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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[神聖ブリタニア帝国]]第2皇女。[[クロヴィス・ラ・ブリタニア|クロヴィス]]の死後、[[エリア11]]の総督となる。
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[[神聖ブリタニア帝国]]第2皇女。「'''ブリタニアの魔女'''」の[[異名]]を持つ女傑。[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]の同母姉。
高い指揮能力と、[[ナイトメアフレーム|KMF]]操縦技術から「'''ブリタニアの魔女'''」の[[異名]]を持つ女傑で、各地の戦乱を一挙に鎮めた。また、[[生身ユニット|生身]]での戦闘能力も非常に高い。
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基本的に皇族は後方で構えており戦場へ赴くことは無いのだが、コーネリアの場合は「世間一般がイメージするブリタニア皇族」とはかけ離れた思想を持ち「命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある」という持論を持つ。これらの要素は幼い頃より[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]らの母である[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]に憧れていたことであり、武門の道へと進んだのも彼女の存在が大きい。
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異母弟の[[クロヴィス・ラ・ブリタニア]]の死後、[[エリア11]]の総督となる。
規律厳しい性格ゆえに「ブリタニア人とナンバーズを区別する」というブリタニアの国是に忠実で人種差別はきっちりしているが、有能な者や忠義に従う者には素直に受け取る等、[[イレヴン]]をそれほど軽蔑しているわけではない。実は[[枢木スザク|スザク]]の事を早い段階で認めていて、藤堂の処刑係を彼にしたのは誰が見ても分かる功績を立たせてあげよう、という彼女なりの気遣いで踏み絵ではなかった。<ref>コードギアス反逆のルルーシュDVDマガジンⅠより。</ref>
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統治はあまり得意ではないらしく、劇中で薬物の密売人が「武人だからこういうことには疎い」と腐敗を招いている描写がある(ただし、軍隊の綱紀粛正を図っていたので一時的にその弊害が出ていたという見方もできる。実際、『月刊ニュータイプ』2008年9月号にて脚本の大河内一楼氏が「政治家としても優秀」「一番能力が高い個人かも」と語っている)コーネリア本人はそういった内部の腐敗を絶対に許さないタイプなので、総督を務める領地であろうと容赦無くメスを入れる事も辞さない。故にクロヴィスの軟弱な政治体制は批判に値するものであった。
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=== 人物 ===
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ボリューム感のある赤紫色の髪が特徴。『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』以降はロングヘアに伸ばしている。
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「私の命令を実行出来ない兵は必要ない」「[[テロリスト]]が自国民を人質に取ろうが無視する」と容赦無く切り捨てる激しさを持ち(後者はルルーシュの考え)敵対勢力には情け容赦がない。テロリストが潜伏していた区画の住民の半数以上がそのテロリストの協力者であった時は老若男女問わずに殺害、白旗を挙げ投降した者を部下に命令して殺害と非情である。自分にも他人にも厳しい反面、身内には甘い所がある。特に同母妹の[[ユーフェミア・リ・ブリタニア|ユーフェミア]](ユフィ)は溺愛している。ユフィ程ではないがブリタニア皇族としては珍しく、異母兄弟達にも情を持つ人物でもある。
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質実剛健で苛烈なまでに厳格な性格の持ち主。高い指揮能力と、[[ナイトメアフレーム]]の操縦技術の持ち主で、[[生身ユニット|生身]]での戦闘能力も[[枢木スザク]]や[[紅月カレン]]に引けを取らない程非常に高い。また、側近を務める[[アンドレアス・ダールトン]]、専任騎士を務める[[ギルバート・G・P・ギルフォード]]、ダールトンの養子達でもある精鋭騎士団である「[[グラストンナイツ]]等、多くの優秀な部下達を従えている。更には見た目と裏腹に機械技術関連の知識も豊富であり、『R2』では鹵獲した[[黒の騎士団]]のナイトメアで、ブリタニア製とは規格の異なる暁の量産型を重武装機へと即興改造して運用するという並のパイロットには出来ない凄まじい芸当までやってのけている。
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[[ブラックリベリオン]]前にユフィが不慮の死を遂げ、一時期唖然と立ち上がれなかったが、直ぐに自らを取り戻すなど[[不屈]]の[[闘争心]]を見せた。エリア11政庁内の戦闘において、その鬼気迫る勢いで機体性能が上であるゼロの[[ガウェイン]]を一対一で追い詰めるが、[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]][[ギアス]]にかけられた腹心の[[アンドレアス・ダールトン|ダールトン]]の不意打ちの一撃により重傷を負う(正気に戻ったダールトンは直後にゼロに殺害される)。その直後、素顔を表したルルーシュ(ゼロ)のギアスによってルルーシュの母マリアンヌが暗殺された経緯について知っている限りのことを語った。
