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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| タイトル = ヨハン・イブラヒム・レビル
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::REVIL]]<ref>[http://www.gundam.jp/tv/world/character/ef01.html CHARACTER]、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月5日閲覧。</ref>
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム}}
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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| タイトル = プロフィール
 
| タイトル = プロフィール
| 種族 = 地球人
+
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+
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| 所属 = {{所属 (人物)|地球連邦軍}}
 
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| 階級 = [[階級::大将]]
 
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}}
 
}}
'''レビル将軍'''は『[[機動戦士ガンダム]]』の登場人物。
+
'''レビル'''は『[[機動戦士ガンダム]]』の登場人物。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦軍]]の大将<ref>劇中では宇宙艦隊の指揮を執っていても、「提督」ではなく「将軍」と呼ばれ続けていた事から、「レビルは地球連邦宇宙軍成立以前は陸軍か空軍の指揮を執っていたのではないか」と思われる。</ref>。
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[[地球連邦軍]]の大将<ref>劇中では宇宙艦隊の指揮を執っていても、「提督」ではなく「将軍」と呼ばれ続けていた事から、レビルは地球連邦宇宙軍成立以前は陸軍か空軍の指揮を執っていたのではないかと思われる。</ref>。
   −
フルネームは安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』において設定されたもので、一般的には「'''レビル将軍'''」と呼ばれる<ref>ついでに、『SDガンダム G GENERATION』シリーズおよび『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズにおけるレビル将軍のフルネームは「'''ヨハン・エイブラハム・レビル'''」と設定されている。</ref>。
+
安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではフルネームが「'''ヨハン・イブラヒム・レビル'''」となっている。なお、『SDガンダム G GENERATION』シリーズや『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズにおいては「'''ヨハン・エイブラハム・レビル'''」と設定されている。
    
=== 経歴 ===
 
=== 経歴 ===
富野由悠季監督による[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』では、レビル将軍は「士官学校の初等科を首席卒業したエリート」という設定になっており、連邦・ジオン共に名の知れた名将でもあった。
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富野由悠季監督による[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』では、レビル将軍は士官学校の初等科を首席卒業したエリートという設定になっており、連邦・ジオン共に名の知れた名将でもあった。
    
[[ジオン公国軍]]の[[コロニー落とし]]によって[[地球]]等が未曽有の大被害を被った一週間戦争の後、レビル将軍は親連邦派の[[スペースコロニー|各サイド]]の生き残りと[[ルナツー]]の戦力を取り纏め、第一連合艦隊を編成。それを指揮しルウム戦役に臨むが、新兵器[[モビルスーツ]]の前に、圧倒的な戦力差を誇りながらジオン軍に惨敗。レビル自身も乗艦「アナンケ」を破壊させられ捕虜になるが、[[南極条約]]調印直前に脱走に成功する。
 
[[ジオン公国軍]]の[[コロニー落とし]]によって[[地球]]等が未曽有の大被害を被った一週間戦争の後、レビル将軍は親連邦派の[[スペースコロニー|各サイド]]の生き残りと[[ルナツー]]の戦力を取り纏め、第一連合艦隊を編成。それを指揮しルウム戦役に臨むが、新兵器[[モビルスーツ]]の前に、圧倒的な戦力差を誇りながらジオン軍に惨敗。レビル自身も乗艦「アナンケ」を破壊させられ捕虜になるが、[[南極条約]]調印直前に脱走に成功する。
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そして、「ジオンに兵なし」演説において捕虜として垣間見たジオン公国軍の実情を暴露し徹底抗戦を主張する。おかげで事実上の講和条約だった南極条約は、休戦条約から「[[核ミサイル|核兵器]]や[[コロニー落とし]]など大量破壊兵器の使用禁止、捕虜交換等の交戦規定」を定めた戦時条約に留まったが、同時に'''[[スペースノイド]]の中でも間違いなく反[[アースノイド]]の過激派に当たるジオン公国によって地球が完全に支配されてしまうはずだった未来を大きく塗り替える重要人物となった'''のも確かである。
 
