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− === 基本設定 ===
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− 作品毎の設定については以下の項目を参照。
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− === [[スーパーヒーロー作戦]] ===
− 本作ではバード星人(バード星=銀河連邦警察の本部がある宇宙刑事達の拠点)と地球人の混血児であり、銀河連邦警察の科学アカデミー(銀河連邦政府科学アカデミー)の科学者。地球で頻発する怪奇現象、深刻な大気汚染の調査任務の捜査員として、地球でETFと戦う任務を帯びた宇宙刑事ギャバンと共に[[地球]]へ訪れたという設定。ギャバンと共にデータ改竄によりTDFパリ本部に所属、ユーゼスは元の任務通りの超常現象の調査員および地球環境再生計画の一員という肩書きを得ている。数千年ぶりに「光の巨人」が出現したことで2人の任務にその調査が加わり、科特隊日本支部へとやってきた。
−
− ユーゼスは地球で頻発する怪奇現象は、地球の環境汚染が原因で引き起こされているのではないかと推測。また地球の自然を愛して環境汚染に心を痛め、調査任務に留まらず地球環境再生を自らの手で行なおうとしていた。地球の美しい自然を愛しているものの、それを汚染する地球人については蔑視しており、地球の深刻な大気汚染を憂いて自ら開発した「大気浄化弾」を金星大気でまず実験すべきという声を無視して独断で使用する(元々大気浄化弾は銀河連邦警察の科学者として開発して既に多く星々の大気を浄化してきた実績あるものであるが、大気に合わせた綿密な調整が必要となる。それでもユーゼス強行したのは、地球の自然が日々失われて手遅れになっていく状態に焦っていた為)。しかし、浄化弾は地球の汚染大気とは相性が悪く、実験は失敗に終わり、地球全体に特殊電磁霧が広がって地球防衛レーダー網が機能不全に陥る。この結果、怪獣の大侵攻を招いてしまったことで独房入りを余儀なくされる。
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− その後、ETFの侵略作戦により基地は壊滅、死んだとされていた。実際には顔と身体の大部分に傷を負い、瀕死の状態となりながらも、危ういところを敵であるザラブ星人に助け出され生きながらえたものの、彼らに与えられた顔(銀髪のイングラム顔。元の顔は逞しく、第2次OGの[[アルテウル・シュタインベック|アルテウル]]の顔に近い)を嫌い、以後は仮面を被って自身の素顔を隠すようになる(この仮面の状態が、αでも登場するお馴染みの姿である)。
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− 彼はETFに身を寄せて40年もの月日を費やして「[[クロスゲート・パラダイム・システム]]」を自ら開発。そこに光の巨人・ウルトラ種族の力、更に[[デビルガンダム]]の力を加えて完全なものとし、全ての因果律を操作し時間と空間を自分の思うまま支配できる存在となるべく、[[新西暦]]155年と195年の2つの世界を又にかけて暗躍し続けた。
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− アルティメットガンダムの生体コアになれない自分に代わってなるべき自身のコピー・イングラムを作り出したが、自我に目覚めた副作用で記憶を失い逃亡するというアクシデントがあったものの、カッシュ博士にアルティメットガンダムの基礎フレーム(元は[[ジュデッカ]]の機体フレーム)を与え地球再生の構想を提言して開発させた。ユーゼスはテロ組織・ネオバディムのパトロン的な立場にもなっていて、生体コア候補として反TDF組織(テロ組織・ネオバディムに参加)のガンダム乗り(ヒイロ達5人)を選定。そして生体コア候補とアルティメットガンダムが過去に飛ばされるよう反TDF組織によるオペレーション・メテオを計画する(ヒイロ達を操れるようにナノマシンを注入したが[[ドクターJ]]たちに見破られて除去された)。またネオジャパンコロニーの軍とも通じていたが、ユーゼスの計画に気付いたカッシュ博士はDG細胞を封入してクロスゲート・パラダイム・システムを抑制して、デビルガンダム化を招く一因ともなった。
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− 新西暦155年のユーゼスは、イングラムのアールガンの記録データから隕石怪獣D(過去におけるデビルガンダムの呼び名)の正体を知り、地球大気浄化に最適なデビルガンダムに興味を持って、同じく未来から来たイングラムの身分をデータ改竄で用意するなどした。その後、デビルガンダムが存在する影響で歴史が変わり、新西暦195年のユーゼスはネオバディムの指導者になっている。歴史改変により生じた因果律の乱れにより、簡易機能しかない脳内ナノチップ型クロスゲート・パラダイム・システムでも新西暦155年と新西暦195年を行き来できるようになる(万全に計画が進んだ場合、イングラムが生体ユニットとなったデビルガンダムがウルトラマンからカラータイマーを奪い、新西暦195年に帰ってくるというシンプルな過程で済むはずだったため、これは次善策)。
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− ドモン・カッシュの力を吸ったデビルガンダムは新西暦195年に帰ってくるが、再び新西暦155年に飛んでしまうというユーゼスにとっても想定外の事態を引き起こす。新西暦195年のユーゼスは、新西暦155年に飛んでバディムの3勢力を統率、ETFにウルトラマンとセブンのカラータイマーを奪わせ、カラータイマーの力を再現できるようフーマに解明させ、デビルガンダムを回収して未来へと帰った。そしてウルベにデビルガンダムを渡し、生体ユニットが得られたことで因果律を直接操る力を手にしたユーゼスは現世に自身を縛る因果の鎖を次々と断ち、最後にガイアセイバーズ達を消すため絶対者「超神ゼスト」となって全ての鎖を断とうとした。
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− 死の間際、絶対者のごとく振る舞った彼も地球人としての善と悪との葛藤で苦しんでいた事が明らかとなり、完全な悪人となりきれていたわけではないようであった。
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− なお、CPS開発に当たっては、並行世界から干渉して来た[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|とある男]]の介入があった。また、この世界は宇宙刑事ギャバンとはなんら関わりのない存在であったユーゼスの因果律操作によって様々な世界がまとめられて生まれた虚構の世界であり、そのことを新西暦195年のユーゼスも知っていたことが最後に明らかとなっている。この世界を作り出したユーゼスの真意については謎。
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− ==== [[超神ゼスト]] ====
− CPSが内蔵されているデビルガンダムにカラータイマーの力を満たして融合したことで、超神形態へと進化したユーゼス。翼が生えている。
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− 戦闘では翼は別ユニット扱いで、翼を破壊しないと本体にダメージを与えられない。翼は破壊しても数ターン後にムービー挿入で再生する。
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− 小手調べに一度戦った後、デビルガンダムの特性により即座に再生、CPSの因果律操作でガイアセイバーズを抹消しようとした。
− しかし、ウルトラ兄弟が捨て身で力をウルトラマンに集中させて放った宇宙が崩壊するほどのエネルギーの光線で、ゼストの力が中和されてCPSを作動できなくなり、再生が間に合わないほどの深いダメージを負う。
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− ラストバトルでガイアセイバーズの猛攻を受け、最期は[[SRX]]の天上天下一撃必殺砲でコア以外溶け崩れながら吹き飛んだ。
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− なお本ソフトでは戦闘中に敵の名前が表示されず、セリフでも「超神形態」としか呼称されない為、、「ゼスト」という名称は攻略本などを見ないとわからない。
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− ==== 武装・必殺武器 ====
− ;スパイラルキック
− :翼で飛びあがり、回転キックを繰り出す。
− ;ゼストナパーム
− :翼で飛びあがり、広範囲を焼き払う。
− ;ゼストスラッシュ
− :ウルトラマンの八つ裂き光輪のような攻撃。
− ;ゼストナックルビーム
− :握った拳からビームを放つ。
− ;ゼストブレード
− :右手に発生させたレーザーブレードで薙ぎ払う。
− ;ゼストファイナルビーム
− :ウルトラマンのスペシウム光線のような攻撃。
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− === [[スーパーロボット大戦α]] ===
− 今回は[[ゼ・バルマリィ帝国]]出身の純然たるバルマー星人で、十二支族の中でも科学分野に秀でるゴッツォ家の一員。
