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− (以下、CPSと省略)+
− その結果、彼は事故に遭った新西暦155年から実に40年の歳月を費やし、CPSを不完全ながら完成させる。この時点では過去や未来の予測される知識を限定的に得られる程度の実用性しかない。なおこのCPSは脳内に埋め込むナノマシンである。+
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− 後は半年もすればアルティメットガンダムは完成、イングラムがアルティメットガンダムの生体コアになり、アルティメットガンダムにプログラムしておいた命令通り新西暦155年の時代へとタイムスリップして、新西暦155年近辺にのみその存在が確認されている光の巨人(ウルトラ族)の命の源「カラータイマー」を奪取、元の時代にタイムスリップしてCPSを完璧に稼働させるのに必要なカラータイマーを持ち帰るのを待てばよいはずであった。+
− しかし、いくつか想定外の事態も生じる。途中、イングラムが失踪(自我を持ち、その副作用で記憶喪失になり、身元不明のままピースクラフトに引き取られていた)。またカッシュ博士は本来の性能に気付き、アルティメット細胞によって本来の性能を封印した。そのためユーゼスは半年後の完成に合わせて、新たな生体コア候補5人(ヒイロ、デュオ、トロア、カトル、五飛)によるアルティメットガンダム奪取作戦を実行した。因果のなせる業かイングラムもピーククラフトでパイロットになり、アルティメットガンダム破壊作戦に就いている。結果的にアルティメットガンダムは[[デビルガンダム]]へと変貌、地球に逃げ去り、プログラム通りに生体コアになるべきパイロット達を巻き込んで新西暦155年の時代へとタイムスリップした。+
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− なお、完成のきっかけとなった、「ジュデッカのデータを齎したラオデキヤ」の正体については不明。有力な説としては「スーパーロボットスピリッツの黒幕である」という話がある。+
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− === [[次元力]]との関連性 ===+
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ある因果一つとっても予想だにしない様々な事象が複雑に絡み合っており、システムの力があっても迂闊に干渉しようものなら予想外の結果に転ぶ可能性が高く、因果律干渉でそれを排除しようとすれば膨大なエネルギーを必要とし、その干渉で発生した事態を…という悪循環に陥る事態すらありうる(システム単体での因果律計算能力にもよるが)。
ある因果一つとっても予想だにしない様々な事象が複雑に絡み合っており、システムの力があっても迂闊に干渉しようものなら予想外の結果に転ぶ可能性が高く、因果律干渉でそれを排除しようとすれば膨大なエネルギーを必要とし、その干渉で発生した事態を…という悪循環に陥る事態すらありうる(システム単体での因果律計算能力にもよるが)。
この複雑な絡み合いを精密に計算、干渉すべき最短の事象を割り出す為には、因果律すら算出しうるラプラスデモンコンピューターは最適と言える(現に[[アダマトロン]]は自身の存在確立に深く関わっている鋼龍戦隊を消滅させられなかった)。ただし後述するように、この装置によって実現することはまさしく「神の領域」であり、一個人の手に委ねるにはあまりに危険な装置であるという点もまた疑いないところであろう。
この複雑な絡み合いを精密に計算、干渉すべき最短の事象を割り出す為には、因果律すら算出しうるラプラスデモンコンピューターは最適と言える(現にそれなしで成立した[[アダマトロン]]は、自身の存在確立に深く関わっている[[鋼龍戦隊]]を消滅させられなかった)。ただし後述するように、この装置によって実現することはまさしく「神の領域」であり、一個人の手に委ねるにはあまりに危険な装置であるという点もまた疑いないところであろう。
以下、CPSと省略して表記する。
=== [[スーパーヒーロー作戦]] ===
=== [[スーパーヒーロー作戦]] ===
本作においてユーゼスは、大気浄化弾の実験失敗、及び侵略者襲撃に巻き込まれて肉体の大部分を失ったことによりアイデンティティ崩壊の危機に瀕し、そこから立ち直る過程で何者にも侵されない絶対の自我を確立すべく、因果律の全てを統べる神となる野望を抱くことになった。
本作においてユーゼスは、大気浄化弾の実験失敗、及び侵略者襲撃に巻き込まれて肉体の大部分を失ったことによりアイデンティティ崩壊の危機に瀕し、そこから立ち直る過程で何者にも侵されない絶対の自我を確立すべく、因果律の全てを統べる神となる野望を抱くことになった。
その結果、彼は事故に遭った新西暦155年から実に40年の歳月を費やし、脳内に埋め込むナノマシンとしてCPSを不完全ながら完成させる。この時点では過去や未来の予測される知識を限定的に得られる程度の実用性しかない。
そこに、別の次元、別の時間から介入して来た[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|ユーゼスによって作り出された男]]から助力があり、[[ジュデッカ]]の機体フレーム(時間を越える機能があり、[[ズフィルード]]であるという)を受け取っている。これによりCPSの実用性は「ジュデッカの機能で過去移動する際に時空の修正力で最初から居なかったことにされるのを回避、ジュデッカの機能で歴史改変することで因果律が乱れたらCPS単体でゲートを検出して過去に移動可能」と使い道が広がった。
そこに、別の次元、別の時間から介入して来た[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|ユーゼスによって作り出された男]]から助力があり、[[ジュデッカ]]の機体フレーム(時間を越える機能があり、[[ズフィルード]]であるという)を受け取っている。これによりCPSの実用性は「ジュデッカの機能で過去移動する際に時空の修正力で最初から居なかったことにされるのを回避、ジュデッカの機能で歴史改変することで因果律が乱れたらCPS単体でゲートを検出して過去に移動可能」と使い道が広がった。
ユーゼスは自己再生・自己進化・自己増殖の3大理論を実現した[[アルティメットガンダム]]の基礎フレーム(時間を越える機能があり、高性能で大型のCPSが組み込まれている)を開発し、[[ライゾウ・カッシュ]]博士に持ち込んだ。生体コアを得たアルティメットガンダムは光の巨人を倒すだけの力を持つというユーゼスの目算である。また自身の複製であるイングラムをネオ・ジャパンコロニーへと送り込む。
ユーゼスは自己再生・自己進化・自己増殖の3大理論を実現した[[アルティメットガンダム]]の基礎フレーム(時間を越える機能があり、高性能で大型のCPSが組み込まれている)を開発し、[[ライゾウ・カッシュ]]博士に持ち込んだ。生体コアを得たアルティメットガンダムは光の巨人を倒すだけの力を持つというユーゼスの目算である。また自身の複製である[[イングラム・プリスケン]]をネオ・ジャパンコロニーへと送り込む。
後は半年もすればアルティメットガンダムは完成、イングラムがアルティメットガンダムの生体コアになり、アルティメットガンダムはプログラムしておいた命令通り新西暦155年の時代へとタイムスリップして、新西暦155年近辺にのみその存在が確認されている光の巨人(ウルトラ族)の命の源「カラータイマー」を奪取、元の時代にタイムスリップしてCPSを完璧に稼働させるのに必要なカラータイマーを持ち帰るのを待てばよいはずであった。
しかしいくつか想定外の事態も生じる。途中イングラムが失踪(自我を持った副作用で記憶喪失になり、身元不明のままピースクラフトに引き取られていた)。またカッシュ博士は本来の性能に気付き、アルティメット細胞によって本来の性能を封印した。そのためユーゼスは半年後の完成に合わせて、新たな生体コア候補5人(ヒイロ、デュオ、トロア、カトル、五飛)によるアルティメットガンダム奪取作戦を実行した。因果のなせる業かイングラムもピースクラフトでパイロットになり、アルティメットガンダム破壊作戦に就いている。結果的にアルティメットガンダムは[[デビルガンダム]]へと変貌、地球に逃げ去り、プログラム通りに生体コアになるべきパイロット達を巻き込んで新西暦155年の時代へとタイムスリップした。
その後、デビルガンダムは紆余曲折を経て再びイングラム達を巻き込んで新西暦195年の時代に戻ってきた後、またまたイングラム達を巻き込んで新西暦155年の時代に飛んでしまう。やむを得ずユーゼスは危険を冒して過去へ飛び、ETFやフーマを使役してカラータイマーの奪取に成功する。
その後、デビルガンダムは紆余曲折を経て再びイングラム達を巻き込んで新西暦195年の時代に戻ってきた後、またまたイングラム達を巻き込んで新西暦155年の時代に飛んでしまう。やむを得ずユーゼスは危険を冒して過去へ飛び、ETFやフーマを使役してカラータイマーの奪取に成功する。
因果律を完全に支配した状態のゼスト形態は生命の概念を超越した存在であり、如何なる攻撃によっても滅びることはない。しかし、ゼストの力の源たるカラータイマーが光の巨人たちの決死の一撃により無力化されたことにより、CPSによる因果律支配機能も無力化される。「神」に成り損ねたゼストは[[SRX]]と[[R-GUNパワード]]の「天上天下一撃必殺砲」により消滅。この世界自体が、別の出自で別の経緯によりCPSを作り上げたユーゼスが様々な平行世界を繋いで作った虚構の世界だったことが明らかとなり、ユーゼスの死にともなって世界を結び付けていた因果律が崩壊。それぞれの世界へと解き放たれた。
因果律を完全に支配した状態のゼスト形態は生命の概念を超越した存在であり、如何なる攻撃によっても滅びることはない。しかし、ゼストの力の源たるカラータイマーが光の巨人たちの決死の一撃により無力化されたことにより、CPSによる因果律支配機能も無力化される。「神」に成り損ねたゼストは[[SRX]]と[[R-GUNパワード]]の「天上天下一撃必殺砲」により消滅。この世界自体が、別の出自で別の経緯によりCPSを作り上げたユーゼスが様々な平行世界を繋いで作った虚構の世界だったことが明らかとなり、ユーゼスの死にともなって世界を結び付けていた因果律が崩壊。それぞれの世界へと解き放たれた。
なお完成のきっかけとなった、「ジュデッカのデータを齎したラオデキヤ」の正体については不明。有力な説としては「スーパーロボットスピリッツの黒幕である」という話がある。
=== [[スーパーロボット大戦α]] ===
=== [[スーパーロボット大戦α]] ===
この世界のユーゼスもまた装置を作り出して「神」となるべく策謀を重ねている。この際にユーゼスが着目したのは「[[クロスゲート]]」である。クロスゲートはサイコドライバーを介して「[[無限力]]」を引きだすことにより、自在に時空間・次元の跳躍を可能とする構造物である。また、因果律の計算に最適な素材として[[サイバスター|魔装機神サイバスター]]の「ラプラスデモンタイプコンピュータ」に目を付け、その奪取を目論む。しかし装置は完全に完成することはなく、未完成(「限定的に」因果律操作を行使できる状態)のまま自身の搭乗機である「[[ジュデッカ]]」に搭載したが、力及ばず倒されてしまった。
この世界のユーゼスもまた装置を作り出して「神」となるべく策謀を重ねている。この際にユーゼスが着目したのは「[[クロスゲート]]」である。クロスゲートはサイコドライバーを介して「[[無限力]]」を引きだすことにより、自在に時空間・次元の跳躍を可能とする構造物である。また、因果律の計算に最適な素材として[[サイバスター|魔装機神サイバスター]]の「ラプラスデモンタイプコンピュータ」に目を付け、その奪取を目論む。しかし装置は完全に完成することはなく、未完成(「限定的に」因果律操作を行使できる状態)のまま自身の搭乗機である「[[ジュデッカ]]」に搭載したが、力及ばず倒されてしまった。
== [[第2次スーパーロボット大戦OG]] ==
=== [[第2次スーパーロボット大戦OG]] ===
この世界のユーゼスは、自身に存在するクロスゲートやガンエデンの「虚憶(前世の記憶)」に疑問を持ち、なぜ自分にそんなものがあるのか、自分とどういう関わりがあったのかを知ろうとしており、そのためにCPSの完成を目論んでいた。SHO、あるいはそれ以前から続く「因果の鎖」の呪縛から逃れる計画と同時進行でCPSの構築を進めており、そのための素体として南極のクロスゲートと[[ナシム・ガンエデン]]を狙っていた。動力となるエネルギー体については当てがなかったが、エルデが暴走の果てに作り上げた[[AI1]]をズフィルード・クリスタルで復元することで確保。最終的に制御ユニットとして作り上げたイングを核にナシムを乗っ取って融合、それ自体がCPSの能力を備える[[アダマトロン]]へと変貌した。
この世界のユーゼスは、自身に存在するクロスゲートやガンエデンの「虚憶(前世の記憶)」に疑問を持ち、なぜ自分にそんなものがあるのか、自分とどういう関わりがあったのかを知ろうとしており、そのためにCPSの完成を目論んでいた。SHO、あるいはそれ以前から続く「因果の鎖」の呪縛から逃れる計画と同時進行でCPSの構築を進めており、そのための素体として南極のクロスゲートと[[ナシム・ガンエデン]]を狙っていた。動力となるエネルギー体については当てがなかったが、エルデが暴走の果てに作り上げた[[AI1]]をズフィルード・クリスタルで復元することで確保。最終的に制御ユニットとして作り上げたイングを核にナシムを乗っ取って融合、それ自体がCPSの能力を備える[[アダマトロン]]へと変貌した。
こんな状態では本懐を遂げることなどできるはずもなく、さらにイルイの干渉とリーの特攻でイングに脱出され、結局またもや敗れ去る結末となった。
こんな状態では本懐を遂げることなどできるはずもなく、さらにイルイの干渉とリーの特攻でイングに脱出され、結局またもや敗れ去る結末となった。
== [[次元力]]との関連性 ==
この装置の行使による因果律改編とは、言いかえれば「複数の次元に存在する自己を自身に安定(自身の存在は消えないと前提)させた上で、自身の望む[[平行世界]]を思うがままに創造して取り出す(もしくは自分に不都合な事象を適当な並行世界に放り捨てる)」ということである。このような点から、現時点で[[次元力]]を操作できる唯一の装置であろうと思われる。仮に「時空崩壊」が発生し、あらゆる[[平行世界]]がパッチワークで繋がった(Zシリーズの「多元世界」や、SH作戦の「虚構世界」に近い現象が起きる)としても、この装置を使えば自分の思い描く世界を安定的に創造できる。
この装置の行使による因果律改編とは、言いかえれば「複数の次元に存在する自己を自身に安定(自身の存在は消えないと前提)させた上で、自身の望む[[平行世界]]を思うがままに創造して取り出す(もしくは自分に不都合な事象を適当な並行世界に放り捨てる)」ということである。このような点から、現時点で[[次元力]]を操作できる唯一の装置であろうと思われる。仮に「時空崩壊」が発生し、あらゆる[[平行世界]]がパッチワークで繋がった(Zシリーズの「多元世界」や、SH作戦の「虚構世界」に近い現象が起きる)としても、この装置を使えば自分の思い描く世界を安定的に創造できる。
しかしその一方、ユーゼスの血縁者である[[シヴァー・ゴッツォ]]が開発した「[[ディス・レヴ]]」は奇しくもこの条件に該当しており、[[無限力|負の無限力]]を掻き集めるこの装置はまさに最適な素材である。ディス・レヴは長い年月をかけてシヴァーが開発した対[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]の切り札であるが、シヴァーがその存在を秘匿していたためか、彼は地球での素材探しに奔走し、結局それを手に入れることは叶わなかった。彼らがその力を合わせれば全因果律を支配する正真正銘の「神」と成りえたかもしれないが、今となっては過去の話である。
しかしその一方、ユーゼスの血縁者である[[シヴァー・ゴッツォ]]が開発した「[[ディス・レヴ]]」は奇しくもこの条件に該当しており、[[無限力|負の無限力]]を掻き集めるこの装置はまさに最適な素材である。ディス・レヴは長い年月をかけてシヴァーが開発した対[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]の切り札であるが、シヴァーがその存在を秘匿していたためか、彼は地球での素材探しに奔走し、結局それを手に入れることは叶わなかった。彼らがその力を合わせれば全因果律を支配する正真正銘の「神」と成りえたかもしれないが、今となっては過去の話である。
== 関連する用語 ==
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