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;牡羊座(アリエス→[[アリエティス]])
 
;牡羊座(アリエス→[[アリエティス]])
 
:『'''偽りの黒羊'''』のスフィアとして[[アイム・ライアード]]が所持。[[アリエティス]]により運用が可能。
 
:『'''偽りの黒羊'''』のスフィアとして[[アイム・ライアード]]が所持。[[アリエティス]]により運用が可能。
:'''「虚飾に執着する意志」'''によって覚醒し、自身・他者問わず'''「嘘」'''によって活性化する。
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:'''「現実から逃避する意志」'''によって覚醒し、自身・他者問わず'''「嘘」'''によって活性化する。
 
:同調が進むとリアクターは感情の高ぶりに伴って意味のある事が喋れなくなり、サード・ステージに入ると'''単語としてすら成立しなくなる'''。このためクロウをして「相当なもの」と言わしめたが、この反作用に限れば'''実は現状一番安全なスフィアだったりする'''(他のスフィアの反作用が肉体か精神への重大な負荷であるのに対し、このスフィアの反作用は比較的だがある意味非常に軽い上に感情が高ぶらなければ起きない、'''つまり感情の平静を保つこと自体が反作用対策になるため。劇中では言及されなかったが、手話や筆談で克服できる可能性も高い''')。
 
:同調が進むとリアクターは感情の高ぶりに伴って意味のある事が喋れなくなり、サード・ステージに入ると'''単語としてすら成立しなくなる'''。このためクロウをして「相当なもの」と言わしめたが、この反作用に限れば'''実は現状一番安全なスフィアだったりする'''(他のスフィアの反作用が肉体か精神への重大な負荷であるのに対し、このスフィアの反作用は比較的だがある意味非常に軽い上に感情が高ぶらなければ起きない、'''つまり感情の平静を保つこと自体が反作用対策になるため。劇中では言及されなかったが、手話や筆談で克服できる可能性も高い''')。
 
:更に同調が進むと「'''真偽の境界の歪曲'''」が可能となり、自らの死を偽り、自身の嘘(=偽物。要は実体を伴った分身)をいくらでも生成できる能力を得ていた(明言されてはいないが恐らくサード・ステージにおけるスフィア・アクトだと思われる)。また、「相反する感情を意志で制御する⇒己の意志を偽る」という側面から、「相反する感情の衝突=己の意志と向き合うこと」を力とする『いがみ合う双子』の力を完全に封じることが出来る。
 
:更に同調が進むと「'''真偽の境界の歪曲'''」が可能となり、自らの死を偽り、自身の嘘(=偽物。要は実体を伴った分身)をいくらでも生成できる能力を得ていた(明言されてはいないが恐らくサード・ステージにおけるスフィア・アクトだと思われる)。また、「相反する感情を意志で制御する⇒己の意志を偽る」という側面から、「相反する感情の衝突=己の意志と向き合うこと」を力とする『いがみ合う双子』の力を完全に封じることが出来る。
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;<br />牡牛座(タウラス)
 
;<br />牡牛座(タウラス)
 
:性格分類においては、「深慮」を司り、タロットでは「教皇」と関連付けられる。
 
:性格分類においては、「深慮」を司り、タロットでは「教皇」と関連付けられる。
:このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。
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:このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。
 
:割り振りは女性。正位置は「慈悲」「優しさ」「思いやり」「規律の遵守」、逆位置は「アンシャン・レジーム」「束縛」「独りよがり」「おせっかい」「逃避」。
 
:割り振りは女性。正位置は「慈悲」「優しさ」「思いやり」「規律の遵守」、逆位置は「アンシャン・レジーム」「束縛」「独りよがり」「おせっかい」「逃避」。
 
:<br />星座のモチーフは、ニンフの女性エウロペに恋したゼウス(ギリシャ神話の主神)が変身した白い牡牛。
 
:<br />星座のモチーフは、ニンフの女性エウロペに恋したゼウス(ギリシャ神話の主神)が変身した白い牡牛。
 
:この牡牛はエウロペを乗せて孤島であるクレタ島へと連れ去り、そこで正体を現して求婚するというなかなか無茶なアクションを起こしている。タロットの寓意と寓画、そしてこのモチーフからして、このスフィアを持つ何者かはサイデリアルのトップであり、シンカ(神化)を遂げて「神」になっ(てしまっ)た誰か(恐らく女性)の可能性が高い。こう聞くと、まるでそれは[[イルイ・ガンエデン]]である(奇しくも、時の牢獄はバラルの結界同様、外敵を排斥するための地球封印である)。
 
