21行目: |
21行目: |
| | | |
| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[神聖ラングラン王国]]の将軍。バゴニア方面軍の司令官。また、戦士階級の名家、ヴァルハレヴィア家の当主。「[[春秋戦争]]」の中心人物の1人である。 | + | [[神聖ラングラン王国]]の将軍で、バゴニア方面軍の司令官。また、戦士階級の名家、ヴァルハレヴィア家の当主であり、[[レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア]]、[[ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィア]]姉弟の父親でもある。 |
| | | |
− | 口ひげが目立つ大柄な男で、その風貌からも「将軍」としての風格を漂わせる一方、気の抜けた言動が目立つところもあり、[[セニア・グラニア・ビルセイア]]には「昼行灯」と陰口を叩かれる始末。しかし彼を推薦した王子[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]は将軍としての能力を高く評価しており、ただの昼行灯ではないと感じていたようである。事実、[[シュテドニアス連合国]]によるラングラン王都襲撃事件後に挙兵した後は、シュテドニアスによって大半が占拠されたラングラン王国を半分以上まで取り返すことに成功、元将軍としての面目を保った。
| + | 地上人が大量召喚されてしまったのを機に勃発した「[[春秋戦争]]」の中心人物の1人である。 |
| | | |
− | カークスは独自の解放戦線を率いてシュテドニアスと戦い続けていたのだが、ここに来てカークス自身の不満が爆発したのか、野心家としての顔を覗かせる。遅れて挙兵したフェイルとは互いに[[ラ・ギアス]]に戦乱が続くことを憂慮していたが、かつて推薦してくれた王子には恩義を感じつつも、統制力に欠けるとして彼と断交する。そしてこの機に乗じて自らがラングラン王国を支配せんと画策、さらにはラ・ギアス全土の制覇を目指すようになる。
| + | === 人物 === |
| + | 口周りを覆う口髭が目立つ大柄な男で、その風貌からも「将軍」としての威厳と風格を漂わせる人物。しかし、春秋戦争以前は、気の抜けた言動や行動が目立ち、周囲からは家柄のみで将軍になった比喩され、[[セニア・グラニア・ビルセイア]]には「昼行灯」と陰口を叩かれる始末となっていた。 |
| | | |
− | 後に、フェイルを国王の座から追放するために第3位王位継承者[[テリウス・グラン・ビルセイア]]を傀儡として王位に据えることでラングランの覇権を握ろうとしたが、自らの事情でテリウスの存在を欲していた[[シュウ・シラカワ]]などの暗躍により失敗。最後はフェイル軍へと奇襲を仕掛けるが、地上人たちの力を甘く見すぎたせいもあり自身の軍を失う。魔神官[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]]と手を組んでまで力に固執したカークスは、遂には自身が推し進めた超魔装機計画による[[エウリード]]まで持ち出し、あくまで武力による覇道を歩むことに拘った。カークスにしてみれば自らに従い散っていった兵への責任を全うしたい気持ちだったのだが、それらは協力関係だった[[ホワン・ヤンロン]]や[[リューネ・ゾルダーク]]に否定され、最期はエウリードと共に散る。
| + | しかし、彼を推薦した王子[[フェイルロード・グラン・ビルセイア]]は、「超魔装機計画」を立案するといった切れ者としての素質を見せていた点から、将軍としての能力を高く評価しており、以前よりただの昼行灯ではないと感じていた模様。事実、[[シュテドニアス連合国]]によるラングラン王都襲撃事件後に挙兵した後は、シュテドニアスによって大半が占拠されたラングラン王国を半分以上まで取り返すことに成功、元将軍としての面目を保った。また、ラ・ギアス人ながらも[[魔装機]]の操縦者としての優秀な素質も持ち合わせ、搭乗者によっては[[魔装機神]]に匹敵する性能を持つとされる魔装機[[ガルガード]]を使いこなしており、後にそれをも大きく凌駕する超魔装機の[[エウリード]]にも搭乗し、その性能を遺憾無く発揮している。 |
| | | |
− | 別れ際に息子の[[ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィア]]に娘[[レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア|レミア]]と母を守るよう伝えた。
| + | だが、そういった功績や身につけた自信は、カークス自身の軍人としての才覚のみならず野心までも目覚めさせてしまう事態となり、ラングランはシュテドニアスの侵攻のみならず、同じラングランの軍人同士での武力衝突へと突入してしまう事態となってしまった。 |
| | | |
− | ザッシュに協力し離反した部下こそいたが、自身が[[ヴォルクルス教団]]と手を組んでもついて来てくれた部下がいるように、兵士達からは強く慕われており、カークスも自分に尽くしてくれた兵士達に報いる為に最後の瞬間まで戦い続けた。
| + | ただし、ザッシュに協力し離反した部下こそいたが、自身が敵対していたシュテドニアス軍や[[ヴォルクルス教団]]とまで手を組んでもついて来てくれた部下がいる様に、兵士達からは強く慕われ、カークスも自分に尽くしてくれた兵士達に報いる為に最後の瞬間まで戦い続けた。 |
| + | |
| + | === 来歴 === |
| + | ==== 魔装機神LOE第一章 ==== |
| + | [[マサキ・アンドー]]がまだ[[ラ・ギアス]]に召喚されたばかりの当時、カークスはまさに「昼行燈」といった有様で、将軍としての職務も最低限の事しかしない等、やや平和ボケとも言える有様であった。一方で、「超魔装機計画」を立案する等、ラングランだけでなくラ・ギアス全体に大きな危機が訪れる事は、軍人として真剣に考えていたようだが、普段の振る舞いからこの当時は人望を得られなかったのか、計画は白紙撤回される事になっている。なお、この件に関しては、左遷が決定した後にフェイルにそれなりと話していた点からも、相当根に持っていた事が伺われ、実際にカークスは計画を秘密裏に続行させ、春秋戦争の終盤時にて超魔装機のエウリードを完成させている。 |
| + | |
| + | ==== EX、第2次OG ==== |
| + | カークスは独自の解放戦線を率いてシュテドニアスと戦い続けており、魔装機神操縦者の一人である[[ホワン・ヤンロン]]や[[リューネ・ゾルダーク]]を始めとする地上人達の戦力の協力を借りる形で、シュテドニアスを相手に善戦を続けていく。しかし、ここに来てカークス自身のフェイルを中心とする王都側への不満が爆発したのか、野心家としての顔を覗かせ始め、やがてはラングランのみならず、ラ・ギアス全体の世界制覇を望む様になってしまう。 |
| + | |
| + | 遅れて挙兵したフェイルとは互いに[[ラ・ギアス]]に戦乱が続くことを憂慮していたが、かつて推薦してくれた王子には恩義を感じつつも、「統制力に欠ける」として彼を指導者として認めようとせず、対シュテドニアスの軍事同盟を結ぶ条件として、「第3位王位継承者[[テリウス・グラン・ビルセイア]]をラングランの王位に就かせる」という要求を飲ませる<ref>劇中の台詞からも、カークスは「フェイルが召喚システムを暴走させ地上人の大量召還を招いてしまった」という大失態を犯してしまった事実を知っており、この事も脅迫材料になったと思われる。</ref>。これはテリウスを傀儡の国王とする事で、ラングランの派遣を握ろうという目論見からであったが、戴冠式直前にて、肝心のテリウスが逃亡してしまい、急遽偽物のテリウスを用意して戴冠式だけでも済まそうとしたが、些細な事からフェイル側にはテリウスが偽物である事実に気付かれてしまう。その後、自らの事情でテリウスの存在を欲していた[[シュウ・シラカワ]]等の暗躍により、テリウスは連れ去られてしまい、更にはフェイル側にその状況を見られてしまった事から、もはやテリウスの王位への即位が成立しなくなってしまう。 |
| + | |
| + | 焦ったカークスは、急遽ラングランの王都への侵攻という暴挙を実行するも、実質祖国への反逆行為であった為、実行前に息子のザシュフォードを始めとする何人かの兵士達には脱走されてしまい、フェイル側についていた地上人達の力を甘く見過ぎたせいもあり、ラングラン王都への侵攻作戦も失敗。自身の軍を大幅に失ってしまう事態となった。完全に追い詰められたカークスは、ラングラン領土に残っていた[[カンツォート・ジョグ]]率いるシュテドニアス軍の特殊部隊のみならず、魔神官[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]]率いるヴォルクルス教団とまで手を組んで力に固執する様になり、遂には自身が推し進め密かに計画を続行させていた超魔装機計画によるエウリードまで持ち出し、あくまで武力による覇道を歩むことに拘った。カークスにしてみれば自らに従い散っていった兵への責任を全うしたい気持ちだったのだが、それらは協力関係だったヤンロンやリューネ、息子のザシュフォードにも完全否定され、最期はエウリードと共に散る。 |
| + | |
| + | 別れ際、ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィアに娘のレミアと母を守るよう伝えた。一方で、自らの死後に秘密裏に隠していたエウリードの同型機がシュテドニアス軍に回収されてしまい、開発された国家であるラングランに牙を向く事態となる等、新たな災厄も残してしまっている。 |
| | | |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
106行目: |
120行目: |
| ;[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]] | | ;[[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]] |
| :ラングラン王都壊滅に関わった邪神教団の指導者であり、彼の目的を知りつつ利用する。 | | :ラングラン王都壊滅に関わった邪神教団の指導者であり、彼の目的を知りつつ利用する。 |
| + | ;[[カンツォート・ジョグ]] |
| + | :シュテドニアス連合軍の軍人。ラングラン侵攻作戦失敗後も、母国へ撤退する事無くラングランの領土に残っていた事から、ルオゾールを仲介人にして彼とも結託していた様だが、結局は協力関係を結べないまま終わった。 |
| ;[[リカルド・シルベイラ]] | | ;[[リカルド・シルベイラ]] |
| :直接の関わりはないが、『第2次OG』では[[ミオ・サスガ|ミオ]]の[[ザムジード]]と交戦する際に、彼の名を呟く。エウリードにザムジードのデータが使われている点を考慮すると何かしらの関わりはあったのかもしれない。 | | :直接の関わりはないが、『第2次OG』では[[ミオ・サスガ|ミオ]]の[[ザムジード]]と交戦する際に、彼の名を呟く。エウリードにザムジードのデータが使われている点を考慮すると何かしらの関わりはあったのかもしれない。 |