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| 本名はイザベル・ライラック。 | | 本名はイザベル・ライラック。 |
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− | 性格は我が強く、人使いも荒い。[[巴里華撃団]]総司令として一目を置かれている。 | + | イザベルは露天商を営む貧しい家庭で産まれた。ダンスの才能があった彼女は「シャノワール」のステージネームで巴里のモンマルトルで脚光を浴びて人気ダンサーとなり、その実力は1900年の巴里万国博覧会のダンスコンクールで優勝する程だった。ダンス会場にお忍びで訪れていたイギリス国王<ref>なお、『サクラ』の世界と同様に史実でもパリ万博は1900年に開催されているが、当時のイギリスの国家元首はヴィクトリア女王である。</ref>はイザベルに求愛し2人はしばらく文通を続けるが、イザベルは交際が公になる事を案じ別れの手紙を綴った。その1年後、ナイトクラブでイザベルはライラック伯爵と知り合い2人は激しい恋に落ち、周囲の反対を押し切りスイスに旅立ち現地で結婚、一大センセーションを巻き起こした。 |
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| + | 上記の経歴から、[[貴族]]の世界ではイザベルを成り上がり者として疎ましく思う人間もいる。だが、彼女にとっては世間の悪評などどこ吹く風、持ち前の度量で貴族達に自分の存在を認めさせた。ライラック伯爵が他界して以降も、伯爵夫人という地位を利用し社交界・政界に強い発言権を持つようになり、人々から「グラン・マ」と呼ばれ、「巴里社交界にその人あり」と畏怖されるようになった。民間人でありながら、欧州和平会議によって既に設立が決まっていた[[巴里華撃団]]の総司令に任命された事実も、グラン・マが肩書だけの人間ではない事を証明している。 |
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| + | 性格は我が強く、人使いも荒い。[[帝国華撃団]]総司令の[[米田一基]]が父親のように慕われていたのに対し、グラン・マは一目を置かれている。ただし、部下に非情な決断を迫った際には自らも同じ責任を果たそうとする等、他人に厳しいが自分を甘やかさない厳格な人物である。 |
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| + | 巴里花組の隊員に誰を入れるかについては、自分の目で能力を見て決める主義。実際、賢人機関が送付した隊員候補の書類を「紙切れ」として一顧だにせず、自分の持つ人脈も利用して独自に素質がある人間を調査しており、子供である[[コクリコ]]や大犯罪者の[[ロベリア・カルリーニ|ロベリア]]に対してもその出自や経歴に躊躇せず、高い霊力を持つ点を純粋に評価して入隊させている。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
| ;[[大神一郎]] | | ;[[大神一郎]] |
− | : | + | :部下。「ムッシュ」と呼び彼を隊長としても紳士としても一人前にしようとしている。 |
| ;[[エリカ・フォンティーヌ]] | | ;[[エリカ・フォンティーヌ]] |
− | : | + | :部下。最初に出会った巴里花組の隊員。 |
| ;[[グリシーヌ・ブルーメール]] | | ;[[グリシーヌ・ブルーメール]] |
− | : | + | :部下。貴族としても交流がある。 |
| ;[[コクリコ]] | | ;[[コクリコ]] |
− | : | + | :部下。子供だが巴里花組の戦力向上に繋がるならと、その入隊に躊躇がなかった。 |
| ;[[ロベリア・カルリーニ]] | | ;[[ロベリア・カルリーニ]] |
− | : | + | :部下。素性が素性なのでかなり強硬な手段を用いて入隊させた。ただし、「悪党だから」と彼女を見下したりもしない。 |
| ;[[北大路花火]] | | ;[[北大路花火]] |
− | : | + | :部下。本人の意思もあったのだろうが、怪人から逃れてきた当時はまだ一般人だった彼女をそのまま[[霊子甲冑]]に乗せて出撃させている。 |
| ;[[メル・レゾン]] | | ;[[メル・レゾン]] |
− | : | + | :部下。個人的な秘書でもある。 |
| ;[[シー・カプリス]] | | ;[[シー・カプリス]] |
− | : | + | :部下。個人的な秘書でもある。シャノワールに採用する際にグラン・マとひと悶着起こしたが、グラン・マはシーの度量を買っている。 |
| + | ;迫水典通 |
| + | :共に巴里華撃団設立に尽力した。その能力を大いに認めているが、巴里社交界の男としてはまだまだだと思っている。SRW未登場。 |
| + | ;ナポレオン |
| + | :飼い猫。グラン・マの若い頃のステージネーム「シャノワール」は[[フランス語]]で黒猫を意味し、彼女は巴里華撃団の表の顔のキャバレーの名称にも採用しているが、このナポレオンも当然のように黒い体毛で覆われている。ナポレオンを抱きかかえたグラン・マの原作の立ち絵が『X-Ω』にも流用される形で登場。 |
