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| ストーリー中に出たコロニーは[[プラント]]のコロニー軍、[[ユニウスセブン]]。 | | ストーリー中に出たコロニーは[[プラント]]のコロニー軍、[[ユニウスセブン]]。 |
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| + | === 火星 === |
| + | ハザードの管轄する開拓基地が存在。ジョウ達「飛影」の地球組はこちらにいる。また、明言こそされていないがアグニスなど、ΔASTRAYの登場人物「マーシャン」達もここにいると思われる。 |
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| === [[バイストン・ウェル]](リーンの翼) === | | === [[バイストン・ウェル]](リーンの翼) === |
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| == 敵勢力 == | | == 敵勢力 == |
− | 本作の敵勢力は「侵略者」は実の所少なく、別の目的があるか、あるいは完全な誤解であったり、果ては何者かの陰謀に踊らされていたケースも存在。なお、少なくともスクラッグとショット・ウェポンは「声」に導かれてUXの世界に来ている。明らかに地球にとって不都合でしかない彼らをわざわざ呼び出したのは、ヒーローマンやナナジンといった可能性を生ませるためと思われる。フェストゥムやELSと言った存在が地球に到達したのも声によるものなのかは不明。
| + | 本作の敵勢力は「侵略者」は実の所少なく、別の目的があるか、あるいは完全な誤解であったり、果ては何者かの陰謀に踊らされていたケースも存在。なお、少なくともスクラッグとショット・ウェポンは「声」に導かれてUXの世界に来ている。明らかに地球にとって不都合でしかない彼らをわざわざ呼び出したのは、ヒーローマンやナナジンといった可能性を生ませるためと思われる。フェストゥムやELSと言った存在が地球に到達したのも声によるものなのかは不明。ちなみに、今作は携帯機スパロボとしては珍しく'''オリジナルの敵組織が存在しない'''。 |
| ;[[スクラッグ]] | | ;[[スクラッグ]] |
| :異世界のメンバー同様「声」に導かれた異星生命体で、UXの戦いの火蓋を切った存在。上記の通り、実際には[[ヒーローマン]]を誕生させるための咬ませ犬に近い。 | | :異世界のメンバー同様「声」に導かれた異星生命体で、UXの戦いの火蓋を切った存在。上記の通り、実際には[[ヒーローマン]]を誕生させるための咬ませ犬に近い。 |
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| ………と、ここまでは真実の一端である。 | | ………と、ここまでは真実の一端である。 |
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| + | === 「スーパーロボット大戦UX」の真実 === |
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| さらなる真相は、実はループを仕組んだナイア自身もまた、無限輪廻に組み込まれた一人に過ぎなかった、というものである。というのは、エンディングにおいて、三璃紗に伝わる「G記」を、この世界に残った司馬懿が書いたものである、という事実が明かされたことにある。このG記には、本編のラスボスである[[カリ・ユガ]]が「ジョカ」という名で記されている。そのカリ・ユガは、結局のところナイアの企みの後始末に現れているため、'''本編以前のいつかのループでも、UXはカリ・ユガと戦っている=ナイアの企みは本編以前のいつかにも行われ、頓挫している'''ということになるからである。そして、また遠い未来の果てにナイアがループを仕込み、ノーヴルがそれを砕くための仕込みを行う、という流れが再開する。 | | さらなる真相は、実はループを仕組んだナイア自身もまた、無限輪廻に組み込まれた一人に過ぎなかった、というものである。というのは、エンディングにおいて、三璃紗に伝わる「G記」を、この世界に残った司馬懿が書いたものである、という事実が明かされたことにある。このG記には、本編のラスボスである[[カリ・ユガ]]が「ジョカ」という名で記されている。そのカリ・ユガは、結局のところナイアの企みの後始末に現れているため、'''本編以前のいつかのループでも、UXはカリ・ユガと戦っている=ナイアの企みは本編以前のいつかにも行われ、頓挫している'''ということになるからである。そして、また遠い未来の果てにナイアがループを仕込み、ノーヴルがそれを砕くための仕込みを行う、という流れが再開する。 |
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| ここで注目すべきは、本来UXにいるはずのない人間達である。この世界はループしているとはいえ、またそこにいる面子が同じとはいえ、繰り広げられる物語が同じとは限らない(原作の通りに推移した展開もある、という話。少なくともどこかのループで九郎とアルが旧神となっているのは確定)。それら少しずつ違う物語を繰り返す中で可能性が積み重ねられていき、あるループにおいてそれは新しい運命を選択できるほどに高められることになった。これによって生き残り、最後の戦いに参加したのが翔子であり、バーンであり、サコミズであり、呂布であり、ブレラなのである。無論、選択の結果命を落とした可能性もある。また、周回で維持される隠し要素のフラグは「過去のループで生存・参戦した可能性の魂の記憶」が呼び起こされた結果と言える。そして、ループの結果これらの可能性が宇宙を圧迫しすぎたため、次のループへの突入が困難になった場合、それを一度リセットするためにカリ・ユガが現れるのである。ちなみにこの状態に陥った場合、ノーヴルはナイアの企みをカウンターする傍ら、膨れ上がった可能性を一つに収束させるべく暗躍することになる(本編で見られるのはまさにこの展開)。結局、それを知るノーヴルが何者なのかは依然謎のままだが。 | | ここで注目すべきは、本来UXにいるはずのない人間達である。この世界はループしているとはいえ、またそこにいる面子が同じとはいえ、繰り広げられる物語が同じとは限らない(原作の通りに推移した展開もある、という話。少なくともどこかのループで九郎とアルが旧神となっているのは確定)。それら少しずつ違う物語を繰り返す中で可能性が積み重ねられていき、あるループにおいてそれは新しい運命を選択できるほどに高められることになった。これによって生き残り、最後の戦いに参加したのが翔子であり、バーンであり、サコミズであり、呂布であり、ブレラなのである。無論、選択の結果命を落とした可能性もある。また、周回で維持される隠し要素のフラグは「過去のループで生存・参戦した可能性の魂の記憶」が呼び起こされた結果と言える。そして、ループの結果これらの可能性が宇宙を圧迫しすぎたため、次のループへの突入が困難になった場合、それを一度リセットするためにカリ・ユガが現れるのである。ちなみにこの状態に陥った場合、ノーヴルはナイアの企みをカウンターする傍ら、膨れ上がった可能性を一つに収束させるべく暗躍することになる(本編で見られるのはまさにこの展開)。結局、それを知るノーヴルが何者なのかは依然謎のままだが。 |
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− | またこの事実から、周回プレイの際に登場するキャラクターたちは'''同一人物ではなく、並行同位体である'''という事実が見える。拡大解釈をすると、'''プレイヤー一人一人が見ているキャラすら全て並行同位体'''であるとすら言える(通ったルート・隠しキャラが仲間になる順序・キャラや機体の強化具合や主人公機の名前など、スパロボにおいてはあらゆる要素がプレイヤー次第なので)。では、一番最初にクリアした人のG記に記されているジョカは誰のプレイのものかと言えば、言ってしまえばスタッフのものであり、この大々的なループを作った真の黒幕は'''ゲームクリエイター'''ということになる(身も蓋もない話だが確かにその通りである)。実際、本当の神であるナイアやカリ・ユガすら巻き込めるとしたら、その上をゆく「造物主」しかいない。 | + | またこの事実から、周回プレイの際に登場するキャラクターたちは'''同一人物ではなく、並行同位体である'''という事実が見える。拡大解釈をすると、'''プレイヤー一人一人が見ているキャラすら全て並行同位体'''であるとすら言える(通ったルート・隠しキャラが仲間になる順序・キャラや機体の強化具合や主人公機の名前など、スパロボにおいてはあらゆる要素がプレイヤー次第なので)。では、一番最初にクリアした人のG記に記されているジョカは誰のプレイのものかと言えば、言ってしまえばスタッフのものであり、この大々的なループを作った真の黒幕は'''ゲームクリエイター'''ということになる(身も蓋もない話だが確かにその通りである)。実際、本当の神であるナイアやカリ・ユガすら巻き込めるとしたら、その上をゆく「造物主」、世界の創造主しかいない。 |
