差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
23行目:
23行目:
− 軍人として優れた才覚を持っているが、現実よりも理論に重きを置く傾向があり状況判断のミスも多い。また、人間味に欠ける硬直した態度から、部下との言い争いが絶えなかった。猜疑心も強く、[[ノイエDC]]から離反した[[アラド・バランガ]]などには常に疑いの目を向けている。その理由は、前大戦の[[L5戦役]]において[[イングラム・プリスケン]]の造反により、家族を失った事にある。そのため、当時現場にいて造反者を出した[[ハガネ]]隊らを憎しみの目で見ている。+
127行目:
127行目:
− +
− +
136行目:
136行目:
− +
146行目:
146行目:
− +
→OGs
『OG2』での[[シロガネ]]新艦長。士官学校を主席で卒業し、“'''パーフェクト'''”の[[異名]]を持つ。また、[[テツヤ・オノデラ]]とは同期である。序盤で[[キョウスケ・ナンブ]]ら[[ATXチーム]]を指揮下に置く。
『OG2』での[[シロガネ]]新艦長。士官学校を主席で卒業し、“'''パーフェクト'''”の[[異名]]を持つ。また、[[テツヤ・オノデラ]]とは同期である。序盤で[[キョウスケ・ナンブ]]ら[[ATXチーム]]を指揮下に置く。
軍人として優れた才覚を持っているが、現実よりも理論に重きを置く傾向があり状況判断のミスも多く、早い話が本当に「パーフェクト」と呼べるがどうかは怪しいものがある。また、人間味に欠ける硬直した態度から、部下との言い争いが絶えなかった。猜疑心も強く、[[ノイエDC]]から離反した[[アラド・バランガ]]などには常に疑いの目を向けている。その理由は、前大戦の[[L5戦役]]において[[イングラム・プリスケン]]の造反により、家族を失った事にある。そのため、当時現場にいて造反者を出した[[ハガネ]]隊らを憎しみの目で見ている。
家族を失ったという事情から、[[異星人]]の脅威に対抗して地球を防衛することに強い執念を燃やすが、そのためには、軍隊は徹底して規律により統率されなければならないと考えていた。しかし、現実はリーの理想通りにはいかなかった。[[DC戦争]]・L5戦役の立役者たる[[ハガネ]]や[[ヒリュウ改]]の部隊は、どちらかと言うと鉄の規律よりも仲間としての絆を重視していた。しかもハガネの場合は敵からの離反者も加わっていたこともあって、このような部隊が地球圏防衛の要として扱われることに我慢がならなかった。また、[[イスルギ重工]]と癒着している[[ケネス・ギャレット]]のような高級将校が連邦軍に存在していることにも、苦々しさを覚えていた。そのような思いを抱く彼の前に現れたのが[[シャドウミラー]]であった。シロガネの入手を目論むシャドウミラーによって捕縛されるも、その際に[[ヴィンデル・マウザー]]の掲げる理想に共感。連邦を見限って離反し、ヴィンデルの配下となる。
家族を失ったという事情から、[[異星人]]の脅威に対抗して地球を防衛することに強い執念を燃やすが、そのためには、軍隊は徹底して規律により統率されなければならないと考えていた。しかし、現実はリーの理想通りにはいかなかった。[[DC戦争]]・L5戦役の立役者たる[[ハガネ]]や[[ヒリュウ改]]の部隊は、どちらかと言うと鉄の規律よりも仲間としての絆を重視していた。しかもハガネの場合は敵からの離反者も加わっていたこともあって、このような部隊が地球圏防衛の要として扱われることに我慢がならなかった。また、[[イスルギ重工]]と癒着している[[ケネス・ギャレット]]のような高級将校が連邦軍に存在していることにも、苦々しさを覚えていた。そのような思いを抱く彼の前に現れたのが[[シャドウミラー]]であった。シロガネの入手を目論むシャドウミラーによって捕縛されるも、その際に[[ヴィンデル・マウザー]]の掲げる理想に共感。連邦を見限って離反し、ヴィンデルの配下となる。