:この牡牛はエウロペを乗せて孤島であるクレタ島へと連れ去り、そこで正体を現して求婚するというなかなか無茶なアクションを起こしている。タロットの寓意と寓画、そしてこのモチーフからして、このスフィアを持つ何者かはサイデリアルのトップであり、シンカ(神化)を遂げて「神」になっ(てしまっ)た誰か(恐らく女性)の可能性が高い。こう聞くと、まるでそれは[[イルイ・ガンエデン]]である(奇しくも、時の牢獄はバラルの結界同様、外敵を排斥するための地球封印である)。
 
:対の星座は蠍座。
 
:対の星座は蠍座。
:誰かを想うあまりに暴走して遠く離れた場所に連れ去った、という点からして、エタニティ・フラット(次元の壁による多次元との隔絶と、それによるバアルからの守護)を起こしたのはこのスフィアのスフィア・アクトである可能性が高く、恐らくこのスフィアの力は「次元・空間を操る力」だと思われる。深慮(頑固でスローペースとも)という性格分類にしても、次元・空間をある状態に固定する能力とすれば合致する。ちなみに、'''牡牛座は争い事を嫌う'''。
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:誰かを想うあまりに暴走して遠く離れた場所に連れ去った、という点からして、エタニティ・フラット(次元の壁による多次元との隔絶と、それによるバアルからの守護)を起こしたのはこのスフィアのスフィア・アクトである可能性が高く、恐らくこのスフィアの力は「次元・空間を操る力」だと思われる。深慮(頑固でスローペースとも)という性格分類にしても、次元・空間をある状態に固定する能力とすれば合致する。そうであるとするならば、アサキムとシュロウガを不滅の呪いに落としたのはこのスフィアであると思われる。
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:ちなみに、'''牡牛座は争い事を嫌う'''。
    
;<br />双子座(ジェミニ→[[ジェミニア]]/[[ジェニオン]])
 
;<br />双子座(ジェミニ→[[ジェミニア]]/[[ジェニオン]])
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:釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。
 
:釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。
 
:<br />星座のモチーフは、カストールとポリデュークスという双子。
 
:<br />星座のモチーフは、カストールとポリデュークスという双子。
:このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日別の双子との諍いの結果カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。
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:このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日イリスとリュンケウスという別の双子との諍いの結果、カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。
 
:<br />タロットでは「恋人」と関連付けられる。
 
:<br />タロットでは「恋人」と関連付けられる。
 
:なお、このカードはウェイト版が一組の男女であるのに対し、マルセイユ版は男性一人に女性二人という構図の違いがあるが、どちらでも中心に天使が描かれる(ちなみに、タロットカードの主人公はあくまで人間であり、天使などはサポート役である)。マルセイユ版の二人の女性は、ある種の権力を有する立場から男性の意識・理性をつなぐ女性と情熱的アプローチで男性の無意識・本能をつなぐ女性とされ、天使は後者の味方であるという説もある。
 
:なお、このカードはウェイト版が一組の男女であるのに対し、マルセイユ版は男性一人に女性二人という構図の違いがあるが、どちらでも中心に天使が描かれる(ちなみに、タロットカードの主人公はあくまで人間であり、天使などはサポート役である)。マルセイユ版の二人の女性は、ある種の権力を有する立場から男性の意識・理性をつなぐ女性と情熱的アプローチで男性の無意識・本能をつなぐ女性とされ、天使は後者の味方であるという説もある。
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:こうしてみるとわかるが、「自堕落で酒に溺れ」「確固たる目的を持たず」「恋人と死別した」ガドライトはウェイト版の逆位置、「多くの仲間と友を得」「オカルト趣味にのめりこみ」「テンシへの恐怖を乗り越えた」ヒビキはマルセイユ版の正位置が示す寓意とモチーフ、寓画に見事なまでに当てはまっている。
 
:こうしてみるとわかるが、「自堕落で酒に溺れ」「確固たる目的を持たず」「恋人と死別した」ガドライトはウェイト版の逆位置、「多くの仲間と友を得」「オカルト趣味にのめりこみ」「テンシへの恐怖を乗り越えた」ヒビキはマルセイユ版の正位置が示す寓意とモチーフ、寓画に見事なまでに当てはまっている。
 
