差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
1,693 バイト追加 、 2014年8月22日 (金) 17:53
編集の要約なし
15行目: 15行目:     
=== 2.現状十二個存在する ===
 
=== 2.現状十二個存在する ===
*現状十二個存在し、それぞれの呼称がに由来する。しかし、第3次Z時獄篇では、アドヴェント自身が忘れ去れた十三個目『アスクプレオス』と呼んでいる節があり、必ずしも十二存在するとはいいきれない。時獄篇で示唆された情報を信じるならば、どうやら忘れ去られたロストナンバーのスフィアが存在しているらしい。
+
*現状十二個存在する、とされているが、時獄篇で示唆された情報を信じるならば、どうやら忘れ去られたロストナンバーのスフィアが存在しているらしい。最有力候補と目されているのは蛇使い座をモチーフとする[[アスクレプス]]とその乗り手である[[アドヴェント]]。
 
*名前は星座の属する『[[黄道十二星座]]』『十二宮』から取られている。
 
*名前は星座の属する『[[黄道十二星座]]』『十二宮』から取られている。
 
**十三個目も存在、或いは発現すると、呼称が『トレミーの48星座』へと変わる可能性がある。
 
**十三個目も存在、或いは発現すると、呼称が『トレミーの48星座』へと変わる可能性がある。
23行目: 23行目:  
**スフィアの移動はセカンド・ステージ以降のリアクター間でしか起こらない。ただし例外的な事象として、資格者が複数同時に存在し、かつリアクターがスフィアを制御できなくなり、その場に別の資格者が存在し、その資格者がセカンド・ステージのリアクターと同等の条件を備え、さらに搭乗機同士が似た特質を持っているなど、いくつかの条件が整った場合、リアクターが生存したままスフィアが奪われる場合もある(「いがみ合う双子」でこの現象が確認されている)。
 
**スフィアの移動はセカンド・ステージ以降のリアクター間でしか起こらない。ただし例外的な事象として、資格者が複数同時に存在し、かつリアクターがスフィアを制御できなくなり、その場に別の資格者が存在し、その資格者がセカンド・ステージのリアクターと同等の条件を備え、さらに搭乗機同士が似た特質を持っているなど、いくつかの条件が整った場合、リアクターが生存したままスフィアが奪われる場合もある(「いがみ合う双子」でこの現象が確認されている)。
   −
=== 3.次元力、原理の力、オリジン・ローを引き出せる ===
+
=== 3.次元力(源理の力、オリジン・ロー)を引き出せる ===
 
*かつてはひとつの何かであり、それは12の欠片(=スフィア)と幾多の英知に砕かれたという。この「幾多の英知」とは、スフィアが12の欠片として世界に散らばっていることからすると[[黒の英知]]であろう。
 
*かつてはひとつの何かであり、それは12の欠片(=スフィア)と幾多の英知に砕かれたという。この「幾多の英知」とは、スフィアが12の欠片として世界に散らばっていることからすると[[黒の英知]]であろう。
 
*力を引き出す鍵、つまりは次元力を操る鍵は「強い意志」。これは、ブラックホールに存在する「マイナスのオリジン・ロー」も同様。各スフィアに共鳴、覚醒するためにはスフィアに適した精神状態を保つ必要がある。
 
*力を引き出す鍵、つまりは次元力を操る鍵は「強い意志」。これは、ブラックホールに存在する「マイナスのオリジン・ロー」も同様。各スフィアに共鳴、覚醒するためにはスフィアに適した精神状態を保つ必要がある。
29行目: 29行目:  
*最終的に一人の人物が全てのスフィアを所持することにより、太極と呼ばれる存在に至る事ができ、次元力を自在に行使出来るようになる(このスフィア争奪戦を、アサキムは「聖戦」と呼んでいる)。[[平行世界]]を彷徨う宿命を負わされた人物(「[[呪われし放浪者]]」と呼称される)は、太極に至ることで放浪と不死不滅の枷から解き放たれることができる。
 
*最終的に一人の人物が全てのスフィアを所持することにより、太極と呼ばれる存在に至る事ができ、次元力を自在に行使出来るようになる(このスフィア争奪戦を、アサキムは「聖戦」と呼んでいる)。[[平行世界]]を彷徨う宿命を負わされた人物(「[[呪われし放浪者]]」と呼称される)は、太極に至ることで放浪と不死不滅の枷から解き放たれることができる。
   −
=== 4.生命体、意思、個性、性格、相性を備わる ===
+
=== 4.生命体であり、意思、個性、性格、相性を備わる ===
 
*意志を持っている(「スーパーロボット大戦Z」のソフトバンククリエイティブの攻略本後書きにて寺田Pが明言)。
 
*意志を持っている(「スーパーロボット大戦Z」のソフトバンククリエイティブの攻略本後書きにて寺田Pが明言)。
 
*生命体の進化に何らかの関わりを持つ。
 
*生命体の進化に何らかの関わりを持つ。
39行目: 39行目:  
*スフィアとの同調率が一定の度合いを越した兵器は、どこか生物的・有機的な性質を持つようになる。同調率の高い機動兵器は、機体もしくは武器の一部にクリスタル状のパーツがある。多くは緑色。ただし、機械的に力を引き出す場合はこの有機化が起こらない。これは同調率とは無関係で、力を引き出す方法の問題(スフィアの力を意思のみで引き出さないと起こらない)だが、力の優劣には関係しない(あくまで同調率の問題)。なお、機械的に力を引き出している機体にもクリスタル状のパーツは存在するが、これは次元力の影響である模様。
 
