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− 無限力の源は、[[第6文明人]]の意志であり、[[イデオン]]や[[ソロシップ]]を構成する金属・イデオナイトによりその空間に留まっている。これは富野作品で良く扱われるオーガニック的なエネルギーを凝縮した無機質なシステムでありそれ単体では唯の「力」であるが、これに「意志」が投下される事によってその力を発現し、数多の意志が同じ方向を向いて行く事によってその力を肥大させて行く。+
− == 無限力のパワー ==+
− 人間の視点から見るならば、それを一番実感として感じられるのは[[イデオン]]の戦闘力である。動力も積んでいないはずの「遺跡」を合体させ人型にしてみせたり、[[イデバリア|バリア]]を貼って見せたり、[[月]]を一刀両断してみせたり、例を上げればきりがない。もっと大きな視点では、劇中遥か数百、数千万光年離れた[[地球]]、[[バッフ・クラン]]双方に流星群を降らせたり、果ては[[宇宙]]を「'''[[因果地平|因果地平の彼方]]'''」に消したりなど、その力は正に神の領域。ただし、文字通り無限の力であるが、必ずしもその力が人に対して有効に働いてくれる訳ではない。これは無限力自体がただの力ではなく目的を有した存在だからである。
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− === [[F]] ===+
− 初参戦であったが、この時はまだシナリオが重要視されておらず、特殊エンディングが存在するものの無限力はあまり大きく取り上げられていない。精々そのぶっ飛んだ火力(威力9999)で流石[[イデ]]と言われた程度である。
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− 『イデオン』は参戦していないが、[[ガデス]]や[[渚カヲル]]により、MX世界が「'''無限力による輪廻'''」に囚われていることが明言されている。『[[第2次OG]]』で明かされた各作品の時系列関係と、αシリーズと本作の関連を鑑みると、設定上この世界にもイデは存在していた模様。本作では「多元世界補完計画」に加えて「調律」という大きな事象が発生していたため、これを乗り切れるかどうかが『α』に繋がるか否かの別れ目となった様子。
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− === [[第3次α]] ===
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− バンプレストオリジナル。「反イデ」とされる力を指す。『第3次α』世界においては意志集合体であるイデ・無限力が力を持つのと同じく、悪霊や怨霊などの意志集合体も無限力に匹敵する力をもつものとされ、前者(正の無限力)に対して後者を「負の無限力」と呼んでいる(ただし作中では単に「悪霊の力」と呼ばれることが多く、「負の無限力」と呼ばれることはあまりない。単に無限力というと「正の無限力」の方を指す)。負の無限力は主に過去の[[アポカリュプシス]]によって滅ぼされた者達の集合体であるため、正の無限力とは対立関係にある。しかしこちらもまた生命の味方というわけではなく、むしろ正の無限力と形は違えど生命にとっての災厄である。[[ディス・レヴ]]、[[ムゲ・ゾルバドス]]、[[ケイサル・エフェス]]などの力の源となっている。またその有り様は[[ダークブレイン]]や[[ペルフェクティオ|破滅の王]]、[[カドゥム・ハーカーム]]にも類似している。+
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→SRWでの扱い
'''無限力'''(むげんちから)は、『[[伝説巨神イデオン]]』に登場する用語。その名は[[イデオン]]が危機に陥った際に発現した不可思議なパワーを[[月]]で解析した結果、その力が無限のポテンシャルを秘めているものであると判明した事から命名された。[[イデ]]の存在を知らない[[ソロ星]]の住民がそれの持つ力に対して付けた名であり、その経緯から転じて[[イデ]]そのものを指す言葉としても使用される。