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基本的に皇族は後方で構えており戦場へ赴くことは無いのだが、コーネリアの場合は「世間一般がイメージするブリタニア皇族」とはかけ離れた思想を持ち、戦に美学と矜持を求め、「命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある」という戦国武将の様な持論を持つ。しかし、それ故に極めて好戦的でもあり、自らが命懸けの戦いを楽しみたいが為に部下達を戦闘に参加させず、わざわざ単独で敵部隊を殲滅し、拠点を制圧しようとする等、軍事行動を行う指揮官としては問題のある行動も目立ち、ギルフォードを不安にさせる事も少なくない。これらの要素は幼い頃より[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]らの母である[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]]に憧れていた事であり、武門の道へと進んだのも彼女の存在が大きい。ただし、彼女を「憧憬」としている反面、「理解」はしておらず、その極めて危険な本質については知らないままとなっていた(元・ナイトオブツーで親交のあったベアトリクス・ファランクスから聞かされて、初めてその本性を知るに至っている)。
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ブラックリベリオン後は、ユーフェミアの汚名を雪ぐために単独行動を取っていた。小説版では、ベアトリス・ファランクスの協力を得て極秘に国外に脱出していた。
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規律厳しい性質故にブリタニア人が[[イレヴン]]を始めとするナンバーズを不当な差別をする事を「『国是』として正義」と認識しており、エリア11の総督としてはナンバーズとの融和政策を手緩い物と断固として認めず、ブリタニア人とナンバーズを区別し反抗の意志を削ぐまで徹底的に弾圧する政策をとり、部下達にも人種差別を徹底させている。また、「私の命令を実行出来ない兵は必要ない」と容赦無く切り捨て、ルルーシュには「[[テロリスト]]が自国民を人質に取ろうが無視する」とまで評されれおり、異母妹である[[マリーベル・メル・ブリタニア]]は、これと似た気質の持ち主となっている。ナンバーズに対しては、ブリタニアにとって有益にならないと見なせば人権すらも認めようとはせず、サイタマゲットーでは「そこに住むイレヴンの多くがテロリストと繋がっている」という言い掛かりに近い理由で、老若男女一切を問わない冷酷非道な無差別虐殺を決行し、白旗を上げて投降の意志を示す者さえ慈悲を見せず容赦無く殺害させた程。一方で、ブリタニアにとって有能な者や忠義に従う者には素直に受け取り、、藤堂の処刑係を彼にしたのは誰が見ても分かる功績を立たせてやるという彼女なりの気遣いで、やり方は独善的だがコーネリアにとって踏み絵ではなかった(かつての恩師を殺さねばならないスザク本人やユーフェミアからしてみれば、踏み絵以外の何物でもないが…)<ref>コードギアス反逆のルルーシュDVDマガジ妹のユーフェミアを救ったスザクの事も早い段階で認めていてンⅠより。</ref>。一方で統治はあまり得意ではないらしく、劇中でも薬物の密売人が「武人だからこういうことには疎い」と腐敗を招いている描写があった(ただし、テロリストに武器や兵器等の横流しをしていた軍隊の綱紀粛正を図っていたので、一時的にその弊害が出ていたという見方もできる。実際、『月刊ニュータイプ』2008年9月号にて脚本の大河内一楼氏が「政治家としても優秀」「一番能力が高い個人かも」と語っている)コーネリア本人はそういった内部の腐敗を絶対に許さないタイプなので、総督を務める領地であろうと容赦無くメスを入れる事も辞さない。故にクロヴィスの軟弱な政治体制は批判に値するものであった。
正史とされる『[[コードギアス 双貌のオズ|双貌のオズ]]』SIDE:オルフェウスではギアス嚮団に辿り着いた経緯が書かれており、先の戦闘で負った損傷を応急的に処置したグロースターで行動している。ブラックリベリオンでMIAとされた事を利用して「ギアス」を追う。その途中に訪れた中華連邦のとある街が強盗団に襲われていたので撃退。その縁で人々に請われて数週間滞在していた時に、依頼を受けた[[オルフェウス・ジヴォン|オルフェウス]]と出会う。そこで彼の知っているギアスの情報を得るために再び現れた強盗団を共闘して殲滅。KMF操作に左腕のハンデを全く感じさせないらしく戦闘に支障がなかった。
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基本的に他人にはブリタニア人、ナンバーズを問わずに厳しいが、肉親や身内に関しては致命的なまでに甘い面があり、ユーフェミア程では無いものの、ブリタニア皇族としては珍しく異母兄弟達にも情を持つ人物でもある。特に同母妹のユーフェミアの事は、皇族、副総督としては厳しくしているが、基本的に溺愛し、彼女に関すると普段の冷徹さと的確な判断力が鈍って感情的になり、公私混同させた行動に出てしまう事も多く、[[ブラックリベリオン]]時はこれが完全に仇になってしまう形で撃墜されてしまった。また、ブリタニア皇族として、軍人として、国益の為に他国への侵略・ナンバーズへの圧政及び虐殺を容赦無く行ってきた反面、自分と同じブリタニア人に関しては「テロリストに人質に取られた場合は別として、暴力や弾圧をされる事は良しとしない」という、ある種の自分勝手と言える考え方をしている。後に異母兄の[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]が[[ダモクレス要塞|天空要塞ダモクレス]]を使ってブリタニアを含めた全体に恐怖政治を展開しようとし反発した点からも、コーネリアが'''「自分達ブリタニアが『侵略者』で、己自身がナンバーズ対して行ってきた苛烈な統治もまたシュナイゼルと同様の恐怖政治に過ぎない」'''という理解が根本的に乏しかった事を伺わせる。小説版では、シュナイゼルからこの点について「コーネリアは存外に覚悟が足りない」と評され呆れられていた。
