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− 「ロボット工学の父」という敬意を評される天才科学者トーマス・ライト博士が、自ら開発したお手伝いロボット「'''DRN.001 ロック'''」を戦闘用ロボットに[[改造]]したもの。転じて、ロックの戦闘時の姿を指す。精神年齢は、人間に換算すると10歳前後あたり。右腕を変形させて太陽エネルギーの弾丸を打ち出す'''ロックバスター'''が主要武器である。+
− トーマス・ライト博士により、[[ブルース|試作人型ロボットの0号体]]をベースに[[アンドロイド|人型ロボット]]の第1号体として誕生したロックは、2号体のロールと共に家庭用お手伝いロボットとして平和な日々を過ごしていた。+
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− 本来、「平和」と「戦闘」という概念は、矛盾したものであるのだが、ロックマンの場合は戦闘用ロボットに改造される以前より平和を愛する人格が形成されていたため、改造された後もその矛盾に翻弄されるような事態は起こらず、並の戦闘ロボット以上に高い戦闘力を発揮できるようになっている。後の未来では、ロックマンと同じく平和を愛する戦闘ロボットを制作しようという試みが行われているのだが、やはり平和と戦闘という概念の矛盾によって暴走してしまう結果となり、結局は「平和」と「戦闘」の概念を分割させる形で2体のロボットが製作される結果となっている(『ロックマンX4』)。+
− 一方で、生みの親であるライト博士同様に、その優しさが仇になってしまう場合も少なくなく、何度かのストーリーでは目的のために手段を選ばないワイリーに騙されてしまい、窮地に陥ってしまった事もしばしばあった。また、戦いを繰り返していくにつれて、懲りずに世界征服を行い卑劣な手段も厭わないワイリーに対する「怒り」もデータとして蓄積されていくようになり、その結果『ロックマン7』のラストでは、バスターをワイリーに向ける(≒'''人間であるワイリーを撃ち殺そうとする''')というロボットとして超えてはならない一線を超えてしまいそうになった事もある(その後の経緯は媒体によって異なるが、ロックマン自身がバスターを下げる、[[フォルテ]]がワイリーを回収する、とどの展開でも最悪の事態は避けられた)。+
→概要
== 概要 ==
== 概要 ==
「ロボット工学の父」として世界中から敬意を評されている天才科学者トーマス・ライト博士が、自ら開発したお手伝いロボット「'''DRN.001 ロック'''」を戦闘用ロボットに[[改造]]したもの。転じて、ロックの戦闘時の姿を指す。精神年齢は、人間に換算すると10歳前後あたり。右腕を変形させて太陽エネルギーの弾丸を打ち出す'''ロックバスター'''が主要武器である。
=== 生い立ち ===
=== 生い立ち ===
ライト博士が先んじて開発した[[ブルース|試作人型ロボット]]を原型とする[[アンドロイド|人型ロボット]]の第1号体として誕生したロックは、2号体のロールと共に家庭用お手伝いロボットとして平和な日々を過ごしていた。
しかし、そんなある日、自身の兄弟とも言える作業用ロボット「ライトナンバーズ」の6体(リメイク作『ロックマンロックマン』では8体)が、突如町で暴れだす事態が発生。警察や軍隊ではまるで歯が立たない事態に、平和を愛するロックは自らの意志でライトナンバーズを止めようとするが、戦闘力の無いロックでは無理だとライト博士に反対されてしまう。しかし、それでも諦めたくないロックは、自分を戦闘用に改造してもらうことを志願。ライト博士の反対を押し切る形で改造してもらったロックは、平和を愛するヒーロー・ロックマンとして、暴走するライトナンバーズやそれを影で操っていた悪の天才科学者[[アルバート・W・ワイリー]]との熾烈な戦いに身を投じた。
しかし、そんなある日、自身の兄弟とも言える作業用ロボット「ライトナンバーズ」の6体(リメイク作『ロックマンロックマン』では8体)が、突如町で暴れだす事態が発生。警察や軍隊ではまるで歯が立たない事態に、平和を愛するロックは自らの意志でライトナンバーズを止めようとするが、戦闘力の無いロックでは無理だとライト博士に反対されてしまう。しかし、それでも諦めたくないロックは、自分を戦闘用に改造してもらうことを志願。ライト博士の反対を押し切る形で改造してもらったロックは、平和を愛するヒーロー・ロックマンとして、暴走するライトナンバーズやそれを影で操っていた悪の天才科学者[[アルバート・W・ワイリー]]との熾烈な戦いに身を投じた。
元々がお手伝いロボットであるため、基本的に温厚で優しい性格をしており、無闇に争うことは好まない。こういった面はゲーム以外のメディア作品で顕著であり、ボスキャラクターと対峙した際はまず説得を試みたり、相手が改心した場合なども快く許して和解する場面が多い。しかし、間違っていると判断した事に関しては毅然とした姿でその意志を貫き、戦闘が起こった際は、自ら戦いに赴く勇敢さと正義感を持つ。これは家庭用ロボットの時から変わっておらず、自ら志願して戦闘用ロボットに改造してもらった点からも、その事が伺える。
元々がお手伝いロボットであるため、基本的に温厚で優しい性格をしており、無闇に争うことは好まない。こういった面はゲーム以外のメディア作品で顕著であり、ボスキャラクターと対峙した際はまず説得を試みたり、相手が改心した場合なども快く許して和解する場面が多い。しかし、間違っていると判断した事に関しては毅然とした姿でその意志を貫き、戦闘が起こった際は、自ら戦いに赴く勇敢さと正義感を持つ。これは家庭用ロボットの時から変わっておらず、自ら志願して戦闘用ロボットに改造してもらった点からも、その事が伺える。
本来、「平和」と「戦闘」という概念は、矛盾したものであるのだが、ロックマンの場合は戦闘用ロボットに改造される以前より平和を愛する人格が形成されていたため、改造された後もその矛盾に翻弄されるような事態は起こらず、並の戦闘ロボット以上に高い戦闘力を発揮できるようになっている。後の未来では、ロックマンと同じく平和を愛する戦闘ロボットを制作しようという試みが行われているのだが、やはり平和と戦闘という概念の矛盾によって暴走してしまう結果となり、結局は2つの概念を分割して司らせる形で2体のロボットが製作される結果となっている(『ロックマンX4』)。
一方で、生みの親であるライト博士同様に、その優しさが仇になってしまう場合も少なくなく、何度かのストーリーでは目的のために手段を選ばないワイリーに騙されて窮地に陥ってしまった事もしばしばあった。また、戦いを繰り返していくにつれて、懲りずに世界征服を行い卑劣な手段も厭わないワイリーに対する「怒り」もデータとして蓄積されていくようになり、その結果『ロックマン7』のラストでは、バスターをワイリーに向ける(≒'''人間であるワイリーを撃ち殺そうとする''')というロボットとして超えてはならない一線を超えてしまいそうになった事もある(その後の経緯は媒体によって異なるが、ロックマン自身がバスターを下げる、[[フォルテ]]がワイリーを回収する、とどの展開でも最悪の事態は避けられた)。
=== 強化装備形態 ===
=== 強化装備形態 ===