーサーは完全に戦意を喪失する。だが、この後間もなく、彼にとって転機となる悲劇が襲い掛かる……。 |
− | ;「ジェラウド! 死んではならん、ジェラウド!」<br /> | + | ;「ジェラウド! 死んではならん、ジェラウド!」<br />「'''ジェラウドォォォォッ!!'''」 |
− | : | + | :「ジ・アンブレイカブル」より。もっとも信を置いていた騎士の死に、若き統治者は慟哭する……。そして…。 |
=== ジェラウド死亡後 === | === ジェラウド死亡後 === | ||
;「誓え、ウェイン・リブテール……! 汝、ナイトオブナイツとして、余とインサラウムに終生の忠誠を!」 | ;「誓え、ウェイン・リブテール……! 汝、ナイトオブナイツとして、余とインサラウムに終生の忠誠を!」 | ||
:分岐ルートの会話にて、ウェインと対して。今までとは打って変わったその様子の意味は……。 | :分岐ルートの会話にて、ウェインと対して。今までとは打って変わったその様子の意味は……。 | ||
− | ;「……笑ってしまうだろ。昨日までの無能な皇子が、急にこんなことを言い出して……」<br /> | + | ;「……笑ってしまうだろ。昨日までの無能な皇子が、急にこんなことを言い出して……」<br />「決心した今でも、僕は内心で心細さで震えている……」<br />「だが、やって見せねばならないんだ。ジェラウドの……いや、全ての英霊と民達のために」<br />「そのためにウェイン……君の力を僕に貸してくれ」 |
:ナイトオブナイツにウェインを任命した後、ユーサーは偽らざる本心を明かし、頭を下げる。全ては民のために。その決意を受けたウェインは、己の全てをかけてインサラウムを再世することを誓う。 | :ナイトオブナイツにウェインを任命した後、ユーサーは偽らざる本心を明かし、頭を下げる。全ては民のために。その決意を受けたウェインは、己の全てをかけてインサラウムを再世することを誓う。 | ||
− | ;「アンブローン・ジウス!」<br />「許せ……そなたの増長を招いたのは全て余の不徳だ」<br />「苦しかったであろう……罪の意識に苛まれて生きるのは。それも全ては王家の弱さが原因だ。力さえあれば、そなたが禁忌に手を染める必要もなかったのだ」<br />「余に隠していることを……罪の全てを話すのだ、アンブローン。そして、余と共にその償いをしよう」<br /> | + | ;「アンブローン・ジウス!」<br />「許せ……そなたの増長を招いたのは全て余の不徳だ」<br />「苦しかったであろう……罪の意識に苛まれて生きるのは。それも全ては王家の弱さが原因だ。力さえあれば、そなたが禁忌に手を染める必要もなかったのだ」<br />「余に隠していることを……罪の全てを話すのだ、アンブローン。そして、余と共にその償いをしよう」<br />「アンブローン……'''余は全てを許す'''。太陽は万物のために。そして王の愛は民のために。全てを話してくれるな、アンブローン?」 |
:分岐直後のインターミッションより、パレス・インサラウム艦橋にて。それまでとまるで違う、威厳に満ちた姿にアンブローンは圧倒されつつも敬服し、マリリンもその変化を感じ取る。 | :分岐直後のインターミッションより、パレス・インサラウム艦橋にて。それまでとまるで違う、威厳に満ちた姿にアンブローンは圧倒されつつも敬服し、マリリンもその変化を感じ取る。 | ||
− | ; | + | ;(この世界の人々は、侵略者であるインサラウムを決して許しはしないだろう……)<br />(ならば、余に出来るのは、悪鬼となってでもインサラウムに勝利をもたらすことだけだ) |
− | : | + | :艦橋に座すユーサーは、インサラウムの勝利のために悲壮な覚悟を決める。彼の描く「インサラウムの勝利」とは、侵略戦争に勝つこととイコールではない……。 |
− | ;「忘れたとは言わせない。 | + | ;「忘れたとは言わせない。 我が父…キング・インサラウム72世の生命を奪った貴様には…!」<br />「'''そして、インサラウムの民の生命を奪い、騎士達を次元獣に変えた貴様には!!'''」 |
− | :死の世界と化したインサラウムにて、父と民を殺し、アークセイバー達を次元獣化した[[ガイオウ]] | + | :死の世界と化したインサラウムにて、父と民を殺し、アークセイバー達を次元獣化した[[ガイオウ]]に怒りをあらわにする。そして、その意志に応えるかのように聖王機に搭載された「尽きぬ水瓶」が目覚めた…。 |
− | ;「破界の王! | + | ;「破界の王! 今こそ余は貴様を討つ!」<br />「ジ・インサリアス・アークライナス! そして、宝剣コールブラントよ! 余に王の証を!!」 |