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− 本作での彼の性格は冷酷で、その作戦は残忍非道。自分以外の存在を道具・素材としか見ていない発言を頻繁に繰り返すなど、純然たる悪人としての印象を強く受ける描かれ方になっている。
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− その目的は自身が絶対者になることに加え、自らを縛るバルマー(及び、その支配者である[[ルアフ・ガンエデン|霊帝]])に対し反旗を翻すことにある。彼は帝国監察軍第7艦隊の副司令官という形で[[地球]]へ赴くが、彼の目的の手段となる[[サイコドライバー]]の力を追い求めて暗躍し、また地球人の潜在能力を引き出すことでバルマーに対抗できる力を身につけさせるべく、第7艦隊侵攻以前から、バルマー戦役に至るまで、様々な「仕掛け」を余念なく地球に施し、ほぼ磐石の態勢をとっていた。その例は…
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− *[[イングラム・プリスケン]]を地球に送り込み、[[サイコドライバー]]等の探索を行わせた。
− *[[ラ・ギアス]]に干渉して[[シュウ・シラカワ]]が地上で行動を起こさせるよう仕向ける。
− *[[ショット・ウェポン]]を[[バイストン・ウェル]]へ導き[[オーラバトラー]]を開発させる。
− *[[ブラックホールエンジン]]に欠陥を与えた上で地球側へと提供する。
− *イングラムを介する形で、[[ネルフ|Nelv]]の碇指令に、死海文書の解読方法を教えた。
− *オーラバトラーが地上世界に出現するよう仕向けるべく、航海中のアーガマを、バイストン・ウェルに強制転移させた。
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− これらの過程で、[[碇ゲンドウ]]ら一部の人間にはその存在を知られていたようである。
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− バルマーの地球への侵攻が開始された後には、予め地球に潜入させていた[[イングラム・プリスケン]]に行動を起こさせ、[[サイコドライバー]]能力者を誘拐、その能力の覚醒を促した。また、事前に第7艦隊司令の[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]を謀殺して自らの目的に有利な行動を取るよう調整された[[クローン]]のヴァージョンを据え置いた(もともと艦隊司令はゴッツォ家が生み出した[[ハイブリッド・ヒューマン]]であり、挿げ替えは容易であった)。
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− 後は自分が傍観者としての立場に甘んじていれば上手く事が進むはずであったが、自らが手玉に取っていたはずの[[シュウ・シラカワ|シュウ]]と[[イングラム・プリスケン|イングラム]]によって旗艦[[ヘルモーズ]]ごと閉鎖空間に送り込まれてしまう。しかしこれも想定内であり1人だけ脱出して、ラプラスコンピュータを搭載したサイバスターやサイコドライバーとして覚醒した[[主人公]]が揃った雷王星宙域で対決を仕掛けた。地球人達の返り討ちには遭ったが人工ブラックホールで因果律が乱れた雷王星宙域を利用して自身を特異点と結びつけ、自分自身をクロスゲートと化して、閉鎖空間に主人公たちを送り込んだ。閉鎖空間という環境とクロスゲート化によって[[クロスゲート・パラダイム・システム]]の力を行使して復活するが、閉鎖空間という宇宙が消滅するような攻撃も問題ない環境が仇となり、予想以上の力を蓄えた[[スーパーロボット]]達の手で葬られた。
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− ユーゼスが因果律の番人であるイングラムを利用したのは、真の霊帝[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]の計画通りだったことが第3次αで明らかになる。α全編を通じて全能者の如く振舞った彼も、結局はより大きな存在の掌の上で踊っているに過ぎなかったと言えるであろう。ただ、ユーゼスも黒幕である真の霊帝の存在に気付いていて、因果律すら歪める真の霊帝に彼が対抗するにはクロスゲート・パラダイム・システムが必要になることや、地球人がバルマー星人と同種族で兄弟のようなものであるという重要事実にも辿り着いており、その才覚が非凡であったことに疑いは無い。真の目的である「バルマーへの反逆」に関しても、傀儡に過ぎないルアフではなく、自らを支配下においていた真の霊帝・ケイサル・エフェスの打倒を意味していた可能性も十分にあり得る。死亡する寸前、ユーゼスが余裕の態度を崩さなかったのも、たとえ自らの目的が果たされなくても、[[αナンバーズ|自らを倒した者達]]が、代わってケイサル・エフェスを倒すだろうと予測していたのかもしれない…。
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− === [[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]] ===
− 立ち回りは概ねPS版に準じる。7つの艦隊はバルマー本星から遠く離れて行動するため、いつか必ずはいずれかの艦隊で反乱が起こるだろうと予見されており、各[[ヘルモーズ]]内には反乱がキーとなって覚醒するオリジナルのジュデッカ・ゴッツォが組みこまれていることが明らかになっている。そのため、10年前にゼントラーディ戦で戦死させたのがオリジナルと思っていたユーゼスは本人を目の前にして驚愕している。そして、最後はオリジナルの[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]の手で粛清されるという結末を迎える。
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− === [[OGシリーズ]] ===
− 本作でもバルマー星人で、OGSの最序盤・イングラムの目覚めに際してほんのわずかだけ登場(OGSの内部データでは「仮面の男」表記になっている)。仮面のデザインや配色が微妙に変わっておりややこしくなっている。遠隔操作でイングラムに枷を与えて傀儡として利用。本シリーズにおいてエアロゲイターを操って[[L5戦役]]を起こし、後の[[封印戦争]]最大の巨敵となる黒幕である。
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− 前述の通り、アウレフ・バルシェムに憑依したネフェシュ(何処かの世界のイングラム・プリスケン)を以前から知っていたかのような台詞がある。ちなみに同じく顔を隠した形で登場したクォヴレーは内部データでは「クォヴレー・ゴードン」名義になっており、登場が確認できる。
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− その後は長らく姿を見せなかったが、OG外伝では[[ツェントル・プロジェクト]]のスポンサーとしてシュタインベックという名前のみ登場している。
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− 第2次OGにおいて遂に本格的に登場。「'''[[アルテウル・シュタインベック]]'''」(この「アルテウル(Artul)」は「ウルトラ(Ultra)」のアナグラムであると同時に「アルティメット」と「ウルトラ」を合わせた造語)を[[偽名|名乗り]]、[[ニブハル・ムブハル]]と組んで暗躍、グライエンに接近して権力と軍事力を得ている。「α」同様、様々な所で裏に手を回し、最終的な総取りを得ようとする手口は健在であり、CPSの開発を目論んでいた。そのため、[[リ・テクノロジスト]]に資金とカルケリア・パルス・ティルゲムを提供して[[クロスゲート]]があるかどうか確かめようとしたり(クロスゲートがあるかもしれない候補地はファブラフォレース以外にもいくつもあった)、[[ツェントル・プロジェクト]]をスポンサーとして推進するなどしていた。アルテウルとしての詳しい行動は当該項目を参照。
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− 最終局面で遂に正体を表し、鋼龍戦隊に敗北した[[ナシム・ガンエデン]]を乗っ取り、[[AI1]]と[[ガリルナガン]]、更に[[イーグレット・イング]]と[[エグゼクスバイン]]を取り込み、かつてのクロスゲート・パラダイム・システムに欠けていたアカシック・レコード変容因子を組み込んだ異形の存在・「[[アダマトロン]]」へと変貌、当初の目的を捨て、壮大な新たな目的を抱く。目的を達成させようとするが、異星人としての正体を現した事で、利用されていたことを知って激昂したカーリーことリーが[[エア・クリスマス]]で特攻。この際イングに脱出された事で形勢が逆転し、鋼龍戦隊の総攻撃を受けて敗北。地球人が極限状態で超絶的な力を発揮することを認識・利用していた割に、それが自分に向けられるとは思っていなかったようである。
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− その最期は「己の結末を受け入れようとせず、己が絶対者であることを叫びながら散る」というあまりにも無様な物で、SHOのどこか物悲しい結末や、αの最期まで超然とした絶対者たる彼の面影など何処にも存在しなかった。
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− なお、本作では素顔を見せているがこの素顔は「スーパーヒーロー作戦」でザラブ星人に整形される前の顔をリデザインしたものである。なので、SHOのファンの中にはアルテウルの顔を見た時点で「あれ、こいつは…?」と勘付いたユーザーも多いかもしれない(未プレイでも、ハザルやシヴァーに似ているため第三次αプレイヤーもデジャヴを覚えるかもしれない)。DW視聴済であればプロフィールで確認できるCVから気付いた人もいるだろう。それら全てを差し引いても、戦いの流れを操作しようとするなどの行動が醸し出す雰囲気などからユーゼスであることを察することはできる。
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− α世界の自身の記憶を入手しているらしく、攻撃デモにはジュデッカ、アストラナガン、ディス・アストラナガン、そしてナシムとゲベルのシルエットが映る。ただ、肝心の「因果の鎖」についてはイングラムやクォヴレー程の認識がなかったらしく、暗躍の仕方も「偽名を使い素顔のまま行動する」など、αと比べると「黒幕」的な雰囲気が欠けている(最もこれはユーザー視点で見た場合、ユーゼスという正体を最終盤まで秘匿するにあたって、仮面姿よりも素顔のほうが知名度が低いからという都合もあるが)。十重二十重とか言っておきながら、どうにも行き当たりばったりな面が目立つために黒幕というにはおこがましい印象である(むしろ1つ1つの確実性が薄いから十重にも二十重にも数撃つ必要があって代用が利かない部分は賭けになってたと見るべきか)。これはクロスゲートやバラルの園の有無、イングの覚醒など、計画発動時点で未確定・不明瞭な要素を大量に組み込んでいたためと思われる(αシリーズでは本編開始のかなり前の時点で不完全ながらも事象を予測できるCPSを所有しているのに対して、OGではアダマトロン完成で始めてCPSを手にしているという差もある)。
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− さらに言うならば、自身の破滅の運命から逃れるために多くの人間を捨て駒にして破滅させており、最期に関して同情の余地さえ無い。ちなみに、レーツェルに指摘されたように、大統領暗殺計画などに穴が多いのはCPSが完成すれば後の地球圏などどうでもいいというのもある。
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− 偽名や[[エア・クリスマス]]のカラー、[[アダマトロン]]の胸部などを見るに、相変わらずウルトラマンへの執着が見られる。ウルトラマンになりたいという願望が機体に強く現れている。…肝心のSHOにおける彼の葛藤などはさっぱり持ち合わせなかったが。
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− イングラムがいなくなった時点で結末を変える可能性は出て来ていたのだが、それを確定するためにCPSに手を出したのが運の尽きであり、結果として、(イングラムに代わる身代わり人形を用意していなかったのもあって)そこかしこに散らばっていた敗北の因果律をCPSによって自身に収束させてしまい、その結果またも破滅することになってしまった(直接的な敗因は、不要になったカーリーとイルイを始末しておかなかった事。この2点を抑えていても因果律が別の形で破滅を与えようとはするだろうが…)。CPSについては恐らく「そういうものがある」くらいにしか認識していなかったと思われる。あくまでアダマトロンを具現化させたのは、自身の虚憶の根本を知るのが第一目的であって、因果からの逸脱のために呪輪廻を完全に断ち切った新世界を創造するというのは多くの忌憶を得たことで思い立った行動である。
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− === 総論 ===
− 結局のところユーゼスの行動は、SHO以前から一貫して「CPSによって破滅の運命を逃れようと足掻き、叶わぬまま死んで行く」という因果の鎖から抜け出すためのものなのだが、そのためにCPSを懲りずに使い続けているため、全ての世界においてそれが実現していない。破滅を導くきっかけがCPSであり、それから逃れるためにCPSを造り出すという矛盾を抱えているため、これをどうにかしなければ(極論すればCPSから離れなければ)ユーゼスは破滅から逃れることが出来ない。にもかかわらず、同じ行動を幾度も繰り返していることから、恐らく本人は「それはないだろう」と考えていると思われる。しかも行動の繰り返しはCPSのみならず、そこに至るまでの過程でも同じようなことを繰り返している。
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− また、ユーゼスは倒される度に似た因果を持つ別の世界へと輪廻を繰り返しているのだが、何らかの形で「[[虚憶]]」によって記憶を共有したにも関わらず同じことを繰り返している辺り、彼個人ではどうあってもこの運命からは逃げられない可能性が高い(身も蓋もないことを言うなら'''敵役だから'''であるが)。そもそも、「イングラムや鋼龍戦隊を始め、一度自分が制した相手に対する警戒を怠る」という悪癖が存在している上、今度こそ計画は完璧だから必ず成功するという根拠のない確信を持っているため、全ての作品でそれが要因で致命打を被っている。
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− ただしその受け止め方はそれぞれに違い、SHOやPS版αでは、形はどうあれそれを良しとして散った(αに関してはロンド・ベルが自身の予測以上に強くなった事で[[ケイサル・エフェス]]打倒の為の布石を一つ打てたというのもあるが)のに対し、DC版αや第2次OGでは非常に往生際が悪い。前者は「オリジナルのジュデッカ・ゴッツォが存在していた」という予想だにしない結末だったから無理はないが、後者は初歩的ともいえるミスを犯してしまっていた。
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− 第2次OGのユーゼスは当初不完全な「虚憶」において計画頓挫の原因がイングラムであると目星をつけ、「イングラムを計画に組み込むと対抗戦力を構築される上、土壇場で離反され頓挫する⇒ならばあらかじめ排除し、同等の因子を持つ者を造り出して据えれば良い」という考えに至ったと思われるが、結末を見てわかるとおり'''完全な見当違い'''である。
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− 本人としてはイングラムを排除し、操り人形をその位置に据えることで因子を切り替えたつもりだったのだが、この行動は'''αのユーゼスと全く同じで配役が変わっただけ'''である(アウレフ・バルシェムをイングラムに挿げ替えたように、イングラムをアーマラとイングに挿げ替えただけ。自ら[[アストラナガン]]の代役である[[ガリルナガン]]を造り出してアーマラに与えたことで、知らない間にαのイングラムの代役を用意してしまい、もう一人の代役であるイングはイングラムの後継者たるクォヴレーの物語を再現してしまう)。しかも、αとOGの違いは、枷を与えてから自身が行動を開始するまでの時間だけで動き出してから実際にやった内容はほとんど変わりがないのと、代役の二人がイングラムと違って自身の身代わり人形には使えない事である。加えて、他ならぬイングラム自身が、α同様対抗戦力としてリュウセイ達を一人前に鍛え上げたという行動を、ゴッツォの目的に沿っているという理由で看過したのも大きなミスである。
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− おまけにバラルの園の戦いでナシムの念がイルイへと逃げ込んだことで抜け殻となったガンエデンに懲りずにCPSを組み込み、最終局面でガリルナガンやイングをも取り込こみ、新人祖になるべく鋼龍戦隊と相対した結果、
− *「超神ゼスト(超越者となるための過程であり、ウルトラマンを模している)」
− *「[[アウルゲルミル]](アストラナガンを取り込んでいる)」
− *「[[ジュデッカ|ブラック・デスクロス]](CPSを組み込み、さらにユーゼス自身がクロスゲートになる)」
− *「[[ノイ・レジセイア]](人類と世界を滅ぼし、己が新たな世界の新人祖【=生命の源】になろうとしていた)」
− *「ルアフの操る[[ゲベル・ガンエデン]](念を持たない抜け殻のガンエデンを強念で操っている)」
− *「シヴァーの操るゲベル・ガンエデン(ゴッツォの者がマシヤフを利用してガンエデンを操り、自ら作り出した存在と対峙し、討たれた)」
− という過去作の大ボスに纏わる「因」を一挙に再現。これによって本人の意志とは裏腹に過去作における敗北の流れ(='''これらは全てそれぞれの計画が頓挫した際の姿''')を'''統合・完全再現'''してしまった(身も蓋もない話をすると'''過去のボスに因む敗北フラグを片っ端から立てまくっていた'''。また、この中でノイ・レジセイアに至っては'''OG世界でも実際に再現された因果であり、[[エクセレン・ブロウニング|エクセレン]]にも特殊戦闘台詞で指摘されている''')。ダメ押ししておくと、エア・クリスマスの特攻でイングに脱出され、それによって形勢が逆転したという事象は、[[F完結編]]DCルートで[[バスク・オム|バスク]]がシロッコに特攻したイベントの再現であるが、エア・クリスマスがウルトラマンを意識してデザインされたことを考えると、SHOにおける、ウルトラ兄弟の犠牲によってゼストの力が中和された場面の再現と見ることも出来る。このため[[因果律|因果の鎖]]によって結末が決定され、当然の如くまたも失敗。それも調停者になれず、破滅の運命からも逃げられず、ゴッツォの計画も破れるという散々な結果に終わった。
− さらに言えば、過去作でCPSを使用した際には必ずイングラムが立ちはだかっていた。しかしアダマトロンが出現しても、イングラムの後継であるクォヴレーや彼の他にもいるであろう因果律の番人達が姿を見せなかった(クォヴレーについては下手に派遣すると、逆に身代わり人形として利用されてしまう可能性があったからかもしれないが)ことからすると「運命を覆すほどの存在ではない」と神に判断されているも同然であり、鋼龍戦隊に勝利したとしても間違いなく神に挑んで敗北していただろう(そもそも、このアダマトロンが作り出されること自体が神に決められた運命だった節がある)。逆にCPSの完成に固執せずひたすら裏から手を回していれば、アルテウルとして地球圏を支配することも鋼龍戦隊を接収することもできていただろうし、後々の展開からすれば彼が目的とした霊帝の撃破も叶っていたであろうことを考えると、CPSに手を出したが故に全てを失ってしまったと言える。
−
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− MXの[[加持リョウジ|加持]]と[[弐神譲二|弐神]]よろしく演劇に準えてみると、OGのユーゼスは「スーパーヒーロー作戦」「スーパーロボット大戦α」「スーパーロボット大戦α for Dreamcast」における「ユーゼスの物語」の台本を入手し、結末を改変しようと大筋だけ残して改変を加えた上でこれを統合「第2次スーパーロボット大戦OG」という別の劇場で上演。足りない部分は新しい役者(=別作品のオリジナルキャラクター達や新規キャラクター)で代用し、イングラム役に関してはアーマラとイングの二人一役で再現する、という演出をしていたことになる。しかし、手に入れた肝心の台本(=虚憶)は虫食いの穴だらけであり、しかも重要な部分の記述が抜け落ちていたため、残る部分から台本の内容を類推、共通の結末である「ユーゼスの敗北」を覆すべく、色々と台本や配役に裏から手を回していた(=因子の切り替えを試みた)。ところがいざ上演してみると、二人一役の片割れであるイングはアドリブで本来台本にいないはずのクォヴレー役を演じ始め、さらにユーゼス自身が本人役に加え、知らぬ間にシヴァー役を兼任したことで流れが敗北に向かってしまい、結果としてまたも同じ結末で幕を下ろす羽目になった、ということである。
−
− しかし、もしこれらの因子を完全に切り替え、計画が成功したとしても、それは即ち[[因果律]]改変を意味するため、[[呪われし放浪者|太極の怒りに触れる]]か、[[イングラム・プリスケン|虚空からの]][[クォヴレー・ゴードン|使者]]によって討たれるだろうことは疑いない。あるいは、どこかの世界で計画を成功させたがためにこのような因果に囚われている事も考えられる。
−
− しかも、第2次OGでユーゼスがやろうとしたことを読み解いて見ると、「CPSを完成させ、自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で新たな世界を作り出して輪廻から解脱する」というものである。これは、'''スーパーヒーロー作戦で狙ったことと全く同じ'''であった。その上、SHOでは「(恐らくは)自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で造り上げた新たな世界で」解脱の計画を実行していたことを考えると、'''例え計画が成功しても輪廻から逃げられない'''という根本的な読み違いが見えて来る。
−
− いずれにせよ、彼の目的を考えると'''どう足掻いても詰んでいる'''と言えなくもない。
−
− ==== ラオデキヤとユーゼス ====
−
− 現在までにここまでの事項が挙げられているが、謎が一つ残っている。それは、スーパーヒーロー作戦におけるラオデキヤの行動である。
−
− 当該作品において、クロスゲートの検出方法が見いだせず悩んでいるユーゼスのもとに、並行世界からラオデキヤが現れ、ジュデッカの機体フレームのデータを与えている。第2次OGにおいて多くの事象が判明した今となってもなお、この行動の意味は全くわかっていない。現在の推測で有力なのは、「このラオデキヤはαにおける二人目であり、αにおいて自分を造り出させるためにユーゼスのもとに現れた」というもの。平行世界を超えられるジュデッカと言えばαの「ブラック・デスクロス」しかないため、この説には一応の説得力がある。
−
− だが、これが正しい場合、ラオデキヤは自らがαのユーゼスの操り人形であった事実を知っていることになるが、αにおいてはそのような動向は一切見られなかった。
−
− 当時のラオデキヤとのやり取りはこうなる。
−
− '''ユーゼス「……お前は?」<br />ラオデキヤ「余は……ラオデキヤ=ジュデッカ=ゴッツォ」<br />ユーゼス「ゴッツォ……? 私と同じ名……何者だ?」<br />ラオデキヤ「次元を越え、平行宇宙を越え、お前と因果律で結ばれた者」<br />「余は別の宇宙でお前に造り出された者……そしてお前はこの宇宙で余に造り出される者……」<br />「余とお前は平行宇宙を超えた因果の鎖で結ばれている。我々は運命共同体なのだ」<br/>ユーゼス「運命共同体だと……お前は一体何をしに現れた?」<br />ラオデキヤ「お前へ啓示を与えに」<br />「別次元での余という存在を確立させるために…お前のシステムをより完全なものに近づけてやる」<br />ユーゼス「クロスゲート・パラダイム・システムをか!?」<br />ラオデキヤ「そうだ。このズフィルード…ジュデッカの機体フレームを…使えば時空を超えることが出来る」<br />「そしてお前の目的を、野望を達成するがいい」<br />「その行為は別の宇宙に存在するお前と余の存在を…確立することになる…」'''
−
− 後の展開を加味しつつ字面のままに受け取ればやはり「αにおける自分達の存在を確立する為」という説が濃厚だが、裏を返せば「そうしなければα世界にはユーゼスも(恐らく二人目の)ラオデキヤも存在できなかった」ということである。
−
− SHOに現れたラオデキヤは果たして何者だったのか、決戦の時まで誰も知らなかったブラック・デスクロスのデータをどうやって入手したのか、なぜそれをSHOのユーゼスに与えたのか、それによってαに、OGにどのような影響が齎されたのか。現在の所、それが残された謎となっている。
−
− 現在では「このラオデキヤがαとは全く関係ない別の世界の存在ではないか」という説が出ている。「時空移動の出来るジュデッカ」で「ラオデキヤが知っている機体」となると、「[[スーパーロボットスピリッツ]]」に登場したレビ機が存在する。作品の発表時期的に、虚構の世界に現れたラオデキヤはこの作品の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」ではないか、との見方も存在している。こちらだとラオデキヤが機体フレームを入手した経緯を説明できる。SHOの影響がαを通してOGに及んだように連鎖的に別世界へと影響があるため、無数の影響先の1つと考えることもできるが、そうだとするとこのラオデキヤは「α」における一連の出来事を把握していたことになる。現在の所、やはり真相はいまだ闇の中である。
−
− === 系列作品 ===
− ;[[スーパーヒーロー作戦]]
− :ラスボス。一連の事件の黒幕として、二つの世界を行き来しては悪の組織への介入を繰り返していた。ユーゼスの基本設定はこの作品で完成していた。
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− *SHOのユーゼスはCPSの因果律操作により、別次元の自分(スーパーロボット大戦のユーゼス)の記憶を得ており、同じことがCPSを作り上げたαのユーゼスにも起こっていた、あるいはイングラムの脳にあった人格転写ナノマシンから得たとすると、この疑問は解決される。+
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**[[ゼ・バルマリィ帝国]]([[スーパーロボット大戦シリーズ]])
**[[ゼ・バルマリィ帝国]]([[スーパーロボット大戦シリーズ]])
全ての運命を自らの手中に収めようという野望を抱く、異星人の天才科学者。
全ての運命を自らの手中に収めようという野望を抱く、異星人の天才科学者。
科学者としては非凡な才を持ち、神とも呼ぶべき能力を得ることが可能な限定因果律操作装置『[[クロスゲート・パラダイム・システム]]』は彼自身が独力で稼働にこぎづけている。
科学者としては非凡な才を持ち、神とも呼ぶべき能力を得ることが可能な限定因果律操作装置『[[クロスゲート・パラダイム・システム]]』は彼自身が独力で稼働にこぎづけている。
但しこのシステムは完成に至っているわけではなく、その力を完全なものとすべく多くの組織に干渉し、様々に策謀を巡らしている。また、特徴的なデザインの仮面を常に身につけており、誰もその素顔を知らない点を含め、正体不明の超然者としての印象を強く与える人物と言える。
但しこのシステムは完成に至っているわけではなく、その力を完全なものとすべく多くの組織に干渉し、様々に策謀を巡らしている。また、特徴的なデザインの仮面を常に身につけており、誰もその素顔を知らない点を含め、正体不明の超然者としての印象を強く与える人物と言える。
[[イングラム・プリスケン]]、[[リュウセイ・ダテ]]の二名とは深い因縁のある間柄であり、多くの作品では彼らの手で葬られる形で最期を迎えることになるが、その際に明らかになる仮面の下の素顔は、イングラムと同じ物であった。
[[イングラム・プリスケン]]、[[リュウセイ・ダテ]]の2名とは深い因縁のある間柄であり、多くの作品では彼らの手で葬られる形で最期を迎えることになるが、その際に明らかになる仮面の下の素顔は、イングラムと同じ物であった。
== 登場作品 ==
== 登場作品 ==
