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| *発売:バンプレスト | | *発売:バンプレスト |
| *定価:7,980円 | | *定価:7,980円 |
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| + | *主題歌:「VICTORY」 |
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| *前:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]](PS2) | | *前:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]](PS2) |
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| [[主人公]]は[[ヒューゴ・メディオ]]、パートナーは[[アクア・ケントルム]]で固定。機体はスーパー系の[[ガルムレイド]]、リアル系の[[サーベラス]]を選択できる。オリジナルストーリーの軸になるのは[[ツェントル・プロジェクト]]。 | | [[主人公]]は[[ヒューゴ・メディオ]]、パートナーは[[アクア・ケントルム]]で固定。機体はスーパー系の[[ガルムレイド]]、リアル系の[[サーベラス]]を選択できる。オリジナルストーリーの軸になるのは[[ツェントル・プロジェクト]]。 |
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− | オリジナルキャラの設定・システム・一部参戦作品など、全体的な雰囲気はPS2の前々作『[[スーパーロボット大戦IMPACT]]』に近い。
| + | 基本的なシステムフォーマットは開発元を同じくする『[[スーパーロボット大戦IMPACT]]』をベースとし、新システムや近作のシステムが積極的に取り入れてられている。また、3Dマップの概念を活かした仕様変更も多い。 |
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− | 新システムや、近作のシステムを積極的に取り入れており、システム面の充実度は高い。また、3Dマップの概念を活かした仕様変更も多い。一方で[[第2次スーパーロボット大戦α]]にあった[[小隊]]システムは採用されず、従来通りの単機出撃制となっている。
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− | 後に、[[プレイステーション・ポータブル]]([[PSP]])へ『[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]]』として移植された。
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− | == 新システム == | + | 2005年には[[プレイステーション・ポータブル]](PSP)にて『[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]]』として移植された。 |
− | ;[[お気に入り]]:ゲーム開始時に好みの1作品を選ぶ事が出来、その作品のユニット全機が[[改造]]上限を2段階引き上げられ、全パイロットの獲得[[経験値]]と[[資金]]が1.5倍になる。パイロットと機体の[[登場作品]]が一致しなかったり、パイロットや機体の数が少なかったり、登場時期が遅い、もしくは離脱する時期があって安定して使えない作品では恩恵を受けづらい。[[スーパーロボット大戦J]]以後の採用作品では、この不公平さを一部緩和するよう変更が加えられており、『機体・パイロットの数と補正率が反比例する』という仕様になっている。 | + | == システム == |
− | ;[[支援攻撃]]:隣接した他のユニットから、支援属性の武器による攻撃を受ける事が出来る。技能自体は第2次αで既に登場しているものの、MX用にシステムが新しく作り直され、全く別物の技能となった。 | + | === 新システム === |
− | ;[[ダブルアタック]]:W属性の武器により、[[射程]]内の2機の敵機を同時に攻撃できる。該当するのは、弾数制の[[射撃]]武器が多い。後に[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]]や[[スーパーロボット大戦OG外伝]]でも採用された。 | + | ;[[お気に入り]] |
| + | :ゲーム開始時に好みの1作品を選ぶ事が出来、その作品のユニット全機が[[改造]]上限を2段階引き上げられ、全パイロットの獲得[[経験値]]と[[資金]]が1.5倍になる。パイロットと機体の[[登場作品]]が一致しなかったり、パイロットや機体の数が少なかったり、登場時期が遅い、もしくは離脱する時期があって安定して使えない作品では恩恵を受けづらい。[[スーパーロボット大戦J]]以後の採用作品では、この不公平さを一部緩和するよう変更が加えられており、『機体・パイロットの数と補正率が反比例する』という仕様になっている。 |
| + | ;[[支援攻撃]] |
| + | :隣接した他のユニットから、支援属性の武器による攻撃を受ける事が出来る。先に登場した第2次αの同名システムとは別物。 |
| + | ;[[ダブルアタック]] |
| + | :「W」属性の武器により、[[射程]]内の2機の敵機を同時に攻撃できる。該当するのは、弾数制の[[射撃]]武器が多い。後に[[OGシリーズ]]へ輸入された。 |
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− | == 既存システムと主な変更点 == | + | === 既存システムと主な変更点 === |
− | ;ユニット編成:先述の通り、単機出撃制に戻された。これにより、[[インターミッション]]で小隊編成を考える手間は省けている。 | + | ;[[改造]] |
− | ;[[改造]]:武器は一括改造制。本作では、武器の[[命中]]率や[[クリティカル]]率も改造可能になっている。また、GBA版の[[A]]や[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]同様に[[シールド防御|シールド]]も改造可能。シールドはIMPACT同様の回数制。
| + | :本作では、武器の[[命中]]率や[[クリティカル]]率も改造可能になっている。また、GBA版の[[A]]や[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]同様に[[シールド防御|シールド]]も改造可能。シールドはIMPACT同様の回数制。 |
− | ;同時援護攻撃:IMPACTから引き続き採用。必須技能の[[統率]]は、技能レベルが廃止された。 | + | ;同時援護攻撃 |
− | ;戦艦援護:[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]同様、未出撃のユニットに戦艦の援護をさせる。今回は戦艦援護攻撃のみ。援護側のユニットはステージ中では気力が上らないので、気力制限のある武装を使うには強化パーツを付けたりパイロットをエースにしてフォローする必要がある。また、援護で参加したパイロットにも(さらに実際に援護が行われなくても)敵を撃破したPPが入るので、通常よりも得なのも特徴。パイロットの設定上、ネェル・アーガマ(メイン1人+サブ2人)をゲッタードラゴン(メイン3人)で戦艦援護した場合が最も総入手量が多い。 | + | :IMPACTから引き続き採用。必須技能の[[統率]]は、技能レベルが廃止された。 |
− | ;[[合体攻撃]]:シリーズで初めて、合体攻撃を[[援護攻撃]]として使えるようになった。条件さえ揃えば同時合体攻撃ができる(例を挙げるとシャッフル同盟拳と[[ファイナルダイナミックスペシャル]]が同時に放てる)。今の所、この仕様はMXと[[OGs]]以後の[[OGシリーズ]]でのみ採用。また、反撃時にも使用可能。 | + | ;戦艦援護 |
− | ;[[パイロット養成]]:[[OGシリーズ]]や[[第2次α]]の[[PP]]制が受け継がれた。[[アタッカー]]や[[SP回復]]など強力な養成技能が多い上、[[能力]]値アップに必要なPPも少なく、難易度低下に一役買っている。 | + | :[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]同様、未出撃のユニットに戦艦の援護をさせる。今回は戦艦援護攻撃のみ。援護側のユニットはステージ中では気力が上らないので、気力制限のある武装を使うには強化パーツを付けたりパイロットをエースにしてフォローする必要がある。また、援護で参加したパイロットにも(さらに実際に援護が行われなくても)敵を撃破したPPが入るので、通常よりも得なのも特徴。パイロットの設定上、ネェル・アーガマ(メイン1人+サブ2人)をゲッタードラゴン(メイン3人)で戦艦援護した場合が最も総入手量が多い。 |
− | ;[[精神コマンド]]:消費[[SP]]は、パイロット毎の個別制を採用。 | + | ;[[合体攻撃]] |