そして、「ジオンに兵なし」演説において捕虜として垣間見たジオン公国軍の実情を暴露し徹底抗戦を主張する。おかげで事実上の講和条約だった南極条約は、休戦条約から「[[核ミサイル|核兵器]]や[[コロニー落とし]]など大量破壊兵器の使用禁止、捕虜交換等の交戦規定」を定めた戦時条約に留まったが、同時に'''[[スペースノイド]]の中でも間違いなく反[[アースノイド]]の過激派に当たるジオン公国によって地球が完全に支配されてしまうはずだった未来を大きく塗り替える重要人物となった'''のも確かである。
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その後、[[戦意高揚]]の為に英雄を求めた連邦議会により、[[陸]]・[[海]]・[[空]]・[[宇宙|宇]]の全連邦軍の指揮権を持つ最高司令官として抜擢され、レビル将軍は一時的にとはいえ、地球連邦軍の実質上のトップとなる。彼の指揮の元、地球連邦軍は大反攻作戦である「オデッサ作戦」においてジオン公国軍に勝利を収め、再び宇宙に進出してジオン公国軍の宇宙要塞「[[ソロモン]]」の攻略に成功する等、大勢を有利にしていく。
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その後、[[戦意高揚]]の為に英雄を求めた連邦議会により、[[陸]]・[[海]]・[[空]]・[[宇宙|宇]]の全連邦軍の指揮権を持つ最高司令官として抜擢され、レビル将軍は一時的にとはいえ、地球連邦軍の実質上のトップとなる。彼の指揮の下、地球連邦軍は大反攻作戦である「オデッサ作戦」においてジオン公国軍に勝利を収め、再び宇宙に進出してジオン公国軍の宇宙要塞「[[ソロモン]]」の攻略に成功する等、大勢を有利にしていく。
    
しかし、大勢が地球連邦軍にほぼ決したソロモン攻略後、レビル将軍は[[ジオン公国]]公王[[デギン・ソド・ザビ]]との休戦条約締結時に、[[ギレン・ザビ]]が仕組んだ[[ソーラ・レイ]]発射によって乗艦「フェーベ」と共に宇宙の塵となった。
 
しかし、大勢が地球連邦軍にほぼ決したソロモン攻略後、レビル将軍は[[ジオン公国]]公王[[デギン・ソド・ザビ]]との休戦条約締結時に、[[ギレン・ザビ]]が仕組んだ[[ソーラ・レイ]]発射によって乗艦「フェーベ」と共に宇宙の塵となった。
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付与された多大な権限を背景に、自身がモビルスーツの脅威を一番身近で感じた為か、地球連邦軍のMS開発計画である「[[V作戦]]」を主導。また、連邦とジオンの地球上におけるパワーバランスを変える事になった「オデッサ作戦」では直接の指揮を取る等、[[一年戦争]]を連邦の勝利に導く為には無くてはならない存在であった。
 
付与された多大な権限を背景に、自身がモビルスーツの脅威を一番身近で感じた為か、地球連邦軍のMS開発計画である「[[V作戦]]」を主導。また、連邦とジオンの地球上におけるパワーバランスを変える事になった「オデッサ作戦」では直接の指揮を取る等、[[一年戦争]]を連邦の勝利に導く為には無くてはならない存在であった。
   −
また、政治力にも優れており、「保守派や日和見主義の多い参謀本部からの突き上げを巧く回避し、台所事情の苦しい連邦軍を巧く纏め上げて戦闘態勢を維持し続けた」事は評価に値する。しかし、その文武に優れ先見性もある恵まれた能力故に、地球連邦軍の主流派に入ることはできなかったようで、'''「あくまでも戦時の英雄に過ぎない」'''という意見もある。
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また政治力にも優れており、保守派や日和見主義の多い参謀本部からの突き上げを巧く回避し、台所事情の苦しい連邦軍を巧く纏め上げて戦闘態勢を維持し続けた事は評価に値する。しかし、その文武に優れ先見性もある恵まれた能力故に、地球連邦軍の主流派に入ることはできなかったようで、'''「あくまでも戦時の英雄に過ぎない」'''という意見もある。
    
一個人としては温厚な性格でジオンとの徹底抗戦を主張してはいるが、あくまでも地球及び人類にとっての脅威であるジオンの軍事力と[[ザビ家]]の独裁を排除する事が目的であり、そのためジオンの徹底的な殲滅を唱える[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]やコリニーらを代表とする連邦内の強硬タカ派勢力とは完全に主義及び派閥が異なる。また、連邦軍では珍しくスペースノイドに対して理解のある人物で、彼の派閥である改革派もスぺースノイドの弾圧を目論む保守派を抑制していた<ref>ただし、レビル個人の思想はあくまでも「中立」であり、'''「[[アースノイド]]と[[スペースノイド]]双方の歩み寄りが重要」という観点に立っている'''。</ref>。
 
一個人としては温厚な性格でジオンとの徹底抗戦を主張してはいるが、あくまでも地球及び人類にとっての脅威であるジオンの軍事力と[[ザビ家]]の独裁を排除する事が目的であり、そのためジオンの徹底的な殲滅を唱える[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]やコリニーらを代表とする連邦内の強硬タカ派勢力とは完全に主義及び派閥が異なる。また、連邦軍では珍しくスペースノイドに対して理解のある人物で、彼の派閥である改革派もスぺースノイドの弾圧を目論む保守派を抑制していた<ref>ただし、レビル個人の思想はあくまでも「中立」であり、'''「[[アースノイド]]と[[スペースノイド]]双方の歩み寄りが重要」という観点に立っている'''。</ref>。
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しかし、レビルの死で連邦は大きな内輪揉めが発生し、その結果星の屑作戦の成就やティターンズ結成に繋がってしまったため、'''連邦と普通に暮らしているスペースノイドにとって、戦後のレビルの死の影響は凄まじい。'''少なくともレビルが生きていれば星の屑やティターンズ結成が阻止できていた(同時に『[[機動戦士Ζガンダム]]』に繋がらない)可能性が高い<ref>ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』では連邦軍完全勝利エンドを達成すると政治家として権力を握ったレビルは地球連邦政府の腐敗を是正し、アースノイドとスペースノイドの和解、ニュータイプの存在を世界に受け入れさせる事に成功。地球連邦政府の宇宙移転も達成し、以降は戦乱も発生せずに連邦の穏当な宇宙統治と平和の永続という本編では叶わなかった改革に成功し、地球連邦の中興の祖となるエンディングが存在する。</ref>。
    
また、レビルは[[ニュータイプ]]にも理解があり、[[ホワイトベース隊]]を個人的に支援した他、「[[ソロモンの亡霊]]」による奇襲時にはニュータイプ同士の共鳴の為か頭痛を訴える等、彼自身もニュータイプか、もしくはその素養があった事が分かる<ref>この設定を受けてか、[[コンピュータゲーム|戦略SLG]]『ギレンの野望』シリーズでは'''レビル将軍が[[ニュータイプ]]に[[覚醒]]する事がある'''。ただし最大まで[[レベル]]を上げて、やっと最低ランクのNT能力が目覚める程度ではあるが、元々のスペックが高い事も相まって最強クラスのパイロットとして使用が可能である。また、『G GENERATION』シリーズにおいても最低レベルと申し訳程度ながら、ニュータイプとなっている。なお、SRWにおいてはレビルがプレイアブルキャラクターになった事は無いため、NT能力の有無は不明。</ref>。
 
また、レビルは[[ニュータイプ]]にも理解があり、[[ホワイトベース隊]]を個人的に支援した他、「[[ソロモンの亡霊]]」による奇襲時にはニュータイプ同士の共鳴の為か頭痛を訴える等、彼自身もニュータイプか、もしくはその素養があった事が分かる<ref>この設定を受けてか、[[コンピュータゲーム|戦略SLG]]『ギレンの野望』シリーズでは'''レビル将軍が[[ニュータイプ]]に[[覚醒]]する事がある'''。ただし最大まで[[レベル]]を上げて、やっと最低ランクのNT能力が目覚める程度ではあるが、元々のスペックが高い事も相まって最強クラスのパイロットとして使用が可能である。また、『G GENERATION』シリーズにおいても最低レベルと申し訳程度ながら、ニュータイプとなっている。なお、SRWにおいてはレビルがプレイアブルキャラクターになった事は無いため、NT能力の有無は不明。</ref>。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 +
一年戦争が基本過去の出来事である事に加え、レビルが生きていると一年戦争後の作品の設定に狂いが生じかねないため、『OE』を除いて名前が出ていなくても故人という扱いになっている。
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
+
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦}}
:[[ジャブロー]]基地が[[インスペクター]]に襲われた際の通信でのみ登場。それきり登場しないが、安否は不明。
+
:初登場作品。[[ジャブロー]]基地が[[インスペクター]]に襲われた際の通信でのみ登場。それきり登場しないが、安否は不明。
;[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
 
:ボイスが収録されている。
 
:ボイスが収録されている。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦GC]][[スーパーロボット大戦XO|XO]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦GC}}{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦XO|XO}}
:[[マチルダ・アジャン|マチルダ]]の補給部隊に[[陸戦型ガンダム]](と[[74式ホバートラック|ホバー・トラック]])を届けさせたり、[[ジャブロー]]防衛後は[[ジム・スナイパー]]を搬入させるなど、原作より手厚い補給をしてくれる。最終的には原作同様、[[ソロモン]]で[[ソーラ・レイ]]に焼かれて死亡した。
+
:[[マチルダ・アジャン|マチルダ]]の補給部隊に[[陸戦型ガンダム]](と[[74式ホバートラック|ホバー・トラック]])を届けさせたり、[[ジャブロー]]防衛後は[[ジム・スナイパー]]を搬入させたりと、原作より手厚い補給をしてくれる。最終的には原作同様、[[ソロモン]]で[[ソーラ・レイ]]に焼かれて死亡した。
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
+
:彼の死が契機となり、その後の地球圏はタカ派の軍閥である[[ティターンズ]]が発言力を増していったが、[[ロス・イゴール]]らレビル寄りだった勢力によって鎮圧された。
:[[ホワイトベース隊]]を支え、[[コネクト・フォース]]へ派遣する。本作では'''[[ソーラ・レイ]]発射が阻止されたため、[[デギン・ソド・ザビ|デギン]]共々生き延び'''ており、連邦とジオンの一時停戦が成立している。
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
 +
:[[ホワイトベース隊]]を支え、[[コネクト・フォース]]へ派遣する。本作では[[ソーラ・レイ]]発射が阻止されたため、[[デギン・ソド・ザビ|デギン]]共々生き延びており、連邦とジオンの一時停戦が成立している。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 +
=== [[地球連邦軍]] ===
 +
;[[ブライト・ノア]]
 +
:彼が率いる[[ホワイトベース隊]]に便宜を図った。
 +
;[[アムロ・レイ]]、[[フラウ・ボゥ]]
 +
:[[ベルファスト]]で会った際、彼らに対して期待しつつも「軍を抜けたいならば、一年は刑務所に入らなければならない」との厳しい現実を突きつけた。
 +
;[[ティアンム提督]]
 +
:連邦軍中将。宇宙軍における事実上の最高責任者。ルウム戦役後に失った艦船再建計画「ビンソン計画」を立案。戦略SLG『ギレンの野望』シリーズではレビルと共に歩調を合わせることが多い。
 +
;[[GUNDAM:エルラン|エルラン]](SRW未登場)
 +
:連邦軍中将。オデッサ作戦時の参謀だが、彼の[[スパイ]]行為で作戦が破綻しかけた。レビルのワンマンプレーな指揮手法を快く思っていなかった。
 +
;[[GUNDAM:ゴップ|ゴップ]](SRW未登場)
 +
:連邦軍大将。本編では特に絡みは無かったが、『ギレンの野望』シリーズでは対立関係にあったようだ。漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では対立的な関係はなく、ゴップは連邦制服組のトップとして明確にレビルより上位軍人として描写される。
 +
;[[ワッケイン]]
 +
:連邦軍少佐。本編では特に絡みは無かったが、漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では明確にレビル配下の宇宙軍少将として登場し、彼の下で艦隊司令官としてジオン反抗作戦の一翼を担う。レビル戦死後の[[ア・バオア・クー]]での戦闘は司令官代理として彼が連邦軍の指揮を執った。
 +
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=== [[ジオン公国]] ===
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
 