:デザインに描かれる「天使」に関しても、「テンシ」に関わったことで全てを失ったガドライト、「テンシ」に関わったことで家族を失ったが多くの仲間、そしてパートナーを得たヒビキ、と見事に対応している。
 
:デザインに描かれる「天使」に関しても、「テンシ」に関わったことで全てを失ったガドライト、「テンシ」に関わったことで家族を失ったが多くの仲間、そしてパートナーを得たヒビキ、と見事に対応している。
:<br />双子座やその神性は、カストールとポリデュークスの二人を合わせて一つである(片方の力がもう片方に宿った)ことも加味すると、'''一方(ガドライト)がマイナスの側面を満たし、その上でそれを奪ったもう一方(ヒビキ)がプラスの側面を満たして初めて完全に覚醒するとも取れる'''。これならば、「いがみ合う双子=全てが酷似し、それゆえに相容れない両者」という名前にも納得の行く説明となる。なお、奪取時において、ガドライトは心のバランスを崩され資格を喪失し、逆にヒビキはそれまでの「絶望の中の希望」と同時に「'''後一歩でガドライトを倒せる希望の前に立ちふさがる、ジェニオンが動かないという絶望'''」という、ガドライトが担当していた部分も満たしている。
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:<br />双子座やその神性は、カストールとポリデュークスの二人を合わせて一つである(片方の力がもう片方に宿った)ことも加味すると、'''一方(ガドライト)がマイナスの側面を満たし、その上でそれを奪ったもう一方(ヒビキ)がプラスの側面を満たして初めて完全に覚醒するとも取れる'''。これならば、「いがみ合う双子=全てが酷似し、それゆえに相容れない両者」という名前にも納得の行く説明となる。なお、奪取時において、ガドライトは心のバランスを崩され資格を喪失し、逆にヒビキはそれまでの「絶望の中の希望」と同時に「'''後一歩でガドライトを倒せる希望の前に立ちふさがる、ジェニオンが動かない絶望'''」という、ガドライトが担当していた「希望の中の絶望」の部分も満たしている。
:このことから、「マイナスの中のプラス」と「プラスの中のマイナス」という、真の意味で対極な二側面を得たことで正式な所有者としてスフィアが認めたとも考えられる(前述の通り双子座の神話でも、兄弟の諍いは別の双子と合わせて計4人で行われ、星座も二人でセットである)。仮にここまでやらないと覚醒しないのであれば、'''ある意味『尽きぬ水瓶』以上に覚醒が面倒くさいスフィアと言える'''。
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:このことから、「マイナスの中のプラス」と「プラスの中のマイナス」という、真の意味で対極な二側面を得たことで正式な所有者としてスフィアが認めたとも考えられる(前述の通り双子座の神話でも、兄弟の諍いは別の双子と合わせて計4人で行われ、星座も二人でセットである)。仮にここまでやらないと覚醒しないのであれば、'''ある意味『尽きぬ水瓶』以上に覚醒が困難なスフィアと言える'''。
:性格分類においては、「社交性と神経質さの二面性」を司る。すなわち、相反する2側面を意味し、まさにその代償やスフィア・アクトを指し示していると言える。
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:性格分類においては、「社交性と神経質さの二面性」を司る。すなわち、相反する2側面を意味し、まさにその代償やスフィア・アクトを指し示していると言える。
 
:<br />なお、このスフィアについては「双子」という名前、そしてガドライトとヒビキの存在から「'''一対であり、二つ存在するのではないか(ジェニオンは元々片割れを持っていたのではないか)'''」という説がまことしやかに囁かれているが、そうだとすると、半分ずつとは言え覚醒の条件を満たし、同じくリアクターの資質を持っていながら、ガドライトは自在に扱いこなし、ヒビキは扱うどころか存在自体気づかない、というのは明らかにおかしく、ジェミニアが無制限に稼動するのに対し、ジェニオン・ガイが出力不足でまともに運用できなかったことからも否定できる(半分ずつ持っていたとすると、スフィアは共鳴せずとも単純動力としては使用できる点から鑑みて、ジェミニアだけが稼動できてジェニオン・ガイが出力不足、という事態は普通ありえない)。
 
