差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
1行目:
1行目:
− +
26行目:
26行目:
− +
33行目:
33行目:
− +
− この結果、物語が進むにつれて徐々に輝との間に擦れ違いが生じていく事になり、彼は上官となる[[早瀬未沙]]の方へと心変わりしてしまう起因となっており、遅すぎる形で輝への好意を自覚したミンメイの方は、身を引く結末となっている。+
− +
− 「[[超時空要塞マクロス]]」のストーリーが終わった後も、一時的に低迷となりながらもリン・ミンメイはアイドル界の大きなカリスマとなり、やがて「伝説のアイドル」として人々の心に残った。『[[マクロス7]]』以降の時代には『[[リン・ミンメイ物語]]』という彼女の半生を描いたとされる[[劇中劇|伝記ドラマ]]を始め、も何本も制作されている(やや、美化されている部分も目立つが…)。また、後の歴史でも、[[熱気バサラ|ミンメイと同様に]][[ミレーヌ・フレア・ジーナス|戦争の終結に]][[シェリル・ノーム|大きく関わった]][[ランカ・リー|歌手や]][[ワルキューレ (マクロスΔ)|アイドル達]]が、度々出現している。+
53行目:
53行目:
− しかし、それから2年後となる戦後、地球各地を回りコンサート活動に尽力していたのだが、地球が壊滅的被害を受け誰もが復興に力を注がねばならなかった状況もあってか、以前程の熱狂的な支持は得られなくなり、次第に人気は凋落の一途を辿り始める。更にその影響で反戦主義から統合軍全体への差別意識を肥大化させてしまったカイフンの強引で無思慮な振る舞い等によるストレスも重なった結果、かつて告白を受けた輝の元へ逃避する行動を取るようになり、それもうまくいかずに終わると遂に歌う事自体に意味が見いだせなくなってしまい、カイフンも自分を置いて旅に出てしまう。+
− +
− 全てが終わった後、迷いを吹っ切ったミンメイは、もう一度歌手として一からやり直す事を決意。輝と未沙の二人に別れを告げ、旅立って行った。+
71行目:
71行目:
− 戦後の西暦2012年9月、早瀬未沙が艦長を務める宇宙移民船[[メガロード|メガロード-01]]に乗り込み[[宇宙]]へと旅立つが、西暦2016年7月に「[[ブラックホール]]から流れる歌を追って新しい宇宙に旅に出る」というメッセージを残して船団ごと'''行方不明'''になった。ただし、その事実は新統合政府によって隠蔽されている為、公式記録上では「現在もメガロード-01と共に銀河を航行中」となっている。+
121行目:
121行目:
+
− +
編集の要約なし
{{登場人物概要
{{登場人物概要
| 漢字表記 = [[漢字表記::鈴 明美]]
| 漢字表記 = [[漢字表記::鈴 明美]]
| 外国語表記 = [[外国語表記::Lynn Minmay]]
| 外国語表記 = [[外国語表記::Lynn Minmay]]<ref>「'''Linn Minmei'''」表記の事も。</ref>
| 登場作品 = [[マクロスシリーズ]]
| 登場作品 = [[マクロスシリーズ]]
*{{登場作品 (人物)|超時空要塞マクロス}}
*{{登場作品 (人物)|超時空要塞マクロス}}
== 概要 ==
== 概要 ==
[[神奈川県]][[横浜|横浜中華街]]の料理店「明謝楼(ミンシャロウ)」を経営する夫妻の一人娘。「'''Linn Minmei'''」表記の事も。
[[神奈川県]][[横浜|横浜中華街]]の料理店「明謝楼(ミンシャロウ)」を経営する夫妻の一人娘。
ミス・マクロスコンテストでの優勝後、芸能界入りして人気アイドルとなり、それを機に第一次星間大戦を通じて「'''超時空アイドル'''」として[[マクロスシリーズ]]の歴史に大きく残る程の存在となっていく。
ミス・マクロスコンテストでの優勝後、芸能界入りして人気アイドルとなり、それを機に第一次星間大戦を通じて「'''超時空アイドル'''」として[[マクロスシリーズ]]の歴史に大きく残る程の存在となっていく。
父が中国人、母が日本人の日中系のハーフ。
父が中国人、母が日本人の日中系のハーフ。