;[[デギン・ソド・ザビ]]
 
:彼による休戦協定の申し出に応じた。
 
:彼による休戦協定の申し出に応じた。
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;[[黒い三連星]]
 
;[[黒い三連星]]
 
:ルウム戦役では彼らの攻撃によって旗艦が撃沈され、捕虜となっている。
 
:ルウム戦役では彼らの攻撃によって旗艦が撃沈され、捕虜となっている。
;[[ブライト・ノア]]
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:彼が率いる[[ホワイトベース隊]]に便宜を図った。
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;[[アムロ・レイ]]、[[フラウ・ボゥ]]
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:[[ベルファスト]]で会った際、彼らに対して期待しつつも「軍を抜けたいならば、一年は刑務所に入らなければならない」との厳しい現実を突きつけた。
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;[[GUNDAM:エルラン|エルラン]](SRW未登場)
  −
:オデッサ作戦時の参謀だが、彼の[[スパイ]]行為で作戦が破綻しかけた。レビルのワンマンプレーな指揮手法を快く思っていなかった。
   
;[[マ・クベ]]
 
;[[マ・クベ]]
 
:オデッサ作戦で彼の[[核ミサイル|水爆]]を用いた恫喝を何ら臆する事無くはねのける。
 
:オデッサ作戦で彼の[[核ミサイル|水爆]]を用いた恫喝を何ら臆する事無くはねのける。
;[[GUNDAM:ゴップ|ゴップ]](SRW未登場)
  −
:本編では特に絡みは無かったが、戦略SLG『ギレンの野望』シリーズでは対立関係にあったようだ。
      
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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;「ジオンに兵なし! 我々は必ず勝利する!!」
 
;「ジオンに兵なし! 我々は必ず勝利する!!」
 
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』における「ジオンに兵なし」演説の全文。事実上レビルに終戦を託したデギン([[OVA]]版では[[キシリア・ザビ|キシリア]]も明確に関与、ただし彼女は戦争継続を目論んで助力した)の助力で連邦に生還したのだが、その口から語られたのはデギンが望んだ終戦ではなく、ジオンとの徹底抗戦を主張だった。この演説で連邦政府は態度を硬化させ、そのまま[[一年戦争|戦争継続]]に進んでいった。
 
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』における「ジオンに兵なし」演説の全文。事実上レビルに終戦を託したデギン([[OVA]]版では[[キシリア・ザビ|キシリア]]も明確に関与、ただし彼女は戦争継続を目論んで助力した)の助力で連邦に生還したのだが、その口から語られたのはデギンが望んだ終戦ではなく、ジオンとの徹底抗戦を主張だった。この演説で連邦政府は態度を硬化させ、そのまま[[一年戦争|戦争継続]]に進んでいった。
:なお、「何故レビルがデギンを裏切り戦争継続を唱えたのか」については、作中では明確には語られなかった<ref>ただし、国家元首が敵国の将軍に助力を請う事自体がデギンの政治権力が失われている事を物語っており、また連邦とジオンの上層部は戦争継続の動きを既に見せていたため、「戦争を収める事は出来ない」と判断していたのかも知れない。</ref>。
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:なお、「何故レビルがデギンを裏切り戦争継続を唱えたのか」については、作中では明確には語られなかった<ref>ただし、国家元首が敵国の将軍に助力を請う事自体がデギンの政治権力が失われている事を物語っており、また連邦とジオンの上層部は戦争継続の動きを既に見せていたため、「戦争を収める事は出来ない」と判断していたのかも知れない。もし、停戦が望めない状況でレビルが和平と降伏を訴えれば、連邦政府及び軍上層部の意志統一に関する混乱や政争、現場将兵の士気低下は必須であるため、地球連邦側は非常に苦しい状況に追いやられる可能性が高い</ref>。
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:OVA版では一部演説の内容が変更されており、その中で「'''ギレンを信じてはならない!'''」と地球市民へ呼びかけている。本編・OVAの演説の中でギレンを批判しても、デギンに対する批判は何も語ってはいない。この事からデギンとの会談でデギン本人の戦意の薄さと戦争に対する本心からの危惧を目の当たりにしたためか、戦争を引き起こした元凶をギレンだと確信し、徹底的に危険視している事が窺える。
 