− | ;[[偵察]]:個別コマンド版が登場。無制限に使用でき、スキャンした敵の命中率を下げ、被クリティカル率を上昇させられる。ただし使用後は行動終了。精神コマンド版も同時登場し、こちらは従来通りの仕様。 | + | :シリーズで初めて、合体攻撃を[[援護攻撃]]として使えるようになった。条件さえ揃えば同時合体攻撃ができる(例を挙げるとシャッフル同盟拳と[[ファイナルダイナミックスペシャル]]が同時に放てる)。今の所、この仕様はMXと[[OGs]]以後の[[OGシリーズ]]でのみ採用。また、反撃時にも使用可能。 |
− | ;[[武器属性]]:[[分身]]系能力を無効化する『拡散』や、命中時にシールド耐久力を強制的に削る『シールド貫通』が登場。 | + | ;[[パイロット養成]] |
− | ;マップ:マップだけでなく、ユニットも完全3Dポリゴン化された。建物や敵[[戦艦]]などのマップの一部が、複数のフロアで構成されるようになった。階層移動は、マップ上の特定のポイントから行える。ただし、戦艦系ユニットは階層移動できない。 | + | :[[OGシリーズ]]や[[第2次α]]と同じく[[PP]]制を採用。[[アタッカー]]や[[SP回復]]など強力な養成技能が多い上、[[能力]]値アップに必要なPPも少なく、難易度低下に一役買っている。追加された技能には[[Bセーブ]]がある。 |
− | ;屋内マップの仕様変更:壁越しの攻撃が不可能になった。また、本作の[[エステバリス]]系、[[エヴァンゲリオン]]系機体は屋内マップで[[重力波ビーム]]や[[アンビリカルケーブル]]の影響を受けなくなり、毎ターン自軍フェイズ開始時にENが全回復するようになった。 | + | ;[[精神コマンド]] |
− | ;コンテナ:機体が入ったコンテナは登場しなくなった。 | + | :消費[[SP]]は、パイロット毎の個別制を採用。 |
− | ;部隊名:命名時に変更可能。デフォルト名は[[マグネイト・テン]]。 | + | ;[[偵察]] |
− | ;周回特典:OGや[[第2次α]]と同じく、周回数が増えるほど[[資金]]や[[PP]]の引き継ぎ率が増える。[[PP]]は全パイロットの平均値を分配する方式の為、ある程度周回を重ねないと引き継ぎの恩恵を感じられなくなってしまったが、普段使わないパイロットに引き継がれる利点も生まれた。なお本作では、[[強化パーツ]]を消費系は99個まで、その他は9個まで持ち越し可能(10個以上の所持は可能だが、次周回で切り捨てられる)。 | + | :個別コマンド版が登場。無制限に使用でき、スキャンした敵の命中率を下げ、被クリティカル率を上昇させられる。ただし使用後は行動終了。精神コマンド版も同時登場し、こちらは従来通りの仕様。 |
− | ;[[熟練度]]、[[ショップ]]:本作では不採用。
| + | ;[[武器属性]] |
| + | :[[分身]]系能力を無効化する『拡散』や、命中時にシールド耐久力を強制的に削る『シールド貫通』が登場。 |
| + | ;マップ |
| + | :マップだけでなく、ユニットも完全3Dポリゴン化された。建物や敵[[戦艦]]などのマップの一部が、複数のフロアで構成されるようになった。 |
| + | :階層移動は、マップ上の特定のポイントから行える。ただし、戦艦系ユニットは階層移動できない。 |
| + | ;屋内マップの仕様変更 |
| + | :壁越しの攻撃が不可能になった。また、本作の[[エステバリス]]系、[[エヴァンゲリオン]]系機体は屋内マップで[[重力波ビーム]]や[[アンビリカルケーブル]]の影響を受けなくなり、毎ターン自軍フェイズ開始時にENが全回復するようになった。 |
| + | ;コンテナ |
| + | :機体が入ったコンテナは登場しなくなった。 |
| + | ;部隊名 |
| + | :命名時に変更可能。デフォルト名は[[マグネイト・テン]]。 |
| + | ;周回特典 |
| + | :OGや[[第2次α]]と同じく、周回数が増えるほど[[資金]]や[[PP]]の引き継ぎ率が増える。[[PP]]は全パイロットの平均値を分配する方式の為、ある程度周回を重ねないと引き継ぎの恩恵を感じられなくなってしまったが、普段使わないパイロットに引き継がれる利点も生まれた。 |
| + | :なお本作では、[[強化パーツ]]を消費系は99個まで、その他は9個まで持ち越し可能(10個以上の所持は可能だが、次周回で切り捨てられる)。 |
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| == 難易度 == | | == 難易度 == |