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=== 来歴 ===
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==== 無印 ====
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中東の某国にて専用仕様のグロースターに搭乗し敵拠点を単独で陥落させ、某国を「エリア18」として成立させた後、妹のユーフェミアや自身の配下達を引き連れてエリア11へと来日。自らは亡き異母弟のクロヴィスに代わり総督に就任し、ユーフェミアには副総督へと就任させる。
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着任早々、[[ロイド・アスプルンド]]達[[特派]]のメンバーを追放し、関東最大の反ブリタニア勢力を単独で壊滅に追い込む。続いて[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]を誘き寄せる事も兼ねて反ブリタニア勢力である「ヤマト同盟」の潜伏するサイタマゲットーへ赴き、「半数以上がテロリストと協力関係にある」のを名目に、住民のイレヴン達を無差別虐殺する冷酷非道な戦略を実行。裏で指揮を執っていたゼロに対し、自軍の練度と統率力の違いを見せつける形で圧倒的勝利を追染める事になるも、ゼロの捕縛には失敗。この件が、大敗を喫したゼロに[[黒の騎士団]]の結成を構想させる切っ掛けとなる。
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「日本解放戦線」によるホテルジャックが行われた際は、人質にかまわず攻撃を仕掛けようとしたが、その中にユーフェミアがいるという私情が働いた結果、強硬手段も要求にも応じられずただ膠着状態のままにした結果、人質の一人が見せしめで殺害されてしまう失態を招く。その後も何も出来ず、介入してきたゼロにユーフェミアを救うと言われた結果、やむなく託す事になり、結果的に黒の騎士団の鮮烈なデビューを飾らせてしまうという敗北以上の屈辱を味わう羽目となった。
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その後も黒の騎士団を始めとする反乱分子を相手に出撃し続けるも、黒の騎士団を相手にはゼロの戦略に翻弄されたり、助け舟を出されてしまう等、屈辱に次ぐ屈辱を受ける事になり、更にお飾りの副総督でしかなかったユーフェミアにまでも、イレヴン達への弾圧に疑問を抱いていた彼女の独断で「[[行政特区日本]]」の建設を宣言されてしまう形で反抗される事になってしまう。口論を経てもユーフェミアの意志は変わる事無かった為、やむなくダールトンをお目付け役につけてギルフォードやグラストンナイツと共にフジに出撃するも、行政特区日本の式典会場にてユーフェミアが式典に来た日本人達の虐殺をブリタニア軍に命令して虐殺行動に走った挙句、ゼロに撃たれて死亡してしまうという前代未聞の事態を聞き、愕然とする。
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急遽帰投した後、突然のユーフェミアの死へのショックから完全に心神喪失の状態となっていたが、虐殺事件によって怒りが頂点にまで高まったイレヴン達の一大反抗作戦である[[ブラックリベリオン]]が勃発。[[不屈]]の[[闘争心]]によって立ち直り、
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[[ガウェイン]]に搭乗したゼロがエリア11成長内に乗り込んで来たのを迎え撃つ。しかし、正面から戦う事に固執した事が仇になり、開戦早々にトウキョウ租界の階層構造のフロアパーツをパージされた事で大打撃を受け、何とか自らは脱出。[[藤堂鏡志朗]]や[[四聖剣]]の相手をギルフォードに任せ、ブリタニアの戦力を容赦無く殲滅していくガウェインを相手に一対一の戦いを挑む。その鬼気迫る勢いで機体性能が上であるゼロの[[ガウェイン]]を一対一で追い詰めるが、[[ギアス]]にかけられたダールトンの不意打ちの一撃により重傷を負わされ、正気に戻ったダールトンは直後にゼロに殺害される。その直後、素顔を表したルルーシュ(ゼロ)のギアスによって、「自分はマリアンヌ様を殺していない」、「マリアンヌ様に頼まれて警護隊を引き上げさせた」、「皇帝陛下(父・[[シャルル・ジ・ブリタニア]])に命じられてシュナイゼル兄様がマリアンヌ様の遺体を運び出した」といったマリアンヌが暗殺された件について知っている限りの事を語った。そしてルルーシュ達に捕縛されそうになるが、情念を暴走させた[[ジェレミア・ゴットバルト]]の駆る[[ジークフリート]]が乱入した結果、事なきを得る。
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その後、負傷した状態で意識を失いかねない状態ながらも、駆け付けたスザクにユーフェミアの汚名を雪がせるべく、略式ではあるが彼に騎士の位を授ける。
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==== [[コードギアス 双貌のオズ|双貌のオズ]] ====