:<br />なお、このスフィアについては「双子」という名前、そしてガドライトとヒビキの存在から「'''一対であり、二つ存在するのではないか(ジェニオンは元々片割れを持っていたのではないか)'''」という説がまことしやかに囁かれているが、そうだとすると、半分ずつとは言え覚醒の条件を満たし、同じくリアクターの資質を持っていながら、ガドライトは自在に扱いこなし、ヒビキは扱うどころか存在自体気づかない、というのは明らかにおかしく、ジェミニアが無制限に稼動するのに対し、ジェニオン・ガイが出力不足でまともに運用できなかったことからも否定できる(半分ずつ持っていたとすると、スフィアは共鳴せずとも単純動力としては使用できる点から鑑みて、ジェミニアだけが稼動できてジェニオン・ガイが出力不足、という事態は普通ありえない)。
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:正位置は「勝利」「征服」「開拓精神」「独立・解放」、逆位置は「暴走」「失敗」「独断力」「挫折」「好戦的」。
 
:正位置は「勝利」「征服」「開拓精神」「独立・解放」、逆位置は「暴走」「失敗」「独断力」「挫折」「好戦的」。
 
:描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、宗介のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。
 
:描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、宗介のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。
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:タロットの正位置・逆位置共に、現状判明している尸空のキャラクターとは全く合致しない(辛うじて正位置の「征服」が当てはまる)。
 
:対の位置にある『知りたがる山羊』が好奇心を力とするのに対し、精神の情動を破壊するこのスフィアの特性は「'''欲求を抑え付ける理性'''」と言える。
 
:対の位置にある『知りたがる山羊』が好奇心を力とするのに対し、精神の情動を破壊するこのスフィアの特性は「'''欲求を抑え付ける理性'''」と言える。
 
:<br />星座のモチーフは、英雄ヘラクレスによって踏み殺された化け蟹カルキノス。
 
:<br />星座のモチーフは、英雄ヘラクレスによって踏み殺された化け蟹カルキノス。
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;<br />獅子座(レオ→[[ガンレオン]])
 
;<br />獅子座(レオ→[[ガンレオン]])
:『'''傷だらけの獅子'''』のスフィアとして[[ランド・トラビス]]及び[[メール・ビーター]]が所持。[[ガンレオン]]により運用が可能。
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:『'''傷だらけの獅子'''』のスフィアとして[[ランド・トラビス]]が所持。[[ガンレオン]]により運用が可能だが、制御には[[メール・ビーター]]が必要となる。
 
:'''「心身問わず痛みに伴う叫び」'''によって覚醒し、'''「痛みに抗う意志(要は根性)」'''によって活性化する。
 
:'''「心身問わず痛みに伴う叫び」'''によって覚醒し、'''「痛みに抗う意志(要は根性)」'''によって活性化する。
 
:対となる『尽きぬ水瓶』は己を省みない慈愛を力とするが、それに対応するこちらの特性はずばり、'''「痛みに抵抗する力」'''と言える。
 
:対となる『尽きぬ水瓶』は己を省みない慈愛を力とするが、それに対応するこちらの特性はずばり、'''「痛みに抵抗する力」'''と言える。
 
:同調が進むと覚醒者は次元力を使う度に反作用としてリアクターに激痛を伴う負荷がかかるが、一過性のものでアイムやセツコ、ユーサーのように深刻な状態にはならない(無論、力を使わなければ何も起こらないし、ガンレオンはそもそもマグナモードにならないと次元力を使えない)ため、「他のスフィアと比較すれば」という枕詞がつくものの現在判明しているスフィアの中では『偽りの黒羊』の次に安全である。
 
:同調が進むと覚醒者は次元力を使う度に反作用としてリアクターに激痛を伴う負荷がかかるが、一過性のものでアイムやセツコ、ユーサーのように深刻な状態にはならない(無論、力を使わなければ何も起こらないし、ガンレオンはそもそもマグナモードにならないと次元力を使えない)ため、「他のスフィアと比較すれば」という枕詞がつくものの現在判明しているスフィアの中では『偽りの黒羊』の次に安全である。
 
:ただ、『偽りの黒羊』と違い反作用の発生によって戦闘に支障をきたす危険性はこちらの方がずっと高く、その負荷も'''ランド自身の強靭な肉体と精神で何とかしのげている'''のであって、常人には耐えられない程の凄まじさであるため、やはり安全なスフィアというわけではない。なお、このスフィアは次元力の抽出をメールが、その制御をランドが行うため、二人揃っていないと運用できない。
 
