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− | '''超能力(ちょうのうりょく)'''とは、現在の科学では説明できない、普通の人間の力では不可能とされる能力。 | + | '''超能力(ちょうのうりょく)'''は、今日の科学では説明できない、超自然的な能力を指す名称。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 分かりやすく言えば、手に触れないで物を動かす事が出来たり、逆に手で触れただけで箱等に入っている物の中身や情報を正確に読み取ったりする[[特殊技能]]。普通の人間では不可能なので「超」能力と呼ばれ、「'''神通力(じんつうりき)'''」という別名も持ち、超能力を扱う者は、'''サイキッカー(Psychicer)'''、'''エスパー(Esper)'''等と呼ばれている。
| + | 手に触れないで物を動かす事が出来たり、逆に手で触れただけで箱等に入っている物の中身や情報を正確に読み取ったりする特殊な能力。元来の人間の能力を超越した力であるため「超」能力と呼ばれ、「'''神通力(じんつうりき)'''」という別名も持ち、超能力を扱う者は、'''サイキッカー(Psychicer)'''、'''エスパー(Esper)'''等と呼ばれている。 |
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− | 大まかに分けると超能力は五感を用いらない「第六感」によって外部から情報を得る「超感覚的知覚(ESP)=認知型能力」と意志の力のみで物体に干渉する「[[念動力|念動力(PK)]]=物理的能力」とに大別出来る。また、この二つのタイプの超能力を複合させた超能力も存在する。
| + | 大まかには超能力は五感を用いらない「第六感」によって外部から情報を得る「超感覚的知覚(ESP)=認知型能力」と意志の力のみで物体に干渉する「[[念動力|念動力(PK)]]=物理的能力」とに大別される。また、この二つのタイプの超能力を複合させた超能力も存在する。 |
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| 一方、超能力が[[魔法]]や[[霊力]]といったと異なる超常現象的な特殊技能と混同視されてしまう事も少なく、現実世界に魔法が存在すれば普通の人間から見れば超能力になるが、「魔法が体系化されて多くの人々にとって身近な世界が舞台」の場合は基本的に超能力とは呼ばれない。 | | 一方、超能力が[[魔法]]や[[霊力]]といったと異なる超常現象的な特殊技能と混同視されてしまう事も少なく、現実世界に魔法が存在すれば普通の人間から見れば超能力になるが、「魔法が体系化されて多くの人々にとって身近な世界が舞台」の場合は基本的に超能力とは呼ばれない。 |
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− | 超能力が本当に存在するのか、あるいは有る様に見えているだけで実在していないのかは正確には不明だが、真剣に実在を信じているだけでなく実際に研究している科学者も世界中に存在している反面、国によっては超能力やそれを扱う者の絶対的な優位性を信じ、超能力による刑事事件捜査の計画や、超能力者の軍事利用を考えている所も存在する。
| + | 超能力が本当に存在するのか、あるいは有る様に見えているだけで実在していないのかは正確には不明だが、真剣に実在を信じているだけでなく実際に研究している科学者も世界中に存在している反面、国によっては超能力やそれを扱う者の絶対的な優位性を信じ、超能力による刑事事件捜査の計画や、超能力者の軍事利用を考えている機関も存在する。 |
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− | 近年では、科学的研究により、超能力に関してある程度の体系化が行われている。
| + | 現在は科学的研究により、超能力に関してある程度の体系化が行われている。 |
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| === 主な超能力 === | | === 主な超能力 === |
| ;[[予知|予知(プレコグニション)]] | | ;[[予知|予知(プレコグニション)]] |
− | :認知型能力。未来に起きる出来事を、前もって察知・知覚する事の出来る能力。 | + | :認知型能力。未来に起きる出来事を、前もって察知・知覚する事の出来る能力。類似能力として未来に起こる出来事を予測できる'''未来視(フォーサイト)'''がある。 |
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| ;[[念動力|念動力(サイコキネシス)]] | | ;[[念動力|念動力(サイコキネシス)]] |