:後者に至っては自分の判断ミスを棚上げした台詞である。
:後者に至っては自分の判断ミスを棚上げした台詞である。
;「貴様の意見など聞いていない。見ての通り、アラド・バランガはノイエDCのスパイだった」<br />「故にここで奴を処分する」<br />リュウセイ「なっ……!」<br />ブリット「中佐、本気でそんなこと言ってるんですか!?」<br />「そうだ、……まったく、貴様らの考えの甘さには虫酸が走る。この状況下で、敵からの離反者を偵察に出すなどと……」<br />カチーナ「ケッ!虫酸が走るのはてめえの頭の堅さの方だぜ!!」<br />「あの状況を把握できぬものが何を言うか。現にアラド・バランガは自ら通信を断ったのだぞ」
;「貴様の意見など聞いていない。見ての通り、アラド・バランガはノイエDCのスパイだった」<br />「故にここで奴を処分する」<br />リュウセイ「なっ……!」<br />ブリット「中佐、本気でそんなこと言ってるんですか!?」<br />「そうだ、……まったく、貴様らの考えの甘さには虫酸が走る。この状況下で、敵からの離反者を偵察に出すなどと……」<br />カチーナ「ケッ!虫酸が走るのはてめえの頭の堅さの方だぜ!!」<br />「あの状況を把握できぬものが何を言うか。現にアラド・バランガは自ら通信を断ったのだぞ」
:「現れた「影」」にて。アラドは[[ゼオラ・シュバイツァー|ゼオラ]]を説得しようとしていたのであり、確かに考えは甘いのだがそんな気は全くない。実にリーの頭の堅さが(悪い意味で)良く出ているシーン。この後も他パイロットやテツヤとの激しい言い争いの末にダイテツから雷が落ちた。…'''[[ラミア・ラヴレス|アラドの隣にいた人物]]が本当のスパイ'''であり、且つ自分も'''軍としての理想を求める余り[[シャドウミラー|その組織]]に寝返る'''ことになり、その人物は逆に'''自軍の「甘さ」に共感して寝返る'''ことになるのが実に皮肉である…。
:「現れた「影」」にて。アラドは[[ゼオラ・シュバイツァー|ゼオラ]]を説得しようとしていたのであり、確かに考えは甘いのだがそんな気は全くない。実にリーの頭の堅さが(悪い意味で)良く出ているシーン。この後も他パイロットやテツヤとの激しい言い争いの末にダイテツから雷が落ちた。…'''[[ラミア・ラヴレス|アラドの隣にいた人物]]が本当のスパイ'''であり、且つ自分も'''軍としての理想を求める余り[[シャドウミラー|その組織]]に寝返る'''ことになり、その人物は逆に'''自軍の「甘さ」に共感して寝返る'''ことになるのが実に皮肉である。何より'''状況を把握出来ていないのはリーの方であり、この一連の言動は完全に判断ミスである。'''
;「犠牲はすでに払われている。貴様やケネスのように無能な軍人のせいでな」<br />「シャドウミラーこそ、私の理想の軍隊。兵士は己の任務に忠実であり、命を捨てることも厭わない」
;「犠牲はすでに払われている。貴様やケネスのように無能な軍人のせいでな」<br />「シャドウミラーこそ、私の理想の軍隊。兵士は己の任務に忠実であり、命を捨てることも厭わない」
:「壊れた人形」にて、テツヤから「目的の為なら犠牲を払っても構わないと言うのか」と問われて。人間味に欠けるも一見もっともらしい意見だが、あれほど嫌っていた裏切りという行為に加担したことを棚上げしている上に、'''軍を裏切っておきながら任務への忠実さを説いている'''ため、全くと言っていいほど説得力がない。
:「壊れた人形」にて、テツヤから「目的の為なら犠牲を払っても構わないと言うのか」と問われて。人間味に欠けるも一見もっともらしい意見だが、あれほど嫌っていた裏切りという行為に加担したことを棚上げしている上に、'''軍を裏切っておきながら任務への忠実さを説いている'''ため、全くと言っていいほど説得力がない。
:また、このシナリオ名の「壊れた人形」とは「学習し過ぎて己の任務に忠実でなくなってしまった」ラミアの事を指しているのだが、「規律や上下関係の厳しさを謡っていながら」「裏切りを散々嫌っておきながら自身は平然と軍を裏切り」「それでもなおかつての仲間へは任務への忠実さを説いている」というリーもまた「壊れた人形」であるとも言える。
:また、このシナリオ名の'''「壊れた人形」'''とは「学習し過ぎて一方的に与えられる己の任務に忠実でなくなってしまった」ラミアの事を指しているのだが、「規律や上下関係の厳しさを謡っていながら」「裏切りを散々嫌っておきながら自身は平然と軍を裏切り」「それでもなおかつての仲間へは任務への忠実さを説いている」というリーもまた「壊れた人形」であるとも言える<ref>ただしラミアの場合はこのシナリオの前にも自分が壊れている事を少なからず自覚している節があり、後にそれを指摘された後も「自分は人形としては壊れた存在である」と自覚した上で行動していくのだが、リーは壊れた自覚が無いまま行動していく為、壊れた人形としてはリーの方が遥かに重症である。</ref>。
;「末端の兵士は自分の任務のことだけ考えていればいい。そして確実に任務をこなせる兵器であればいいのだ」
;「末端の兵士は自分の任務のことだけ考えていればいい。そして確実に任務をこなせる兵器であればいいのだ」
:リーの語る理想の兵士像。人間味に欠けるも軍隊という組織論において一理ある思想だが、前述の台詞に続き軍を裏切った者が言える立場ではないだろう。かつて部下に対して言い放った''「上官の命令には絶対服従するのが軍隊の大原則」''を守っていない事に気付いていないのだろうか。
:リーの語る理想の兵士像。人間味に欠けるも軍隊という組織論において一理ある思想だが、前述の台詞に続き軍を裏切った者が言える立場ではないだろう。かつて部下に対して言い放った''「上官の命令には絶対服従するのが軍隊の大原則」''を守っていない事に気付いていないのだろうか。
;「それが最強の軍隊を作るために必要だと言うのであれば」<br />「闘争の時代を経て、人類が真の強者に成長し…この地球と共に揺るぎない存在となるのであれば、やむを得ないと思っている」
;「それが最強の軍隊を作るために必要だと言うのであれば」<br />「闘争の時代を経て、人類が真の強者に成長し…この地球と共に揺るぎない存在となるのであれば、やむを得ないと思っている」
:「武神装攻ダイセンガー」にて、[[インスペクター]]と結託することを問われて。リーにとっては異星人は妻と両親の仇であり憎むべき存在だったが、'''「最強の軍隊を作るために異星人と結託する」'''という、ヴィンデルの「自分が闘っていられる日常が実現するなら地球が異星人に占領されようが構わない」という本末転倒な思想に毒された形となってしまった。
:「武神装攻ダイセンガー」にて、[[インスペクター]]と結託することを問われて。リーにとっては異星人は妻と両親の仇であり憎むべき存在だったが、'''「最強の軍隊を作るために異星人と結託する」'''という、ヴィンデルの「自分が闘っていられる日常が実現するなら地球が異星人に占領されようが構わない」という本末転倒な思想に毒された形となってしまった。
:なおこの後、ヴィンデルに対してインスペクターの利用価値が無くなれば切り捨てるようにと提言していたが、[[アクセル・アルマー|アクセル]]から内心「お前にも同じことが言えるがな」と思われており、自身が単なる手駒として利用されていることには気づいていなかったようである。