*スフィアとの同調率が一定の度合いを越した兵器は、どこか生物的・有機的な性質を持つようになる。同調率の高い機動兵器は、機体もしくは武器の一部にクリスタル状のパーツがある。多くは緑色。ただし、機械的に力を引き出す場合はこの有機化が起こらない。これは同調率とは無関係で、力を引き出す方法の問題(スフィアの力を意思のみで引き出さないと起こらない)だが、力の優劣には関係しない(あくまで同調率の問題)。なお、機械的に力を引き出している機体にもクリスタル状のパーツは存在するが、これは次元力の影響である模様。
 
*真の力を発揮することによって覚醒者には反作用として何らかの異常が発生する(「偽りの」黒羊を持つアイムは意味のあることが喋れなくなり、「傷だらけの」獅子に同調したランドは肉体的にも精神的にも激しい苦痛を感じた)。ただし、基本的に機動兵器に搭乗している時にしか起こらない(セツコは逆で、搭乗していない時に反作用が起きていた)。また、ガドライトや尸空、再世篇のセツコのように真の力を引き出しているにもかかわらず反作用らしきものが確認されていない場合もあるので、この反作用を乗り越えることがスフィアの覚醒の一つの段階であると思われる(おそらくサード・ステージへの移行段階)。
 
*真の力を発揮することによって覚醒者には反作用として何らかの異常が発生する(「偽りの」黒羊を持つアイムは意味のあることが喋れなくなり、「傷だらけの」獅子に同調したランドは肉体的にも精神的にも激しい苦痛を感じた)。ただし、基本的に機動兵器に搭乗している時にしか起こらない(セツコは逆で、搭乗していない時に反作用が起きていた)。また、ガドライトや尸空、再世篇のセツコのように真の力を引き出しているにもかかわらず反作用らしきものが確認されていない場合もあるので、この反作用を乗り越えることがスフィアの覚醒の一つの段階であると思われる(おそらくサード・ステージへの移行段階)。
**精神状態によっては力を発揮できない金への執着心で『折れない意思』以外に意識を向けさせることで過剰な力の発揮を抑えるクロウ、『相反する二つの意思』のうち片方の意思が強くなり過ぎて感情のバランスが崩れた事によってスフィアの制御を失ったガドライトがいる。
+
**精神状態によっては力を発揮できない。金への執着心で『折れない意思』以外に意識を向けさせることで過剰な力の発揮を抑えるクロウ、『相反する二つの意思』のうち片方の意思が強くなり過ぎて感情のバランスが崩れた事によってスフィアの制御を失ったガドライトがいる。
 
**反作用の正体はスフィアの持つ属性の顕在化。これはサード・ステージに移行することで「スフィア・アクト」として外界に適用可能(「偽りの黒羊」なら「意味のあることが喋れない(嘘か本当かわからない)→真偽の境界の歪曲」、「いがみ合う双子」なら「相反する感情のぶつかり合い→裏に隠れた感情の顕在化」、「沈黙の巨蟹」なら「感情を制する理性→精神運動の凍結」といった具合)。セカンド・ステージにおけるこれは一種の「最適化」であり、またスフィアが力を発揮するため、それに応じた精神状態を励起するためのアクションでもある。
 
**反作用の正体はスフィアの持つ属性の顕在化。これはサード・ステージに移行することで「スフィア・アクト」として外界に適用可能(「偽りの黒羊」なら「意味のあることが喋れない(嘘か本当かわからない)→真偽の境界の歪曲」、「いがみ合う双子」なら「相反する感情のぶつかり合い→裏に隠れた感情の顕在化」、「沈黙の巨蟹」なら「感情を制する理性→精神運動の凍結」といった具合)。セカンド・ステージにおけるこれは一種の「最適化」であり、またスフィアが力を発揮するため、それに応じた精神状態を励起するためのアクションでもある。
 
**確認されているのは、</br>『「知りたがる山羊」はその好奇心で「偽りの黒羊」の嘘を暴く』</br>『「偽りの黒羊」はその嘘により「いがみ合う双子」の相反する感情を意思で自在に操り無効化する』</br>『「揺れる天秤」の折れない意志は「尽きぬ水瓶」の他者への慈愛をより大きなものとする』の3つ。
 
**確認されているのは、</br>『「知りたがる山羊」はその好奇心で「偽りの黒羊」の嘘を暴く』</br>『「偽りの黒羊」はその嘘により「いがみ合う双子」の相反する感情を意思で自在に操り無効化する』</br>『「揺れる天秤」の折れない意志は「尽きぬ水瓶」の他者への慈愛をより大きなものとする』の3つ。
45行目: 45行目:  
=== 5.太陽系の地球でこそ、力を引き出せる ===
 
=== 5.太陽系の地球でこそ、力を引き出せる ===
 
*太陽の通り道である黄道12宮の星座に対応し、太陽に集約されたそれぞれの星座の次元力を引き出す効果を持つ。また、それには地球上にあることが最良であり、そこに引き寄せられる。なので、どの世界においても地球に存在する(ただしこの条件の場合、12の星座のほかに同じく黄道に位置し、[[アスクレプス]]が関連すると思われるへびつかい座とへび座が含まれる)。
 
