8行目: |
8行目: |
| *メカニックデザイン:斉藤和衛 | | *メカニックデザイン:斉藤和衛 |
| | | |
− | ユーゼスが[[ラズムナニウム]]の力で[[AI1]]を再生させて、[[AI1]]に[[クロスゲート]]を取り込ませ、[[イルイ・ガンエデン]]が念を閉じてマシアフ不在になった[[ナシム・ガンエデン]]を真言で操った人造マシアフたる[[イーグレット・イング]]に制御させ、クロスゲートを完全に開かせるとともに[[AI1]]と[[ナシム・ガンエデン]]を融合させて誕生した「新世界の創造主」「新人祖」。名前は人の始祖である「アダム」と神の代理人たる天使「メタトロン」に由来する。
| + | ユーゼスが生み出した「新世界の創造主」「新人祖」。 |
| + | |
| + | 南極遺跡[[ファブラ・フォレース]]にて[[ズフィルードクリスタル]]の力で[[ラズムナニウム]]を励起し、まずは[[AI1]]を再生。そのまま[[クロスゲート]]を取り込ませ、[[イルイ・ガンエデン]]が念を閉じてマシアフの制御から離れた[[ナシム・ガンエデン]]を、真言で操った人造マシアフたる[[イーグレット・イング]]を利用して掌握。クロスゲートを完全に開かせるとともに両者を融合させることで誕生した。名前は人の始祖である「アダム」と神の代理人たる天使「メタトロン」に由来する。 |
| | | |
| その姿は、ガンエデン自体がユーゼスに擬態したかのようなもので、3対の天使の羽と一対の悪魔の羽、下半身は蛇を象り、腰の部分にも悪魔の羽のようなものが巻きついている。これは神と悪魔の中間、即ち「人間」を現した姿。胸にはコアであるAI1が埋め込まれ、顔はユーゼスの仮面を巨大にしたようなフォルム。頭部には天使の輪のように[[クロスゲート]](ユーゼスやギリアムいわく「真のクロスゲート」)が鎮座しており、ユーゼス曰く「アダマトロンこそクロスゲート・パラダイム・システム」であるという。以前のクロスゲート・パラダイム・システムには無かった「アカシャ変動因子」をクロスゲートから得ているとのことで、ゼストやジュデッカに比べて完成度がより高くなっていると思われる(その割に出来るコトはかなり限定されていたが)。胸のAI1とその左右にある赤い球体はゾフィーを彷彿とさせる。 | | その姿は、ガンエデン自体がユーゼスに擬態したかのようなもので、3対の天使の羽と一対の悪魔の羽、下半身は蛇を象り、腰の部分にも悪魔の羽のようなものが巻きついている。これは神と悪魔の中間、即ち「人間」を現した姿。胸にはコアであるAI1が埋め込まれ、顔はユーゼスの仮面を巨大にしたようなフォルム。頭部には天使の輪のように[[クロスゲート]](ユーゼスやギリアムいわく「真のクロスゲート」)が鎮座しており、ユーゼス曰く「アダマトロンこそクロスゲート・パラダイム・システム」であるという。以前のクロスゲート・パラダイム・システムには無かった「アカシャ変動因子」をクロスゲートから得ているとのことで、ゼストやジュデッカに比べて完成度がより高くなっていると思われる(その割に出来るコトはかなり限定されていたが)。胸のAI1とその左右にある赤い球体はゾフィーを彷彿とさせる。 |
18行目: |
20行目: |
| 境界空間に引きずり込んだ鋼龍戦隊をその力とAI1由来の再生能力で以って追い詰めたが、[[エア・クリスマス]]の転移特攻による融合爆発と内部からのイルイの力によって、イングに脱出され[[クロスゲート・パラダイム・システム]]が不完全になる。 | | 境界空間に引きずり込んだ鋼龍戦隊をその力とAI1由来の再生能力で以って追い詰めたが、[[エア・クリスマス]]の転移特攻による融合爆発と内部からのイルイの力によって、イングに脱出され[[クロスゲート・パラダイム・システム]]が不完全になる。 |
| | | |
− | ユーゼスは「マシアフに力が残っていれば、それによって自分を拒絶したはず」と述べ、イルイの念が完全に閉じたと思っていたが、実際にはイルイはまだ健在であった。マシアフの代わりとして取り込まれたイングは、自らの存在を消し去ってイルイを脱出させようとしたが、今イングがいなくなればナシムの念に対するブレーキがなくなり、アダマトロンはユーゼス諸共滅ぶが破壊エネルギーとなった念動力に巻き込まれて仲間達も死んでしまう。そのため、イルイはイングの代わりにナシムの念を相殺すべくその場に残り、イングだけが外に弾き出されることになった。