:なおこの後、ヴィンデルに対してインスペクターの利用価値が無くなれば切り捨てるようにと提言していたが、[[アクセル・アルマー|アクセル]]から内心'''「お前にも同じことが言えるがな」'''と思われており、自身が単なる手駒として利用されている事には気づいていなかった上、後述のテツヤとのやり取りを見るとこの地点で'''自分が外患誘致の片棒を担がされている事には疑問を感じていなかったようである。'''
;「ク、ククク…これで終わりだ、テツヤ・オノデラ。 貴様らなど必要ないのだ、我らの軍隊には…! 貴様のような軟弱は必要ないのだ、新しい世界ではな!」
;「ク、ククク…これで終わりだ、テツヤ・オノデラ。 貴様らなど必要ないのだ、我らの軍隊には…! 貴様のような軟弱は必要ないのだ、新しい世界ではな!」
:「オペレーション・プランタジネット(後編)」にて、空間転移で[[ハガネ]]に奇襲をかけダイテツに致命傷を負わせた際の台詞。本来ならばリーは家族の仇である異星人を倒すはずだったが、完全にヴィンデルの歪んだ理想に染め上げられ異星人と戦うハガネを大破させ、ダイテツの命をも奪ってしまう。
:「オペレーション・プランタジネット(後編)」にて、空間転移で[[ハガネ]]に奇襲をかけダイテツに致命傷を負わせた際の台詞。本来ならばリーは家族の仇である異星人を倒すはずだったが、完全にヴィンデルの歪んだ理想に染め上げられ異星人と戦うハガネを大破させ、ダイテツの命をも奪ってしまう。
:「己が信じるもののために」にて。前者はテツヤ、後者はレフィーナを指している。しかしDC戦争やL5戦役を戦い抜いたテツヤ&レフィーナと、時に理論が先行気味になってしまうリーとでは実力に差が生じていた。
:「己が信じるもののために」にて。前者はテツヤ、後者はレフィーナを指している。しかしDC戦争やL5戦役を戦い抜いたテツヤ&レフィーナと、時に理論が先行気味になってしまうリーとでは実力に差が生じていた。
;「ぐううっ!! まだだ! まだ終わらん!! 奴らに負けるわけにはいかんのだ! 奴らでは地球を守れんのだ!!」<br />「馬鹿なことを言うな! 私が貴様などに敗北するものか! ナンバー2の貴様などに! 艦首をクロガネに向けろ! 何としてもあの艦を沈めるのだ!!」
;「ぐううっ!! まだだ! まだ終わらん!! 奴らに負けるわけにはいかんのだ! 奴らでは地球を守れんのだ!!」<br />「馬鹿なことを言うな! 私が貴様などに敗北するものか! ナンバー2の貴様などに! 艦首をクロガネに向けろ! 何としてもあの艦を沈めるのだ!!」
:「己が信じるもののために」にて。「奴らでは地球を守れんのだ!!」などと言っているが、自身はその地球に危害を加えている異星人に加担している事を完全に棚に上げている台詞である。
:「己が信じるもののために」にて。「奴らでは地球を守れんのだ!!」などと言っているが、'''自身はその地球に危害を加えている異星人に加担している'''事を完全に棚に上げている台詞である。
:そして己が「ナンバー2」と見下したテツヤに不利な状況に置かれた焦りなのか、クロガネに特攻するという命令を下してしまう。無論、クロガネの艦首にはドリルが装着されており、あっさり返り討ちにあったのは言うまでもない。
:そして己が「ナンバー2」と見下したテツヤに不利な状況に置かれた焦りなのか、クロガネに特攻するという命令を下してしまう。無論、クロガネの艦首にはドリルが装着されており、あっさり返り討ちにあったのは言うまでもない。
;「ヴィンデル大佐の理想を! 最強の軍隊を! 貴様などに潰させるものか!」
;「ヴィンデル大佐の理想を! 最強の軍隊を! 貴様などに潰させるものか!」