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| == 「修正」 == | | == 「修正」 == |
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− | 軍組織のような体育会系コミュニティにおいての「修正」とは、鉄拳制裁に挙げられるような懲罰を加えること、あるいはシゴくことを指す。<br />なお、前置きしておくが、以下に記すのはあくまでSRWやその原作(つまりフィクション)で用いられる「修正」の解説が目的であり、'''修正行為を過剰に賛美・正当化する意図は全くない'''ことに留意されたし。 | + | 軍組織のような体育会系コミュニティにおいての「修正」とは、鉄拳制裁に挙げられるような懲罰を加えること、あるいはシゴくことを指す。<br />なお、前置きしておくが、以下に記すのはあくまでSRWやその原作(つまりフィクション)で用いられる「修正」の解説が目的であり、'''「修正」行為を過剰に賛美・正当化する意図は全くない'''ことに留意されたし。 |
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| SRWシリーズでは『[[スーパーロボット大戦F]]』のシナリオ「ネルフ襲撃」で[[ブライト・ノア]]が戦いから逃げようとした[[碇シンジ]]にした「修正」が有名である。<br />(上記の『[[機動戦士ガンダム]]』にてブライトがアムロに行った「修正」のオマージュで、『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』の監督である庵野監督の発案であることも知られている) | | SRWシリーズでは『[[スーパーロボット大戦F]]』のシナリオ「ネルフ襲撃」で[[ブライト・ノア]]が戦いから逃げようとした[[碇シンジ]]にした「修正」が有名である。<br />(上記の『[[機動戦士ガンダム]]』にてブライトがアムロに行った「修正」のオマージュで、『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』の監督である庵野監督の発案であることも知られている) |
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− | 無論、本人の意志はともかく、下手をすれば、私的な理由によるリンチや体罰になりかねない。現実的には非常に扱い所の難しく、かつ推奨できない手段である(詳しくは、余談の項を参照)。
| + | 無論、本人の意志はともかく、下手をすれば、私的な理由によるリンチや体罰になりかねない。現実的には非常に扱い所が難しく、かつ推奨できない手段である(詳しくは、余談の項を参照)。 |
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| 事実本来であれば、対象を最終的に奮起させるために、重大な怪我にならない程度に痛みを与えるのが基本である(よく「歯を食いしばれ」等と言われるのは、殴る意思表示の他、不意に舌を噛まないための意味合いもある)。<br /> | | 事実本来であれば、対象を最終的に奮起させるために、重大な怪我にならない程度に痛みを与えるのが基本である(よく「歯を食いしばれ」等と言われるのは、殴る意思表示の他、不意に舌を噛まないための意味合いもある)。<br /> |
− | そして、「修正」した後のフォローが必要不可欠で、最も留意すべき点である。徒に相手の心身にダメージを負わせた、あるいは「修正」をした者への反感を招いただけの結果にならないように、「修正」を行った側が、細かい配慮をしなくてはならない。<br />
| + | そして、何よりも「修正」した後のフォローが必要不可欠であり、最も留意すべき点である。徒に相手の心身にダメージを負わせた、あるいは「修正」をした者への反感を招いただけの結果にならないように、「修正」を行った側が、細かい配慮をしなくてはならない。<br /> |
| 例えば『[[第3次スーパーロボット大戦α]]』にて[[三輪防人|三輪長官]]が[[アラスカ基地]]で[[竜崎一矢|一矢]]に行った一方的な暴力は、ほぼ「修正」の本来の目的を逸脱した私怨によるリンチであるといっていい。 | | 例えば『[[第3次スーパーロボット大戦α]]』にて[[三輪防人|三輪長官]]が[[アラスカ基地]]で[[竜崎一矢|一矢]]に行った一方的な暴力は、ほぼ「修正」の本来の目的を逸脱した私怨によるリンチであるといっていい。 |
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− | 繰り返すことになるが、「修正」の目的は相手に暴力を加えることではなく、相手に反省と奮起を促すことにこそある。
| + | 繰り返すが、「修正」の目的は相手に反省と奮起を促すことにこそある。 |
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| == 原作における「修正」 == | | == 原作における「修正」 == |
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| ;[[機動戦士ガンダム]] | | ;[[機動戦士ガンダム]] |
− | :第9話「翔べ! ガンダム」にて上記のブライトによるアムロに対する「修正」が起こり、「二度もぶった…親父にもぶたれたことないのに!!」の名言が生まれる。また、他の話では[[カイ・シデン|カイ]]がブライトと[[セイラ・マス|セイラ]]に「修正」を食らっている。 | + | :第9話「翔べ! ガンダム」にて上記のブライトによるアムロに対する「修正」があり、「二度もぶった…親父にもぶたれたことないのに!」の名言が生まれる。また、他の話では[[カイ・シデン|カイ]]がブライトと[[セイラ・マス|セイラ]]に「修正」を食らっている。 |