:ただ、『偽りの黒羊』と違い反作用の発生によって戦闘に支障をきたす危険性はこちらの方がずっと高く、その負荷も'''ランド自身の強靭な肉体と精神で何とかしのげている'''のであって、常人には耐えられない程の凄まじさであるため、やはり安全なスフィアというわけではない。なお、このスフィアは次元力の抽出をメールが、その制御をランドが行うため、二人揃っていないと運用できない。
:ちなみに、このスフィアは現在登場しているスフィアの中では覚醒度が一番低い。ガンレオンの動力は明言されていないが、メールの戦闘台詞と、ランドの出身世界が「ザブングル」の世界観であることからして'''ウォーカーマシン同様のガソリンである可能性が高い'''。つまり、このスフィアは他のスフィアと異なり'''リアクト・マシンの動力として機能していない'''のである(『悲しみの乙女』はガナリー・カーバーの動力として機能している)。再世篇におけるZONE突入により進行してはいるが、それでもセカンド・ステージ止まりの模様。
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:ちなみに、このスフィアは現在登場しているスフィアの中では覚醒度が一番低い。ガンレオンの動力は明言されていないが、「燃料だってタダじゃない」というメールの戦闘台詞と、ランドの出身世界が「ザブングル」の世界観であることからして'''ウォーカーマシン同様のガソリンである可能性が高い'''。そうでなくとも、Z序盤の大時空震動の後、スフィアと同化したメールを欠いたまま戦闘に参加している=スフィアがなくても動き、戦える。つまり、このスフィアは他のスフィアと異なり'''リアクト・マシンの動力として機能していない'''のである(『悲しみの乙女』はガナリー・カーバーの動力として機能している)。再世篇におけるZONE突入により進行してはいるが、それでもセカンド・ステージ止まりの模様。
 
:存在していたのは「戦闘メカ ザブングル」「オーバーマン キングゲイナー」「∀ガンダム」の世界観を包括した「荒廃世界」。
 
:存在していたのは「戦闘メカ ザブングル」「オーバーマン キングゲイナー」「∀ガンダム」の世界観を包括した「荒廃世界」。
 
:<br />星座のモチーフは、英雄ヘラクレスによって討ち取られたネメアの森に住まう大獅子。
 
:<br />星座のモチーフは、英雄ヘラクレスによって討ち取られたネメアの森に住まう大獅子。
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:性格分類においては、「下心のない信頼関係を重んじる」ことを司り、転じて嘘を暴くことを力とすると思われる。
 
:性格分類においては、「下心のない信頼関係を重んじる」ことを司り、転じて嘘を暴くことを力とすると思われる。
 
:<br />タロットでは「悪魔」のアルカナと関連付けられる。
 
:<br />タロットでは「悪魔」のアルカナと関連付けられる。
:この悪魔のデザインは山羊頭の悪魔バフォメットであるが、統一性のない姿は「訳が分からない」という印象を抱かせるものである。それゆえに「混沌」「葛藤」「暴力」を象徴しており、まさしくアサキムを指すのにふさわしいと言える。また、正位置は「堕落」「裏切り」、逆位置は人に知恵を与えたものとして「覚醒」も意味し、これもまた手段を選ばずスフィアの覚醒を促すアサキムらしい。
+
:この悪魔のデザインは山羊頭の悪魔バフォメットであるが、統一性のない姿は「訳が分からない」という印象を抱かせるものである。それゆえに「混沌」「葛藤」「暴力」を象徴しており、まさしくアサキムを指すのにふさわしいと言える。また、正位置は「堕落」「裏切り」、逆位置は人に知恵を与えたものとして「覚醒」も意味し、これもまた手段を選ばずスフィアの覚醒を促すアサキムらしい。
 
:割り振りは女性。
 
:割り振りは女性。
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:ガニメーデスが給仕となる際、地上に残す両親が深く悲しむことを心配したという。ちなみに、女好きのゼウスが彼を給仕にしたのは'''美女と見紛うほどに美しいから'''。喪失の悲しみやそれに対する慈愛は、民を失うことによる強い悲しみとその民への慈愛で覚醒に至ったユーサーと重なる。
 
:ガニメーデスが給仕となる際、地上に残す両親が深く悲しむことを心配したという。ちなみに、女好きのゼウスが彼を給仕にしたのは'''美女と見紛うほどに美しいから'''。喪失の悲しみやそれに対する慈愛は、民を失うことによる強い悲しみとその民への慈愛で覚醒に至ったユーサーと重なる。
 
:存在していた世界はインサラウム。
 
:存在していた世界はインサラウム。
:性格分類においては、「自己愛」を司っており、独善性が転じて(一方的な)自己犠牲を力とすると思われる。マリリンも、ユーサーの行動を独りよがりだと評している。
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:性格分類においては、「自己愛」を司っており、独善性が転じて(一方的な)自己犠牲を力とすると思われる。マリリンも、ユーサーの行動を独りよがりだと評している。
 
