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=== THE ビッグオー ===
=== THE ビッグオー ===
;「たとえ、40年前に起きた何かがなくとも、人というものは闇を恐れる存在であるに変わりは無いはずだ。人は、その恐れから目を背け、自らの歴史の記憶すらも、その存在が無かったかのように振舞っている…」<br />「人は、過去の記憶を断ち切って生きていけるものだろうか? 自己の立つ場所が、いったいいつから、どこから繋がっているのかも知らずに…」
;「たとえ、40年前に起きた何かがなくとも、人というものは闇を恐れる存在である事に変わりは無いはずだ」<br />「人は、その恐れから目を背け、自らの歴史の記憶すらも、その存在が無かったことのように振舞っている…」<br />「人は、過去の記憶を断ち切って生きていけるものだろうか? 自己の立つ場所が、いったいいつから、どこから繋がっているのかも知らずに…」
:Act:04、マイクル・ゼーバッハがシュバルツ・バルトに変貌する前の記述の一部。<br />この独白と共に映し出される廃墟の様子、特に冒頭部の台詞で壊れた線路の影にズームした後、静かに響く水滴の音が印象的。
:Act:04、マイクル・ゼーバッハがシュバルツ・バルトに変貌する前の記述の一部。<br />この独白と共に映し出される廃墟の様子、特に冒頭部の台詞で壊れた線路の影にズームした後、静かに響く水滴の音が印象的。
;「私は、新聞記者として生きてきた。真実を掘り出して記事を書く…しかし、この街では、真実など新聞記者ごときが触れられるものではない事がよくわかった。それに、本当に知らなければならない真実は、この街の誰も知ろうとしていない。私は知りたい! 知らなければならない事を…!」
;「私は、新聞記者として生きてきた。真実を掘り出して記事を書く…しかし、この街では、真実など新聞記者ごときが触れられるものではない事がよくわかった。それに、本当に知らなければならない真実は、この街の誰も知ろうとしていない。私は知りたい! 知らなければならない事を…!」
:同じくAct:04より、ゼーバッハの記述。<br />パラダイム社の依頼でかつてゼーバッハのいたアパートに向かうロジャー。彼の姿と共に、シティの地下深くに向かうゼーバッハの姿が映し出された後、数多くの煙草の吸殻がある灰皿、紙コップ、資料、万年筆の多く置かれた書斎の場面に移る。<br />だが、ロジャーが彼のこの原稿を読み上げた後、ガソリンが撒かれ、彼の書斎も、記事も、何もかもが炎に包まれてしまう……
:同じくAct:04より、ゼーバッハの記述。<br />パラダイム社の依頼でかつてゼーバッハのいたアパートに向かうロジャー。彼の姿と共に、シティの地下深くに向かうゼーバッハの姿が映し出された後、数多くの煙草の吸殻がある灰皿、紙コップ、資料、万年筆の多く置かれた書斎の場面に移る。<br />だが、ロジャーが彼のこの原稿を読み上げた後、ガソリンが撒かれ、彼の書斎も、記事も、何もかもが炎に包まれてしまう……
;シュバルツ「この街に飼われた、腐った犬よ!」<br />ロジャー「マイクル・ゼーバッハか?」<br />シュバルツ「マイクル・ゼーバッハはもうこの世から消えた。飼い主にはそう伝えたまえ!」<br />ロジャー「では、君の名前は何だ…?」<br />シュバルツ「シュバルツ・バルトとでもしておこう!」<br />ロジャー「黒い森…」<br />シュバルツ「飼い主に報告するがいい。もう心配せずとも、哀れな新聞記者は二度とこの街に現れないとな! フハハハハ…フハーッハッハッハッハ…!!」
;シュバルツ「この街に飼われた、腐った犬よ!」<br />ロジャー「マイクル・ゼーバッハか!?」<br />シュバルツ「マイクル・ゼーバッハはもうこの世から消えた。飼い主にはそう伝えたまえ!」<br />ロジャー「では、君の名前は何だ…?」<br />シュバルツ「シュバルツ・バルト、とでもしておこうか!」<br />ロジャー「黒い森…」<br />シュバルツ「飼い主に報告するがいい。もう心配せずとも、哀れな新聞記者は二度とこの街に現れないとな! フハハハハ…フハーッハッハッハッハ…!!」
:Act:04より、マイクル・ゼーバッハの名を捨て、シュバルツ・バルトとしてロジャーと初対面した時の掛け合い。