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小説版ではベアトリス・ファランクスの協力を得て極秘に国外に脱出していた一方、正史とされる『双貌のオズ』SIDE:オルフェウスでは、ブラックリベリオンでMIAとされた事を利用して、ギルフォードやグラストンナイツ達にも黙って失踪。先の戦闘で負った損傷を応急的に処置したグロースターで行動しているが、ナイトメアの操作に左腕のハンデを全く感じさせないらしく戦闘に支障がなかった。
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ユーフェミアの汚名を雪ぐ為に単独行動を取り、「'''ネリス'''」という偽名を名乗って[[ギアス]]に関する謎を追っていたが、その途中に訪れた中華連邦のとある街が強盗団に襲われていたので撃退。その縁で人々に請われて数週間滞在していた時に、依頼を受けた[[オルフェウス・ジヴォン]]と出会う。しかし、自らの存在と行動が強盗団の復讐心を煽る事になり、それにかまう事無く街を出ようとしたが、オルフェウスが「ギアスの里(ギアス嚮団)」から逃げてきた人間である事を知った結果、ギアスに関する情報を得る為に、再び現れた強盗団を共闘して殲滅。ギアス嚮団の本部の大よその座標とそこで行われている実権に関する情報を得る事になり、コーネリアがギアス嚮団に辿り着いた経緯が書かれている。
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==== R2 ====
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オルフェウスから得た情報を元に、執念でギアス嚮団の本部を見つけ出し、そこにいたクロヴィスの側近である[[バトレー・アスプリウス]]から証言を得るが、ギアスの諸悪の根源である[[V.V.]]に捕縛されてしまう。しかし、ギアスの殲滅を決意してルルーシュが本部を襲撃してきた隙を突く形で脱出。撃墜されていたと思われる暁に即興改造を施す形で運用し、死角を突く形でV.V.の搭乗するジークフリートを撃破する。
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その後、ジークフリートの墜落に巻き込まれそうになった所をジェレミアに救い出されるも、そのまま捕虜として黒の騎士団の旗艦である[[斑鳩]]に収容される。しかし、第二次トウキョウ決戦時の混乱の隙を突く形で脱出。フレイヤによる爆撃の後、[[ディートハルト・リート]]に追い詰められた所で外交特使として斑鳩に来たシュナイゼルと合流し、その後の黒の騎士団側との会談では、ゼロの正体がブリタニアの元第11皇子のルルーシュである事と彼の持つギアス能力、ユーフェミアの突然の豹変と虐殺行動がルルーシュのギアスによる物と明かす。しかし、ディートハルトにはあしらわれ、[[玉城真一郎]]もゼロのとってきた行動の事実から信じようとせず、残る藤堂や[[千葉凪沙]]からもあまりに荒唐無稽な内容から判断を決め兼ねられていたが、[[ヴィレッタ・ヌゥ]]の口車に乗ってしまった[[扇要]]がそこに現れ、自分達ブリタニア側の主張を「真実」と断定。「ゼロを引き渡す代わりに日本を返す」という無茶苦茶な取引をシュナイゼルが飲んだ上で、黒の騎士団のメンバー達にゼロを裏切らせる事に成功するも、[[蜃気楼]]に搭乗した[[ロロ・ランペルージ]]が妨害に出た事でルルーシュの捕縛には失敗する。その後、兼ねてより父・シャルルの行動を問題視していたシュナイゼルが、戦争を「俗事」と切り捨てていたという事実を聞かされ、彼からクーデターの決行を言い渡されるが、シャルルは「Cの世界」にて消滅し、それに代わる形でルルーシュがブリタニアの新たな皇帝に就任する事態となる。
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ユーフェミアの仇としてルルーシュを討つ事を望んでいたコーネリアは、ルルーシュの妹で自らの異母妹でもある[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー・ヴィ・ブリタニア]]を新たなブリタニアの皇帝に擁立し、ダモクレスを持ち出してルルーシュを討つというシュナイゼルに賛同する。しかし、シュナイゼルはその最初の段階として、ブリタニアの首都であるペンドラゴンをフレイヤで消滅させるだけでなく、[[オデュッセウス・ウ・ブリタニア]]を始めとする異母兄妹達まで抹殺するという暴挙に出て、更にルルーシュを討ち取った後、ダモクレスを上空に上げてそこからブリタニアを含む地球全土の主要国家の都市にフレイヤを打ち込むという恐怖政治に乗り出そうとする計画を知った結果、それに反発。剣を引き抜くも、背後に潜んでいた機銃隊に撃たれ、重傷を負う(この後、[[カノン・マルディーニ]]が独断で手配したグリンダ騎士団の面々によって救出され、治療を受ける事になっている)。
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その後、蓬莱島の医療施設に搬送されていた所を、第二次トウキョウ決戦でのフレイヤの爆発から奇跡的に生き延びていたギルフォードと再会するも、シュナイゼルにギアスを掛ける形で勝利したルルーシュによってダモクレスが制圧され、ブリタニアによる世界征服が完了した宣言の放送を目の当たりにする。その2ヶ月後、ブリタニア軍との戦いから逃げ延びた面々と合流し、皇帝ルルーシュに反逆した者達の公開処刑が行われようとする中、ルルーシュとスザクの二人が仕組んだ[[ゼロレクイエム]]により、ゼロに扮したスザクがルルーシュを討つ光景を目撃。動揺する隙をつく形で処刑されそうになる者達を救出した。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:副官であり、軍略の師匠。彼からは「姫様」と呼ばれている。コーネリアにとってはある意味父親のような存在であり信頼している。それ故、[[ギアス]]に支配された彼から攻撃を受けた際は驚愕の表情を浮かべた。
 