− | : | + | :「尽きぬ水瓶」のリアクターとなったユーサー、彼の「尽きぬ慈愛の意思」によって目覚めた聖王機「ジ・インサリアス・アークライナス」。初代の王しか引き抜けなかったであろう宝剣コールブラントを引き抜き、その強大な力でガイオウを一度消滅させることに成功した。 |
− | ; | + | ;「アイム・ライアード…。自らの欲望のために我がインサラウムを滅亡に追い込んだそなただけは許さぬ!」<br />「聖王の名の下、余がそなたに裁きを下す!」 |
:「知りたがる山羊」によって錯乱したアイムの目の前に現れた際の台詞。若き聖王にとってアイムは自身の野望の為に故郷を滅ぼし、民を死に追いやった仇以外の何物でもなく、「聖王」の名においてアイムに死の裁きを下した。 | :「知りたがる山羊」によって錯乱したアイムの目の前に現れた際の台詞。若き聖王にとってアイムは自身の野望の為に故郷を滅ぼし、民を死に追いやった仇以外の何物でもなく、「聖王」の名においてアイムに死の裁きを下した。 | ||
;「あの男の野望のために生命を落とした民たちよ…。 仇は聖王機が討った。今は安らかに眠るがいい」 | ;「あの男の野望のために生命を落とした民たちよ…。 仇は聖王機が討った。今は安らかに眠るがいい」 | ||
185行目: | 169行目: | ||
;「……二つの世界の出会いは戦いで始まった……その事実は消せない」<br />「広がっていく憎しみを止めるためには、誰かがそれを背負う必要がある」 | ;「……二つの世界の出会いは戦いで始まった……その事実は消せない」<br />「広がっていく憎しみを止めるためには、誰かがそれを背負う必要がある」 | ||
:バルディオスとの戦闘前会話。ユーサーの本心を悟ったマリンは愕然とするが、既に事態は終局を迎えていた。 | :バルディオスとの戦闘前会話。ユーサーの本心を悟ったマリンは愕然とするが、既に事態は終局を迎えていた。 | ||
− | ; | + | ;「仇敵であった破界の王は倒れ、民に見限られた無能な皇子はもうすぐ力尽きる……」<br />「あとは救国の英雄であるマルグリット・ピステールが地球との講和を結んでくれる」<br />「そして、心優しき地球の民達は、大逆の皇子に虐げられてきたインサラウムの民を、慈悲の心で迎えてくれると信じる」<br />「余はそなたらの敵だ……そうやって、この世界とインサラウムは出会ったのだから」<br />「その過去を乗り越えるためには、誰かが憎しみを一身に集める必要があった」 |
− | : | + | :ユーサーの真意。敵として出会ってしまった二つの世界……それを繋げるための生贄を、ユーサーは自身に見出したのである。その心は確かに「尽きぬ水瓶」にふさわしいものであり、同時にあまりにも哀しい決意だった……。 |
− | + | ;「土は土に、灰は灰に、塵は塵に……」<br />「ジェラウド……シュバル……ウェイン……アンブローン……騎士たち……マリリン殿……余も……今、そこに……行…く……」 | |
− | + | :ユーサーの最期。最後までインサラウムの未来のために戦い、果てにその身を投げ出したその男は、討たれることによって全ての役目を終え、彼を信じて歩み、そして散って行った者達のもとへ還って行った……。 | |
− | |||
− | ; | ||
− | : | ||
== 搭乗機体・関連機体 == | == 搭乗機体・関連機体 == | ||
198行目: | 179行目: | ||
;[[パレス・インサラウム]] | ;[[パレス・インサラウム]] | ||
:通常はこの艦にいる。 | :通常はこの艦にいる。 | ||
+ | <!-- == 余談 == --> | ||
− | == | + | == 話題まとめ == |
− | * | + | <!-- *[[namazu:]] (全文検索結果) --> |
+ | == 資料リンク == | ||
+ | <!-- *[[一覧:人名]] --> | ||
{{バンプレストオリジナル}} | {{バンプレストオリジナル}} | ||
{{DEFAULTSORT:ゆうさあ いんさらうむ}} | {{DEFAULTSORT:ゆうさあ いんさらうむ}} | ||
207行目: | 191行目: | ||
[[Category:バンプレストオリジナルの登場人物や行]] | [[Category:バンプレストオリジナルの登場人物や行]] | ||
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