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| ちなみに、孔明が中盤で「並列世界など存在しなかった」と言ってはいるが、これは「ショウ達や久嵩の出身世界など、並列世界だと思われていたのが実はそうではなかった」という意味であり、他のシリーズとは間違いなく並列世界の関係にある。 | | ちなみに、孔明が中盤で「並列世界など存在しなかった」と言ってはいるが、これは「ショウ達や久嵩の出身世界など、並列世界だと思われていたのが実はそうではなかった」という意味であり、他のシリーズとは間違いなく並列世界の関係にある。 |
| + | |
| + | ここまで複雑な設定になった理由の一つは、世界観トリックの基本が『機神咆哮デモンベイン』の原作に当たる『斬魔大聖デモンベイン』の設定を使用していることである(このゲームでは、世界が何度も同じループを繰り返している)。 |
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| + | またこれに付随する形で見えて来るのが、'''プレイヤーが知らないだけで、実は考え得る全ての物語がループの中に再現されていた可能性がある'''という事実である。前述したように、ゲーム内で展開される物語は「アーニーが中心」「スクラッグがいる」「可能性が限界を迎えカリ・ユガが現れる」という可能性が'''偶然にも'''我々の眼に触れた、というだけの話であるため、たとえば1周目と2周目の間に無数のループが存在し、その中で我々が思い描く……それこそ二次創作などで展開されるストーリーが本当に存在していた可能性は大いにある、むしろ確実にあり得るのである。さらに言えば、我々の関われる物語はエンディングの時点までであるため、その後の彼らがどのような運命を辿ったのかは、それこそ我々一人一人に委ねられる。これもまた可能性の分岐であり、それらはやがて集束し、一つとなる。そうして始まるのが次の周回なのである。 |
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| + | このように、本作の世界観は「周回プレイとそれに伴う各種要素の引き継ぎ」「プレイヤーごとのプレイスタイルの違い」というメタ的な視点を物語の登場人物の視点で解釈し、シナリオ設定の根幹に取り込んだ異色の構成となっている。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *ここまで複雑な設定になった理由の一つは、世界観トリックの基本が『機神咆哮デモンベイン』の原作に当たる『斬魔大聖デモンベイン』の設定を使用していることである(このゲームでは、世界が何度も同じループを繰り返している)。
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| *『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』は、過去のスパロボにおけるオリジナル設定に似た要素が散見される。世界観でいえば『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』の様に[[時空振動弾|可能性の分裂→]][[黒歴史|収束がループする]][[多元世界|世界]]で『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』の様に[[AI1|肥大化した可能性]]の始末をつけるため、『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』の様に[[アインスト|人ならざるもの]]が人になろうと足掻き、最終的に『[[スーパーロボット大戦D|D]]』の様に[[ペルフェクティオ|世界の破滅そのもの]]を倒す戦いである。また、世界や可能性をつなぐヨグ=ソトースは『[[スーパーロボット大戦α|αシリーズ]]』に出てきた[[アカシックレコード]]と同等とされ、[[旧シリーズ|旧作]]のように[[ゲスト|外部から持ち込まれた技術]]を使い、[[ディバイン・クルセイダーズ|世界の危機に対抗するためにあえて負荷を与えている存在]]がいる。主人公機は『[[スーパーロボット大戦J|J]]』の様に[[サイトロン|素粒子]]を動力に使用しており『[[スーパーロボット大戦R|R]]』の様に[[時流エンジン|時空移動機能]]があり『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の様に[[ブレスフィールド・アーディガン|父親キャラ]]の手で[[ヴァルホーク|宇宙の終焉を]][[ヴァルストーク|飛び越えてきた]][[ヴァルザカード|機体]]であり『[[スーパーロボット大戦K|K]]』の様に[[セルケリウス|ヒロインが乗る機体]]との[[ソルヴリアス・レックス|合体]][[ソルヴリアス・レギーナ|機構]]が存在し『[[スーパーロボット大戦L|L]]』の様に[[ラッシュバード|動力を二人で制御しなければならず]]暴走すれば甚大な被害を及ぼす可能性がある。また『[[スーパーロボット大戦A|A]]』の様にライバルとなるのは「[[アクセル・アルマー|主人公に]][[ラミア・ラヴレス|なり損ねたキャラ]]」である。他にも、[[龍虎王|不適格者の命を蝕む機体]]や[[悠凪・グライフ|家族同然のライバル]]につき従う[[HL-0 ハルノ|人でないパートナー]]、[[ムー帝国|重要な伏線となっている古代の伝承]]、[[エルンスト機関|思想・信条の違いにより敵対せざるを得ない勢力]]もいる。 | | *『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』は、過去のスパロボにおけるオリジナル設定に似た要素が散見される。世界観でいえば『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』の様に[[時空振動弾|可能性の分裂→]][[黒歴史|収束がループする]][[多元世界|世界]]で『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』の様に[[AI1|肥大化した可能性]]の始末をつけるため、『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』の様に[[アインスト|人ならざるもの]]が人になろうと足掻き、最終的に『[[スーパーロボット大戦D|D]]』の様に[[ペルフェクティオ|世界の破滅そのもの]]を倒す戦いである。また、世界や可能性をつなぐヨグ=ソトースは『[[スーパーロボット大戦α|αシリーズ]]』に出てきた[[アカシックレコード]]と同等とされ、[[旧シリーズ|旧作]]のように[[ゲスト|外部から持ち込まれた技術]]を使い、[[ディバイン・クルセイダーズ|世界の危機に対抗するためにあえて負荷を与えている存在]]がいる。主人公機は『[[スーパーロボット大戦J|J]]』の様に[[サイトロン|素粒子]]を動力に使用しており『[[スーパーロボット大戦R|R]]』の様に[[時流エンジン|時空移動機能]]があり『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の様に[[ブレスフィールド・アーディガン|父親キャラ]]の手で[[ヴァルホーク|宇宙の終焉を]][[ヴァルストーク|飛び越えてきた]][[ヴァルザカード|機体]]であり『[[スーパーロボット大戦K|K]]』の様に[[セルケリウス|ヒロインが乗る機体]]との[[ソルヴリアス・レックス|合体]][[ソルヴリアス・レギーナ|機構]]が存在し『[[スーパーロボット大戦L|L]]』の様に[[ラッシュバード|動力を二人で制御しなければならず]]暴走すれば甚大な被害を及ぼす可能性がある。また『[[スーパーロボット大戦A|A]]』の様にライバルとなるのは「[[アクセル・アルマー|主人公に]][[ラミア・ラヴレス|なり損ねたキャラ]]」である。他にも、[[龍虎王|不適格者の命を蝕む機体]]や[[悠凪・グライフ|家族同然のライバル]]につき従う[[HL-0 ハルノ|人でないパートナー]]、[[ムー帝国|重要な伏線となっている古代の伝承]]、[[エルンスト機関|思想・信条の違いにより敵対せざるを得ない勢力]]もいる。 |
| *上記の解釈で行くとUXの世界は「造物主」の作った世界をあらゆるプレイヤーが共有していることになる。あるプレイヤーの世界は当然他のプレイヤーの世界とは直接は無関係だが、当Wikiや攻略サイトなどを通して他の世界に「運命の声」を伝播させることは可能であり、こうした形でもあらゆる世界と繋がっていると言える。 | | *上記の解釈で行くとUXの世界は「造物主」の作った世界をあらゆるプレイヤーが共有していることになる。あるプレイヤーの世界は当然他のプレイヤーの世界とは直接は無関係だが、当Wikiや攻略サイトなどを通して他の世界に「運命の声」を伝播させることは可能であり、こうした形でもあらゆる世界と繋がっていると言える。 |