:副官であり、軍略の師匠。彼からは「姫様」と呼ばれている。コーネリアにとってはある意味父親のような存在であり信頼している。それ故、[[ギアス]]に支配された彼から攻撃を受けた際は驚愕の表情を浮かべた。
 
;[[ギルバート・G・P・ギルフォード]]
 
;[[ギルバート・G・P・ギルフォード]]
:コーネリアの騎士。親衛隊長であり、忠実な部下。後にルルーシュにはその忠誠心を利用されたギアスをかけられた。
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:コーネリアの騎士。親衛隊長であり、忠実な部下。後にルルーシュにはその忠誠心を利用されたギアスをかけられてしまい、フレイヤの爆発に飲まれてしまうが、何とか生還し再会を果たしている。
 
;[[枢木スザク]]
 
;[[枢木スザク]]
:ナンバーズ([[イレヴン]])であるスザクに対して厳しい態度で接するが、彼の実力は認めている。
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:ナンバーズ([[イレヴン]])であるスザクに対して厳しい態度で接するが、彼の実力は認めている。ブラックリベリオン時、ユフィの汚名を雪がせるべく、略式的ながらも彼に騎士の位を授けた。
;[[ルルーシュ・ランペルージ]][[ナナリー・ランペルージ]]
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;[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]/[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]
:異母弟と異母妹。[[日本]](後の[[エリア11]])にて死亡したと知らせを受けており、彼らのことを思い出し悲しげな表情を見せたこともあった。
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:自身が統治するエリア11の[[テロリスト]]として激しく敵意を抱いているが、当初は彼が異母弟のルルーシュである事は知らなかった。
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:最初は一方的にゼロを負かしたが、以後は彼の奇策によって幾度も煮え湯を飲まされることになる。多くのブリタニア軍人を殺したゼロの事を「ブリタニア皇族として決して許してはならない」と決意し、彼がユフィを殺害したことで憎悪と怒りは彼女の人格が変わるほどにまで高まることになったが、コーネリアも積極的にナンバーズ達の虐殺を行いルルーシュに恨まれている為、あまり偉そうなことは言えない。
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:正体がルルーシュであったのを知った事によってゼロの行動原理を全て理解する事になるが、その後もユフィに汚名を着せた上で殺した者として憎悪を向け続ける。
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;[[ナナリー・ランペルージ]]
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:異母妹。[[日本]](後の[[エリア11]])にてルルーシュと共に死亡したと知らせを受けており、彼らのことを思い出し悲しげな表情を見せたこともあった。
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:後に皇女へと戻った彼女と再会するも、小説版ではルルーシュへの復讐として剣を向けた(本気で斬るつもりはなかった)。その後、ルルーシュがゼロであった事やギアスの秘密を教える様子が描写されている。その後もナナリーがユーフェミアの仇であるルルーシュにとっての宝である為、複雑な気持ちを抱いているが、最終的には彼女にまで憎悪を向けるのは間違いであると悟った模様。
 
;[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]
 
;[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]
:第2皇子。異母兄。
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:第2皇子。異母兄。彼に協力する形で、黒の騎士団の面々がルルーシュを切り捨てさせる事に成功した。しかし、後に彼がダモクレスやフレイヤを使った恐怖政治をブリタニアも含む地球全土に向けて敷こうとした際には反発するも、銃撃されて重傷を負わされる。
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:シュナイゼルからは、自らもナンバーズ相手に散々弾圧や虐殺をしていながら自国にまで向けられるのを良しとしない考えに呆れられていた様で「存外覚悟が足りない」と手厳しい評価をされてしまう事になっている。
 
;[[クロヴィス・ラ・ブリタニア]]
 
;[[クロヴィス・ラ・ブリタニア]]
 
:第3皇子。異母弟だがルルーシュに殺害されてしまう。同じ肉親としてクロヴィスの死は悲しんだ模様。ただし、彼の政治体制に対しては批判的であった。
 
:第3皇子。異母弟だがルルーシュに殺害されてしまう。同じ肉親としてクロヴィスの死は悲しんだ模様。ただし、彼の政治体制に対しては批判的であった。
 
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]
 
;[[シャルル・ジ・ブリタニア]]
:皇帝、父親。忠誠を誓っている。
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:皇帝、父親。忠誠を誓っているが、彼が妹を不幸にしたギアスに関わっていただけでなく、戦争を「俗事」として切り捨てた事実をシュナイゼルから聞かされた際は、流石に驚愕を隠せなかった模様。
 
;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]]
 
;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]]
 
:深く敬愛しており、殺害事件に関して独自の調査を進めている。しかし、彼女の本性を知ることは無かった。
 
:深く敬愛しており、殺害事件に関して独自の調査を進めている。しかし、彼女の本性を知ることは無かった。
;[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]
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:自身が統治するエリア11の[[テロリスト]]として激しく敵意を抱いている。
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:最初は一方的にゼロを負かしたが、以後は彼の奇策によって幾度も煮え湯を飲まされることになる。多くのブリタニア人を殺したゼロの事を「ブリタニア皇族として決して許してはならない」と決意している。
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:そして、彼がユフィを殺害したことで憎悪と怒りは彼女の人格が変わるほどにまで高まることになったが、[[ルルーシュ・ランペルージ|彼の正体]]を知ったことによってゼロの行動原理を全て理解することとなる。
   