*太陽の通り道である黄道12宮の星座に対応し、太陽に集約されたそれぞれの星座の次元力を引き出す効果を持つ。また、それには地球上にあることが最良であり、そこに引き寄せられる。なので、どの世界においても地球に存在する(ただしこの条件の場合、12の星座のほかに同じく黄道に位置し、[[アスクレプス]]が関連すると思われるへびつかい座とへび座が含まれる)。
 +
**ただし、「いがみ合う双子」だけはなぜかジェミナイに存在していた。
    
=== 人造のスフィア ===
 
=== 人造のスフィア ===
 
*人の手で造られた模造スフィアに対しても干渉可能。逆に、模造スフィアが何らかの属性を模していた場合、相性の悪いスフィアは無力化されることもある。
 
*人の手で造られた模造スフィアに対しても干渉可能。逆に、模造スフィアが何らかの属性を模していた場合、相性の悪いスフィアは無力化されることもある。
**ジ・エーデル、アンブローン、AGのDEMコーポレーションらも人造のスフィアを開発し、次元力を行使できる。人造のスフィアではオリジナルには及ばないにしても、安定性に優れていると言い切れる。Zの段階でジ・エーデルがオリジナル(乙女座と獅子座)を奪取する機会がめぐっても、それをしなかった理由は'''『オリジナルのスフィアは強大な力を行使できる半面、不安定な一面もある』'''ことを理解したと思われる。
+
**ジ・エーデル、アンブローン、AGのDEMコーポレーションらも人造のスフィアを開発し、次元力を行使できる。人造のスフィアではオリジナルには及ばないにしても、安定性に優れていると言い切れる。Zの段階でジ・エーデルがオリジナル(乙女座と獅子座)を奪取する機会がめぐっても、それをしなかった理由は'''『オリジナルのスフィアは強大な力を行使できる半面、不安定な一面もある』'''ことを理解していたからだと思われる。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
57行目: 58行目:     
=== 十二のスフィア ===
 
=== 十二のスフィア ===
前述の通りスフィアの総数は十二である。再世篇にてユーサーにより、[[黄道十二星座]]に対応していることが明らかにされた。なお、セツコ、ランド、クロウ、ヒビキ共に初期誕生日と関連するスフィアの星座が一致しているが、スフィアを扱うにあたって関係あるかは不明(設定的に考えれば何のスフィアを扱うかの比喩であろう)。またスフィアそれぞれに属性があり、同調が進むと所持者はその属性に引きずられ、性質が変わって行く。
+
前述の通りスフィアの総数は十二である(とされている)。再世篇にてユーサーにより、[[黄道十二星座]]に対応していることが明らかにされた。なお、セツコ、ランド、クロウ、ヒビキ共に初期誕生日と関連するスフィアの星座が一致しているが、スフィアを扱うにあたって関係あるかは不明(設定的に考えれば何のスフィアを扱うかの比喩であろう)。またスフィアそれぞれに属性があり、同調が進むと所持者はその属性に引きずられ、性質が変わって行く。
    
スフィア同士には相性があるらしく、『揺れる天秤』と『尽きぬ水瓶』の相性は良好で、逆に『偽りの黒羊』と『知りたがる山羊』との相性は最悪である。また、現在発覚しているスフィアの性質は、星座ごとの性格分類に近いもしくは逆の関係にあるものが多い。逆の性質も、自然が感じられなくなることで自然を愛する心が高まるという風に、マイナスの状況に追い込むことで因子を高めるための可能性もある。時獄編の時点によると「スフィアの代償は主に精神的な物」とのこと(ユーサーは表面的な変容が出てはいるものの、セツコやランドの症状はある程度は「そう強く思い込まされているだけ」の可能性がある)。ただ、大本の太極は陰陽、つまり相対する二つの要素の結合であるため、スフィアの反作用にも精神的なものと肉体的なもの、双方がある可能性が高い。
 
スフィア同士には相性があるらしく、『揺れる天秤』と『尽きぬ水瓶』の相性は良好で、逆に『偽りの黒羊』と『知りたがる山羊』との相性は最悪である。また、現在発覚しているスフィアの性質は、星座ごとの性格分類に近いもしくは逆の関係にあるものが多い。逆の性質も、自然が感じられなくなることで自然を愛する心が高まるという風に、マイナスの状況に追い込むことで因子を高めるための可能性もある。時獄編の時点によると「スフィアの代償は主に精神的な物」とのこと(ユーサーは表面的な変容が出てはいるものの、セツコやランドの症状はある程度は「そう強く思い込まされているだけ」の可能性がある)。ただ、大本の太極は陰陽、つまり相対する二つの要素の結合であるため、スフィアの反作用にも精神的なものと肉体的なもの、双方がある可能性が高い。
70行目: 71行目:  
:更に同調が進むと「'''真偽の境界の歪曲'''」が可能となり、自らの死を偽り、自身の嘘(=偽物。要は実体を伴った分身)をいくらでも生成できる能力を得ていた(明言されてはいないが恐らくサード・ステージにおけるスフィア・アクトだと思われる)。また、「相反する感情を意志で制御する⇒己の意志を偽る」という側面から、「相反する感情の衝突=己の意志と向き合うこと」を力とする『いがみ合う双子』の力を完全に封じることが出来る。
 
:更に同調が進むと「'''真偽の境界の歪曲'''」が可能となり、自らの死を偽り、自身の嘘(=偽物。要は実体を伴った分身)をいくらでも生成できる能力を得ていた(明言されてはいないが恐らくサード・ステージにおけるスフィア・アクトだと思われる)。また、「相反する感情を意志で制御する⇒己の意志を偽る」という側面から、「相反する感情の衝突=己の意志と向き合うこと」を力とする『いがみ合う双子』の力を完全に封じることが出来る。
 
:対の位置にある『揺れる天秤』の力が「思考の貫徹=己を偽らない力」であるのに対し、こちらは「'''己を偽る力'''」と言える。
 
:対の位置にある『揺れる天秤』の力が「思考の貫徹=己を偽らない力」であるのに対し、こちらは「'''己を偽る力'''」と言える。
:'''機動兵器に搭載されていなくとも条件を満たした者が近くにいれば覚醒し、同調の度合いが低くても覚醒者を自分の意に添うように動かす'''など危険な方向で確固たる意思と力を持っており、アリエティス自体もこのスフィアがアイムと名乗る前の彼をコントロールして作らせた。そのため、決して肉体的ダメージがないからと言って本当に安全なスフィアというわけではない(むしろアイムを見てわかるように、嘘で塗り固められた人生を送り続ける事で、「嘘付き」と見做されて誰からも信用されなくなる為、ある意味では危険なスフィアとも言える。いくら一番安全といっても上記のようにあくまでも'''反作用でリアクターが受ける被害が一番軽いから'''に過ぎない。当のアイムは完全に開き直っていたのか全く気にしていない様子ではあったが。しかし上記のように同調が進めば死を偽れるようになる='''リアクターが自分の意思で文字通りの不死身になれる'''ため、生存性もスフィアの中では現状一番高い)。尚、このスフィアが存在していた世界は不明。
+
:'''機動兵器に搭載されていなくとも条件を満たした者が近くにいれば覚醒し、同調の度合いが低くても覚醒者を自分の意に添うように動かす'''など危険な方向で確固たる意思と力を持っており、アリエティス自体もこのスフィアがアイムと名乗る前の彼をコントロールして作らせた。そのため、決して肉体的ダメージがないからと言って本当に安全なスフィアというわけではない(むしろアイムを見てわかるように、嘘で塗り固められた人生を送り続ける事で、「嘘付き」と見做されて誰からも信用されなくなる為、ある意味では危険なスフィアとも言える。いくら一番安全といっても上記のようにあくまでも'''反作用でリアクターが受ける被害が一番軽いから'''に過ぎない。当のアイムは完全に開き直っていたのか全く気にしていない様子ではあったが。しかし上記のように同調が進めば死を偽れるようになる='''リアクターが自分の意思で文字通りの不死身になれる'''ため、生存性もスフィアの中では現状一番高い)。尚、このスフィアが存在していた世界は不明。
 +
:このスフィアの力を引き出すには「嘘をつく⇒己の知る真実とは違うことを自分の意志で口にする⇒己を偽る意志」が必要となるため、他者に嘘を暴かれて己の意識と向き合わされた時点で停止してしまう。そのため、真実を強制的に暴き立てて外界に開示する『知りたがる山羊』との相性が最悪。
 
:アサキムに奪われたと思われていたが、再世篇では「自分が死んだ」という稀代の大嘘を実行して生存したアイム共々再登場を果たした。最後にはアサキムの『知りたがる山羊』によって無力化され、ユーサーに討たれたことでその手に渡った(スフィア・アクトの内容から殺しても死なないという性質を得られるので、サード・ステージへの移行段階に入って以降は無力化しないで奪う方法が存在するかは不明)。
 
:アサキムに奪われたと思われていたが、再世篇では「自分が死んだ」という稀代の大嘘を実行して生存したアイム共々再登場を果たした。最後にはアサキムの『知りたがる山羊』によって無力化され、ユーサーに討たれたことでその手に渡った(スフィア・アクトの内容から殺しても死なないという性質を得られるので、サード・ステージへの移行段階に入って以降は無力化しないで奪う方法が存在するかは不明)。
 
:<br />星座のモチーフは、継母の謀略によって生贄にされかけた兄妹を救うためにゼウスに遣わされた金の皮を持つ羊。
 
:<br />星座のモチーフは、継母の謀略によって生贄にされかけた兄妹を救うためにゼウスに遣わされた金の皮を持つ羊。
 
:ちなみに、妹は羊に乗って逃げる際、あまりの速度に耐え切れずに転落死してしまった。「極めて危険な状況からの逃避」という点において、進退窮まってなお嘘をつき続けて現実から逃避しようとしたアイムと重なる。また、「双子」の一方を実質殺した、というのも意味深である。「'''神によって使わされた羊'''」という点から深読みすると、アイムのスフィア狩りはサイデリアルの指令によるものだった、いわば「加入試験」だった可能性がある。
 
:ちなみに、妹は羊に乗って逃げる際、あまりの速度に耐え切れずに転落死してしまった。「極めて危険な状況からの逃避」という点において、進退窮まってなお嘘をつき続けて現実から逃避しようとしたアイムと重なる。また、「双子」の一方を実質殺した、というのも意味深である。「'''神によって使わされた羊'''」という点から深読みすると、アイムのスフィア狩りはサイデリアルの指令によるものだった、いわば「加入試験」だった可能性がある。
:性格分類においては、「強い自意識」を司るとされ、自分を守るための意志が転じて嘘全般を力とすると思われる。
+
:性格分類においては、「強い自意識」を司るとされ、自分を守るための意志が転じて嘘全般を力とすると思われる。
:<br />タロットでは「皇帝」のアルカナと関連付けられる。
+
:<br />タロットでは「皇帝」のアルカナと関連付けられる。
:このカードのデザインは「社会的権力の象徴」を、正位置が'''『権威』『安定』『意思』『行動力』'''を意味し、更に逆位置が'''『無責任』『傲慢』『横暴』『傲岸不遜』'''を意味しているので安定した社会的地位に執着して嘘をつき続け、覚醒後は自分の意思で精力的に幾多の世界を渡り歩き、影響を考えずに嘘をまき散らして混乱を巻き起こし、傲慢・横暴・傲岸不遜で慇懃無礼を極めたアイムに相応しいと言える。割り振りは男性。
+
:このカードのデザインは「社会的権力の象徴」を、正位置が'''『権威』『安定』『意思』『行動力』'''を意味し、更に逆位置が'''『無責任』『傲慢』『横暴』『傲岸不遜』'''を意味しているので安定した社会的地位に執着して嘘をつき続け、覚醒後は自分の意思で精力的に幾多の世界を渡り歩き、影響を考えずに嘘をまき散らして混乱を巻き起こし、傲慢・横暴・傲岸不遜で慇懃無礼を極めたアイムに相応しいと言える。割り振りは男性。
 
:ちなみに「黒羊」と言うが、牡羊座は「白羊宮」である(黒毛と偽る羊⇒白毛の羊、ということか?)。
 
:ちなみに「黒羊」と言うが、牡羊座は「白羊宮」である(黒毛と偽る羊⇒白毛の羊、ということか?)。
    
;<br />牡牛座(タウラス)
 
;<br />牡牛座(タウラス)
:性格分類においては、「深慮」を司り、タロットでは「教皇」と関連付けられる。
+
:性格分類においては、「深慮」を司り、タロットでは「教皇」と関連付けられる。
 
:このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。
 
:このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。
 
:割り振りは女性。正位置は'''『慈悲』『優しさ』『思いやり』『規律の遵守』'''、逆位置は'''『アンシャン・レジーム(古い体制)』『束縛』『独りよがり』『おせっかい』『逃避』'''。
 
:割り振りは女性。正位置は'''『慈悲』『優しさ』『思いやり』『規律の遵守』'''、逆位置は'''『アンシャン・レジーム(古い体制)』『束縛』『独りよがり』『おせっかい』『逃避』'''。
96行目: 98行目:  
:スフィア・アクトは「'''表面化する感情の逆転'''」であり、ガドライトはこの力で、他者の表面化しているもののさかしまに当たる感情(怒りなら恐れ、喜びなら悲しみなど)を顕在化させることでスペースノイドとアースノイドの対立を煽って開戦に仕向け、Z-BLUEの戦意を諦観へと変換した。実質、裏の欲求を表出化させるものであるため、能力解除後にもスイッチされた感情に対して違和感を感じることはない模様。
 
:スフィア・アクトは「'''表面化する感情の逆転'''」であり、ガドライトはこの力で、他者の表面化しているもののさかしまに当たる感情(怒りなら恐れ、喜びなら悲しみなど)を顕在化させることでスペースノイドとアースノイドの対立を煽って開戦に仕向け、Z-BLUEの戦意を諦観へと変換した。実質、裏の欲求を表出化させるものであるため、能力解除後にもスイッチされた感情に対して違和感を感じることはない模様。
 
:ただし、あまりに強い意志の持ち主に対しては完全に意志を交代させることは出来ず、スズネのように二面性を持つ人間の場合、隠されていた別の側面が出てくることもある。さらに感情の一部分のみを反転させることもできないため、連邦軍兵士が持っていた「[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]に対する不信感」が「[[信頼]]」に反転したことで、ゼロは連邦軍に対し、ギアスを使うことなく撤退させることに成功している。
 
:ただし、あまりに強い意志の持ち主に対しては完全に意志を交代させることは出来ず、スズネのように二面性を持つ人間の場合、隠されていた別の側面が出てくることもある。さらに感情の一部分のみを反転させることもできないため、連邦軍兵士が持っていた「[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]に対する不信感」が「[[信頼]]」に反転したことで、ゼロは連邦軍に対し、ギアスを使うことなく撤退させることに成功している。
:相反する感情を力とするため、それらを意志で制御する『偽りの黒羊』との相性は最悪。
   
:釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。
 
:釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。
 +
:力を引き出すために必要なのは「相反する意志の衝突⇒己の感情と向き合う意志」。そのため、「己の感情に向き合わず逃避する」ことを強制する「偽りの黒羊」との相性が最悪(感情の衝突自体が起きなくなる)。また、二つの感情が釣り合った状態でないとやはり停止してしまうため、リアクターは常に己の感情のバランスを保つ必要がある。絶えず己と向き合い、勝つことも負けることも許されないという意味では、ある意味リアクターにかかる精神的負担がもっとも大きいスフィアとも言える。
 
