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『[[ゼノサーガ]]』劇中での大きな鍵を握るキーキャラクターであり、またジャケットイラスト等にも起用されるなど、シリーズを通して作品を象徴するキャラクターでもある。容姿は長い青髪に赤い瞳、白い肌を持つ女性のものを持つ。
 
『[[ゼノサーガ]]』劇中での大きな鍵を握るキーキャラクターであり、またジャケットイラスト等にも起用されるなど、シリーズを通して作品を象徴するキャラクターでもある。容姿は長い青髪に赤い瞳、白い肌を持つ女性のものを持つ。
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『ゼノサーガ』世界では珍しい、全身が完全に機械である女性型[[アンドロイド]]で、軍事用決戦兵器の試作型として開発された。その為、彼女の人格そのものは高度にプログラミングされた[[AI]]である。それ故に他者との会話では合理性、論理性が前面に展開し、一見すると冷たい印象を与える。しかし、時折それだけでは説明のつかない行動を見せる事もあり、劇中終盤に向かうに連れてその正体は明らかになってゆく。
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KOS-MOSという名は、「'''K'''osmos '''O'''bey '''S'''trategical '''M'''ultiple '''O'''peration '''S'''ystems(秩序に従属する戦略的多目的制御体系)」の略称で、彼女を含めたシステム全体の総称であるため厳密には彼女個人の名前ではないが、通称としてこの名前で呼ばれている。彼女個人を指す場合、形式番号の「対グノーシス用人型掃討兵器KPX シリアルNo.000000001」が正式な名前となる。なお「KOS-MOS」とはギリシャ語で「秩序」という意味を示す。
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KOS-MOSという名は、「'''K'''osmos '''O'''bey '''S'''trategical '''M'''ultiple '''O'''peration '''S'''ystems(秩序に従属する戦略的多目的制御体系)」の略称で、彼女を含めたシステム全体の総称であるため厳密には彼女個人の名前ではないが、通称としてこの名前で呼ばれている。彼女個人を指す場合、形式番号の「対グノーシス用人型掃討兵器KPX シリアルNo.000000001」が正式な名前となる。
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開発されたのは21世紀より約4000年ほど先の未来である。シリーズの主人公シオン・ウヅキの勤めるヴェクター・インダストリー社の第一開発局で開発された。シオンは開発主幹技師であるが、アーキタイプの基本設計は彼女の上司であり恋人でもあったケビン・ウィニコットによるもので、彼女は彼の死後その意志を受け継いでKOS-MOSの開発に携わる。
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兵器としても極めて優秀で、数百天文単位にもわたり別位相に干渉し、虚数空間の存在を実数空間に固着させる「ヒルベルトエフェクト」を初め、広域宇宙空間を転送させる相転移砲など、多くの規格外装備を持つ。外部換装も全て空間転送によって行われる為、普段は基本装備のみの重量で活動が可能となっている。
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『ゼノサーガ』世界では珍しい<ref>ゼノサーガの世界では技術の発展により、外見は人間と大差ないレアリエンと呼ばれる有機的合成人造人間が、人型サイズの兵士としては主流であるため、彼女のようなアンドロイドやサイボーグなどは「旧い技術」となっている。</ref>、'''全身が完全に機械である女性型[[アンドロイド]]'''で、謎の適性存在『グノーシス』に対抗するべく軍事用決戦兵器の試作型として開発された。その為、彼女の人格そのものは高度にプログラミングされた[[AI]]である。それ故に他者との会話では合理性、論理性が前面に展開し融通が利かない対応を取ることもあるため、一見すると冷たい印象を与える。
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劇中では幾度かのバージョンアップが行われており、その都度彼女の容姿も大きく変化していた<ref>『ゼノサーガEp.1』でVer.1、『Ep.2』でVer.2、『Ep.3』でVer.3と4が登場する。『NAMCO x CAPCOM』ではVer.1、無限のフロンティアではVer.4がそれぞれ登場。</ref>。攻撃技では別Verの武装や原作における仲間の技を使用する事がある。
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彼女に求められた設計思想は
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「KOS-MOS」とはギリシャ語で「秩序」という意味を示す。
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・人間の生活空間で活動可能なサイズ<br>
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・人間と円滑なコミュニケーションが行えるための人型<br>
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・柔軟な戦術バリエーションと一対多を可能にする大火力を持つ<br>
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・「グノーシスを攻撃可能な状態に持ち込める」特殊兵装を実装<br>
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というものである。
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兵器としても極めて優秀で、格闘戦用の武器(ドラゴントゥースなど)や、レールガン、ミサイルなどが挙げられる。さらに腕部先端ごと武器に換装することが可能であり、右腕はビーム砲(R・CANNONなど)や、格闘戦用の電磁ナイフ(R・BLADE)やドリル(R・DRILL)などに逐次換装可能である。加えて恒星系も消滅可能な第三種兵装と呼ばれる相転移砲など、多くの規格外装備を持つ。外部換装も全て空間転送によって行われる為、普段は基本装備のみの重量で活動が可能となっている。そして最大の特徴は別位相に干渉し、グノーシスを始めとした虚数空間の存在を実数空間に固着させる「ヒルベルトエフェクト」を単体で展開出来る点である。その効果範囲はアンプリーファイア(増幅器)無しで数百天文単位にも渡る。
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不可解かつ超然とした活動を起こす事が度々あり、シオンを無条件で護る、マニュアル起動キーの入力無しで自律起動、リアクター無しで稼動、開発主任のシオンですら知らない任務を勝手に遂行、異常な高出力、正体不明の兵装、限界を超えた機構のダウンサイジング等、明らかなオーバーテクノロジー、目的の不明な言動等々かなり派手に動いてくれる。
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劇中では幾度かのバージョンアップが行われており、その都度彼女の容姿も大きく変化していた<ref>『ゼノサーガEp.1』でVer.1、『Ep.2』でVer.2、『Ep.3』でVer.3と4が登場する。『NAMCO x CAPCOM』ではVer.1、無限のフロンティアではVer.4がそれぞれ登場。</ref>
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時折瞳の色が平時の赤から青へと変化すると説明のつかない行動や優しい言動を見せる事があり、劇中終盤に向かうに連れてその正体は明らかになってゆく。
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=== 正体 ===
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名前の通り彼女は仲間の一人ケイオス(混沌)の対存在にして、ある存在の魂を宿す為の「器」である。その真の開発目的はヴェクター・インダストリー社の創始者にして総帥ヴィルヘルムと、彼女を最初に開発したケビンのみが知っていた。
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宿っている魂は「'''マリア'''」と呼ばれる、6000年前(西暦紀元の極初期)に'''人々を導き救世主となった神の子の伴侶'''女性のものである。彼女はケイオスにより、彼の持つ宇宙を消滅させる力に対してのセーフティとしての力を託されており、その魂は虚数空間にあったが実数空間に固着する為KOS-MOSが開発された。なお、劇中で執拗にKOS-MOSを襲ってくる[[T-elos]]の正体は、マリアの遺体から肉体情報のみを再生された存在であり、これもまたKOS-MOSとは対であると言える。[[T-elos]]はKOS-MOS内にあるマリアの魂を求めていたという事である。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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高い性能と各スキルのシナジーにより、スキルを全て習得するまで育てると単騎でシナリオクリアできるくらいのバランスブレイカー(もしくは初心者救済ユニット?)となるが、後述するように'''足が遅い'''という最大の欠点があり、そのくせ'''能力を完全に引き出すには瀕死になっている必要がある'''という[[キリコ・キュービィー|キリコ]]か[[イデオン]]のような大問題を抱える。
 
高い性能と各スキルのシナジーにより、スキルを全て習得するまで育てると単騎でシナリオクリアできるくらいのバランスブレイカー(もしくは初心者救済ユニット?)となるが、後述するように'''足が遅い'''という最大の欠点があり、そのくせ'''能力を完全に引き出すには瀕死になっている必要がある'''という[[キリコ・キュービィー|キリコ]]か[[イデオン]]のような大問題を抱える。
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攻撃技では別Verの武装や原作における仲間の技を使用する事がある。
    
;{{参戦作品 (人物)|無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ}}
 
;{{参戦作品 (人物)|無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ}}

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