;ギネヴィア・ド・ブリタニア(SRW未登場)
 
;ギネヴィア・ド・ブリタニア(SRW未登場)
 
:第1皇女。異母姉。戦場にて己の実力を示す道を選んだコーネリアとは対照的に、女の美貌と皇族としての権力を武器に社交界で活躍しており、勢力拡大を図るスタンスが対照的。『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』の劇中で一緒に登場する場面はないが、彼女からはコーネリアの軍事能力を頼りにしていることを窺がわせる言葉を口にされたことがある。
 
:第1皇女。異母姉。戦場にて己の実力を示す道を選んだコーネリアとは対照的に、女の美貌と皇族としての権力を武器に社交界で活躍しており、勢力拡大を図るスタンスが対照的。『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』の劇中で一緒に登場する場面はないが、彼女からはコーネリアの軍事能力を頼りにしていることを窺がわせる言葉を口にされたことがある。
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:漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』に登場。コーネリアとユーフェミアの遠い先祖にあたる存在。
 
:漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』に登場。コーネリアとユーフェミアの遠い先祖にあたる存在。
 
;[[ノネット・エニアグラム]]
 
;[[ノネット・エニアグラム]]
:士官学校に通っていた頃の先輩で戦闘指南を受けていた。現在でも交友がある。
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:士官学校に通っていた頃の先輩で戦闘指南を受けていた。現在でも交友があるが、コーネリアにとって頭の上がらない数少ない存在となっている。
 
;ベアトリス・ファランクス(SRW未登場)
 
;ベアトリス・ファランクス(SRW未登場)
 
:ノベライズ版のみ登場する人物。彼女の母親はコーネリアの乳母であり、その関係から幼馴染。士官学校の後輩でもあり、かつてはナイトオブラウンズの「ナイトオブツー」であった。現在は特務局の総監を務めている。彼女の協力の元、R2での単身での隠密活動が可能になっている。コーネリアが黒の騎士団に捕らえられた際に、シュナイゼルに対して救出の協力を得るために彼が興味を持つ情報を部分的に提供し、残りのデータは救出が達成された後に提供するように交渉するなど、シャルルに忠誠を誓う彼女は他の皇族相手には狡猾な取引をする事もある(シュナイゼルの腹心のカノンが憤るほど)。彼女と彼女の弟、妹たちはマリアンヌによるギアス関連の人体実験にかけられた過去があるため、コーネリアは彼女からギアスのことを知ったと思われる(逆に彼女にゼロの正体がルルーシュであることを教えた可能性がある)。
 
:ノベライズ版のみ登場する人物。彼女の母親はコーネリアの乳母であり、その関係から幼馴染。士官学校の後輩でもあり、かつてはナイトオブラウンズの「ナイトオブツー」であった。現在は特務局の総監を務めている。彼女の協力の元、R2での単身での隠密活動が可能になっている。コーネリアが黒の騎士団に捕らえられた際に、シュナイゼルに対して救出の協力を得るために彼が興味を持つ情報を部分的に提供し、残りのデータは救出が達成された後に提供するように交渉するなど、シャルルに忠誠を誓う彼女は他の皇族相手には狡猾な取引をする事もある(シュナイゼルの腹心のカノンが憤るほど)。彼女と彼女の弟、妹たちはマリアンヌによるギアス関連の人体実験にかけられた過去があるため、コーネリアは彼女からギアスのことを知ったと思われる(逆に彼女にゼロの正体がルルーシュであることを教えた可能性がある)。
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:なお、コーネリアが言う「脆弱者」とは「信念も理想も無く、ただその場しのぎに生きている」or「生きているようで死んでいる。己を支えるものが無いから、簡単に朽ちて消える」ような人間のことを指す。
 
:なお、コーネリアが言う「脆弱者」とは「信念も理想も無く、ただその場しのぎに生きている」or「生きているようで死んでいる。己を支えるものが無いから、簡単に朽ちて消える」ような人間のことを指す。
 
;「劇場型の犯罪者」
 
;「劇場型の犯罪者」
:第7話より。[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]の犯行をこう表現する。
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:第7話より。[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]の犯行をこう表現する。この時点ではゼロを過小評価している事が容易に想像できる。
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;「戦とはな、誇りと命の奪い合いだ」
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:第7話より。自身が前線に出てゼロを誘き寄せる作戦時にコーネリアが行った台詞。もっともこの時にサイタマゲットーでコーネリアがやったのは、'''戦どころかただの弾圧と虐殺'''でしかなく、このような事を平然と言っている時点で、コーネリアの自信過剰振りが伺われる。
 
;「日本解放戦線。時に取り残されし者どもが、慈愛を忘れた者どもが、今こそまほろばの夢と共に、朽ちて消え行け」
 
;「日本解放戦線。時に取り残されし者どもが、慈愛を忘れた者どもが、今こそまほろばの夢と共に、朽ちて消え行け」
:第10話より。作戦開始時の言葉。
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:第10話より。作戦開始時の言葉。サイタマゲットーの件を省みても、ナンバーズに慈愛を欠片も見せようとせずジェノサイドを完遂させたコーネリアにだけは、日本解放戦線の面々も言われたくはないだろう。あるいはコーネリアにとって、「有益にならないナンバーズに慈愛を向ける価値など無い」という事かもしれない。
 
;「私をそこらの女と一緒にするなよ」
 
;「私をそこらの女と一緒にするなよ」
 
:コーネリアが常に強気で「女傑」であるとわかる台詞である。
 
:コーネリアが常に強気で「女傑」であるとわかる台詞である。
 
;「私は投降はせぬ。皇女として、最後まで戦うのみ!」
 
;「私は投降はせぬ。皇女として、最後まで戦うのみ!」
:第11話より。グロースターの両腕を失い窮地に追い込まれようとも屈せず最後まで自分の生き方を貫く姿勢を見せた。
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:第11話より。グロースターの両腕を失い窮地に追い込まれようとも屈せず最後まで自分の生き方を貫く姿勢を見せた。だが、敵対するゼロから見ても、滅びの美学へと突き進もうとするコーネリアの行動は、つまらない意地でしかなかった。
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;「知っておるか?結果が伴わぬ者を、無能というのだ」
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:第12話より。ゼロはおろかキョウト六家にも手出しが出来ないという事務次官に対してこう言うが、度重なる敗戦はコーネリアの失態が原因で、事務担当の人間にこんな事を言うのは八つ当たりでしかないと言える。
 
;「何だ、これは!?」
 
;「何だ、これは!?」
:[[ユーフェミア・リ・ブリタニア|ユフィ]]の[[行政特区日本]]の設立宣言を知った際の言葉。自分の知らないところで事が進んでいた上に、彼女にとっては憎きテロリストであり、肉親の仇でもあるゼロにまでユフィが参加を呼びかけたことで激怒した。
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:[[ユーフェミア・リ・ブリタニア|ユフィ]]の[[行政特区日本]]の設立宣言を知った際の言葉。自分の知らないところで事が進んでいた上に、彼女にとっては憎きテロリストであり、肉親の仇でもあるゼロにまでユフィが参加を呼びかけたことで激怒した。ユフィとしても言った所でコーネリアが認める訳がないと分かり切っていたのだろう。
 
:なお、[[小説|小説版]]ではこの時、'''コンソールパネルを叩き割っている'''。
 
:なお、[[小説|小説版]]ではこの時、'''コンソールパネルを叩き割っている'''。
 
;「ユーフェミア・リ・ブリタニアッ! お前は日本人か。それともブリタニア人か!?」
 
;「ユーフェミア・リ・ブリタニアッ! お前は日本人か。それともブリタニア人か!?」
:小説版で「大勢のブリタニア人の血を流したゼロを許す」と独断で宣言したユフィに対して激昂した時の言葉。直前で「日本人の方がかつてはるかに血を流した」事を主張したユフィに対して思わず言った言葉でもある。
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:小説版で「大勢のブリタニア人の血を流したゼロを許す」と独断で宣言したユフィに対して激昂した時の言葉。直前で「日本人の方がかつてはるかに血を流した」事を主張したユフィに対して思わず言った言葉でもある。日本人を隷属すべきナンバーズでしかないとしか考えられないコーネリアにとって、ユフィの理想は理解出来なかった。
 
;「そんな…!」
 
;「そんな…!」
 
:第23話より。ユフィの死の報告を受けて、それまでに見せたことのない茫然自失の表情を見せた時の言葉。そしてゼロへの憎悪は極限にまで高まることになる。
 
:第23話より。ユフィの死の報告を受けて、それまでに見せたことのない茫然自失の表情を見せた時の言葉。そしてゼロへの憎悪は極限にまで高まることになる。
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:第24話より。負傷し動けないでいる部下を気遣う。その直後、コーネリアは藤堂から攻撃を受けたが部下が自ら盾となった。「私の命令を実行出来ない兵士は必要ない」と堂々と公言する反面、こうした気遣いも出来る故に部下は忠義を尽くすのかもしれない。
 
:第24話より。負傷し動けないでいる部下を気遣う。その直後、コーネリアは藤堂から攻撃を受けたが部下が自ら盾となった。「私の命令を実行出来ない兵士は必要ない」と堂々と公言する反面、こうした気遣いも出来る故に部下は忠義を尽くすのかもしれない。
 
;「捕まえた!! お前の命は今、まさに私の手の中に!!」<br />「これが裁きだ!!」
 
;「捕まえた!! お前の命は今、まさに私の手の中に!!」<br />「これが裁きだ!!」
:ゼロの[[ガウェイン]]をスラッシュハーケンで捉え、ゼロ距離でアサルトライフルを発射しようとして。ユフィを殺されたことで豹変し、狂気じみた笑みを浮かべながら勝ち誇っていたが…。
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:ゼロの[[ガウェイン]]をスラッシュハーケンで捉え、ゼロ距離でアサルトライフルを発射しようとして。ユフィを殺されたことで豹変し、狂気じみた笑みを浮かべながら勝ち誇っていたが、完全に私情に捕らわれたのが命取りとなる事に…。
 
;「な、何故だ…」
 
;「な、何故だ…」
 
:上記の言葉の後、[[ギアス]]に支配された腹心の[[アンドレアス・ダールトン|ダールトン]]に不意打ちの一撃を喰らって。自分の幼い頃から支えてきてくれた彼のこの行動に衝撃を受ける。
 