| ;[[機動戦士Ζガンダム]] | | ;[[機動戦士Ζガンダム]] |
− | :「修正」と言う言葉を有名にした作品だけに、とにかく「修正」場面が多い。最も有名なのは第13話「シャトル発進」で[[シャア・アズナブル|シャア]]を名乗らない[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]に対し、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]が殴打する場面で、「歯、食い縛れ!そんな大人、『修正』してやる!」の言葉が登場する。 | + | :「修正」と言う言葉を有名にした作品だけに、とにかく「修正」場面が多い。最も有名なのは第13話「シャトル発進」で[[シャア・アズナブル|シャア]]を名乗らない[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]に対して[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]が殴打する場面で、「歯、食い縛れ!そんな大人、『修正』してやる!」の言葉が登場する。 |
| ;[[機動戦士ガンダムΖΖ]] | | ;[[機動戦士ガンダムΖΖ]] |
| :[[ジュドー・アーシタ]]が妹の[[リィナ・アーシタ|リィナ]]を救うために独断での行動が多かった初期に、[[ウォン・リー]]から「修正」を受けている…のだが、ジュドーはウォンの平手を回避した上で[[カウンター]]で蹴りを叩きこんでいる。 | | :[[ジュドー・アーシタ]]が妹の[[リィナ・アーシタ|リィナ]]を救うために独断での行動が多かった初期に、[[ウォン・リー]]から「修正」を受けている…のだが、ジュドーはウォンの平手を回避した上で[[カウンター]]で蹴りを叩きこんでいる。 |
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| ;[[スーパーロボット大戦UX]] | | ;[[スーパーロボット大戦UX]] |
− | :脱走した[[真壁一騎|一騎]]が自軍に戻った際に[[シン・アスカ|シン]]から「修正」される(というか、脱走した時から修正する気満々である)。その後「少しは周りに頼ることも覚えろ! 俺たちは、皆で戦ってるんだからな!」と言っているのでシンが本当に心配していたことが伝わり、さらにこれでケジメがついたので他のUXメンバーからも許される粋な計らいである。なお、このイベントではルナマリアが一貫してシンの宥め役となっており、「勝手な行動を取った子供を鉄拳制裁する父親と、それを宥める母親」という印象を持ったプレイヤーも多かった。 | + | :脱走した[[真壁一騎|一騎]]が自軍に戻った際に[[シン・アスカ|シン]]から「修正」される(というか、脱走した時から「修正」する気満々である)。その後「少しは周りに頼ることも覚えろ! 俺たちは、皆で戦ってるんだからな!」と言っているのでシンが本当に心配していたことが伝わる。さらに、これでケジメがついたので、他のUXメンバーからも許される粋な計らいである。 |
| + | :なお、このイベントではルナマリアが一貫してシンの宥め役となっており、「勝手な行動を取った子供を鉄拳制裁する父親と、それを宥める母親」という印象を持ったプレイヤーも多かった。 |
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| ;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE|魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]] | | ;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE|魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]] |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
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− | *劇中では、その場で流されがちな事であるが、現実世界では'''「修正」は暴力行為であり、傷害罪等に問われる可能性がある犯罪行為'''である。たびたび問題視される学校などでの「体罰」に置き換えるとわかりやすいと思われる。 | + | *劇中ではその場で流されがちな事であるが、'''現実世界では「修正」は暴力行為であり、傷害罪等に問われる可能性がある犯罪行為である'''。たびたび問題視される学校などでの「体罰」に置き換えるとわかりやすいと思われる。 |
| **そもそも、相手に対して反省や改心、および奮起を促すのであれば、相手が理解できるように、あくまでも言葉で伝えていくべきであろう。 | | **そもそも、相手に対して反省や改心、および奮起を促すのであれば、相手が理解できるように、あくまでも言葉で伝えていくべきであろう。 |
| *[[機動戦士Ζガンダム A New Translation|劇場版 機動戦士Zガンダム]]では、上記のことを憂慮したのか、[[エゥーゴ]]側キャラのTV版での「修正」シーンが削除されている。ただし、その一方で[[ティターンズ]]側キャラの理不尽な暴力シーンは、TV版と変更が無い。 | | *[[機動戦士Ζガンダム A New Translation|劇場版 機動戦士Zガンダム]]では、上記のことを憂慮したのか、[[エゥーゴ]]側キャラのTV版での「修正」シーンが削除されている。ただし、その一方で[[ティターンズ]]側キャラの理不尽な暴力シーンは、TV版と変更が無い。 |