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*演者:[[ガンダムダブルエックス]]
 
*演者:[[ガンダムダブルエックス]]
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曹操軍の総大将。
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霊帝配下の官軍の最後の闘将であり、曹操軍の総大将。
    
三候の一人であり、雀瞬の魂を継ぐ者。
 
三候の一人であり、雀瞬の魂を継ぐ者。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
:初参戦作品。プロローグにて赤壁の戦いのクライマックスにおける劉備・孫権との激突が描かれ、その後、彼ら同様に「UX」の舞台の地球へと転移する。プロローグ後の登場は劉備や孫権よりも少し遅れての第14話(アメリカルート)で、第15話にてUXの危機を颯爽と救い、元の世界に戻る方法を探すと共に、この世界の真実を見極めるためにUXに加わる。三璃紗にて赤壁の戦いで激突した劉備や孫権たちとも一時休戦し、共闘する。「UX」の世界でもその覇王ぶりは健在で、物語の要所要所で様々な活躍を見せており、他作品のキャラクター達からも主に「曹操将軍」と呼ばれ、敬意を表されている。中でも、ホウジョウの王たるサコミズとの掛け合いは白眉ともいえる描写で、必見といえるシーンとなっている。
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:初参戦作品。プロローグにて赤壁の戦いのクライマックスにおける劉備・孫権との激突が描かれ、その後、彼ら同様に「UX」の舞台の地球へと転移する。プロローグ後の登場は劉備や孫権よりも少し遅れての第14話(アメリカルート)で、第15話にてUXの危機を颯爽と救い、元の世界に戻る方法を探すと共に、この世界の真実を見極めるためにUXに加わる。三璃紗にて赤壁の戦いで激突した劉備や孫権たちとも一時休戦し、共闘する。「UX」の世界でもその絶対的なカリスマ溢れる覇王ぶりは健在で、物語の要所要所で様々な活躍を見せており、他作品のキャラクター達からも主に「曹操将軍」と呼ばれ、敬意を表されている。中でも、ホウジョウの王たるサコミズとの掛け合いは白眉ともいえる描写で、必見といえるシーンとなっている。
 
:なお、今回はある場面でとあるガンダム作品の名脇役キャラにちなんだ[[声優ネタ]]と思わしき発言をする(後述)。
 
:なお、今回はある場面でとあるガンダム作品の名脇役キャラにちなんだ[[声優ネタ]]と思わしき発言をする(後述)。
 
:因みにウイングバインダーが背にあるが'''飛べない'''事に注意。
 
:因みにウイングバインダーが背にあるが'''飛べない'''事に注意。
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;[[刹那・F・セイエイ]]、[[シン・アスカ]]、[[キラ・ヤマト]]
 
;[[刹那・F・セイエイ]]、[[シン・アスカ]]、[[キラ・ヤマト]]
:[[UX]]にてスパロボでは初めての共演となったリアルガンダムシリーズの主人公達。彼らからの曹操に対しての特殊援護台詞も存在する。またこの3人は[[Zシリーズ]]で[[ガンダムダブルエックス|モチーフ]]と[[ガロード・ラン|そのパイロット]]と共演もしている。<br />余談だが、刹那を演じる宮野真守氏は曹操を主人公とする三国志漫画『蒼天航路』のアニメ版にて曹操を演じている。また、曹操ガンダムは2013年よりスタートした三国伝の新章『BB戦士三国伝 LEGEND BB』にてシンの愛機である[[デスティニーガンダム]]をモチーフとした鎧を装着している。
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:[[UX]]にてスパロボでは初めての共演となったリアルガンダムシリーズの主人公達。彼らからの曹操に対しての特殊援護台詞も存在する。刹那は曹操の姿を初めて目の当たりにした時は「三璃紗の侠」と強く反応し、シンは曹操の厳しさに思わず動揺してしまう場面もあった。またこの3人は[[Zシリーズ]]で[[ガンダムダブルエックス|モチーフ]]と[[ガロード・ラン|そのパイロット]]と共演もしている。<br />余談だが、刹那を演じる宮野真守氏は曹操を主人公とする三国志漫画『蒼天航路』のアニメ版にて曹操を演じている。また、曹操ガンダムは2013年よりスタートした三国伝の新章『BB戦士三国伝 LEGEND BB』にてシンの愛機である[[デスティニーガンダム]]をモチーフとした鎧を装着している。
 