:<br />星座のモチーフは、カストールとポリデュークスという双子。
 
:<br />星座のモチーフは、カストールとポリデュークスという双子。
 
:このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日イリスとリュンケウスという別の双子との諍いの結果、カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。
 
:このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日イリスとリュンケウスという別の双子との諍いの結果、カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。
118行目: 120行目:  
:割り振りは女性。ただし、[[尸空]]は男性である。
 
:割り振りは女性。ただし、[[尸空]]は男性である。
 
:正位置は'''『勝利』『征服』『開拓精神』『独立』『解放』'''、逆位置は'''『暴走』『失敗』『独断力』『挫折』『好戦的』'''。
 
:正位置は'''『勝利』『征服』『開拓精神』『独立』『解放』'''、逆位置は'''『暴走』『失敗』『独断力』『挫折』『好戦的』'''。
:描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、宗介のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。
+
:描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、桂のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。
:タロットの正位置・逆位置共に、現状判明している尸空のキャラクターとは全く合致しない(辛うじて正位置の「征服」が当てはまる。逆位置の「好戦的」に当てはまる可能性もあるがこちらはこじつけの感が拭えない)ため、尸空と尸逝天は前のリアクターからスフィアを奪取した可能性がある(前のリアクターも性別の割り振りを考えると女性であった可能性が高い)。
+
:タロットの正位置・逆位置共に、現状判明している尸空のキャラクターとは全く合致しない(辛うじて正位置の「征服」が当てはまる。逆位置の「好戦的」に当てはまる可能性もあるがこちらはこじつけの感が拭えない)ため、尸空と尸逝天は前のリアクターからスフィアを奪取したか、あるいはこれから奪取されるかの可能性が高い。
 
:対の位置にある『知りたがる山羊』が好奇心を力とするのに対し、精神の情動を破壊するこのスフィアの特性は「'''欲求を抑え付ける理性'''」と言える。
 
:対の位置にある『知りたがる山羊』が好奇心を力とするのに対し、精神の情動を破壊するこのスフィアの特性は「'''欲求を抑え付ける理性'''」と言える。
 
:<br />星座のモチーフは、英雄ヘラクレスによって踏み殺された化け蟹カルキノス。
 
:<br />星座のモチーフは、英雄ヘラクレスによって踏み殺された化け蟹カルキノス。
156行目: 158行目:  
;<br />天秤座(リーブラ→[[リ・ブラスタ]])
 
;<br />天秤座(リーブラ→[[リ・ブラスタ]])
 
:『'''揺れる天秤'''』のスフィアとして[[クロウ・ブルースト]]が所持。[[ブラスタ]]および[[リ・ブラスタ]]により運用が可能。
 
:『'''揺れる天秤'''』のスフィアとして[[クロウ・ブルースト]]が所持。[[ブラスタ]]および[[リ・ブラスタ]]により運用が可能。
:'''「折れることのない強い意志」'''によって覚醒及び活性化(クロウの場合は「借金返済」)する。
+
:'''「折れることのない強い意志」'''によって覚醒及び活性化(クロウの場合は「借金を返済する意志」)する。
 
:同調が進むとリアクターは次元力行使の際、思考が固定されて正常な判断が出来なくなる。さらに、意志の遂行を阻む者は味方だろうと排除すると推測されている。この際、暴走したキャラを止める際の鉄板である「仲間の呼び掛け」は一切効果がなかった。ただしクロウの場合、金に対する執着がそのまま残るため、同調率が上がると小銭の落ちる音を鳴らす「CDS(コイン・ドロップ・システム)」で自意識を保っている。
 
:同調が進むとリアクターは次元力行使の際、思考が固定されて正常な判断が出来なくなる。さらに、意志の遂行を阻む者は味方だろうと排除すると推測されている。この際、暴走したキャラを止める際の鉄板である「仲間の呼び掛け」は一切効果がなかった。ただしクロウの場合、金に対する執着がそのまま残るため、同調率が上がると小銭の落ちる音を鳴らす「CDS(コイン・ドロップ・システム)」で自意識を保っている。
 