その超絶とした雰囲気や能力、野望からも、登場し敵として立ちはだかる場合は、ラスボス兼真の黒幕になる事がほぼ確定しているキャラクター。ただし現在の所、シリーズ作品にてラスボスになる事があっても、[[ケイサル・エフェス]]の様な'''シリーズ最終作のラスボス'''にまではなっていない。
その超絶とした雰囲気や能力、野望からも、登場し敵として立ちはだかる場合は、ラスボス兼真の黒幕になる事がほぼ確定しているキャラクター。ただし現在の所、シリーズ作品にてラスボスになる事があっても、[[ケイサル・エフェス]]の様な'''シリーズ最終作のラスボス'''にまではなっていない。
=== [[αシリーズ]] ===
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
:概ねαと同じだが、ラオデキヤに粛清されるルートが追加された。
:概ねαと同じだが、ラオデキヤに粛清されるルートが追加された。
=== その他 ===
;[[スーパーヒーロー作戦]]
:ラスボス。一連の事件の黒幕として、二つの世界を行き来しては悪の組織への介入を繰り返していた。ユーゼスの基本設定はこの作品で完成していた。
=== [[OGシリーズ]] ===
=== [[OGシリーズ]] ===
== パイロットステータス設定の傾向 ==
== パイロットステータス設定の傾向 ==
=== [[能力|能力値]] ===
=== [[能力|能力値]] ===
イングラムの生みの親だけあって、各能力値が高くラオデキヤとほぼ同じクラス。[[2回行動]]可能レベルもイングラムより数倍早い為、初登場した時点で彼の2回行動が猛威を振るう。また、念動力者では無い筈だが、[[ジュデッカ]]に搭載されている[[念動フィールド]]を自力で(シヴァーのように[[イルイ・ガンエデン|念者]]を利用するでもなく)展開するという、よくよく考えると恐るべき敵。ちなみにOG2ndではきっちり念動力を習得している。
イングラムの生みの親だけあって、各能力値が高くラオデキヤとほぼ同じクラス。[[2回行動]]可能レベルもイングラムより数倍早い為、初登場した時点で彼の2回行動が猛威を振るう。また、念動力者では無い筈だが、[[ジュデッカ]]に搭載されている[[念動フィールド]]を自力で(シヴァーのように[[イルイ・ガンエデン|念者]]を利用するでもなく)展開するという、よくよく考えると恐るべき敵。ちなみにOG2ndではきっちり念動力を習得している。
:これが発動すると3回行動になる。加えてHPが減っていくと[[アダマトロン]]の「監視の目」の効果で必中がかかるため、'''回避不能の攻撃が3回襲ってくる'''ことになる。MAP兵器の弾数が残っている状態で手番を渡すと部隊が半壊する(マップ兵器版エデン・ゲルーシュには精神禁止があるため、鉄壁や不屈が意味を成さない)ので、2、3機落とされてでもPPで仕留める事(無理な場合はHPを10%以下にしない事)。幸いなことにマップ兵器版ゲルーシュは4発しか撃てず、1ターンに1回しか撃ってこないので、囮で弾切れにさせてから攻撃を始めよう。
:これが発動すると3回行動になる。加えてHPが減っていくと[[アダマトロン]]の「監視の目」の効果で必中がかかるため、'''回避不能の攻撃が3回襲ってくる'''ことになる。MAP兵器の弾数が残っている状態で手番を渡すと部隊が半壊する(マップ兵器版エデン・ゲルーシュには精神禁止があるため、鉄壁や不屈が意味を成さない)ので、2、3機落とされてでもPPで仕留める事(無理な場合はHPを10%以下にしない事)。幸いなことにマップ兵器版ゲルーシュは4発しか撃てず、1ターンに1回しか撃ってこないので、囮で弾切れにさせてから攻撃を始めよう。
:ちなみに脱力を使って発動そのものを防ぎたい場合は必ず味方フェイズ終了直前にし、使用後は手を出さないこと。ペルフェクティオと同様に性格が超大物、なおかつ気力+(ダメージ)を持っているために、少しの被弾であっという間に気力が上昇してしまう。
:ちなみに脱力を使って発動そのものを防ぎたい場合は必ず味方フェイズ終了直前にし、使用後は手を出さないこと。ペルフェクティオと同様に性格が超大物、なおかつ気力+(ダメージ)を持っているために、少しの被弾であっという間に気力が上昇してしまう。
== 装備・機能 ==
超神ゼストのもの。
=== 武装・必殺武器 ===
;スパイラルキック
:翼で飛びあがり、回転キックを繰り出す。
;ゼストナパーム
:翼で飛びあがり、広範囲を焼き払う。
;ゼストスラッシュ
:ウルトラマンの八つ裂き光輪のような攻撃。
;ゼストナックルビーム
:握った拳からビームを放つ。
;ゼストブレード
:右手に発生させたレーザーブレードで薙ぎ払う。
;ゼストファイナルビーム
:ウルトラマンのスペシウム光線のような攻撃。
== [[BGM|パイロットBGM]] ==
== [[BGM|パイロットBGM]] ==
;[[碇ゲンドウ]]
;[[碇ゲンドウ]]
:彼の目的を知り尽くした上で、イングラムを通じて死海文書の解読方法を伝授する。
:彼の目的を知り尽くした上で、イングラムを通じて死海文書の解読方法を伝授する。
=== リアル系 ===
=== リアル系 ===
;[[ショット・ウェポン]]
;[[ショット・ウェポン]]
:彼を[[バイストン・ウェル]]に送り込んだ。
:彼を[[バイストン・ウェル]]に送り込んだ。
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
;[[ライゾウ・カッシュ]]
;[[ライゾウ・カッシュ]]
;[[パプテマス・シロッコ]]
;[[パプテマス・シロッコ]]
:αシリーズでは協力者。ユーゼスがこの世界の巨悪の存在である事をSDFの面々に教えた。
:αシリーズでは協力者。ユーゼスがこの世界の巨悪の存在である事をSDFの面々に教えた。
=== その他 ===
=== その他 ===
;ウルトラマン
;ウルトラマン
=== αシリーズ ===
=== αシリーズ ===
==== PS版α ====
;(……)<br />「まあ、いい。だが、イングラムよ……これだけは忘れるな」<br />「宇宙で漂流していたお前を救い、新たな命と知識、力を与えたのはこのユーゼス=ゴッツォだという事をな」
;(……)<br />「まあ、いい。だが、イングラムよ……これだけは忘れるな」<br />「宇宙で漂流していたお前を救い、新たな命と知識、力を与えたのはこのユーゼス=ゴッツォだという事をな」
:α第42話「アクシズからの使者」におけるイングラムとの会話にて。第3次αでイングラムが語った話と合わせると「SHO」エンディング後のイングラムは因果律の歪みに気付いて原因を探して様々な平行世界を巡り、ついにケイサル・エフェスが居るこの世界を探り当てたものの、それを察知したケイサル・エフェスも行動を起こし、イングラムが単身で宇宙を漂流してユーゼスが捕獲するよう手を回したということらしい。
:α第42話「アクシズからの使者」におけるイングラムとの会話にて。第3次αでイングラムが語った話と合わせると「SHO」エンディング後のイングラムは因果律の歪みに気付いて原因を探して様々な平行世界を巡り、ついにケイサル・エフェスが居るこの世界を探り当てたものの、それを察知したケイサル・エフェスも行動を起こし、イングラムが単身で宇宙を漂流してユーゼスが捕獲するよう手を回したということらしい。
:正体不明の謎の機体。過去か、どこかでユーゼスが関わった存在であるという。
:正体不明の謎の機体。過去か、どこかでユーゼスが関わった存在であるという。
== 考察 ==
== 作品毎の設定と考察 ==
*第3次αの用語辞典では「CPSの情報をユーゼスに与えたのは、バルマー戦役以前に平行世界から転移して来たイングラムである」と明言されている。どのような状況だったのかは描写が一切ないため不明だが、イングラムの脳にはSHOのユーゼスの記憶と人格を移植したナノマシンとCPSの端末(=簡易機能のみのCPS)が組み込まれていたため、そこから得たのではないかと思われる。
=== [[スーパーヒーロー作戦]] ===
本作ではバード星人(バード星=銀河連邦警察の本部がある宇宙刑事達の拠点)と地球人の混血児であり、銀河連邦警察の科学アカデミー(銀河連邦政府科学アカデミー)の科学者。地球で頻発する怪奇現象、深刻な大気汚染の調査任務の捜査員として、地球でETFと戦う任務を帯びた宇宙刑事ギャバンと共に[[地球]]へ訪れたという設定。ギャバンと共にデータ改竄によりTDFパリ本部に所属、ユーゼスは元の任務通りの超常現象の調査員および地球環境再生計画の一員という肩書きを得ている。数千年ぶりに「光の巨人」が出現したことで2人の任務にその調査が加わり、科特隊日本支部へとやってきた。
ユーゼスは地球で頻発する怪奇現象は、地球の環境汚染が原因で引き起こされているのではないかと推測。また地球の自然を愛して環境汚染に心を痛め、調査任務に留まらず地球環境再生を自らの手で行なおうとしていた。地球の美しい自然を愛しているものの、それを汚染する地球人については蔑視しており、地球の深刻な大気汚染を憂いて自ら開発した「大気浄化弾」を金星大気でまず実験すべきという声を無視して独断で使用する(元々大気浄化弾は銀河連邦警察の科学者として開発して既に多く星々の大気を浄化してきた実績あるものであるが、大気に合わせた綿密な調整が必要となる。それでもユーゼス強行したのは、地球の自然が日々失われて手遅れになっていく状態に焦っていた為)。しかし、浄化弾は地球の汚染大気とは相性が悪く、実験は失敗に終わり、地球全体に特殊電磁霧が広がって地球防衛レーダー網が機能不全に陥る。この結果、怪獣の大侵攻を招いてしまったことで独房入りを余儀なくされる。