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| == 名(迷)台詞 == | | == 名(迷)台詞 == |
| + | ;「……減俸三ヶ月。」 |
| + | :グラン・マの口癖。『3』のアドベンチャーパートのフリー移動のイベントで、大神が何らかのミスをした場合に良く聞く事になる。 |
| + | :「給料を減らす」という職務上最も受けたくない仕打ちを平然と行う、彼女の人使いの荒さを象徴している。『3』における大神の巴里の滞在期間は約半年だが、下手をすれば減俸の累積期間がその半年を超える事もある<ref>ただし、『サクラ』のゲームシステムに所持金という概念はなく、ゲーム進行に特に影響は無い。</ref>。 |
| + | :因みに、上記の台詞は大神が引き起こした「不幸な事故」の際に発したもの。この「事故」は本来は減俸程度では済まされない重大な過失の為、ある意味寛大と言える。 |
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| + | ;「紳士の条件ってのはね……外見や……金じゃないんだ。」<br/>「そんなものは……すぐになくなっちまうだろ?永遠になくならないもの……」<br/>「どうやって生きて、どうやって死ぬか……自分自身で定めた生き方さ。」<br/>「生き方を持っている男は、自分に強く……そして、人にやさしくできるものだよ。」 |
| + | :『3』の連鎖イベントにて、大神に紳士の条件を説いた台詞。 |
| + | :あくまで紳士についての話だが、自身の経験を踏まえたグラン・マの人生観を語っているようにも聞こえる。 |
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| + | ;「コクリコ、初陣の前に一つだけ忠告しておく。誰のためでもない自分のために戦うんだ。いいね。」 |
| + | ;「あたしは平和を守れなんて言わないよ。ただ、自分のためだけに働けばいい。」 |
| + | :『3』にて、前者はコクリコの初出撃の際、後者はロベリアをスカウトした際の台詞。 |
| + | :ドライに命令を下すと同時に、隊員1人1人を尊重している事を伺わせる。 |
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| + | ;「命がけ?そんなあまい気持ちじゃこの戦いには勝てないよ。」 |
| + | :『3』にて、巴里の存亡を賭けた最終決戦を前にしての台詞。 |
| + | :この台詞の後、グラン・マは大神を初めとした巴里花組にある要求を行う。ここで、彼女が米田とは違う考えを持った司令である事がハッキリと浮き彫りになる。だが… |
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| + | ;「……わかったよ。今回ばかりはあたしの方がまちがっていたみたいだね。」<br/>「では、巴里解放作戦を開始する。オペレーションネームは……『巴里は燃えているか』だ。」<br/>「作戦開始の号令をお願いするよ。大神隊長!」 |
| + | :上記の場面に続き、大神は過去の戦いの経験からグラン・マの要求を拒否し、巴里花組に別の命令を下す。グラン・マは驚きつつも自らの過ちを認め、最終決戦の幕が上がる。 |
| + | :グラン・マが「大神隊長」と発言するのはこの時のみ。 |
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| + | ;迫水「これで、よろしかったのですか?今回の作戦に失敗は……許されませんよ。」<br/>グラン・マ「……いいのさ。あの子たちの顔を見ただろ?隊長を信頼しきっていたよ。」<br/>「初めてだよ、あんな表情……あたしは見たことがなかった……ふふふ……これでいいのさ。」<br/>迫水「大神くんは……いつのまにか、我々を超えていたんですね。」<br/>グラン・マ「そうだね……いい言葉じゃないか。生きて未来をつくる……か。」 |
| + | :『3』にて、大神が「巴里は燃えているか」の号令を下した後の迫水との会話。 |
| + | :総司令として巴里花組の誕生と成長を見守ってきたグラン・マだが、その顔からは笑みがこぼれていた。 |
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| + | == 余談 == |
| + | *劇中に登場するグラン・マはふくよかだが、若い頃は痩せていた。その姿は『サクラ大戦オンライン』でのみ確認出来る。 |
| + | *グラン・マは全ての華撃団の構成員の中で最年長の女性となるが、彼女の担当声優である相沢恵子氏は意外にもエリカを演じる日高のり子氏やグリシーヌを演じる島津冴子氏より'''年下'''である。 |
| == 脚注 == | | == 脚注 == |
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| <references/> | | <references/> |
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