'''無限力'''(むげんちから)は、『[[伝説巨神イデオン]]』に登場する用語。
== 無限力の源 ==
== 概要 ==
無限力とは、第六文明人の意志を吸い尽くして誕生した意識集合体[[イデ]]が、バッフ星に伝わるイデ伝説により偉大な力の権化として昇華され、バッフ・クランに付けられた名前である。
無限という名前が示すように、劇中、イデを[[月]]にあるコンピューター「グロリア」で解析した所、そのエネルギー係数は∞と示され、イデは無限のパワーを持った場である事が証明された。
== SRWにおける扱い ==
== SRWでの扱い ==
スーパーロボット大戦シリーズでは、イデに限らず、意志を持ったエネルギー体が少なからず出現するので、『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』ではこれらも無限力としてカテゴライズされていた。また、それらの性質が善か悪かで「無限力」、「負の無限力」と区別するという、独自解釈をしている。
ちなみに上記の通り本来は'''版権作品の用語である'''が、スパロボでは「抗いようのない絶対的な力」の呼称として「イデオン」が参戦していない作品でも引用されることがある。ただしさすがにボイス収録されているわけではないので、「むげんちから」と原作通りの読みなのか、似た用語として「むげんりょく」読みなのかは不明。
=== [[MX]] ===
=== [[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]] ===
クロスオーバーを交えてシナリオ面でも大きく取り上げられており、元ネタである[[イデ]]だけでなく、 [[ゲッター線]]、[[ビムラー]]や[[ザ・パワー]]やGストーンなど他作品に置ける超エネルギーをも内包した強大な力として描かれている。設定は主にイデオンのそれに準拠しており、知的生命体の意志集合体であるとともに、「'''運命そのもの'''」でもある。非常に強大な力であり、ひとつの宇宙を思いのままに操るのみならず、並行世界・異次元・異世界にさえも影響を及ぼすことができ、「神の力」「絶対運命」「アカシックレコード」などとも呼ばれる。真理に辿り着いた(いわば「成仏」した)霊の集合体でもあり、「あの世」のようなものとも言える。
クロスオーバーを交えてシナリオ面でも大きく取り上げられており、元ネタである[[イデ]]だけでなく、 [[ゲッター線]]、[[ビムラー]]や[[ザ・パワー]]やGストーンなど他作品に置ける超エネルギーをも内包した強大な力として描かれている。設定は主にイデオンのそれに準拠しており、知的生命体の意志集合体であるとともに、「'''運命そのもの'''」でもある。非常に強大な力であり、ひとつの宇宙を思いのままに操るのみならず、並行世界・異次元・異世界にさえも影響を及ぼすことができ、「神の力」「絶対運命」「アカシックレコード」などとも呼ばれる。真理に辿り着いた(いわば「成仏」した)霊の集合体でもあり、「あの世」のようなものとも言える。
==== 負の無限力 ====
==== 負の無限力 ====
バンプレストオリジナル。「反イデ」とされる力を指す。
[[イングラム・プリスケン]]曰く「まつろわぬ霊」。
『第3次α』世界においては意志集合体であるイデ・無限力が力を持つのと同じく、悪霊や怨霊などの意志集合体も無限力に匹敵する力をもつものとされ、前者(正の無限力)に対して後者を「負の無限力」と呼んでいる(ただし作中では単に「悪霊の力」と呼ばれることが多く、「負の無限力」と呼ばれることはあまりない。単に無限力というと「正の無限力」の方を指す)。負の無限力は主に過去の[[アポカリュプシス]]によって滅ぼされた者達の集合体であるため、正の無限力とは対立関係にある。しかしこちらもまた生命の味方というわけではなく、むしろ正の無限力と形は違えど生命にとっての災厄である。[[ディス・レヴ]]、[[ムゲ・ゾルバドス]]、[[ケイサル・エフェス]]などの力の源となっている。またその有り様は[[ダークブレイン]]や[[ペルフェクティオ|破滅の王]]、[[カドゥム・ハーカーム]]にも類似している。