;[[グラハム・エーカー]]
 
;[[グラハム・エーカー]]
 
:[[UX]]では彼から「武人の鑑」と評され、敬意を表されている。一方で、彼もかつては「曹操」という存在に『三国志演義』によって生まれた「悪役」のイメージを抱いていたことを伺わせる発言をしている。
 
:[[UX]]では彼から「武人の鑑」と評され、敬意を表されている。一方で、彼もかつては「曹操」という存在に『三国志演義』によって生まれた「悪役」のイメージを抱いていたことを伺わせる発言をしている。
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;「散っていった者たちに報いる方法はただひとつ…勝つことだけだ!」
 
;「散っていった者たちに報いる方法はただひとつ…勝つことだけだ!」
 
:一度は帰順したはずの張繍の裏切りにあって窮地に陥るも、部下の典韋が自らの命を賭して曹操の命を救って戦死した後、決意を新たにして。しかし、この苛烈とも言える決意と信念は、アニメ版では曹操と劉備の決別のきっかけとなってしまう…。
 
:一度は帰順したはずの張繍の裏切りにあって窮地に陥るも、部下の典韋が自らの命を賭して曹操の命を救って戦死した後、決意を新たにして。しかし、この苛烈とも言える決意と信念は、アニメ版では曹操と劉備の決別のきっかけとなってしまう…。
:UXでは甲洋がフェストゥムに同化されてしまったことで悲しみと憤りを抑えられない一騎たちをこの台詞で鼓舞する。
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:UXでは甲洋がフェストゥムに同化されてしまったことで悲しみと憤りを抑えられない一騎たちをこの台詞で叱咤・鼓舞する。
 
;「三璃紗の民はすべて余の民。その礼にはおよばぬ」
 
;「三璃紗の民はすべて余の民。その礼にはおよばぬ」
 
:ケロケロエース版『英雄激突編』より。袁紹との決着をつけた後、公孫瓚を救えなかったことを悔いた際、幽州の民を救ってもらったことへの礼を言う関羽に対して。苛烈とも言える信念を以って、ときには非情と言える程の冷徹さも垣間見せて覇道を歩む曹操も、その本質は民の平和を心から真剣に願う侠に変わりはなかった。
 
:ケロケロエース版『英雄激突編』より。袁紹との決着をつけた後、公孫瓚を救えなかったことを悔いた際、幽州の民を救ってもらったことへの礼を言う関羽に対して。苛烈とも言える信念を以って、ときには非情と言える程の冷徹さも垣間見せて覇道を歩む曹操も、その本質は民の平和を心から真剣に願う侠に変わりはなかった。
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:[[UX]]アメリカルート第14話より。曹操達と同じ名を持つ英傑達が過去に存在した歴史を持つ見知らぬ異世界。曹操も三璃紗もG記も知る[[ナイア|謎の女]]。数多の謎が渦巻く異界の地で、三璃紗の覇王は、既に決意を新たにしていた。
 
:[[UX]]アメリカルート第14話より。曹操達と同じ名を持つ英傑達が過去に存在した歴史を持つ見知らぬ異世界。曹操も三璃紗もG記も知る[[ナイア|謎の女]]。数多の謎が渦巻く異界の地で、三璃紗の覇王は、既に決意を新たにしていた。
 
;「始まったか…」<br />「うむ。だがそれは、我らが三璃紗へと帰還するためだけではない」<br />「あの女の言っていた、この世界の真実とやら…余の眼で、見定めてやろう」
 
;「始まったか…」<br />「うむ。だがそれは、我らが三璃紗へと帰還するためだけではない」<br />「あの女の言っていた、この世界の真実とやら…余の眼で、見定めてやろう」
:[[UX]]アメリカルート第15話より。異界の地で自ら戦いの運命に挑まんとする三璃紗の侠が、ここにも一人。そして…
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:[[UX]]アメリカルート第15話より。覇道邸にてUXと[[ブラックロッジ]]の戦端が開かれ、更に[[スクラッグ]]も襲来する中、その侠は現れた。既に、覇王の決意は決まっていた。ならばよし。異界の地で自ら戦いの運命に挑まんとする三璃紗の侠が、ここにも一人。そして…
 