| + | ユーゼスは「マシアフに力が残っていれば、それによって自分を拒絶したはず」と述べ、イルイの念が完全に閉じたと思っていたが、実際にはイルイはまだ健在であった。 |
| + | マシアフの代わりとして取り込まれたイングは、自らの存在を消し去ってイルイを脱出させようとしたが、今イングがいなくなればナシムの念に対するブレーキがなくなり、アダマトロンはユーゼス諸共滅ぶが破壊エネルギーとなった念動力に巻き込まれて仲間達も死んでしまう。そのため、イルイはイングの代わりにナシムの念を相殺すべくその場に残り、イングだけが外に弾き出されることになった。 |
| | | |
| また、イルイを取り込み、さらにそのままにしていた影響で、鋼龍戦隊とイルイが[[T-LINKシステム]]に依らず互いの念を繋ぎ合わせ、双方の力となったことがイレギュラーとなった。さらに、枷から逃れたイングには真言によるコントロールも効かず、不完全な[[クロスゲート・パラダイム・システム]]では鋼龍戦隊を因果律操作で直接抹消することも不可能であり、形勢が逆転。鋼龍戦隊の猛攻を受け、撃破された。ガンエデンがアダマトロンになった時点で不要になっていたイルイを取り込んだままだったことが大きな敗因となった。 | | また、イルイを取り込み、さらにそのままにしていた影響で、鋼龍戦隊とイルイが[[T-LINKシステム]]に依らず互いの念を繋ぎ合わせ、双方の力となったことがイレギュラーとなった。さらに、枷から逃れたイングには真言によるコントロールも効かず、不完全な[[クロスゲート・パラダイム・システム]]では鋼龍戦隊を因果律操作で直接抹消することも不可能であり、形勢が逆転。鋼龍戦隊の猛攻を受け、撃破された。ガンエデンがアダマトロンになった時点で不要になっていたイルイを取り込んだままだったことが大きな敗因となった。 |
| | | |
− | 過去作の大ボスの立ち位置を一気に担ったような存在で、まず真っ先に[[スーパーロボット大戦α|α]]の[[ジュデッカ]]、ユーゼスが超越者となるためのプロセスという点では超神ゼスト、[[アストラナガン]](に相当する機体)を取り込んだ点では[[アウルゲルミル]]、ゴッツォの者がガンエデンを奪い、自ら作り出した存在と対峙したという点では[[シヴァー・ゴッツォ]]の操る[[ゲベル・ガンエデン]]、となる。
| + | 過去作の大ボスの立ち位置を一気に担ったような存在で、まず真っ先に、ユーゼスが乗って異空間の決戦場に現れたということで[[スーパーロボット大戦α|α]]の[[ジュデッカ]]、ユーゼスが超越者となるためのプロセスという点では超神ゼスト、[[アストラナガン]](に相当する機体)を取り込んだ点では[[アウルゲルミル]]、ゴッツォの者がガンエデンを奪い、自ら作り出した存在と対峙したという点では[[シヴァー・ゴッツォ]]の操る[[ゲベル・ガンエデン]]、となる。 |
| | | |
− | ユーゼスは「自らの運命を超える」ために当初は起因がどこにあるのか知ることで対策を立てようとしていたが、「アカシャ変動因子」を得たことで目的が変わり、起因がどうであろうと全く関係しない新たな世界を作り上げようとしていたらしい。新たな世界になれば古き呪輪廻が抹消されているため、OGシリーズに登場したパンプレオリキャラが輪廻転生してくることも再有生することもない。
| + | ユーゼスは「自らの運命を超える」ために当初は起因がどこにあるのか知ることで対策を立てようとしていたが、「アカシャ変動因子」を得たことで目的が変わり、起因がどうであろうと全く関係しない新たな世界を作り上げようとしていたらしい。新たな世界になれば古き呪輪廻が抹消されているため、OGシリーズに登場したパンプレオリキャラが輪廻転生してくることも再有生することもない、という話である。 |
| | | |
− | 今回のユーゼスの「十重二十重(とえはたえ)の計画」は運任せな所が多い。
| + | が、今回のユーゼスの「十重二十重(とえはたえ)の計画」は運任せな所が多い。 |
| | | |
| *イングがドゥバンに殺されかねなかったこと | | *イングがドゥバンに殺されかねなかったこと |
32行目: |
35行目: |
| *イルイがガンエデン内部に溜め込まれた念を抑え込んでいなければそれが地球内外に災厄をもたらす規模で放出され、どうなっていたか分からないこと | | *イルイがガンエデン内部に溜め込まれた念を抑え込んでいなければそれが地球内外に災厄をもたらす規模で放出され、どうなっていたか分からないこと |
| | | |
− | など、ユーゼスが「天の配剤」と称する幸運がいくつも重なって出来たことに加え、因果律を歪める存在であるにも拘らず、[[イングラム・プリスケン|因果律の]][[クォヴレー・ゴードン|番人達]]が影すら見せなかったことを考えると、アダマトロンが生み出されること自体が因果律によって決定された、単なる予定調和であった可能性がある。だとすると、神の支配を振り切ったと調子づいていたが実際は掌の上だった、という孫悟空のごとき非常に哀れな存在ということになる。
| + | など、ユーゼスが「天の配剤」と称する幸運がいくつも重なって出来たことに加え、因果律を歪める存在であるにも拘らず、[[イングラム・プリスケン|因果律の]][[クォヴレー・ゴードン|番人達]]が影すら見せなかったことを考えると、アダマトロンが生み出されること自体が因果律によって決定された、単なる予定調和であった可能性がある。だとすると、神の支配を振り切ったと調子づいていたが実際は掌の上だった、という孫悟空のごとき非常に哀れな存在ということになる。 |
| | | |
| 再有生による無限輪廻から逃れるには、それこそ根源を消し去るかその力を手に入れる、あるいは輪廻を造り出すなど、いずれにしても因果律干渉が必須となるのだが、皮肉なことに'''ユーゼスがそうしようとすれば必ず失敗する運命が待っている'''。因果の鎖とはそういった、自らの果たそうとしている事柄から逸脱することの出来ない不変のものなのかもしれない。 | | 再有生による無限輪廻から逃れるには、それこそ根源を消し去るかその力を手に入れる、あるいは輪廻を造り出すなど、いずれにしても因果律干渉が必須となるのだが、皮肉なことに'''ユーゼスがそうしようとすれば必ず失敗する運命が待っている'''。因果の鎖とはそういった、自らの果たそうとしている事柄から逸脱することの出来ない不変のものなのかもしれない。 |
51行目: |
54行目: |
| ;エルヨウン・イェダ・ドーマー | | ;エルヨウン・イェダ・ドーマー |
| :クロスゲートによって時間と空間を別の世界のそれと交錯させ、敵を異空間に引きずり込んで「古の忌憶」を垣間見せた後、AI1から現出した敵をクロスゲートに飲み込み、バラルの園に落下させたのち空から流体を降らせて追撃をかけ、最後に頭部の仮面にエネルギーを収束・爆裂させて敵を消滅させる。<br/>この「忌憶」の中にはユーゼスと因縁の深い[[ジュデッカ|「黒き地獄」]]、[[アストラナガン|「黒き天使」]]、[[ディス・アストラナガン|「黒き銃神」]]、[[ナシム・ガンエデン|「古き]][[ゲベル・ガンエデン|人祖達」]]のシルエットが映る演出があり、ユーゼスと因縁の深いウルトラマンのOPを彷彿とさせる。なお、〆にシルエットが通過する演出があるが、これはゲベル⇒ディス⇒ジュデッカ⇒ナシム⇒アストラナガンの順。ラスボス特有の「何を喰らっているかよく分からない攻撃」の一つ。 | | :クロスゲートによって時間と空間を別の世界のそれと交錯させ、敵を異空間に引きずり込んで「古の忌憶」を垣間見せた後、AI1から現出した敵をクロスゲートに飲み込み、バラルの園に落下させたのち空から流体を降らせて追撃をかけ、最後に頭部の仮面にエネルギーを収束・爆裂させて敵を消滅させる。<br/>この「忌憶」の中にはユーゼスと因縁の深い[[ジュデッカ|「黒き地獄」]]、[[アストラナガン|「黒き天使」]]、[[ディス・アストラナガン|「黒き銃神」]]、[[ナシム・ガンエデン|「古き]][[ゲベル・ガンエデン|人祖達」]]のシルエットが映る演出があり、ユーゼスと因縁の深いウルトラマンのOPを彷彿とさせる。なお、〆にシルエットが通過する演出があるが、これはゲベル⇒ディス⇒ジュデッカ⇒ナシム⇒アストラナガンの順。ラスボス特有の「何を喰らっているかよく分からない攻撃」の一つ。 |
− | :戦闘台詞で「至高の知識が、お前の脳髄を焼滅させる……!」と言っている通りヘブライ語で「エルヨウン」は至高、「イェダ」は知識、「ドーマー」は死による沈黙。そのため、知恵熱とか言われることも。 | + | :戦闘台詞で「至高の知識が、お前の脳髄を焼滅させる……!」と言っている通りヘブライ語で「エルヨウン」は至高、「イェダ」は知識、「ドーマー」は死による沈黙。そのため、知恵熱と言われることも。 |
| | | |
| === [[特殊能力]] === | | === [[特殊能力]] === |