ただし、このうち[[ディス・レヴ]]はこの力を直接動力に転用しているわけではなく、封入した怨霊と負の無限力を反応させ、それを輪廻の輪へ導く=正の無限力へと転化させることで、その際に発生する無限エネルギーを動力としている。
ただし、このうち[[ディス・レヴ]]はこの力を直接動力に転用しているわけではなく、封入した怨霊と負の無限力を反応させ、それを輪廻の輪へ導く=正の無限力へと転化させることで、その際に発生する無限エネルギーを動力としている。
=== 版権作品 ===
=== 版権作品 ===
;[[イデ]]
;[[イデ]]
:無限力の代表格。元々人間だった者たちの意志の集合体で、自分達の望む生命体を生みだすために直接、あるいは[[イデオン]]を通じてその力を振るう。
:無限力の元ネタであり、SRWでは勿論、無限力の代表格。元々人間だった者たちの意志の集合体で、自分達の望む生命体を生みだすために直接、あるいは[[イデオン]]を通じてその力を振るう。
;[[メシア]]
;[[メシア]]
:[[ジョーダン・ベス]]と[[カララ・アジバ]]の子。イデに望まれた存在であり、その命を守るためにイデは力を振るった。αシリーズではバッドエンドのみ登場。
:[[ジョーダン・ベス]]と[[カララ・アジバ]]の子。イデが受胎したと言える存在であり、発動後、肉体を失った彼は人類を導く水先案内人となった。αシリーズではバッドエンドのみ登場。
;[[光子力エネルギー]]
:SRWシリーズで一番出番の多い超エネルギー。無限の力を秘めているかについては、[[マジンカイザー]]などTV版以降のシリーズが参戦している場合が特に顕著。
;[[ゲッター線]]
;[[ゲッター線]]
:SRWシリーズで一番出番の多い無限力。「争いによる進化」を促す。ただしSRWシリーズでは積極的には活動せず、見守るだけのことが多い。ゲッターロボ、そして[[流竜馬]]を通じてその力を振るう。
:SRWシリーズで出番の多い超エネルギー。「争いによる進化」を促す。ただしSRWシリーズでは積極的には活動せず、見守るだけのことが多い。ゲッターロボ、そして[[流竜馬]]を通じてその力を振るう。
;[[ビムラー]]
;[[ビムラー]]
:ゲッター線同様進化を司る存在だが、こちらは「融和による進化」を促し、その点でゲッター線とは異なる。ソウルたる[[真田ケン太]]と[[ゴーショーグン]]を介してその力を振るう。
:ゲッター線同様進化を司る存在だが、こちらは「融和による進化」を促し、その点でゲッター線とは異なる。ソウルたる[[真田ケン太]]と[[ゴーショーグン]]を介してその力を振るう。
;[[ザ・パワー]]
;[[ザ・パワー]]
:木星に眠る無限エネルギー。多くの魂達を内包しており、αシリーズでは[[獅子王絆]]を始め、[[ロス・イゴール]]や[[兜剣造]]、[[イングラム・プリスケン]]が共に在る。無限力の中では中立派で、接触してくればその者の思惑に関わらず力を与える。
:木星に眠る無限エネルギー。時空間オレンジサイトに満ちるエネルギー、オウス・オーバー・オメガ。まだその正体が描かれていなかったαシリーズでは多くの魂達を内包しており、[[獅子王絆]]を始め、[[ロス・イゴール]]や[[兜剣造]]、[[イングラム・プリスケン]]が共に在る。『第3次α』では無限力の中では中立派で、接触してくればその者の思惑に関わらず力を与える。
;[[ムートロン]]([[ラ・ムーの星]])
;[[ムートロン]]([[ラ・ムーの星]])
:無限力を象徴する存在のひとつとして羅列的に名が挙がるケースが多い中、[[MX]]では物語の根幹を成す最重要ファクターとして扱われている。αシリーズでは[[ラーゼフォン]]がいないせいか無限力としての扱いは小さいが、役目としてはアポカリュプシスに対抗するための切り札の一つ。[[ライディーン]]を介してその力を振るう。