;「どうしたのかねエルラン君。私はずいぶん前からキミを知っているが、初めてだ……。キミがそんなに前線に出たがるのを見るのは!」
 
;「どうしたのかねエルラン君。私はずいぶん前からキミを知っているが、初めてだ……。キミがそんなに前線に出たがるのを見るのは!」
 
;「おかしいじゃないか、何をそんなに急いでいるんだ? なにか? 少しでも早くこの艦を離れたい理由でもあるのかね?」
 
;「おかしいじゃないか、何をそんなに急いでいるんだ? なにか? 少しでも早くこの艦を離れたい理由でもあるのかね?」
 
;「ジャブロー戦の頃からおかしいとは思っていた。機密の漏洩がはなはだしい。一応疑ってはみていた。軍の高官が敵と内通していないか、と」
 
;「ジャブロー戦の頃からおかしいとは思っていた。機密の漏洩がはなはだしい。一応疑ってはみていた。軍の高官が敵と内通していないか、と」
 
;「まさか、な。キミだったとはエルラン君」
 
;「まさか、な。キミだったとはエルラン君」
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より。「オデッサ作戦」が佳境に入り、連邦軍有利に推移した。エルランから偽装本体旗艦のビッグトレー型地上戦艦「モルトケ」で挟撃を指揮を取るとの申し出を、「司令部を割るのはまだ早い」と却下した。
+
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より。「オデッサ作戦」が佳境に入り、戦局は連邦軍が明確な優勢を確保した。エルランから偽装本体旗艦のビッグトレー型地上戦艦「モルトケ」で挟撃を指揮を取るとの申し出たが、それを「司令部を割るのはまだ早い」と却下する。
:しかし、エルランはその後も「執拗に旗艦のビック・トレーから離れて前線で指揮を取る事を要求する」という、その不自然さと機密に接する事が出来た軍部高官だったため、彼がジオンと[[スパイ|内通]]している事を見破った。<ref>ちなみにレビル将軍が「ジャブロー戦の頃から~」と言っている点が不自然に見えるかもしれないが、これは『THE ORIGIN』においてはホワイトベースのジャブロー到着がオデッサ作戦より先に発生しており、『1st』とは逆の順序になっているため。</ref><ref>ただし、エルランがジオンに情報を漏洩していたのは確かであるが、一方でエルラン配下の特殊部隊がジオンの捕虜となっていたレビルの救出をいち早く行うなどエルランの内通により連邦側が功を奏した面もあった。</ref>
+
:しかし、エルランはその後も個室から作戦室へ移動するレビルを追いかけて、「執拗に旗艦のビック・トレーから離れて前線で指揮を取る事を要求する」という不自然な行動を取る。更に機密に接する事が出来た軍高官だったため、彼がジオンと[[スパイ|内通]]している事を見破った。<ref>ちなみにレビル将軍が「ジャブロー戦の頃から~」と言っている点が不自然に見えるかもしれないが、これは『THE ORIGIN』においてはホワイトベースのジャブロー到着がオデッサ作戦より先に発生しており、『1st』とは逆の順序になっているため。</ref><ref>ただし、エルランがジオンに情報を漏洩していたのは確かであるが、一方でエルラン配下の特殊部隊がジオンの捕虜となっていたレビルの救出をいち早く行うなどエルランの内通により連邦側が功を奏した面もあった。</ref>
:なお、エルランがレビルから離れたかったのは、内通によりもうすぐ連邦軍本隊に[[核ミサイル|核攻撃]]が行われる事を知っていたからであり、レビルから逃れられない事を悟ると大泣きする、という醜態を示してしまった。
+
:なお、エルランがレビルから離れたかったのは、内通によりもうすぐ連邦軍本隊に[[核ミサイル|核攻撃]]が行われる事を知っていたからであり、レビルから逃れられない事を悟ると大泣きする、という醜態を示してしまう。
 