− | 前々作のIMPACTが難易度や読み込み時間の遅さなど、様々な調整の不備でプレイヤーにストレスを与える作品になってしまった反省から、難易度は大幅に下げられた。[[熟練度]]が存在しないので、プレイヤー自身のペースでプレイ可能。
| + | トーセ据置き系列の前作に当たるIMPACTが難易度や読み込み時間の遅さなど、様々な調整の不備でプレイヤーにストレスを与える作品になってしまった反省から、難易度は大幅に下げられた。[[熟練度]]が存在しないので、プレイヤー自身のペースでプレイ可能。 |
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| 全体的に味方機の攻撃力が向上し、[[パイロット養成]]での底上げ手段も豊富になり、爽快感を重視したゲームバランスになっている。マップの視認しやすさやゲームスピードもある程度改善されており、本当の意味でスパロボ入門用に最適な作品の一つとなった。 | | 全体的に味方機の攻撃力が向上し、[[パイロット養成]]での底上げ手段も豊富になり、爽快感を重視したゲームバランスになっている。マップの視認しやすさやゲームスピードもある程度改善されており、本当の意味でスパロボ入門用に最適な作品の一つとなった。 |
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| [[ハイパーデンドーデンチ]]射出、[[アンビリカルケーブル]]切断、個別コマンドによる[[偵察]]などマップ上の特定行動や、イベントで随所にアニメーションムービーが使用されており、同じ行動でも機体ごとに個別のアニメが用意されているなどかなりの凝りようである。 | | [[ハイパーデンドーデンチ]]射出、[[アンビリカルケーブル]]切断、個別コマンドによる[[偵察]]などマップ上の特定行動や、イベントで随所にアニメーションムービーが使用されており、同じ行動でも機体ごとに個別のアニメが用意されているなどかなりの凝りようである。 |
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− | [[BGM]]のうち、マップ・イベント曲の多くはIMPACTからのアレンジになっており、音質は大幅に向上している。曲自体の質も近年のスパロボの中ではトップクラスで、再現度の非常に高い『[[機動戦士Ζガンダム]]』の「敵機襲来〜モビルスーツ戦」や『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「最強の証~キング・オブ・ハート」、弦楽器を中心とした大胆な編曲で透明感を持たせた『[[ラーゼフォン]]』の「ヘミソフィア」など枚挙に暇がない。PS2の音源でも担当者の力量次第で良質なBGMが作れるのだという証左となっている。 | + | [[BGM]]のうち、マップ・イベント曲の多くはIMPACTからのアレンジになっており、音質は大幅に向上している。曲自体の質も近年のスパロボの中ではトップクラスで、再現度の非常に高い『[[機動戦士Ζガンダム]]』の「敵機襲来〜モビルスーツ戦」や『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「最強の証~キング・オブ・ハート」、弦楽器を中心とした大胆な編曲で透明感を持たせた『[[ラーゼフォン]]』の「ヘミソフィア」など枚挙に暇がない。PS2の音源でも担当者の力量次第で良質なBGMが作れるという証左となっている。 |
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| == 話題 == | | == 話題 == |
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| *機種:[[プレイステーション・ポータブル]] | | *機種:[[プレイステーション・ポータブル]] |
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− | MXの移植作で、PSP初のスパロボでもある。シナリオが追加(一部変更)され、お気に入りを3作品まで選択可能になった。ロード時間が長く、反応が遅いなど、ファンからの評判は悪い。雑誌『ゲーム批評』でも評価は芳しくなかった。
| + | MXの移植作で、PSP初のスパロボでもある。シナリオが追加(一部変更)され、お気に入りを3作品まで選択可能になった。ロード時間が長く、反応が遅いなど、プレイヤーからの評価は低い。 |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |