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北大路家は海運業に長けており、花火が3歳の時、一家はフランスに移り住んだ。欧州とアジアの航路開拓と事業拡大を目指す北大路家は、花火が17歳の時、フィリップ・ディ・マールブランシュとの婚約を取り付ける。欧州大戦で破産寸前に陥りつつも、未だ海運業界でその名を轟かせるマールブランシュ家の名声を狙った政略結婚だった。前に出ずに決められた事を守り、よき妻として殿方に尽くす「大和撫子」を目指すように育てられた花火はこれに何の疑問も持たなかったが、フィリップは違った。「恋すら知らない者が結婚など出来るのか」と問うが、「よろしければ恋を教えてもらえませんか」と答える花火。フィリップは呆然としつつも、彼女の純粋さに惹かれていった。
北大路家は海運業に長けており、花火が3歳の時、一家はフランスに移り住んだ。欧州とアジアの航路開拓と事業拡大を目指す北大路家は、花火が17歳の時、フィリップ・ディ・マールブランシュとの婚約を取り付ける。欧州大戦で破産寸前に陥りつつも、未だ海運業界でその名を轟かせるマールブランシュ家の名声を狙った政略結婚だった。前に出ずに決められた事を守り、よき妻として殿方に尽くす「大和撫子」を目指すように育てられた花火はこれに何の疑問も持たなかったが、フィリップは違った。「恋すら知らない者が結婚など出来るのか」と問うが、「よろしければ恋を教えてもらえませんか」と答える花火。フィリップは呆然としつつも、彼女の純粋さに惹かれていった。
結局、フィリップと花火は出会って半月で結婚を決め、式はマールブランシュ家が建造した豪華客船「マールブランシュ号」の処女航海で行われる事となった。しかし、この航海中にエンジンのトラブルが原因の事故<ref>小説「巴里前夜」にてこの事故の驚くべき真相が語られている。</ref>で船は沈没、花火の目の前でフィリップは帰らぬ人となった。この日以来、花火は喪服を決して脱ごうとせず、北大路家が日本に帰国する際にも自らの意思で[[パリ|巴里]]に残り、友人である[[グリシーヌ・ブルーメール]]の邸宅に居候し、毎日欠かさずモンマルトルにあるマールブランシュ家の墓を詣でるようになった。
結局、フィリップと花火は出会って半月で結婚を決め、式はマールブランシュ家が建造した豪華客船「マールブランシュ号」の処女航海で行われる事となった。しかし、この航海中にエンジンのトラブルが原因の事故<ref>[[小説#サクラ大戦|小説]]『巴里前夜』2巻にて、この事故の驚くべき真相が語られている。</ref>で船は沈没、花火の目の前でフィリップは帰らぬ人となった。この日以来、花火は喪服を決して脱ごうとせず、北大路家が日本に帰国する際にも自らの意思で[[パリ|巴里]]に残り、友人である[[グリシーヌ・ブルーメール]]の邸宅に居候し、毎日欠かさずモンマルトルにあるマールブランシュ家の墓を詣でるようになった。
花火に転機が訪れたのは怪人マスク・ド・コルボーに狙われた時だった。生きる希望を失った美しい女性を探し求めていたコルボーは妖力で花火の過去を垣間見る。彼女こそが自らが望む「我が君」であると見定めたコルボーはその力でフィリップに化け花火を拉致、オペラ座に沈没寸前のマールブランシュ号の幻を作り出し、観客を巻き込んで劇場ごと花火を葬ろうと企てた。だが、[[巴里華撃団]]の活躍と[[大神一郎]]の説得により花火は霊力を発現、束の間の幻を見せてくれたコルボーに感謝の言葉を述べ、巴里花組の仲間として過去を心に留め未来を歩む覚悟を固めるのだった。
花火に転機が訪れたのは怪人マスク・ド・コルボーに狙われた時だった。生きる希望を失った美しい女性を探し求めていたコルボーは妖力で花火の過去を垣間見る。彼女こそが自らが望む「我が君」であると見定めたコルボーはその力でフィリップに化け花火を拉致、オペラ座に沈没寸前のマールブランシュ号の幻を作り出し、観客を巻き込んで劇場ごと花火を葬ろうと企てた。だが、[[巴里華撃団]]の活躍と[[大神一郎]]の説得により花火は霊力を発現、束の間の幻を見せてくれたコルボーに感謝の言葉を述べ、巴里花組の仲間として過去を心に留め未来を歩む覚悟を固めるのだった。
:同僚。花火とはまるで正反対の性格の為、気圧される事も。
:同僚。花火とはまるで正反対の性格の為、気圧される事も。
;[[グリシーヌ・ブルーメール]]
;[[グリシーヌ・ブルーメール]]
:同僚。一番の親友。彼女の事は唯一名前で呼び捨てる。
:同僚。一番の親友。花火ですら、グリシーヌの事は親しみを込めて名前だけで呼ぶ。当初、グリシーヌは花火とフィリップの結婚に反対だったが後に支持に回り、結婚式にも立ち会った。
;[[コクリコ]]
;[[コクリコ]]
:同僚。自分より遥かに幼いが、花火はコクリコの事を「さん」付けで呼ぶ。
:同僚。自分より遥かに幼いが、花火はコクリコの事を「さん」付けで呼ぶ。