:無限力を象徴する存在のひとつとして羅列的に名が挙がるケースが多い中、『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』では物語の根幹を成す最重要ファクターとして扱われている。αシリーズでは[[ラーゼフォン]]がいないせいか無限力としての扱いは小さいが、役目としてはアポカリュプシスに対抗するための切り札の一つ。[[ライディーン]]を介してその力を振るう。
;[[渚カヲル]]
:無限力より遣わされた調停者。謎多き少年であり、時に敵対することもあれば味方となる時もある。死と新生の輪廻の理を理解し、関わりある人物たちや可能性のある者達を導く。
:『第3次α』では無限力より遣わされた調停者。謎多き少年であり、時に敵対することもあれば味方となる時もある。死と新生の輪廻の理を理解し、関わりある人物たちや可能性のある者達を導く。
;Gストーン
;Gストーン
:意思([[勇気]])によって発動し、無限大の力を出すという設定に関連し、無限力の一つに数えられている。ただし一部のシーンで羅列的に名が挙がるのみで(そもそもが人が手にする存在の為)、無限力としての扱いは小さい。[[獅子王凱]]を始めとする勇者ロボ軍団を通じて力を振るう。
:『第3次α』では意思([[勇気]])によって発動し、無限大の力を出すという設定に関連し、無限力の一つに数えられている。ただし一部のシーンで羅列的に名が挙がるのみで(そもそもが人が手にする存在の為)、無限力としての扱いは小さい。[[獅子王凱]]を始めとする勇者ロボ軍団を通じて力を振るう。
;[[アニマスピリチア]]
;[[アニマスピリチア]]
:[[熱気バサラ]]が宿す特殊なスピリチアであり、「進化」と「再生」を司る。彼の「歌」に乗ってその力を振るい、負の無限力を相殺する。時空を超えたり、クロスゲートを開いたりなど、無限力の中でも特殊な立ち位置にある。
:[[熱気バサラ]]が宿す特殊なスピリチアであり、『第3次α』では「進化」と「再生」を司るという設定。彼の「歌」に乗ってその力を振るい、負の無限力を相殺する。時空を超えたり、クロスゲートを開いたりなど、無限力の中でも特殊な立ち位置にある。
;[[宇宙怪獣]]
;[[宇宙怪獣]]
:『第3次α』においては無限力の支配下にあり、自身は知性をもたないにもかかわらず、戦術・戦略的な行動をとる。
:『第3次α』においては無限力の支配下にあり、自身は知性をもたないにもかかわらず、戦術・戦略的な行動をとる。
;[[アストラナガン]]
;[[アストラナガン]]
:繰り返される死と再生(正の無限力)とそれにまつろわぬ霊たち(負の無限力)の狭間に立つ因果律の番人。
:繰り返される死と再生(正の無限力)とそれにまつろわぬ霊たち(負の無限力)の狭間に立つ因果律の番人。
;[[シュロウガ・シン]]
:負念をエネルギーにしている機体だが、Z-BLUEの4人の[[スフィア・リアクター]]と対決した際にパイロットである[[アサキム]]が「それでも僕の無限力は超えられない」と発言した。なお、無限力という単語がZシリーズで使われたのはこの場面のみ。
;[[ディス・レヴ]]
;[[ディス・レヴ]]
:「負」の無限力に極めて近い力を操る銃神の心臓。悪霊・怨霊を吸収し、輪廻の輪に導くことで、その際に発生する「生死の狭間の力」を糧として駆動する。近づいた生命体を取り込むという危険な特性を持っているが、[[クォヴレー・ゴードン]]の力の前には屈服せざるを得ず、彼にのみ制御が可能。
:「負」の無限力に極めて近い力を操る銃神の心臓。悪霊・怨霊を吸収し、輪廻の輪に導くことで、その際に発生する「生死の狭間の力」を糧として駆動する。近づいた生命体を取り込むという危険な特性を持っているが、[[クォヴレー・ゴードン]]の力の前には屈服せざるを得ず、彼にのみ制御が可能。
;[[次元力|存在しようとする力と消滅しようとする力]]
:[[Zシリーズ]]の概念。「生きる力」と「滅びる力」が交差・交わり続け、そのバランスが崩れればどちらかの力によって宇宙は消滅するというもの。これを乗り越えるためには互いの力を理解し、享受できなければならない。
;[[負念]]
;[[負念]]
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