:なお、嘘を力とする『偽りの黒羊』の対の位置にあり、その特性は「'''己を偽らない力'''」と言える。
 
:なお、嘘を力とする『偽りの黒羊』の対の位置にあり、その特性は「'''己を偽らない力'''」と言える。
:このスフィアは[[カルロス・アクシオン・Jr.]]が[[トライア・スコート]]の元へ「VX」として持ち込み、さらに元を辿れば[[エルガン・ローディック|エルガン]]が[[アクシオン財団]]に持ち込んだものである。エルガンの元の所属を考えると[[クロノ]]が保有していたのかも知れない。<br />「金の音で正気に戻す」というあまりにバカバカしい対応策や、あっさり対処されたことから見落とされがちだが、「反作用に自分の意思で対処する」ことが出来ないため、実は現状判明している中ではトップクラスに危険なスフィアである([[ゼロシステム]]を極端にしたような状態となる他、間接的にだが'''反作用の被害が他者に及ぶ''')。しかもクロウの場合、'''借金がないと制御できない'''という事になり、挙句の果てに'''当人もそれを理解している'''。覚醒と活性化の条件が現状判明しているスフィアで'''一番易しい'''ことの代償なのだろうか?
+
:このスフィアは[[カルロス・アクシオン・Jr.]]が[[トライア・スコート]]の元へ「VX」として持ち込み、さらに元を辿れば[[エルガン・ローディック|エルガン]]が[[アクシオン財団]]に持ち込んだものである。エルガンの元の所属を考えると[[クロノ]]が保有していたのかも知れない。<br />「金の音で正気に戻す」というあまりにバカバカしい対応策や、あっさり対処されたことから見落とされがちだが、「反作用に自分の意思で対処する」ことが出来ないため、実は現状判明している中ではトップクラスに危険なスフィアである([[ゼロシステム]]を極端にしたような状態となる他、間接的にだが'''反作用の被害が他者に及ぶ''')。しかもクロウの場合、'''借金がないと制御できない'''という事になり、挙句の果てに'''当人もそれを理解している'''。覚醒と活性化の条件が現状判明しているスフィアで'''一番易しい(方向性すら問わない)'''ことの代償なのだろうか?
:性格分類においては、自由を愛し執着しない「無頓着」を司るが、逆に言えば「自由に執着している」ということである。このため、自由(=自分の意思による選択)に縛られ、それを阻む全てを拒絶し、迷いを生む要素を全てシャットアウトする性質があると思われる。それでもなおコインの音で意志を取り戻せるのは、借金という不自由の象徴を連想させるためと考えられる。また、コインは「自由を阻む」という意志を持ってないことも、彼の耳に届く理由であると考えられる。
+
:力を引き出すためには前述の通り、何でもいいのでとにかく強く折れない意志を保つ必要がある。このように力を引き出す手段は単純だが停止する条件もまた単純で、何かに負けて意志が折れた時点で停止してしまう。
 +
:性格分類においては、自由を愛し執着しない「無頓着」を司るが、逆に言えば「自由に執着している」ということである。このため、自由(=自分の意思による選択)に縛られ、それを阻む全てを拒絶し、迷いを生む要素を全てシャットアウトする性質があると思われる。それでもなおコインの音で意志を取り戻せるのは、借金という不自由の象徴を連想させるためと考えられる。また、コインは「自由を阻む」という意志を持ってないことも、彼の耳に届く理由であると考えられる。なおクロウは後に、「敵を倒す」という一点にのみ意識を集中することで、スフィアの力を最大に引き出しつつ自意識を保つ「アンブレイカブル・フルクラム」という攻撃を編み出している。
 
:<br />星座のモチーフは、乙女座のモチーフであるアストライアーが持っていた善悪を測る天秤。
 
:<br />星座のモチーフは、乙女座のモチーフであるアストライアーが持っていた善悪を測る天秤。
 
:幾度となく善悪を測り続けてもなお悪化していく世界に絶望したアストライアーは、とうとうその天秤を捨ててしまう。幾度となく心を揺らされ、やがて心根をゆがめる[[アイム・ライアード|宿敵]]によって覚醒したクロウに重なる。セツコ(乙女座)が最終的に彼を気にするのも運命だろうか。どちらかといえば、'''[[トライア・スコート|同じような名前を持つこの人]]の所有物'''、という方がしっくりくるが。
 
:幾度となく善悪を測り続けてもなお悪化していく世界に絶望したアストライアーは、とうとうその天秤を捨ててしまう。幾度となく心を揺らされ、やがて心根をゆがめる[[アイム・ライアード|宿敵]]によって覚醒したクロウに重なる。セツコ(乙女座)が最終的に彼を気にするのも運命だろうか。どちらかといえば、'''[[トライア・スコート|同じような名前を持つこの人]]の所有物'''、という方がしっくりくるが。
 
:存在していた世界は正確には不明だが、恐らく西暦か「コードギアス」の世界だと思われる。
 
:存在していた世界は正確には不明だが、恐らく西暦か「コードギアス」の世界だと思われる。
 
:<br />タロットでは「正義」のアルカナと関連付けられる。
 
:<br />タロットでは「正義」のアルカナと関連付けられる。
:そのため、このスフィアにとっては正義とは「どんな形であれ'''折れることのない強い意志のこと'''」である可能性は高く、それを証明できる者が力を引き出せるということかもしれない(実際、クロウの意志の強さは全編を通じて随所で描写されている)。このカードには天秤が描かれているが、左右の皿のサイズが異なっている。公平とは対称でないことを示しており、割に合わない借金を背負うが、それがないと己を保てないクロウをイメージさせる。
+
:そのため、このスフィアにとっての正義とは「どんな形であれ'''折れることのない強い意志のこと'''」である可能性は高く、それを証明できる者が力を引き出せるということかもしれない(実際、クロウの意志の強さは全編を通じて随所で描写されている)。このカードには天秤が描かれているが、左右の皿のサイズが異なっている。公平とは対称でないことを示しており、割に合わない借金を背負うが、それがないと己を保てないクロウをイメージさせる。
 
:ちなみに、「正義」の正位置は'''『公正』『誠意』(例:借金を全うに返済する意思)'''を意味し、逆位置は'''『不均衡』『被告人』(例:借金を返せない人)'''を意味する。<br />また、天秤は弁護士の象徴である。すなわち、'''片方には罪(例:過ぎた力を求める)、片方には罰(例:借金を負う)'''が乗せられるということである。借金に縛られないと主体性を維持できないクロウが過ぎた自由や力などを求める限り、決して借金から逃げられないということなのだろうか。
 
:ちなみに、「正義」の正位置は'''『公正』『誠意』(例:借金を全うに返済する意思)'''を意味し、逆位置は'''『不均衡』『被告人』(例:借金を返せない人)'''を意味する。<br />また、天秤は弁護士の象徴である。すなわち、'''片方には罪(例:過ぎた力を求める)、片方には罰(例:借金を負う)'''が乗せられるということである。借金に縛られないと主体性を維持できないクロウが過ぎた自由や力などを求める限り、決して借金から逃げられないということなのだろうか。
 
:互いに「自己選択に伴う強い意志」をキーとするためか『尽きぬ水瓶』との相性が良好。
 
:互いに「自己選択に伴う強い意志」をキーとするためか『尽きぬ水瓶』との相性が良好。
:<br />占星術上において天秤座は牡羊座と対の関係にあたる。
+
:<br />占星術上において天秤座は牡羊座と対の関係にあたる。それに迎合したかのように、このスフィアと偽りの黒羊は覚醒と活性化の条件だけでなく、反作用までもが見事に対極である(強い意志があれば簡単に力を得られる一方で、反作用が最も危険で対策も難しい『揺れる天秤』と、常に嘘を吐き続けなければならない一方で、反作用が最も安全で感情が高ぶらなければ発生さえしない『偽りの黒羊』)。
:それに迎合したかのように、このスフィアと偽りの黒羊は覚醒と活性化の条件だけでなく、反作用までもが見事に対極である(強い意志があれば簡単に力を得られる一方で、反作用が最も危険で対策も難しい『揺れる天秤』と、常に嘘を吐き続けなければならない一方で、反作用が最も安全で感情が高ぶらなければ発生さえしない『偽りの黒羊』)。
   
:割り振りは男性。
 
:割り振りは男性。
   183行目: 185行目:     
;<br />射手座(サジタリウス)
 
;<br />射手座(サジタリウス)
:性格分類においては、「発展願望」を司る。
+
:性格分類においては、「発展願望」を司る。
 
:タロットでは「節制」に関連付けられる。
 
:タロットでは「節制」に関連付けられる。
 
:このカードは水瓶座と関連があるとされ、描かれている女性は「相反する二つの要素を結びつける仲介者」という役割を持ち、また翼を持つことから「天使」とされている。割り振りは男性。
 
:このカードは水瓶座と関連があるとされ、描かれている女性は「相反する二つの要素を結びつける仲介者」という役割を持ち、また翼を持つことから「天使」とされている。割り振りは男性。
201行目: 203行目:  
:<br />タロットでは「悪魔」のアルカナと関連付けられる。
 
:<br />タロットでは「悪魔」のアルカナと関連付けられる。
 
:この悪魔のデザインは山羊頭の悪魔バフォメットであるが、統一性のない姿は「訳が分からない」という印象を抱かせるものである。それゆえに「混沌」「葛藤」「暴力」を象徴しており、まさしくアサキムを指すのにふさわしいと言える。
 
:この悪魔のデザインは山羊頭の悪魔バフォメットであるが、統一性のない姿は「訳が分からない」という印象を抱かせるものである。それゆえに「混沌」「葛藤」「暴力」を象徴しており、まさしくアサキムを指すのにふさわしいと言える。
:また、「悪魔」の正位置は'''『堕落』『裏切り』'''、逆位置は人に知恵を与えた者として'''『覚醒』『新たな出会い』'''も意味し、これもまた世界をまたいでリアクターたちに出会って手段を選ばずスフィアの覚醒を促すアサキムらしい。
+
:また、「悪魔」の正位置は'''『堕落』『裏切り』'''、逆位置は人に知恵を与えた者として'''『覚醒』『新たな出会い』'''も意味し、これもまた世界をまたいでリアクターたちに出会って手段を選ばずスフィアの覚醒を促すアサキムらしい。さらにいうとシュロウガのデザインモチーフはサイバスター+悪魔である。
 
:割り振りは女性。
 
:割り振りは女性。
   215行目: 217行目:  
:存在していた世界はインサラウム。
 
:存在していた世界はインサラウム。
 
:性格分類においては、「自己愛」を司っており、独善性が転じて(一方的な)自己犠牲を力とすると思われる。マリリンも、ユーサーの行動を独りよがりだと評している。
 
:性格分類においては、「自己愛」を司っており、独善性が転じて(一方的な)自己犠牲を力とすると思われる。マリリンも、ユーサーの行動を独りよがりだと評している。
:<br />タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。
+
:<br />タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。
 
:このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。
 
:このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。
 
:「星」のタロットが示す寓意は。正位置が'''『希望』『ひらめき』『願いが叶う』'''、逆位置は'''『失望」『無気力』『高望み』'''。
 
:「星」のタロットが示す寓意は。正位置が'''『希望』『ひらめき』『願いが叶う』'''、逆位置は'''『失望」『無気力』『高望み』'''。
3,538

回編集

案内メニュー