;「誤解しないで頂きたい。私はニュータイプを、新しい兵器として利用しようとは考えていない。むしろ…」
 
;「誤解しないで頂きたい。私はニュータイプを、新しい兵器として利用しようとは考えていない。むしろ…」
 
;「『ニュータイプの時代』が現実に訪れるならそれは、戦争なぞしないで済む時代だと、私は思いたい」
 
;「『ニュータイプの時代』が現実に訪れるならそれは、戦争なぞしないで済む時代だと、私は思いたい」
 
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』において、占領したソロモン要塞司令部でブライトや他の幕僚達に語ったレビルのニュータイプ論。
 
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』において、占領したソロモン要塞司令部でブライトや他の幕僚達に語ったレビルのニュータイプ論。
 
:ホワイトベース隊の著しい戦果を称え、ニュータイプにより戦争の姿が変わりつつあることも認めつつも、あくまでニュータイプの行き着く先は理想的な姿であってほしいというレビルの価値観が見て取れる。
 
:ホワイトベース隊の著しい戦果を称え、ニュータイプにより戦争の姿が変わりつつあることも認めつつも、あくまでニュータイプの行き着く先は理想的な姿であってほしいというレビルの価値観が見て取れる。
:反面ニュータイプを戦争の道具として重宝すキシリアや、ニュータイプ論を自己の世界支配に関する都合の良い動機付けに利用するギレンと比べても漠然としながらもニュータイプの在り方に理解を示している事は、一種の皮肉ともいえる。
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:反面ニュータイプを戦争の道具として重宝するキシリアや、ニュータイプ論を自己の世界支配に関する都合の良い動機付けに利用するギレンと比べても漠然としながらもニュータイプの在り方に理解を示している事は、一種の皮肉ともいえる。
 
;「それは言うな。公王は名誉を重んじる人だ」
 
;「それは言うな。公王は名誉を重んじる人だ」
 
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』における事実上の最期の言葉。単身で和平交渉のためにレビルへ接触してきたデギンを、連邦軍の将校が「事実上の降伏ですかな?」という発言を諌めて。
 
:漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』における事実上の最期の言葉。単身で和平交渉のためにレビルへ接触してきたデギンを、連邦軍の将校が「事実上の降伏ですかな?」という発言を諌めて。
 
:少なくともレビルはデギンに借りがあったのは事実であるため、デギンを「あくまでも対等な立場である」という事を認めて交渉を行うつもりだったようだ。
 
:少なくともレビルはデギンに借りがあったのは事実であるため、デギンを「あくまでも対等な立場である」という事を認めて交渉を行うつもりだったようだ。
 
:ただし、直後の[[ソーラ・レイ]]で二人とも宇宙へ消えてしまった。
 
:ただし、直後の[[ソーラ・レイ]]で二人とも宇宙へ消えてしまった。
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;「いや、ワッケイン君」
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;「よく生きていてくれた……。ルウムでは済まなかった」
 +
:OVA「機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星」より。
 +
:ルウムで敗れてジオンの捕虜になった後、連邦軍中将エルランと、ジオンのデギンやキシリアの手引きにより連邦軍特殊部隊に救助されてルナツーにたどり着いた際の台詞。
 +
:出迎えの将校たちの正面にはルウム戦役に参加していたワッケイン少将がおり、共に生き残った彼らは握手を交わした。
 +
:ちなみにOVAではサイド5ルウムの港が攻撃された際にワッケインとカニンガムの艦隊は市民救援に派遣されたため、ワッケインの戦闘は掛かれていないが、漫画版ではレビル本隊があっさりと壊滅してしまったため、ワッケインとカニンガムの艦隊はルウム正面で孤立してしまい、各個撃破されてしまった。レビルは指揮官としての判断ミスを詫びている場面である。
    
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
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:マゼラン級戦艦。ルウム戦役時に搭乗していた[[地球連邦軍]]の旗艦で、[[黒い三連星]]によって撃沈され、彼等の手によって捕虜となった。SRW未登場。
 
:マゼラン級戦艦。ルウム戦役時に搭乗していた[[地球連邦軍]]の旗艦で、[[黒い三連星]]によって撃沈され、彼等の手によって捕虜となった。SRW未登場。
 
;バターン
 
;バターン
:オデッサ作戦時に使用したビッグ・トレー級陸上戦艦。SRW未登場。
+
:オデッサ作戦時に使用したビッグ・トレー級陸上戦艦。
 +
:SRW未登場だが『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』ではビッグ・トレー級内部での会話シーンがある。
 
;フェーベ
 
;フェーベ
 
:マゼラン級戦艦。ソロモン戦以降にレビルが搭乗していた戦艦。[[ソーラ・レイ]]の直撃で撃沈された。SRW未登場。
 
:マゼラン級戦艦。ソロモン戦以降にレビルが搭乗していた戦艦。[[ソーラ・レイ]]の直撃で撃沈された。SRW未登場。
 
;[[GUNDAM:ゼネラル・レビル|ゼネラル・レビル]](SRW未登場)
 
;[[GUNDAM:ゼネラル・レビル|ゼネラル・レビル]](SRW未登場)
:『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場。[[一年戦争]]の英雄であるレビル将軍の名を冠したドゴス・ギア級の2番艦。
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:『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場。[[一年戦争]]の英雄であるレビル将軍の名を冠した[[ドゴス・ギア]]級の2番艦。
:SRW未登場だが、『[[スーパーロボット大戦V|V]]』[[ダウンロードコンテンツ|DLC]]「結成、特別編成チーム」で名前のみが登場している。
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:SRW未登場だが、『[[スーパーロボット大戦V|V]]』[[ダウンロードコンテンツ|DLC]]「結成、特別編成チーム」、『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で名前のみが登場している。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*『[[機動戦士Vガンダム]]』の終盤に登場する[[地球連邦軍]]の高級軍人ムバラク・スターン(SRW未登場)は、容姿・[[性格]]・[[軍階級|階級]]がレビル将軍(ヨハン・イブラヒム・レビル)とそっくりである他、名前がアラブ系である点も共通している。
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*『[[機動戦士Vガンダム]]』の終盤に登場する[[地球連邦軍]]の高級軍人の[[ムバラク・スターン]]は、容姿・[[性格]]・[[軍階級|階級]]がレビルとそっくりである他、名前がアラブ系である点も共通している。
 
*此路あゆみ氏によるガンダムシリーズの[[外伝]][[漫画]]作品『NIGHT=HAWKS!』の[[主人公]]チャアミン・ブラウンは、作中において'''「レビル将軍の孫」'''という出自が明かされている。
 
*此路あゆみ氏によるガンダムシリーズの[[外伝]][[漫画]]作品『NIGHT=HAWKS!』の[[主人公]]チャアミン・ブラウンは、作中において'''「レビル将軍の孫」'''という出自が明かされている。
 
**ただし、同作は単行本化されず著者により同人媒体で出版されたのみで、シリーズの外伝作品の中でも読む事は非常に困難である。
 
**ただし、同作は単行本化されず著者により同人媒体で出版されたのみで、シリーズの外伝作品の中でも読む事は非常に困難である。
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