− | :物理的能力。衝撃波等といった物理的なエネルギーを発生させ、手に触れる事無く物を動かす能力。応用にも秀でており、[[念動フィールド|エネルギーを一種のバリアに利用する形]]で銃や機関砲の弾丸を防いだり、無重力空間にいるかの様に自分自身や他者を宙に浮かせたりも出来る。 | + | :物理的能力。思念により衝撃波等といった物理的なエネルギーを発生させる能力。手に触れる事無く物を動かすことも可能で、これは'''借力(テレキネシス)'''とも呼ばれる。応用にも秀でており、[[念動フィールド|エネルギーを一種のバリアに利用する形]]で銃や機関砲の弾丸を防いだりすることも可能。 |
| :超能力でも代表的とされる「スプーン曲げ」も、この能力に該当する。 | | :超能力でも代表的とされる「スプーン曲げ」も、この能力に該当する。 |
− | | + | ;空中浮揚(レビテーション) |
| + | :物理的能力。念動力の一種で、物理法則を無視して自分自身や他者や物を浮揚させる能力。 |
| ;発火能力(パイロキネシス) | | ;発火能力(パイロキネシス) |
| :物理的能力。人体の生体電流を電磁波として放出させる事で発火現象を起こす能力。 | | :物理的能力。人体の生体電流を電磁波として放出させる事で発火現象を起こす能力。 |
− | | + | ;超能力治療(ヒーリング) |
| + | :物理的能力。医学的方法によらず傷や病気を治療する能力。 |
| ;[[テレポート|瞬間移動(テレポーテーション)]] | | ;[[テレポート|瞬間移動(テレポーテーション)]] |
− | :認知型と物理的の双方を組み合わせた物で、自分自身を遠い所へ一瞬で移動させる能力。単純に肉眼で見えない速度で移動する'''高速移動'''と、ワームホールの様に別空間を経由して目的へ移動する'''空間移動'''の二種類が存在する。 | + | :認知型と物理的の双方を組み合わせた物で、自分自身を遠い所へ一瞬で移動させる能力。単純に肉眼で見えない速度で移動する'''高速移動'''と、ワームホールの様に別空間を経由して目的へ移動する'''空間移動'''の2種類が存在する。 |
− | | + | ;透視(クレアボヤンス) |
| + | :認知型能力。物体の内部を非侵襲的に視認するなど、通常の視覚によらない視覚認識が可能な能力。 |
| + | ;遠隔透視(リモート・ビューイング) |
| + | :認知型能力。透視の一種で、その場にいながら遠隔地に対する視覚認識が可能な能力。'''千里眼'''とも。 |
| ;念視(サイコメトリー) | | ;念視(サイコメトリー) |
| :認知型能力。物体に残されて残留思念を読み取る事で、それに関する情報を得る能力。応用する事で一度も使った事の無い道具の正確な使い方等を把握する事も出来る。 | | :認知型能力。物体に残されて残留思念を読み取る事で、それに関する情報を得る能力。応用する事で一度も使った事の無い道具の正確な使い方等を把握する事も出来る。 |
− | | + | ;念話(テレパシー) |
− | ;催眠能力(ヒュプノシス) | |
− | :認知型能力。他人の脳や五感に干渉する能力。その為、脳に干渉する事で自分の都合の悪い記憶を忘却させたり、マインドコントロールによって他者を操る他、視覚に干渉する事で自分を別人に見せかけたる、実体の無い幻覚を見せて困惑させる事も出来、最悪の場合は痛覚を操って殺す事も可能。
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− | :超能力の中でも、他者の尊厳を踏み躙る能力として嫌われる傾向が強い。
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− | ;精神感応能力(テレパシー)
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| :認知型能力。自分の精神を他者に送ったり、逆に他者の精神を読み取ったりする能力。自分の眼で見た光景を遠くにいる他者に見せる事も可能。 | | :認知型能力。自分の精神を他者に送ったり、逆に他者の精神を読み取ったりする能力。自分の眼で見た光景を遠くにいる他者に見せる事も可能。 |
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| ;念写(ソートグラフィ) | | ;念写(ソートグラフィ) |
− | :認知型のテレパシーと物理的のサイコキネシスの双方を組み合わせた物で、自分の頭の中で思い浮かべた光景や情報等を画像として焼き付ける能力。 | + | :認知型のテレパシーと物理的のサイコキネシスの双方を組み合わせた物で、自分の頭の中で思い浮かべた光景や情報等を画像として出力する能力。 |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |