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− 前述の通り、自ら前線に出る勇猛さを持っていて、そのためか、自分の部下からは非常に慕われていて、国葬などの描写を見るにギレンの煽動を抜きにしても国民や軍人などから一定の支持があったと見え、イセリナという存在があったとは言え当時地球の大半の人々がジオンに憎悪していた中制圧地域と非常に良好な関係を築くことに成功するなど政治的手腕も悪くはないように見えるなど、ぼっちゃん描写に隠れているものの中々に優秀なのではないかと思わせられる。+
− また、ホワイトベースが「艦に難民がいるから難民を降ろすため休戦して欲しい」という提案を護衛付きという条件を出し承諾し手を出さない等優しい一面もあった。+
− また、末子という事もあって兄弟仲の悪いザビ家において唯一どの人物とも決定的な軋轢が無い人物でもあり、そう言った意味でも特別な人物である。父のデギンや兄弟のキシリアやドズルもガルマの死を惜しんでいて、冷酷なギレンですらガルマからは一定の親近感を持っており、ギレンもデギンの意を汲んだとはいえガルマを軍司令部参謀部付を配属先に選択するなどの配慮をしており、無関心でも積極的に嫌ってはいない事が窺える。ガルマを謀殺したシャアでさえもガルマを友人として見ていた事は本当であったという意見も多く、彼は家族との関係の良さ、政治手腕の高さ、自ら戦場に出る勇敢さやジオン国民や兵士等の支持の高さ等から能力・人脈共に生きてさえいれば家族や兵士からも信頼される確実に有能な人物になっていたと目する視聴者の声も少なくない。<ref>事実、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』では新生ジオン軍の総帥として立派に成長した姿も登場する。</ref>+
→キャラクターの総評
=== キャラクターの総評 ===
=== キャラクターの総評 ===
「人を引き付けるカリスマ」という点では、かなり見るべきものがあったと言える。士官学校を首席で卒業した御曹司でありながら前述の通り自ら前線に出る勇猛さを持ち、決して何もかも人任せにしているわけではない。そのためか部下からも非常に慕われていた。国葬などの描写を見ても、ギレンの煽動を抜きにしても国民や軍人などから一定の支持があったのが伺える。また、当時地球の大半の人々がジオンに憎悪していた中、恋慕されていたイセリナという存在があったとはいえ、制圧地域と非常に良好な関係を築くことに成功するなど、政治的手腕も悪くはないように見える。これらを考慮するに、ぼっちゃん描写に隠れているものの中々に優秀なのではないかと思わせられる。
また、ホワイトベースが「艦に難民がいるから難民を降ろすため休戦して欲しい」という提案に対し、護衛付きという条件を出した上で承諾して律儀に手を出さない等、約束を義理堅く守る面、弱者に優しい一面もあった。
また、末子という事もあって兄弟仲の悪いザビ家において唯一どの人物とも決定的な軋轢が無く、そう言った意味でも特別な人間であった。父のデギンや兄弟のキシリアやドズルもガルマの死を惜しんでいて、冷酷なギレンですらガルマからは一定の親近感を持っており、ギレンもデギンの意を汲んだとはいえガルマを軍司令部参謀部付を配属先に選択するなどの配慮をしており、無関心でも積極的に嫌ってはいない事が窺える。ガルマを謀殺したシャアでさえもガルマを友人として見ていた事は本当であったという意見も多い。総合的に見ると「家族との関係の良さ」「政治手腕の高さ」「自ら戦場に出る勇敢さ」「ジオン国民や兵士等の支持の高さ」等の美点から、『生きてさえいれば家族や兵士からも信頼される確実に有能な人物になっていた』と目する視聴者の声も少なくない。<ref>事実、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』では新生ジオン軍の総帥として立派に成長した姿も登場する。</ref>
その反面でガルマの存在はそうした家族間の緩衝剤となっていた側面があり、その死は復讐を始めてしまったシャアの退路を断ち、ギレンの謀略による国葬で戦争を加速させる等、[[一年戦争]]のその後の流れを決定付けた。さらに、ガルマは『[[機動戦士ガンダム]]』という作品のみならず[[宇宙世紀]]そのものの流れを決定付けた人物であるとも言える。
その反面でガルマの存在はそうした家族間の緩衝剤となっていた側面があり、その死は復讐を始めてしまったシャアの退路を断ち、ギレンの謀略による国葬で戦争を加速させる等、[[一年戦争]]のその後の流れを決定付けた。さらに、ガルマは『[[機動戦士ガンダム]]』という作品のみならず[[宇宙世紀]]そのものの流れを決定付けた人物であるとも言える。