明朗快活な性格で、先の見えない様な環境でも順応しようとする積極性の持ち主。一方、我侭で八方美人な面も持ち合わせており、配慮の足りない発言や自己中心的な行動をとってしまう事も少なくなく、両親の心配から芸能界に入る事を反対された際に家出同然で出てしまった点からも、それが当てはまっている。その為、[[地球]]人類の存亡を懸けた[[ゼントラーディ]]との戦いの最中においても、戦争について何処か他人事の様に考えている部分があり、物語の中で出会った[[主人公]]・[[一条輝]]の自身に対する好意についても、無自覚どころかミンメイの感情は「お友達」程度までに止まっており、TVアニメ版では27話のゼントラーディとの決戦に輝本人から告白されるまで気付かなかった(結果的に輝の想いを無下にしていた事については、輝から直接告白を受けた後にて謝っている)。
明朗快活な性格で、先の見えない様な環境でも順応しようとする積極性の持ち主。一方、我侭で八方美人な面も持ち合わせており、配慮の足りない発言や自己中心的な行動をとってしまう事も少なくなく、両親の心配から芸能界に入る事を反対された際に家出同然で出てしまった点からも、それが当てはまっている。その為、[[地球]]人類の存亡を懸けた[[ゼントラーディ]]との戦いの最中においても、戦争について何処か他人事の様に考えている部分があった。
物語の中で出会った[[主人公]]・[[一条輝]]の自身に対する好意についても、無自覚どころかミンメイの感情は「お友達」程度までに止まっており、TVアニメ版では27話のゼントラーディとの決戦に輝本人から告白されるまで気付かなかった(結果的に輝の想いを無下にしていた事については、輝から直接告白を受けた後にて謝っている)。この結果、物語が進むにつれて徐々に輝との間に擦れ違いが生じていく事になり、彼は上官となる[[早瀬未沙]]の方へと心変わりしてしまう起因となっており、劇中において[[三角関係]]を演じながらも、遅過ぎる形で輝への好意を自覚したミンメイの方は最終的に身を引く結末となっている。
[[歌]]やアイドルとしての情熱は本物で、流浪の民も同然で宇宙を航行し続けた[[マクロス]]の人々にとってミンメイの歌は大きな心の支えとなり、やがては敵対勢力であるゼントラーディの兵士達の中にも、ミンメイの歌に魅了(カルチャーショック)された者が続出。最終的に一部のゼントラーディの勢力がマクロスと同盟を結んで第一次星間大戦の終結に大きく貢献している。
[[歌]]やアイドルとしての情熱に関しては本物で、流浪の民も同然で宇宙を航行し続けた[[マクロス]]の人々にとってミンメイの歌は大きな心の支えとなり、やがては敵対勢力であるゼントラーディの兵士達の中にも、ミンメイの歌に魅了(カルチャーショック)された者が続出。最終的に一部のゼントラーディの勢力がマクロスと同盟を結んで第一次星間大戦の終結に大きく貢献している。
大戦終結後は一時的に低迷となりつつも、リン・ミンメイはアイドル界の大きなカリスマとなっていき、「[[超時空要塞マクロス]]」のストーリーが終わった後も「伝説のアイドル」として人々の心に残り、『[[マクロス7]]』以降の時代には『[[リン・ミンメイ物語]]』という彼女の半生を描いたとされる[[劇中劇|伝記ドラマ]]を始めとするドラマや映画も何本か制作されている(伝記系にありがちな美化されている部分も目立つが…)。また、第一次星間大戦後のマクロスシリーズの歴史でも、[[熱気バサラ|ミンメイと同様に]][[ミレーヌ・フレア・ジーナス|大きな戦争の終結に]][[シェリル・ノーム|大きく関わった]][[ランカ・リー|歌手や]][[ワルキューレ (マクロスΔ)|アイドル達]]が、度々出現している。
=== 劇中の活躍 ===
=== 劇中の活躍 ===
一方、多忙な芸能活動によって、デビュー前までは親密に近い間柄であった輝との距離は離れていく一方となり、また日本の実家への一時帰省を機に、従兄(シャオチンとフェイチュンの息子)である[[リン・カイフン]]がマクロスに乗り込んでからは、幼少期より憧れていた彼からのアプローチを受けた事もあって、輝からの告白を断り、カイフンと婚約関係となる道を選ぶ。そして、[[ゴルグ・ボドルザー]]率いるゼントラーディとの最終決戦では、輝の提案したミンメイの歌を全面的に押し出す「リン・ミンメイ作戦」が採用され、マクロスと一部ゼントラーディの同盟軍勝利に大きく貢献した。
一方、多忙な芸能活動によって、デビュー前までは親密に近い間柄であった輝との距離は離れていく一方となり、また日本の実家への一時帰省を機に、従兄(シャオチンとフェイチュンの息子)である[[リン・カイフン]]がマクロスに乗り込んでからは、幼少期より憧れていた彼からのアプローチを受けた事もあって、輝からの告白を断り、カイフンと婚約関係となる道を選ぶ。そして、[[ゴルグ・ボドルザー]]率いるゼントラーディとの最終決戦では、輝の提案したミンメイの歌を全面的に押し出す「リン・ミンメイ作戦」が採用され、マクロスと一部ゼントラーディの同盟軍勝利に大きく貢献した。
しかし、それから2年後となる戦後、地球各地を回りコンサート活動に尽力していたのだが、地球が壊滅的被害を受け誰もが復興に力を注がねばならなかった状況もあってか、以前程の熱狂的な支持は得られなくなり、次第に人気は凋落の一途を辿り始める。更にその影響で反戦主義から統合軍全体への差別意識へと肥大化させてしまったカイフンの強引で無思慮な振る舞い等によるストレスも重なった結果、かつて告白を受けた輝の元へ逃避する行動を取るようになり、それもうまくいかずに終わると遂に歌う事自体に意味が見いだせなくなってしまい、カイフンも自分を置いて旅に出てしまう。
最終話「やさしさサヨナラ」では、自分にはもう輝しかいないと考え、戸惑う彼に縋り付こうとするも、既に輝の心もまた未沙の存在で占めていた為に、元の関係に戻る事は出来ずにいた。戦争を求める[[カムジン・クラヴシェラ]]一団の反乱による戦火の中、未沙と共に戦場へ向かおうとする輝を呼び止めようとするも、輝の軍人として戦う覚悟を覆す事は出来ず、また未沙からも自分が歌を歌うのは、「自分の歌を愛してくれる人達の為ではないか」と指摘され、ミンメイは再び起動して相打ちになりながらもカムジンの戦艦を破壊したマクロスの姿を市民達と共に見届けた。
最終話「やさしさサヨナラ」では、自分にはもう輝しかいないと考え、戸惑う彼に縋り付こうとするも、既に輝の心もまた未沙の存在で占めていた為に、元の関係に戻る事は出来ずにいた。戦争を求める[[カムジン・クラヴシェラ]]一団の反乱による戦火の中、未沙と共に戦場へ向かおうとする輝を呼び止めようとするも、輝の軍人として戦う覚悟を覆す事は出来ず、また未沙からも自分が歌を歌うのは、「自分の歌を愛してくれる人達の為ではないか」と指摘され、再び起動して相打ちになりながらもカムジンの戦艦を撃破したマクロスの姿を、ミンメイは応援する市民達と共に見届けた。
全てが終わった後、迷いを吹っ切ったミンメイは、もう一度歌手として一からやり直す事を決意。いつか未沙が艦長を務める船に乗せてもらう事を約束し、雪の降るマクロスシティから旅立って行った。
==== 劇場版『[[超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか]]』 ====
==== 劇場版『[[超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか]]』 ====
==== その後 ====
==== その後 ====
戦後の西暦2012年9月、約束を果たす形で早瀬未沙が艦長を務める宇宙移民船[[メガロード|メガロード-01]]に乗り込み、共に[[宇宙]]へと旅立つが、西暦2016年7月に「[[ブラックホール]]から流れる歌を追って新しい宇宙に旅に出る」というメッセージを残して船団ごと'''行方不明'''になった。ただし、その事実は新統合政府によって隠蔽されている為、公式記録上では「現在もメガロード-01と共に銀河を航行中」となっている。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
;[[リン・カイフン]]
;[[リン・カイフン]]
:ミンメイの肉親で彼女のマネージャー。TV版では従兄、劇場版では兄という設定。
:ミンメイの肉親で彼女のマネージャー。TV版では従兄、劇場版では兄という設定。
:TV版では婚約関係となりつつも最終的には破局。そのまま物別れとなり、また彼はミンメイと異なってメガロードに乗船する事は無かったとされている。
;[[一条輝]]
;[[一条輝]]
:[[マクロス]]所属の[[スカル小隊]]のパイロット。ミンメイにとっては「お友達」程度の認識だったのだが…。
:[[マクロス]]所属の[[スカル小隊]]のパイロット。ミンメイにとっては「お友達」程度の認識しかなく、彼の自身に対する好意は無自覚で、良くも悪くも振り回してしまうのだが…。
;[[早瀬未沙]]
;[[早瀬未沙]]
:マクロスのブリッジオペレーター。本作のもう一人の[[ヒロイン]]で、輝を巡って[[三角関係]]となる。劇場版では、それが主題となる。
:マクロスのブリッジオペレーター。本作のもう一人の[[ヒロイン]]で、輝を巡って[[三角関係]]となる。劇場版では、それが主題となる。