:Act:04より、マイクル・ゼーバッハの名を捨て、シュバルツ・バルトとしてロジャーと初対面した時の掛け合い。
;「フフフ…見えるぞ、ロジャー・スミス。お前の驚く顔が…だが本当の衝撃は、メインステージまでお預けだ!」
;「フフフ…見えるぞ、ロジャー・スミス。お前の驚く顔が…だが本当の衝撃は、メインステージまでお預けだ!」
:Act:12より。キャノン・パーティを受けた後、包帯が焼かれた[[マミー]]は真の姿を曝け出し、空へと消える。シュバルツのこの台詞の通り、ビッグ・オーに酷似したその姿にロジャーはただ驚愕するのだった。
:Act:12より。キャノン・パーティを受けた後、包帯が焼かれた[[マミー]]は[[ビッグ・デュオ|真の姿]]を曝け出し、空へと消える。シュバルツのこの台詞の通り、ビッグ・オーに酷似したその姿にロジャーはただ驚愕するのだった。
;「これがお前の守ろうとしている、この腐った街の現実だ」
;「これがお前の守ろうとしている、この腐った街の現実だ」
:ビッグ・デュオと共に消えたシュバルツはパラダイムの仮面舞踏会サークルに潜んでいた。<br />彼はマミーの正体=[[ビッグ・デュオ]]の顔パーツを意識した白と黒の左右非対称の仮面を着け、酒と肉をむさぼり、欲望の赴くまま踊り狂うメンバーをこれ見よがしに突きつける。その挑発に構わず、ロジャーは自身の目的である交渉を行う。
:ビッグ・デュオと共に消えたシュバルツはパラダイムの仮面舞踏会サークルに潜んでいた。<br />彼はマミーの正体=[[ビッグ・デュオ]]の顔パーツを意識した白と黒の左右非対称の仮面を着け、酒と肉をむさぼり、欲望の赴くまま踊り狂うメンバーをこれ見よがしに突きつける。その挑発に構わず、ロジャーは自身の目的である交渉を行う。
;「ドームという偽りの空などこの世界には不要なのだ。40年前、この世界に起こった真実を、人々は知らねばならない。それを、これからこの私が行うのだ! ビッグ・デュオを使って!!」
;「ドームという偽りの空など、この世界には不要なのだ。40年前、この世界に起こった真実を、全ての人間は知らねばならない。それを、これからこの私が行うのだ! ビッグ・デュオを使って!!」
:アレックスからの退職金を燃やした後、シュバルツは自身の目的をロジャーに告げる。この台詞を言い終えた後、覆面をつけたメンバー全員が苦しみだし、全身が炎に包まれていく。
:アレックスからの退職金を燃やした後、シュバルツは自身の目的をロジャーに告げる。この台詞を言い終えた後、覆面をつけたメンバー全員が苦しみだし、全身が炎に包まれていく。
;「フッ、現れたな。もうひとつのザ・ビッグ! 私の力…ビッグ・デュオの力を思い知らせてやる! ザ・ビッグは二つはいらない!!」<br />「'''ディッヒ・デュオ! エスギブト・ショウ・ツァイト!!'''」
;「フッ、現れたな。もう一つのザ・ビッグ!」<br />「私の力…ビッグ・デュオの力を思い知らせてやる! ザ・ビッグは二つはいらない!!」<br />「ディッヒ・デュオ! エスギブト・ショウ・ツァイト!!」
:ビッグ・デュオでビッグ・オーと対峙した時に。<br />下段の台詞はドイツ語で、英語に直すと「ビッグ・デュオ! ショータイム!!」。
:ビッグ・デュオでビッグ・オーと対峙した時に。<br />3行目の台詞はドイツ語で、英語に直すと'''「ビッグ・デュオ! ショータイム!!」'''。
;「同じだ…あの時と…!」<br />「お前達は…主を必要としないのか? それとも、主を選ぶのか?ロジャー・スミス…」
;「同じだ…あの時と…!」<br />「お前達は…主を必要としないのか? それとも、主を選ぶのか? ロジャー・スミス…」
:頭部、右腕部、胸部を失ったビッグ・デュオ。ビッグ・オーがとどめをさそうとした瞬間、コックピットの計器が光り、シュバルツ・バルトの手を離れて暴走。やがて、アレックスのいるパラダイム社に手を伸ばし停止する。その光景にシュバルツはただ言葉を失うのだった…。
:頭部、右腕部、胸部を失ったビッグ・デュオ。ビッグ・オーが止めを刺そうとした瞬間、コックピットの計器が光りビッグ・デュオはシュバルツ・バルトの手を離れて暴走。やがて、アレックスのいるパラダイム社に手を伸ばし停止する。その光景にシュバルツはただ言葉を失うのだった…。
=== THE ビッグオー 2nd SEASON ===
=== THE ビッグオー 2nd SEASON ===
;「40年前の記憶を失ったのは、この街の人間ばかりではなかったのだ。地下に眠るメモリーの断片を求めて来る、異国の者達もまた…」
;「40年前の記憶を失ったのは、この街の人間ばかりではなかったのだ。地下に眠るメモリーの断片を求めて来る、異国の者達もまた…」
:Act:14冒頭、地下深くの水路と思わしき場所で顔を覆う包帯を取り去り、タイプを打つ時に。
:Act:14冒頭、地下深くの水路と思わしき場所で顔を覆う包帯を取り去り、タイプを打つ時に。
;「真実を知ろうとする事は罪悪だろうか?」<br />「目覚めよ! そして知ることを恐れるな!」
;「真実を知ろうとする事は罪悪だろうか?」<br />「目覚めよ! そして知ることを恐れるな!」
:TV版のAct:17にて[[パラダイムシティ]]にばら撒かれたビラの文面より。彼は「'''私は知るためにこの世界に在る。そしてその探求によって得たものを、遍くこの世界に還元するべき存在だ'''」と称し、[[パラダイムシティ]]に暮らす人々にも真実を追い求めるよう呼びかけた。彼を突き動かす信念が読み取れる。
:TV版のAct:17にて[[パラダイムシティ]]にばら撒かれたビラの文面より。彼は'''「私は知るためにこの世界に在る。そして私はその探求によって得たものを、遍くこの世界に還元するべき存在だ」'''と称し、[[パラダイムシティ]]に暮らす人々にも真実を追い求めるよう呼びかけた。彼を突き動かす信念が読み取れる。
;「思考する事を止めた人間は、存在する価値のない生き物だ。考えよ! 二つの世界に分けられた人々よ! 今のような人同士の隔たりが、これからも永遠に続く事を望むのでないならば…!! 署名…シュバルツ・バルト」
;「思考する事を止めた人間は、存在する価値のない生き物だ。考えよ! 二つの世界に分けられた人々よ! 今のような人同士の隔たりが、これからも永遠に続く事を望むのでないならば…!! 署名…シュバルツ・バルト」
:Act:17より、東の砂漠と共に被さるビラの文面。そこにはかつて遊園地だったと思わしき廃墟があった。この独白と共に、それを目の当たりにしたシュバルツに謎の怪物が襲い掛かる…。
:Act:17より、東の砂漠と共に被さるビラの文面。そこにはかつて遊園地だったと思わしき廃墟があった。この独白と共に、それを目の当たりにしたシュバルツに謎の怪物が襲い掛かる…。
;(真実を追い求める者…それがこの街でただ一人しかいない事など、おかしい事とは思わないか…?)
;(真実を追い求める者…それがこの街にただ一人しかいないなど、おかしな事だとは思わないか…?)
:Act:17より、ドーム外の砂漠にかぶさる独白。この独白と共に、砂漠に記されたシュバルツの足跡が砂塵と共に消えてゆく。
:Act:17より、ドーム外の砂漠にかぶさる独白。この独白と共に、砂漠に記されたシュバルツの足跡が砂塵と共に消えてゆく。
;(真実…それを探求する者は、この世界、この小さな世界を支配しうるという錯覚にいつしか、取り憑かれる)<br />(若き日のゴードン・ローズウォーターが表した、未完の小説に描かれている、人類終末の日々…神の力を操る愚かな人間…)
;(真実…それを探求する者は、この世界、この小さな世界を支配しうるという錯覚に、いつしか取り憑かれる)<br />(若き日のゴードン・ローズウォーターが表した、未完の小説に描かれている、人類終末の日々…)<br />(神の力を操る愚かな人間…)
:Act:24より、ゴードンが記録したという40年前のメモリーについて。
:Act:24より、ゴードンが記録したという40年前のメモリーについて。
;(メガデウスはドミュナスを選ぶ…)<br />(人の愚かさと、機械の愚かさを共に持つ者よ…)<br />(人が創りし神の力……御するに足る資格、真実の一つに到達しうる者…)<br />('''お前はそうではない!!''')
;(メガデウスはドミュナスを選ぶ…)<br />(人の愚かさと、機械の愚かさを共に持つ者よ…)<br />(人が創りし神の力……御するに足る資格、真実の一つに到達しうる者…)<br />(お前はそうではない!!)
:Act:24、狂気の赴くまま[[ビッグデュオ・インフェルノ]]を操る[[アラン・ゲイブリエル]]の前に現れたシュバルツの幻影。彼の最後の太字の台詞と共にディスプレイに"'''YE GUILTY'''"('''汝、罪人なり''')の文字が浮かぶと共に、コックピットから露出したいくつものコードはアランの肉体を飲み込んでいった…。<br />スパロボではアラン撃墜後に幻影として現れた際に2つめの台詞以降そのまま採用。その後コックピット内部の表現を行わず、シュバルツの幻影自らが('''汝、罪あり…''')としめている。
:Act:24、狂気の赴くまま[[ビッグデュオ・インフェルノ]]を操る[[アラン・ゲイブリエル]]の前に現れたシュバルツの幻影。彼の最後の台詞と共にディスプレイに"'''YE GUILTY'''"('''汝、罪人なり''')の文字が浮かぶと共に、コックピットから露出したいくつものコードはアランの肉体を飲み込んでいった…。<br />スパロボではアラン撃墜後に幻影として現れた際に2つめの台詞以降そのまま採用。その後コックピット内部の表現を行わず、シュバルツの幻影自らが('''汝、罪あり…''')としめている。
;(この世界を構成し、感覚的存在と化した巨人達は、現在、鎖に繋がれて、この世界の中に生きているように思われるが、実はこの世界の原因、全ての活動の源である)<br />(しかし、鎖とは、勢力を制する力でしかない。虚弱にして凡俗な心の英知である)
;(この世界を構成し、感覚的存在と化した巨人達は、現在、鎖に繋がれて、この世界の中に生きているように思われるが、実はこの世界の生命の原因、全ての活動の源である)<br />(しかし、鎖とは勢力を制する力しかない。虚弱にして凡俗な心の英知である)
:Act:25、シュバルツのこの独白と共に偽りの主であるアランを取り込んだビッグデュオ・インフェルノは、ただ空高く飛んでいく。
:Act:25、シュバルツのこの独白と共に偽りの主であるアランを取り込んだビッグデュオ・インフェルノは、ただ空高く飛んでいく。
;(私は、捜し求めていた真実のメモリーを直に手に入れる事ができる。私は見当違いをしていたのだ。真実のメモリーとは…)
;(私は、捜し求めていた真実のメモリーを直に手にする事ができる。私は見当違いをしていたのだ。真実のメモリーとは…)
:Act:25より。真実を求めるシュバルツの意志はビッグデュオ・インフェルノをドームの上へと進ませていく。その果てに見たものとは…?
:Act:25より。真実を求めるシュバルツの意志はビッグデュオ・インフェルノをドームの上へと進ませていく。その果てに見たものとは…?
;(パラダイムシティ…大いなる虚飾の舞台…その上にあって、愚かな人間の過ちを見つめていたのは、神ではなく、'''このうち捨てられた装置でしかなかった!''')<br />(ハハハ…これは、喜劇だ。私が求めていたのは、真実のメモリーとは…!!)
;(パラダイムシティ…大いなる虚飾の舞台…その上にあって、愚かな人間の過ちを見つめていたのは、神ではなく、この打ち捨てられた装置でしかなかった!)<br />(ハハハ…これは、喜劇だ。私が求めていたのは、真実のメモリーとは…!!)
:Act:25、ビッグデュオ・インフェルノに宿るシュバルツの意志が見たもの……それは、この街の真実「'''パラダイムシティそのものが、何者かによって造られた演劇の舞台である'''」という衝撃的かつ喜劇的なまでの真実だった。この直後、赤いメガデウスはドームの上に設置された舞台照明に激突、爆発四散してしまうのだった…。
:Act:25、ビッグデュオ・インフェルノに宿るシュバルツの意志が見たもの……それは、この街の真実「'''パラダイムシティそのものが、何者かによって造られた演劇の舞台である'''」という衝撃的かつ喜劇的なまでの真実だった。この直後、赤いメガデウスはドームの上に設置された舞台照明に激突、爆発四散してしまうのだった…
=== 漫画版 ===
=== 漫画版 ===
;「知りたいだろ? ロジャー・スミス、お前も私も同じだ、失ったモノを知りたがっている」
;「知りたいだろ? ロジャー・スミス、お前も私も同じだ、失ったモノを知りたがっている」
:漫画版にて。ロジャーが[[メモリー]]の中の女性を思い出せずに居た時、彼の心の中で語る。
:漫画版にて。ロジャーが[[メモリー]]の中の女性を思い出せずに居た時、彼の心の中で語る。