:<br />タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。
 
:<br />タロットでは「星」のアルカナと関連付けられる。
:このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。更に正位置は「希望」を意味しており、それに合わせたかの如く聖王機ジ・インサーはインサラウムにおいて'''希望'''と幸福の象徴だった。
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:このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。更に正位置は「希望」を意味しており、それに合わせたかの如く聖王機ジ・インサーはインサラウムにおいて'''希望'''と幸福の象徴だった。
 
:互いに「自己選択に伴う強い意志」をキーとするためか『揺れる天秤』との相性が良好。二つの意思が同じ方向に揃うことで、オリジン・ローの本質を引き出すことが出来る。
 
:互いに「自己選択に伴う強い意志」をキーとするためか『揺れる天秤』との相性が良好。二つの意思が同じ方向に揃うことで、オリジン・ローの本質を引き出すことが出来る。
 
:割り振りは男性。
 
:割り振りは男性。
245行目: 247行目:  
:[[ジ・エーデル・ベルナル|ジ・エーデル]]が開発した機体。機体自体が人造のスフィアであり、サード・ステージの事象制御を可能としている。
 
:[[ジ・エーデル・ベルナル|ジ・エーデル]]が開発した機体。機体自体が人造のスフィアであり、サード・ステージの事象制御を可能としている。
 
;TS-DEMON
 
;TS-DEMON
:[[ジェニオン]]の動力。「いがみ合う双子」を模したイミテーションであるが、属性をもコピーしており僅かながらオリジナルの持つ「表面化する感情の反転」を備える。
+
:[[ジェニオン]]の動力。「いがみ合う双子」を模したイミテーションであるが、属性をもコピーしており僅かながらオリジナルの持つ「表面化する感情の反転」を備える。ただし、肝心の出力はかなり低い。
    
=== 関連人物 ===
 
=== 関連人物 ===
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== 関連リンク ==
 
== 関連リンク ==
 
;[[太極]]
 
;[[太極]]
:スフィアの根源たる概念。既存の設定だと「[[アカシックレコード]]」が近い。現状では喪失されており、空白。また、陰陽2つで1つであるので、空白というのはむしろ負の無限力たる[[ケイサル・エフェス]]に近い存在である可能性がある(実際、負の無限力は現在空席状態といえる)。
+
:スフィアの根源たる概念。万物全ての始まりにして終わりの真理。
 
;[[次元力]]
 
;[[次元力]]
 
:スフィアによって引き出される「次元を越える、あるいは越えた力」。恒星を起源とし、星座などの概念から物質まで、あらゆるものに宿る「存在の力」。アークセイバーの機動兵器やシュロウガはこれを動力に稼働している。
 
:スフィアによって引き出される「次元を越える、あるいは越えた力」。恒星を起源とし、星座などの概念から物質まで、あらゆるものに宿る「存在の力」。アークセイバーの機動兵器やシュロウガはこれを動力に稼働している。
273行目: 275行目:  
:[[Zシリーズ]]の前シリーズである第2の王道シリーズの旧[[αシリーズ]]の根幹をなす概念。次元力と似た性質を持ち、太極同様「正」と「負」に分かれている。
 
:[[Zシリーズ]]の前シリーズである第2の王道シリーズの旧[[αシリーズ]]の根幹をなす概念。次元力と似た性質を持ち、太極同様「正」と「負」に分かれている。
 
;[[スフィア・リアクター]]
 
;[[スフィア・リアクター]]
:スフィアを所持し、その力を扱う人物のこと。再世篇ではクロウ、セツコ、ランド/メール、アイム、ユーサー、時獄篇ではさらにガドライト→ヒビキ、尸空が該当する。
+
:スフィアを所持し、その力を扱う人物のこと。再世篇ではクロウ、セツコ、ランド/メール、アイム、ユーサー、アサキム、時獄篇ではさらにガドライト→ヒビキ、尸空が該当する。
 
;[[カオス・レムレース]]
 
;[[カオス・レムレース]]
 
:[[ジ・エーデル・ベルナル]]の機体。「人の手による鍵」「人造のスフィアのようなもの」と称される。
 
:[[ジ・エーデル・ベルナル]]の機体。「人の手による鍵」「人造のスフィアのようなもの」と称される。
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