:上記の言葉の後、[[ギアス]]に支配された腹心の[[アンドレアス・ダールトン|ダールトン]]に不意打ちの一撃を喰らって。自分の幼い頃から支えてきてくれた彼のこの行動に衝撃を受ける。
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:第25話より。[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]が自らゼロの[[仮面キャラ|仮面]]を取り素顔を晒した時の言葉。これまでのゼロの行動原理やユフィが何故ゼロを救おうとしたのかを正体を知ったことで瞬時に理解した。
 
:第25話より。[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]が自らゼロの[[仮面キャラ|仮面]]を取り素顔を晒した時の言葉。これまでのゼロの行動原理やユフィが何故ゼロを救おうとしたのかを正体を知ったことで瞬時に理解した。
 
;「そんな世迷言のために殺したのか! クロヴィスを! ユフィまで!!」
 
;「そんな世迷言のために殺したのか! クロヴィスを! ユフィまで!!」
:ルルーシュが「この世界を破壊し、新しい時代を創る」ために反乱を起こしたことを知っての叫び。今の世界を破壊するために弟が妹達を殺したことは納得できないことであった。この言葉にルルーシュは「姉上こそ、私の母[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|閃光のマリアンヌ]]に憧れていたくせに」と返した。もはや二人が言葉を交わす意味はなかった。
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:ルルーシュが「この世界を破壊し、新しい時代を創る」ために反乱を起こしたことを知っての叫び。今の世界を破壊するために弟が妹達を殺したことは納得できないことであったが、ナナリーの幸せを願い弾圧されている日本人達を見てきたルルーシュにとっては、世迷言ではなく真剣であった。
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:この言葉にルルーシュは「姉上こそ、私の母[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|閃光のマリアンヌ]]に憧れていたくせに」と返し、もはや二人が言葉を交わす意味はなかった。
    
=== R2 ===
 
=== R2 ===
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:フレイヤによる恐怖政治で世界を恒久平和にする目論見を口にした[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]に対して反論して剣を抜き斬りかかる。直後、銃撃がコーネリアを襲うが…。
 
:フレイヤによる恐怖政治で世界を恒久平和にする目論見を口にした[[シュナイゼル・エル・ブリタニア|シュナイゼル]]に対して反論して剣を抜き斬りかかる。直後、銃撃がコーネリアを襲うが…。
 
:小説版ではシュナイゼルは'''「元々我が[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア]]も(ナンバーズに)同じことをしてきたじゃないか」'''と発言しており、彼にとってはフレイヤの恐怖も人類全体に対する「矯正」もブリタニア流の支配態勢の延長線上に過ぎない程度の認識だったのかもしれない(「強大過ぎる武力を誇示し、敵対者に容赦のない弾圧を行うことで反抗心を削ぐ」という手法は、ブリタニアの苛烈なナンバーズ統治政策もフレイヤも同じである)。
 
:小説版ではシュナイゼルは'''「元々我が[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア]]も(ナンバーズに)同じことをしてきたじゃないか」'''と発言しており、彼にとってはフレイヤの恐怖も人類全体に対する「矯正」もブリタニア流の支配態勢の延長線上に過ぎない程度の認識だったのかもしれない(「強大過ぎる武力を誇示し、敵対者に容赦のない弾圧を行うことで反抗心を削ぐ」という手法は、ブリタニアの苛烈なナンバーズ統治政策もフレイヤも同じである)。
:また同じ小説版ではこの後の場面でシュナイゼルは「'''コーネリアは存外に覚悟が足りない'''」と評している。ある種の平等主義者であるシュナイゼルからしてみれば、「ブリタニアが行う圧政は良くて、ブリタニアに押し付けられる圧政は間違っている」と我儘を言っている様にしか思えなかったのかもしれない。
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:ある種の平等主義者であるシュナイゼルからしてみれば、「ブリタニアが行う圧政はかまわないが、ブリタニアに押し付けられる圧政は間違っている」と我儘を言っている様にしか思えなかったのかもしれない。
:ブリタニア皇族として、軍人として、国益の為に侵略・圧政・虐殺を行ってきたコーネリアが'''「己自身がナンバーズ対して行ってきた苛烈な統治もまた、シュナイゼルと同様の恐怖政治に過ぎない」'''という理解が根本的に乏しかったのかもしれない。
   
;「結局、兄上は私を殺さなかった…。兄上には執着すべき欲が無い。世が世なら、卓越する王であったものを…。そこを読み切れなかった私は、愚かなのだろうな」
 
;「結局、兄上は私を殺さなかった…。兄上には執着すべき欲が無い。世が世なら、卓越する王であったものを…。そこを読み切れなかった私は、愚かなのだろうな」
 
:第24話より。結局シュナイゼルはコーネリアを殺さなかった。そして、コーネリアはシュナイゼルが空虚な人物である事に気付かなかった自分を悔やんだ。
 
:第24話より。結局シュナイゼルはコーネリアを殺さなかった。そして、コーネリアはシュナイゼルが空虚な人物である事に気付かなかった自分を悔やんだ。
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