差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
1,402 バイト除去 、 2022年5月30日 (月) 10:39
ネロンガ (トーク) による版 435882 を取り消し
1行目: 1行目: −
『[[機動戦士ガンダム]]』における[[ジオン軍]]の[[ザク]]、あるいは[[地球連邦軍]]の[[ジム]]や[[ボール]]など、ロボットアニメにおいて活躍というよりは主役メカ、もしくは敵側のボス格メカに露払いされる役割のメカ達を指す。'''雑魚メカ'''、'''気力上げ要員'''とも。
+
'''やられメカ'''とは、ロボットアニメにおいて用いられる[[俗語・俗称|俗語]]のひとつ。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
言ってしまえば「話の本筋にほとんど関係ない、主人公やボス敵の機体の強さを図るためのかませ犬」がその役目である。ロボットアニメ以外で例えた場合、『スターウォーズ』のストームトルーパーや彼らが操るTIEファイター、『仮面ライダー』のショッカー戦闘員に相当する存在。
+
『[[機動戦士ガンダム]]』における[[ジオン軍]]の[[ザク]]、あるいは[[地球連邦軍]]の[[ジム]]や[[ボール]]など、ロボットアニメにおいて活躍というよりは主役メカ、もしくは敵側のボス格メカに露払いされる役割のメカ達を指す。「'''雑魚メカ'''」とも。
   −
元来こうした量産メカは『鉄腕アトム』や『鉄人28号』の時代からあったが、搭乗型ロボットアニメ第1号である『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』では[[Dr.ヘル一派|敵]]が毎週手を変え品を変え1体づつ特注の機体で攻めてくるシステムだったので、以降のロボアニメでもそうした方式が取られた。初の「量産型やられメカ」としては『[[勇者ライディーン]]』の[[ドローメ]]が挙げられ、『[[合身戦隊メカンダーロボ]]』においては同じメカを敵が量産することにより作画枚数の省略が行われた。そして『ガンダム』においてロボットを「悪の侵略者が毎週知恵を絞って作り出すオーダーメイド品」ではなく「軍事工場の商品」として扱うことにより、やられメカの活躍がブラウン管で花開くこととなる。
+
味方側の場合、主役機の[[量産型]]という設定のメカが多くスパロボにおいては味方[[NPC]][[一般兵]]が乗ってバタバタやられていくという展開が多い。
   −
味方側の場合、主役機の[[量産型]]という設定のメカが多くスパロボにおいては味方[[NPC]]の[[一般兵]]が乗ってバタバタやられていくという展開が多い。スパロボの[[攻略本]]では作品によっては「使えない」の一言で片付けられ、筆者がコメントに困り「書く事が無い」と投げやりになる事も…。
+
敵側の場合、リアル系作品ではいわゆる量産機系ロボ、スーパー系作品では戦闘機系デザインが多くどちらも大抵は自軍の[[気力]]上げや撃墜数稼ぎの材料にされる運命にあり、このためSRWシリーズでは「'''気力上げ要員'''」とも呼ばれる。
   −
敵側の場合、リアル系作品ではいわゆる量産機系ロボ、スーパー系作品では戦闘機系デザインが多くどちらも大抵は自軍の[[気力]]上げや撃墜数稼ぎの材料にされる運命にある。
+
一方で『[[装甲騎兵ボトムズ]]』のように、登場メカの大半が量産機であるために、[[スコープドッグ]]をはじめとする主人公らが搭乗するメカと同型のメカが多数登場し、そして次々と破壊されていく「主役機でありながらやられメカでもある」という構図の作品も存在する。
 
  −
ちなみに、『[[装甲騎兵ボトムズ]]』のように、登場メカの大半が量産機であるために、[[スコープドッグ]]をはじめとする主人公らが搭乗するメカと同型のメカが多数登場し、そして次々とやられていく「主役機でありながらやられメカでもある」という構図の作品も存在する。
      
== やられメカ一覧 ==
 
== やられメカ一覧 ==
 
=== 味方側メカ ===
 
=== 味方側メカ ===
 
;[[ボスボロット]]
 
;[[ボスボロット]]
:'''味方側レギュラーやられメカ'''の代表格。毎回のように[[ボス]]が調子に乗って敵に挑み、そしてあっけなく破壊される。……が、時として意外な実力を発揮して大金星を挙げることも。
+
:味方側レギュラーやられメカの代表格。毎回のように[[ボス]]が調子に乗って敵に挑み、そしてあっけなく破壊される。……が、時として意外な実力を発揮して大金星を挙げることも。
 
;[[プロトゲッターロボ]]、[[プロトタイプ・ゲッター]]
 
;[[プロトゲッターロボ]]、[[プロトタイプ・ゲッター]]
:そもそもが戦闘を度外視した試作機なので戦闘力は低く、TV版では第1話で[[メカザウルス・サキ]]に手も足も出ずに破壊され、OVAでは量産されるも[[恐竜帝国]]に盗み出されて[[ネオゲッターロボ]]相手に蹴散らされ、[[鬼|鬼獣]]やら増長天やらに一蹴されたりするなど、扱いが非常に悪い。もっとも[[ニオン]]が登場したプロトゲッタードラゴンは物量戦と相手パイロットの不足もあって、勝利目前まで到達したが。
+
:そもそもが戦闘を度外視した試作機なので戦闘力は低く、TV版では第1話で[[メカザウルス・サキ]]に手も足も出ずに破壊され、OVAでは量産されるも[[恐竜帝国]]に盗み出されて[[ネオゲッターロボ]]相手に挑むも蹴散らされ、[[鬼|鬼獣]]やら増長天やらに一蹴されたりするなど、扱いが非常に悪い。もっとも[[ニオン]]が登場したプロトゲッタードラゴンは物量戦と相手パイロットの不足もあって、勝利目前まで到達したが。
 
;[[ジム]]
 
;[[ジム]]
 
:『[[機動戦士ガンダム]]』に登場。[[一年戦争]]において果たした役割は大きいのだが、劇中ではやられ役的描写が多くを占めており、その後の[[ジム]]系の扱いを決定づけた(無論、きちんと活躍する作品もあるが)。
 
:『[[機動戦士ガンダム]]』に登場。[[一年戦争]]において果たした役割は大きいのだが、劇中ではやられ役的描写が多くを占めており、その後の[[ジム]]系の扱いを決定づけた(無論、きちんと活躍する作品もあるが)。
29行目: 27行目:  
:『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場。[[ガンダムMk-II]]の技術も流用した機体だが、実のところはジェガン配備迄の「繋ぎ」でしかなかった。
 
:『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場。[[ガンダムMk-II]]の技術も流用した機体だが、実のところはジェガン配備迄の「繋ぎ」でしかなかった。
 
;[[ジェガン]]
 
;[[ジェガン]]
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』から登場。ジムやネモの後継機で、量産機の傑作と言える性能を持つが、劇中ではただのやられ役になっている事が多い。特に30年近く経過しロートル化した『[[機動戦士ガンダム F91|F91]]』の時代ではそれが顕著で、[[デナン・ゲー]]に頭部をサッカーボールのごとく蹴飛ばされることもあった。
+
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』から登場。ジムやネモの後継機で、量産機の傑作と言える性能を持つが、劇中ではただのやられ役になっている事が多い。特にロートル化した『[[機動戦士ガンダム F91|F91]]』の時代ではそれが顕著で、[[デナン・ゲー]]に頭部をサッカーボールのごとく蹴飛ばされることもあった。
 
;[[ゲイツR]]
 
;[[ゲイツR]]
 
:『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場。前作の最新鋭機[[ゲイツ]]の後継機……なのだが、『DESTINY』では更なる新型の[[ザクウォーリア]]が既に配備されている状況のため、'''作中にデビューした時点で既に旧式'''という悲しい扱いだった。そのため劇中では終始やられっぱなしで、公式書籍では「'''出撃したら還って来ないモビルスーツランキング'''」で堂々の1位に選ばれてしまっている。
 
:『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場。前作の最新鋭機[[ゲイツ]]の後継機……なのだが、『DESTINY』では更なる新型の[[ザクウォーリア]]が既に配備されている状況のため、'''作中にデビューした時点で既に旧式'''という悲しい扱いだった。そのため劇中では終始やられっぱなしで、公式書籍では「'''出撃したら還って来ないモビルスーツランキング'''」で堂々の1位に選ばれてしまっている。
126行目: 124行目:  
:『[[装甲騎兵ボトムズ]]』に登場。別名「鉄の棺桶」。機動性と生産コストを追求した結果、'''パイロットの生存がまったく考慮されていない'''という、リアルロボットアニメ史上類を見ない劣悪な機動兵器となった。このため、パイロットからは命よりも効率を重視した最低のマシン「ボトムズ=最低の野郎ども」と呼ばれている。ついでに言えば、この作品の主人公[[キリコ・キュービィー|キリコ]]もアーマード・トルーパーに搭乗する(そして、壊れる度に捨てられて他のスコープドッグに乗る)ため、他に類を見ない「主人公機でありながら、味方側のやられメカでもあり、敵側のやられメカでもある」という、なんとも幅広いポジションの機体と言える。
 
:『[[装甲騎兵ボトムズ]]』に登場。別名「鉄の棺桶」。機動性と生産コストを追求した結果、'''パイロットの生存がまったく考慮されていない'''という、リアルロボットアニメ史上類を見ない劣悪な機動兵器となった。このため、パイロットからは命よりも効率を重視した最低のマシン「ボトムズ=最低の野郎ども」と呼ばれている。ついでに言えば、この作品の主人公[[キリコ・キュービィー|キリコ]]もアーマード・トルーパーに搭乗する(そして、壊れる度に捨てられて他のスコープドッグに乗る)ため、他に類を見ない「主人公機でありながら、味方側のやられメカでもあり、敵側のやられメカでもある」という、なんとも幅広いポジションの機体と言える。
 
;[[ランスロット]]などのワンオフ機体以外の[[ナイトメアフレーム]]
 
;[[ランスロット]]などのワンオフ機体以外の[[ナイトメアフレーム]]
:『[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]』に登場。さすがにアーマード・トルーパーほど劣悪な機動兵器ではないが、劇中においては敵味方かなりの数が撃墜されている。とはいえ脱出装置が常備されているため、パイロットの生存率は高めではある。
+
:『[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]』に登場。さすがにアーマード・トルーパー程、劣悪な機動兵器ではないが劇中においては敵味方かなりの数が撃墜されている。とはいえ脱出装置が常備されているため、パイロットの生存率は高めではある。
 
;[[メビウス]]
 
;[[メビウス]]
 
:『[[機動戦士ガンダムSEED]]』に登場。[[地球連合軍]]の量産型[[モビルアーマー]]で、[[ザフト]]のジンとの戦力比は'''1:3'''と言われるほど不利なスペックであった。……が、'''[[血のバレンタイン|作中最大の悲劇]]への引鉄を引いた機体'''でもあり、終盤でも[[核ミサイル|その蛮行を繰り返す事となる]]など、別方向で印象強い場面を見せている。
 
:『[[機動戦士ガンダムSEED]]』に登場。[[地球連合軍]]の量産型[[モビルアーマー]]で、[[ザフト]]のジンとの戦力比は'''1:3'''と言われるほど不利なスペックであった。……が、'''[[血のバレンタイン|作中最大の悲劇]]への引鉄を引いた機体'''でもあり、終盤でも[[核ミサイル|その蛮行を繰り返す事となる]]など、別方向で印象強い場面を見せている。
161行目: 159行目:  
;[[ハルピー]]
 
;[[ハルピー]]
 
:『[[宇宙大帝ゴッドシグマ]]』に登場。
 
:『[[宇宙大帝ゴッドシグマ]]』に登場。
;[[アイアイ]]、[[メッタンガー]]、[[究極戦車ニーベルゲン]]
+
;[[アイアイ]]、[[メッタンガー]]
 
:『[[無敵鋼人ダイターン3]]』に登場。アニメ本編においてやられメカ的扱いであったフラッシュファイターやアイキャッチャーは現時点ではSRW未登場。SRW初登場の『[[スーパーロボット大戦COMPACT]]』ではやられメカとはいえない攻撃力を誇る。
 
:『[[無敵鋼人ダイターン3]]』に登場。アニメ本編においてやられメカ的扱いであったフラッシュファイターやアイキャッチャーは現時点ではSRW未登場。SRW初登場の『[[スーパーロボット大戦COMPACT]]』ではやられメカとはいえない攻撃力を誇る。
 
;[[デッカ・バウ]]、[[ゴンド・バウ]]
 
;[[デッカ・バウ]]、[[ゴンド・バウ]]

案内メニュー