;「あの程度の炎で、天を焼き尽くそうなど…笑止!」
 
;「あの程度の炎で、天を焼き尽くそうなど…笑止!」
 
:[[UX]]アメリカルート第15話より。その再生能力を駆使し、更にクトゥグアの力で巨大なプラズマ超火球(ティベリウス曰く「天を焼き尽くす炎」)を作り出してUXを追い詰める[[ティベリウス]]。絶体絶命かと思われたその瞬間、空を切る紅蓮の一閃がプラズマ超火球を吹き飛ばし、UXを救う。UXを救う一閃を放ったのは、天に選ばれし覇者たる、紅蓮の英雄(ガンダム)だった――。この世界でも、その名は今も「乱世の奸雄」として伝えられているが、人の世が続くこの世界は今も「曹操」を忘れ去ってはいなかった。はるかな昔に蒼き天の向こうへと消えていった「乱世の奸雄」と同じ名を持ち、同じ気高く誇り高き魂を持つ英雄が、今ここに、再びこの世界に現れたのだ。超世の傑、時の河を越えて、UXの世界に降臨す。
 
:[[UX]]アメリカルート第15話より。その再生能力を駆使し、更にクトゥグアの力で巨大なプラズマ超火球(ティベリウス曰く「天を焼き尽くす炎」)を作り出してUXを追い詰める[[ティベリウス]]。絶体絶命かと思われたその瞬間、空を切る紅蓮の一閃がプラズマ超火球を吹き飛ばし、UXを救う。UXを救う一閃を放ったのは、天に選ばれし覇者たる、紅蓮の英雄(ガンダム)だった――。この世界でも、その名は今も「乱世の奸雄」として伝えられているが、人の世が続くこの世界は今も「曹操」を忘れ去ってはいなかった。はるかな昔に蒼き天の向こうへと消えていった「乱世の奸雄」と同じ名を持ち、同じ気高く誇り高き魂を持つ英雄が、今ここに、再びこの世界に現れたのだ。超世の傑、時の河を越えて、UXの世界に降臨す。
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*黄巾の乱では官軍の将として乱の鎮圧に活躍し、董卓が漢王朝を牛耳り専横を振るった後は反董卓連合軍の中心人物として活躍。董卓の死後に訪れた群雄割拠の時代には、青州黄巾党を降伏させ、漢王朝の天子(献帝)を自身の本拠地・許昌に迎えるなどして雄飛。呂布や袁術たち群雄を次々と撃破し、遂には華北最大の勢力を誇る袁紹を官渡の戦いにて破り、中原の覇者となる。漢の丞相就任後には軍を率いて南下するも、赤壁の戦いにて孫権・劉備の連合軍に敗退し、撤退を余儀なくされる。その後も馬超をはじめとする関中の軍閥連合軍を撃破し、漢中を治めていた張魯を降伏させるなど、順調に覇業を進めながら劉備や孫権と覇を競うも、西暦220年に病に倒れ、中国統一の悲願を達成することなく死去する。
 
*黄巾の乱では官軍の将として乱の鎮圧に活躍し、董卓が漢王朝を牛耳り専横を振るった後は反董卓連合軍の中心人物として活躍。董卓の死後に訪れた群雄割拠の時代には、青州黄巾党を降伏させ、漢王朝の天子(献帝)を自身の本拠地・許昌に迎えるなどして雄飛。呂布や袁術たち群雄を次々と撃破し、遂には華北最大の勢力を誇る袁紹を官渡の戦いにて破り、中原の覇者となる。漢の丞相就任後には軍を率いて南下するも、赤壁の戦いにて孫権・劉備の連合軍に敗退し、撤退を余儀なくされる。その後も馬超をはじめとする関中の軍閥連合軍を撃破し、漢中を治めていた張魯を降伏させるなど、順調に覇業を進めながら劉備や孫権と覇を競うも、西暦220年に病に倒れ、中国統一の悲願を達成することなく死去する。
 
*軍人としても政治家としても非常に優れた天才的な才能を持っていた人物で、数々の革新的な政策を打ち出しており、その功績は後世の中国にも非常に大きな影響を与えている。「人の才」を深く愛した人物としても知られ、自身が見出した才能ある者は如何なる人物であろうと登用した。また、当代随一の文化人の一人でもあり、優れた詩人でもあった。春秋時代より伝わり、『武経七書』に数えられる兵書『孫氏』を現在に伝わる13篇に編纂したのも曹操である。
 
*軍人としても政治家としても非常に優れた天才的な才能を持っていた人物で、数々の革新的な政策を打ち出しており、その功績は後世の中国にも非常に大きな影響を与えている。「人の才」を深く愛した人物としても知られ、自身が見出した才能ある者は如何なる人物であろうと登用した。また、当代随一の文化人の一人でもあり、優れた詩人でもあった。春秋時代より伝わり、『武経七書』に数えられる兵書『孫氏』を現在に伝わる13篇に編纂したのも曹操である。
*人物鑑定家の許劭からは「'''治世の能臣、乱世の奸雄'''」と評され、『三国志』の『正史』の著者である陳寿からは「'''非常の人、超世の傑'''」…即ち、「類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である」と最大級の賛辞の言葉で賞されている。
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*人物鑑定家の許劭からは「'''治世の能臣、乱世の奸雄'''」と評された。「乱世の奸雄」の異名は、曹操を象徴する二つ名としても非常に有名である。そして、『三国志』の『正史』の著者である陳寿からは「'''非常の人、超世の傑'''」と…即ち、「類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である」と最大級の賛辞の言葉で賞されている。
*紛れもなく「英雄」である曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、曹操を危険視して抹殺しようと企んだ皇族や漢の重臣達の陰謀を暴いては容赦なく処断し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも徹底的に対立し、曹操の死後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪した事、父の曹嵩が徐州で殺された際には徐州に侵攻し徐州の民の大量虐殺を敢行した事等、人々を恐怖に陥れ、後世にも悪名を残す所業も幾つも行ったため、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げ、民をも救わんとする正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとし、野望のためには非情な所業も厭わない悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった(曹操の冷徹なまでの合理主義は儒教を重んじる中国の民衆にとって受け入れがたい面も少なからずあった)。しかし、20世紀の中頃から再評価運動が広く行われ、現代では名実共に「英雄」としての評価を確固たるものとしており、劉備にも勝るとも劣らない人気と支持を得ている。日本においても漫画作品『蒼天航路』(原作・原案:李學仁、漫画:王欣太)をはじめ、曹操を主人公として描く三国志の創作作品も少なくない。
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*紛れもなく「英雄」である曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、曹操を危険視して抹殺しようと企んだ皇族や漢の重臣達の陰謀を暴いては容赦なく処断し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも徹底的に対立し(孔融は曹操に処刑された)、曹操の死後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪して魏王朝を開いた事、父の曹嵩が徐州で殺された際には徐州に侵攻し徐州の民の大量虐殺を敢行した事等、人々を恐怖に陥れ、後世にも多大な悪名を残す所業も幾度も行ったため、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げ、民をも救わんとする正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとし、野望のためには非情な所業も厭わない悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった(曹操の冷徹なまでの合理主義は儒教を重んじる中国の民衆にとって受け入れがたい面も少なからずあった)。
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**しかし、20世紀の中頃から再評価運動が広く行われ、現代では名実共に「英雄」としての評価を確固たるものとしており、劉備にも勝るとも劣らない人気と支持を得ている。日本においてもその人気は高く、曹操が悪役として描かれる『演義』をベースにした『吉川三国志』を読んで曹操のファンになった人も少なくなく、作者の吉川英治氏自身も作品を執筆しながら「曹操に魅力を感じていた」と認めている。近年では『モーニング』にて連載されていた漫画作品『蒼天航路』(原作・原案:李學仁、漫画:王欣太)をはじめ、曹操を主人公として描く三国志の創作作品も少なくない。
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**また、日本では、曹操と同様に苛烈・非情な恐ろしい面も持ちつつも旧時代を徹底的に破壊し、新しい時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られることも多い。
    
== 余談 ==
 
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