その後、ETFの侵略作戦により基地は壊滅、死んだとされていた。実際には顔と身体の大部分に傷を負い、瀕死の状態となりながらも、危ういところを敵であるザラブ星人に助け出され生きながらえたものの、彼らに与えられた顔(銀髪のイングラム顔。元の顔は逞しく、第2次OGの[[アルテウル・シュタインベック|アルテウル]]の顔に近い)を嫌い、以後は仮面を被って自身の素顔を隠すようになる(この仮面の状態が、αでも登場するお馴染みの姿である)。
彼はETFに身を寄せて40年もの月日を費やして「[[クロスゲート・パラダイム・システム]]」を自ら開発。そこに光の巨人・ウルトラ種族の力、更に[[デビルガンダム]]の力を加えて完全なものとし、全ての因果律を操作し時間と空間を自分の思うまま支配できる存在となるべく、[[新西暦]]155年と195年の2つの世界を又にかけて暗躍し続けた。
アルティメットガンダムの生体コアになれない自分に代わってなるべき自身のコピー・イングラムを作り出したが、自我に目覚めた副作用で記憶を失い逃亡するというアクシデントがあったものの、カッシュ博士にアルティメットガンダムの基礎フレーム(元は[[ジュデッカ]]の機体フレーム)を与え地球再生の構想を提言して開発させた。ユーゼスはテロ組織・ネオバディムのパトロン的な立場にもなっていて、生体コア候補として反TDF組織(テロ組織・ネオバディムに参加)のガンダム乗り(ヒイロ達5人)を選定。そして生体コア候補とアルティメットガンダムが過去に飛ばされるよう反TDF組織によるオペレーション・メテオを計画する(ヒイロ達を操れるようにナノマシンを注入したが[[ドクターJ]]たちに見破られて除去された)。またネオジャパンコロニーの軍とも通じていたが、ユーゼスの計画に気付いたカッシュ博士はDG細胞を封入してクロスゲート・パラダイム・システムを抑制して、デビルガンダム化を招く一因ともなった。
新西暦155年のユーゼスは、イングラムのアールガンの記録データから隕石怪獣D(過去におけるデビルガンダムの呼び名)の正体を知り、地球大気浄化に最適なデビルガンダムに興味を持って、同じく未来から来たイングラムの身分をデータ改竄で用意するなどした。その後、デビルガンダムが存在する影響で歴史が変わり、新西暦195年のユーゼスはネオバディムの指導者になっている。歴史改変により生じた因果律の乱れにより、簡易機能しかない脳内ナノチップ型クロスゲート・パラダイム・システムでも新西暦155年と新西暦195年を行き来できるようになる(万全に計画が進んだ場合、イングラムが生体ユニットとなったデビルガンダムがウルトラマンからカラータイマーを奪い、新西暦195年に帰ってくるというシンプルな過程で済むはずだったため、これは次善策)。
ドモン・カッシュの力を吸ったデビルガンダムは新西暦195年に帰ってくるが、再び新西暦155年に飛んでしまうというユーゼスにとっても想定外の事態を引き起こす。新西暦195年のユーゼスは、新西暦155年に飛んでバディムの3勢力を統率、ETFにウルトラマンとセブンのカラータイマーを奪わせ、カラータイマーの力を再現できるようフーマに解明させ、デビルガンダムを回収して未来へと帰った。そしてウルベにデビルガンダムを渡し、生体ユニットが得られたことで因果律を直接操る力を手にしたユーゼスは現世に自身を縛る因果の鎖を次々と断ち、最後にガイアセイバーズ達を消すため絶対者「超神ゼスト」となって全ての鎖を断とうとした。
死の間際、絶対者のごとく振る舞った彼も地球人としての善と悪との葛藤で苦しんでいた事が明らかとなり、完全な悪人となりきれていたわけではないようであった。
なお、CPS開発に当たっては、並行世界から干渉して来た[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|とある男]]の介入があった。また、この世界は宇宙刑事ギャバンとはなんら関わりのない存在であったユーゼスの因果律操作によって様々な世界がまとめられて生まれた虚構の世界であり、そのことを新西暦195年のユーゼスも知っていたことが最後に明らかとなっている。この世界を作り出したユーゼスの真意については謎。
==== 超神ゼスト ====
CPSが内蔵されているデビルガンダムにカラータイマーの力を満たして融合したことで、超神形態へと進化したユーゼス。翼が生えている。
戦闘では翼は別ユニット扱いで、翼を破壊しないと本体にダメージを与えられない。翼は破壊しても数ターン後にムービー挿入で再生する。
小手調べに一度戦った後、デビルガンダムの特性により即座に再生、CPSの因果律操作でガイアセイバーズを抹消しようとした。
しかし、ウルトラ兄弟が捨て身で力をウルトラマンに集中させて放った宇宙が崩壊するほどのエネルギーの光線で、ゼストの力が中和されてCPSを作動できなくなり、再生が間に合わないほどの深いダメージを負う。
ラストバトルでガイアセイバーズの猛攻を受け、最期は[[SRX]]の天上天下一撃必殺砲でコア以外溶け崩れながら吹き飛んだ。
なお本ソフトでは戦闘中に敵の名前が表示されず、セリフでも「超神形態」としか呼称されない為、、「ゼスト」という名称は攻略本などを見ないとわからない。
=== [[スーパーロボット大戦α]] ===
今回は[[ゼ・バルマリィ帝国]]出身の純然たるバルマー星人で、十二支族の中でも科学分野に秀でるゴッツォ家の一員。
本作での彼の性格は冷酷で、その作戦は残忍非道。自分以外の存在を道具・素材としか見ていない発言を頻繁に繰り返すなど、純然たる悪人としての印象を強く受ける描かれ方になっている。
その目的は自身が絶対者になることに加え、自らを縛るバルマー(及び、その支配者である[[ルアフ・ガンエデン|霊帝]])に対し反旗を翻すことにある。彼は帝国監察軍第7艦隊の副司令官という形で[[地球]]へ赴くが、彼の目的の手段となる[[サイコドライバー]]の力を追い求めて暗躍し、また地球人の潜在能力を引き出すことでバルマーに対抗できる力を身につけさせるべく、第7艦隊侵攻以前から、バルマー戦役に至るまで、様々な「仕掛け」を余念なく地球に施し、ほぼ磐石の態勢をとっていた。その例は…
*[[イングラム・プリスケン]]を地球に送り込み、[[サイコドライバー]]等の探索を行わせた。
*[[ラ・ギアス]]に干渉して[[シュウ・シラカワ]]が地上で行動を起こさせるよう仕向ける。
*[[ショット・ウェポン]]を[[バイストン・ウェル]]へ導き[[オーラバトラー]]を開発させる。
*[[ブラックホールエンジン]]に欠陥を与えた上で地球側へと提供する。
*イングラムを介する形で、[[ネルフ|Nelv]]の碇指令に、死海文書の解読方法を教えた。
*オーラバトラーが地上世界に出現するよう仕向けるべく、航海中のアーガマを、バイストン・ウェルに強制転移させた。
これらの過程で、[[碇ゲンドウ]]ら一部の人間にはその存在を知られていたようである。
バルマーの地球への侵攻が開始された後には、予め地球に潜入させていた[[イングラム・プリスケン]]に行動を起こさせ、[[サイコドライバー]]能力者を誘拐、その能力の覚醒を促した。また、事前に第7艦隊司令の[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]を謀殺して自らの目的に有利な行動を取るよう調整された[[クローン]]のヴァージョンを据え置いた(もともと艦隊司令はゴッツォ家が生み出した[[ハイブリッド・ヒューマン]]であり、挿げ替えは容易であった)。
後は自分が傍観者としての立場に甘んじていれば上手く事が進むはずであったが、自らが手玉に取っていたはずの[[シュウ・シラカワ|シュウ]]と[[イングラム・プリスケン|イングラム]]によって旗艦[[ヘルモーズ]]ごと閉鎖空間に送り込まれてしまう。しかしこれも想定内であり1人だけ脱出して、ラプラスコンピュータを搭載したサイバスターやサイコドライバーとして覚醒した[[主人公]]が揃った雷王星宙域で対決を仕掛けた。地球人達の返り討ちには遭ったが人工ブラックホールで因果律が乱れた雷王星宙域を利用して自身を特異点と結びつけ、自分自身をクロスゲートと化して、閉鎖空間に主人公たちを送り込んだ。閉鎖空間という環境とクロスゲート化によって[[クロスゲート・パラダイム・システム]]の力を行使して復活するが、閉鎖空間という宇宙が消滅するような攻撃も問題ない環境が仇となり、予想以上の力を蓄えた[[スーパーロボット]]達の手で葬られた。
ユーゼスが因果律の番人であるイングラムを利用したのは、真の霊帝[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]の計画通りだったことが第3次αで明らかになる。α全編を通じて全能者の如く振舞った彼も、結局はより大きな存在の掌の上で踊っているに過ぎなかったと言えるであろう。ただ、ユーゼスも黒幕である真の霊帝の存在に気付いていて、因果律すら歪める真の霊帝に彼が対抗するにはクロスゲート・パラダイム・システムが必要になることや、地球人がバルマー星人と同種族で兄弟のようなものであるという重要事実にも辿り着いており、その才覚が非凡であったことに疑いは無い。真の目的である「バルマーへの反逆」に関しても、傀儡に過ぎないルアフではなく、自らを支配下においていた真の霊帝・ケイサル・エフェスの打倒を意味していた可能性も十分にあり得る。死亡する寸前、ユーゼスが余裕の態度を崩さなかったのも、たとえ自らの目的が果たされなくても、[[αナンバーズ|自らを倒した者達]]が、代わってケイサル・エフェスを倒すだろうと予測していたのかもしれない…。
=== [[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]] ===
立ち回りは概ねPS版に準じる。7つの艦隊はバルマー本星から遠く離れて行動するため、いつか必ずはいずれかの艦隊で反乱が起こるだろうと予見されており、各[[ヘルモーズ]]内には反乱がキーとなって覚醒するオリジナルのジュデッカ・ゴッツォが組みこまれていることが明らかになっている。そのため、10年前にゼントラーディ戦で戦死させたのがオリジナルと思っていたユーゼスは本人を目の前にして驚愕している。そして、最後はオリジナルの[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]の手で粛清されるという結末を迎える。
=== [[OGシリーズ]] ===
本作でもバルマー星人で、OGSの最序盤・イングラムの目覚めに際してほんのわずかだけ登場(OGSの内部データでは「仮面の男」表記になっている)。仮面のデザインや配色が微妙に変わっておりややこしくなっている。遠隔操作でイングラムに枷を与えて傀儡として利用。本シリーズにおいてエアロゲイターを操って[[L5戦役]]を起こし、後の[[封印戦争]]最大の巨敵となる黒幕である。
前述の通り、アウレフ・バルシェムに憑依したネフェシュ(何処かの世界のイングラム・プリスケン)を以前から知っていたかのような台詞がある。ちなみに同じく顔を隠した形で登場したクォヴレーは内部データでは「クォヴレー・ゴードン」名義になっており、登場が確認できる。
その後は長らく姿を見せなかったが、OG外伝では[[ツェントル・プロジェクト]]のスポンサーとしてシュタインベックという名前のみ登場している。
第2次OGにおいて遂に本格的に登場。「'''[[アルテウル・シュタインベック]]'''」(この「アルテウル(Artul)」は「ウルトラ(Ultra)」のアナグラムであると同時に「アルティメット」と「ウルトラ」を合わせた造語)を[[偽名|名乗り]]、[[ニブハル・ムブハル]]と組んで暗躍、グライエンに接近して権力と軍事力を得ている。「α」同様、様々な所で裏に手を回し、最終的な総取りを得ようとする手口は健在であり、CPSの開発を目論んでいた。そのため、[[リ・テクノロジスト]]に資金とカルケリア・パルス・ティルゲムを提供して[[クロスゲート]]があるかどうか確かめようとしたり(クロスゲートがあるかもしれない候補地はファブラフォレース以外にもいくつもあった)、[[ツェントル・プロジェクト]]をスポンサーとして推進するなどしていた。アルテウルとしての詳しい行動は当該項目を参照。
最終局面で遂に正体を表し、鋼龍戦隊に敗北した[[ナシム・ガンエデン]]を乗っ取り、[[AI1]]と[[ガリルナガン]]、更に[[イーグレット・イング]]と[[エグゼクスバイン]]を取り込み、かつてのクロスゲート・パラダイム・システムに欠けていたアカシック・レコード変容因子を組み込んだ異形の存在・「[[アダマトロン]]」へと変貌、当初の目的を捨て、壮大な新たな目的を抱く。目的を達成させようとするが、異星人としての正体を現した事で、利用されていたことを知って激昂したカーリーことリーが[[エア・クリスマス]]で特攻。この際イングに脱出された事で形勢が逆転し、鋼龍戦隊の総攻撃を受けて敗北。地球人が極限状態で超絶的な力を発揮することを認識・利用していた割に、それが自分に向けられるとは思っていなかったようである。
その最期は「己の結末を受け入れようとせず、己が絶対者であることを叫びながら散る」というあまりにも無様な物で、SHOのどこか物悲しい結末や、αの最期まで超然とした絶対者たる彼の面影など何処にも存在しなかった。
なお、本作では素顔を見せているがこの素顔は「スーパーヒーロー作戦」でザラブ星人に整形される前の顔をリデザインしたものである。なので、SHOのファンの中にはアルテウルの顔を見た時点で「あれ、こいつは…?」と勘付いたユーザーも多いかもしれない(未プレイでも、ハザルやシヴァーに似ているため第三次αプレイヤーもデジャヴを覚えるかもしれない)。DW視聴済であればプロフィールで確認できるCVから気付いた人もいるだろう。それら全てを差し引いても、戦いの流れを操作しようとするなどの行動が醸し出す雰囲気などからユーゼスであることを察することはできる。
α世界の自身の記憶を入手しているらしく、攻撃デモにはジュデッカ、アストラナガン、ディス・アストラナガン、そしてナシムとゲベルのシルエットが映る。ただ、肝心の「因果の鎖」についてはイングラムやクォヴレー程の認識がなかったらしく、暗躍の仕方も「偽名を使い素顔のまま行動する」など、αと比べると「黒幕」的な雰囲気が欠けている(最もこれはユーザー視点で見た場合、ユーゼスという正体を最終盤まで秘匿するにあたって、仮面姿よりも素顔のほうが知名度が低いからという都合もあるが)。十重二十重とか言っておきながら、どうにも行き当たりばったりな面が目立つために黒幕というにはおこがましい印象である(むしろ1つ1つの確実性が薄いから十重にも二十重にも数撃つ必要があって代用が利かない部分は賭けになってたと見るべきか)。これはクロスゲートやバラルの園の有無、イングの覚醒など、計画発動時点で未確定・不明瞭な要素を大量に組み込んでいたためと思われる(αシリーズでは本編開始のかなり前の時点で不完全ながらも事象を予測できるCPSを所有しているのに対して、OGではアダマトロン完成で始めてCPSを手にしているという差もある)。
さらに言うならば、自身の破滅の運命から逃れるために多くの人間を捨て駒にして破滅させており、最期に関して同情の余地さえ無い。ちなみに、レーツェルに指摘されたように、大統領暗殺計画などに穴が多いのはCPSが完成すれば後の地球圏などどうでもいいというのもある。
偽名や[[エア・クリスマス]]のカラー、[[アダマトロン]]の胸部などを見るに、相変わらずウルトラマンへの執着が見られる。ウルトラマンになりたいという願望が機体に強く現れている。…肝心のSHOにおける彼の葛藤などはさっぱり持ち合わせなかったが。
イングラムがいなくなった時点で結末を変える可能性は出て来ていたのだが、それを確定するためにCPSに手を出したのが運の尽きであり、結果として、(イングラムに代わる身代わり人形を用意していなかったのもあって)そこかしこに散らばっていた敗北の因果律をCPSによって自身に収束させてしまい、その結果またも破滅することになってしまった(直接的な敗因は、不要になったカーリーとイルイを始末しておかなかった事。この2点を抑えていても因果律が別の形で破滅を与えようとはするだろうが…)。CPSについては恐らく「そういうものがある」くらいにしか認識していなかったと思われる。あくまでアダマトロンを具現化させたのは、自身の虚憶の根本を知るのが第一目的であって、因果からの逸脱のために呪輪廻を完全に断ち切った新世界を創造するというのは多くの忌憶を得たことで思い立った行動である。
=== 総論 ===
結局のところユーゼスの行動は、SHO以前から一貫して「CPSによって破滅の運命を逃れようと足掻き、叶わぬまま死んで行く」という因果の鎖から抜け出すためのものなのだが、そのためにCPSを懲りずに使い続けているため、全ての世界においてそれが実現していない。破滅を導くきっかけがCPSであり、それから逃れるためにCPSを造り出すという矛盾を抱えているため、これをどうにかしなければ(極論すればCPSから離れなければ)ユーゼスは破滅から逃れることが出来ない。にもかかわらず、同じ行動を幾度も繰り返していることから、恐らく本人は「それはないだろう」と考えていると思われる。しかも行動の繰り返しはCPSのみならず、そこに至るまでの過程でも同じようなことを繰り返している。
また、ユーゼスは倒される度に似た因果を持つ別の世界へと輪廻を繰り返しているのだが、何らかの形で「[[虚憶]]」によって記憶を共有したにも関わらず同じことを繰り返している辺り、彼個人ではどうあってもこの運命からは逃げられない可能性が高い(身も蓋もないことを言うなら'''敵役だから'''であるが)。そもそも、「イングラムや鋼龍戦隊を始め、一度自分が制した相手に対する警戒を怠る」という悪癖が存在している上、今度こそ計画は完璧だから必ず成功するという根拠のない確信を持っているため、全ての作品でそれが要因で致命打を被っている。
ただしその受け止め方はそれぞれに違い、SHOやPS版αでは、形はどうあれそれを良しとして散った(αに関してはロンド・ベルが自身の予測以上に強くなった事で[[ケイサル・エフェス]]打倒の為の布石を一つ打てたというのもあるが)のに対し、DC版αや第2次OGでは非常に往生際が悪い。前者は「オリジナルのジュデッカ・ゴッツォが存在していた」という予想だにしない結末だったから無理はないが、後者は初歩的ともいえるミスを犯してしまっていた。
第2次OGのユーゼスは当初不完全な「虚憶」において計画頓挫の原因がイングラムであると目星をつけ、「イングラムを計画に組み込むと対抗戦力を構築される上、土壇場で離反され頓挫する⇒ならばあらかじめ排除し、同等の因子を持つ者を造り出して据えれば良い」という考えに至ったと思われるが、結末を見てわかるとおり'''完全な見当違い'''である。
本人としてはイングラムを排除し、操り人形をその位置に据えることで因子を切り替えたつもりだったのだが、この行動は'''αのユーゼスと全く同じで配役が変わっただけ'''である(アウレフ・バルシェムをイングラムに挿げ替えたように、イングラムをアーマラとイングに挿げ替えただけ。自ら[[アストラナガン]]の代役である[[ガリルナガン]]を造り出してアーマラに与えたことで、知らない間にαのイングラムの代役を用意してしまい、もう一人の代役であるイングはイングラムの後継者たるクォヴレーの物語を再現してしまう)。しかも、αとOGの違いは、枷を与えてから自身が行動を開始するまでの時間だけで動き出してから実際にやった内容はほとんど変わりがないのと、代役の二人がイングラムと違って自身の身代わり人形には使えない事である。加えて、他ならぬイングラム自身が、α同様対抗戦力としてリュウセイ達を一人前に鍛え上げたという行動を、ゴッツォの目的に沿っているという理由で看過したのも大きなミスである。
おまけにバラルの園の戦いでナシムの念がイルイへと逃げ込んだことで抜け殻となったガンエデンに懲りずにCPSを組み込み、最終局面でガリルナガンやイングをも取り込こみ、新人祖になるべく鋼龍戦隊と相対した結果、
*「超神ゼスト(超越者となるための過程であり、ウルトラマンを模している)」
*「[[アウルゲルミル]](アストラナガンを取り込んでいる)」
*「[[ジュデッカ|ブラック・デスクロス]](CPSを組み込み、さらにユーゼス自身がクロスゲートになる)」
*「[[ノイ・レジセイア]](人類と世界を滅ぼし、己が新たな世界の新人祖【=生命の源】になろうとしていた)」
*「ルアフの操る[[ゲベル・ガンエデン]](念を持たない抜け殻のガンエデンを強念で操っている)」
*「シヴァーの操るゲベル・ガンエデン(ゴッツォの者がマシヤフを利用してガンエデンを操り、自ら作り出した存在と対峙し、討たれた)」
という過去作の大ボスに纏わる「因」を一挙に再現。これによって本人の意志とは裏腹に過去作における敗北の流れ(='''これらは全てそれぞれの計画が頓挫した際の姿''')を'''統合・完全再現'''してしまった(身も蓋もない話をすると'''過去のボスに因む敗北フラグを片っ端から立てまくっていた'''。また、この中でノイ・レジセイアに至っては'''OG世界でも実際に再現された因果であり、[[エクセレン・ブロウニング|エクセレン]]にも特殊戦闘台詞で指摘されている''')。ダメ押ししておくと、エア・クリスマスの特攻でイングに脱出され、それによって形勢が逆転したという事象は、[[F完結編]]DCルートで[[バスク・オム|バスク]]がシロッコに特攻したイベントの再現であるが、エア・クリスマスがウルトラマンを意識してデザインされたことを考えると、SHOにおける、ウルトラ兄弟の犠牲によってゼストの力が中和された場面の再現と見ることも出来る。このため[[因果律|因果の鎖]]によって結末が決定され、当然の如くまたも失敗。それも調停者になれず、破滅の運命からも逃げられず、ゴッツォの計画も破れるという散々な結果に終わった。
さらに言えば、過去作でCPSを使用した際には必ずイングラムが立ちはだかっていた。しかしアダマトロンが出現しても、イングラムの後継であるクォヴレーや彼の他にもいるであろう因果律の番人達が姿を見せなかった(クォヴレーについては下手に派遣すると、逆に身代わり人形として利用されてしまう可能性があったからかもしれないが)ことからすると「運命を覆すほどの存在ではない」と神に判断されているも同然であり、鋼龍戦隊に勝利したとしても間違いなく神に挑んで敗北していただろう(そもそも、このアダマトロンが作り出されること自体が神に決められた運命だった節がある)。逆にCPSの完成に固執せずひたすら裏から手を回していれば、アルテウルとして地球圏を支配することも鋼龍戦隊を接収することもできていただろうし、後々の展開からすれば彼が目的とした霊帝の撃破も叶っていたであろうことを考えると、CPSに手を出したが故に全てを失ってしまったと言える。
MXの[[加持リョウジ|加持]]と[[弐神譲二|弐神]]よろしく演劇に準えてみると、OGのユーゼスは「スーパーヒーロー作戦」「スーパーロボット大戦α」「スーパーロボット大戦α for Dreamcast」における「ユーゼスの物語」の台本を入手し、結末を改変しようと大筋だけ残して改変を加えた上でこれを統合「第2次スーパーロボット大戦OG」という別の劇場で上演。足りない部分は新しい役者(=別作品のオリジナルキャラクター達や新規キャラクター)で代用し、イングラム役に関してはアーマラとイングの二人一役で再現する、という演出をしていたことになる。しかし、手に入れた肝心の台本(=虚憶)は虫食いの穴だらけであり、しかも重要な部分の記述が抜け落ちていたため、残る部分から台本の内容を類推、共通の結末である「ユーゼスの敗北」を覆すべく、色々と台本や配役に裏から手を回していた(=因子の切り替えを試みた)。ところがいざ上演してみると、二人一役の片割れであるイングはアドリブで本来台本にいないはずのクォヴレー役を演じ始め、さらにユーゼス自身が本人役に加え、知らぬ間にシヴァー役を兼任したことで流れが敗北に向かってしまい、結果としてまたも同じ結末で幕を下ろす羽目になった、ということである。
しかし、もしこれらの因子を完全に切り替え、計画が成功したとしても、それは即ち[[因果律]]改変を意味するため、[[呪われし放浪者|太極の怒りに触れる]]か、[[イングラム・プリスケン|虚空からの]][[クォヴレー・ゴードン|使者]]によって討たれるだろうことは疑いない。あるいは、どこかの世界で計画を成功させたがためにこのような因果に囚われている事も考えられる。
しかも、第2次OGでユーゼスがやろうとしたことを読み解いて見ると、「CPSを完成させ、自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で新たな世界を作り出して輪廻から解脱する」というものである。これは、'''スーパーヒーロー作戦で狙ったことと全く同じ'''であった。その上、SHOでは「(恐らくは)自らにかかわる因果律の持ち主をすべて抹消し、因果律操作で造り上げた新たな世界で」解脱の計画を実行していたことを考えると、'''例え計画が成功しても輪廻から逃げられない'''という根本的な読み違いが見えて来る。
いずれにせよ、彼の目的を考えると'''どう足掻いても詰んでいる'''と言えなくもない。
==== ラオデキヤとユーゼス ====
現在までにここまでの事項が挙げられているが、謎が一つ残っている。それは、スーパーヒーロー作戦におけるラオデキヤの行動である。
当該作品において、クロスゲートの検出方法が見いだせず悩んでいるユーゼスのもとに、並行世界からラオデキヤが現れ、ジュデッカの機体フレームのデータを与えている。第2次OGにおいて多くの事象が判明した今となってもなお、この行動の意味は全くわかっていない。現在の推測で有力なのは、「このラオデキヤはαにおける二人目であり、αにおいて自分を造り出させるためにユーゼスのもとに現れた」というもの。平行世界を超えられるジュデッカと言えばαの「ブラック・デスクロス」しかないため、この説には一応の説得力がある。
だが、これが正しい場合、ラオデキヤは自らがαのユーゼスの操り人形であった事実を知っていることになるが、αにおいてはそのような動向は一切見られなかった。
当時のラオデキヤとのやり取りはこうなる。
'''ユーゼス「……お前は?」<br />ラオデキヤ「余は……ラオデキヤ=ジュデッカ=ゴッツォ」<br />ユーゼス「ゴッツォ……? 私と同じ名……何者だ?」<br />ラオデキヤ「次元を越え、平行宇宙を越え、お前と因果律で結ばれた者」<br />「余は別の宇宙でお前に造り出された者……そしてお前はこの宇宙で余に造り出される者……」<br />「余とお前は平行宇宙を超えた因果の鎖で結ばれている。我々は運命共同体なのだ」<br/>ユーゼス「運命共同体だと……お前は一体何をしに現れた?」<br />ラオデキヤ「お前へ啓示を与えに」<br />「別次元での余という存在を確立させるために…お前のシステムをより完全なものに近づけてやる」<br />ユーゼス「クロスゲート・パラダイム・システムをか!?」<br />ラオデキヤ「そうだ。このズフィルード…ジュデッカの機体フレームを…使えば時空を超えることが出来る」<br />「そしてお前の目的を、野望を達成するがいい」<br />「その行為は別の宇宙に存在するお前と余の存在を…確立することになる…」'''
後の展開を加味しつつ字面のままに受け取ればやはり「αにおける自分達の存在を確立する為」という説が濃厚だが、裏を返せば「そうしなければα世界にはユーゼスも(恐らく二人目の)ラオデキヤも存在できなかった」ということである。
SHOに現れたラオデキヤは果たして何者だったのか、決戦の時まで誰も知らなかったブラック・デスクロスのデータをどうやって入手したのか、なぜそれをSHOのユーゼスに与えたのか、それによってαに、OGにどのような影響が齎されたのか。現在の所、それが残された謎となっている。
現在では「このラオデキヤがαとは全く関係ない別の世界の存在ではないか」という説が出ている。「時空移動の出来るジュデッカ」で「ラオデキヤが知っている機体」となると、「[[スーパーロボットスピリッツ]]」に登場したレビ機が存在する。作品の発表時期的に、虚構の世界に現れたラオデキヤはこの作品の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」ではないか、との見方も存在している。こちらだとラオデキヤが機体フレームを入手した経緯を説明できる。SHOの影響がαを通してOGに及んだように連鎖的に別世界へと影響があるため、無数の影響先の1つと考えることもできるが、そうだとするとこのラオデキヤは「α」における一連の出来事を把握していたことになる。現在の所、やはり真相はいまだ闇の中である。
=== その他 ===
第3次αの用語辞典では「CPSの情報をユーゼスに与えたのは、バルマー戦役以前に平行世界から転移して来たイングラムである」と明言されている。どのような状況だったのかは描写が一切ないため不明だが、イングラムの脳にはSHOのユーゼスの記憶と人格を移植したナノマシンとCPSの端末(=簡易機能のみのCPS)が組み込まれていたため、そこから得たのではないかと思われる。
SHOのユーゼスはCPSの因果律操作により、別次元の自分(スーパーロボット大戦のユーゼス)の記憶を得ており、同じことがCPSを作り上げたαのユーゼスにも起こっていた、あるいはイングラムの脳にあった人格転写ナノマシンから得たとすると、この疑問は解決される。
== 余談 ==
== 余談 ==
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<!-- *[[一覧:ユーゼス・ゴッツォ]] -->
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