1行目: |
1行目: |
| {{登場人物概要 | | {{登場人物概要 |
− | | 外国語表記 = [[外国語表記::Zu Zambajil]] | + | | 登場作品 = {{登場作品 (人物)|超電磁マシーン ボルテスV}} |
− | | 登場作品 = [[超電磁マシーン ボルテスV]] | |
| | 声優 = 寺島幹夫 | | | 声優 = 寺島幹夫 |
| + | | 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}} |
| + | }} |
| + | |
| + | {{登場人物概要 |
| + | | タイトル = プロフィール |
| | 種族 = [[ボアザン星人]] | | | 種族 = [[ボアザン星人]] |
| | 性別 = 男 | | | 性別 = 男 |
8行目: |
12行目: |
| | 称号 = 皇帝 | | | 称号 = 皇帝 |
| }} | | }} |
| + | '''ズ・ザンバジル'''は『[[超電磁マシーン ボルテスV]]』の登場人物。 |
| | | |
| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ボアザン帝国]]皇帝。ボアザン貴族社会の腐敗の象徴で、労奴の辛苦とは裏腹に黄金城で贅沢な生活を送り、さらなる労働力の獲得の為に他の星へと侵略を始め、自身の身を脅かす邪魔な存在であった[[プリンス・ハイネル]]を戦死させるのを望んで前線の司令官へと追いやっている。 | + | [[ボアザン帝国]]皇帝。ボアザン[[貴族]]社会の腐敗の象徴で、労奴の辛苦とは裏腹に黄金城で贅沢な生活を送り、さらなる労働力の獲得の為に他の星へと侵略を始め、自身の身を脅かす邪魔な存在であった[[プリンス・ハイネル]]を戦死させるのを望んで前線の司令官へと追いやっている。 |
| | | |
| 先帝の妾腹の子として生まれた為、従兄弟の[[剛健太郎|ラ・ゴール]]よりも継承順位が低く、周囲から白い目を向けられて生きてきた。それが周囲に対する深い怨念と晴れる事の無い鬱屈した性格を形成する事となった。最も優位な継承権を持つラ・ゴールには角が無い事実を知った彼は戴冠式の際にそれを公表することによりラ・ゴールを追い落とし、ボアザン皇帝に即位した。 | | 先帝の妾腹の子として生まれた為、従兄弟の[[剛健太郎|ラ・ゴール]]よりも継承順位が低く、周囲から白い目を向けられて生きてきた。それが周囲に対する深い怨念と晴れる事の無い鬱屈した性格を形成する事となった。最も優位な継承権を持つラ・ゴールには角が無い事実を知った彼は戴冠式の際にそれを公表することによりラ・ゴールを追い落とし、ボアザン皇帝に即位した。 |
| | | |
− | この様にズ・ザンバジルは悪知恵がよく働くが、所詮は'''「堕落した俗物」'''に過ぎなかった。また、皇帝という地位に反してその器量は小さく、最終話では[[ボルテスV]]と労奴の蜂起により、自身を頂点としたボアザン帝国の貴族社会が崩されていくのを成す術も無く震えながら見ているだけであった。 | + | この様にズ・ザンバジルは悪知恵がよく働くが、所詮は'''「堕落した俗物」'''に過ぎなかった。また、皇帝という地位に反してその器量は小さく、最終話では[[ボルテスV]]と労奴の蜂起により、自身を頂点としたボアザン帝国の貴族社会が崩されていくのを成す術も無く震えながら見ているだけであった。また黄金城の陥落が近いと判断した貴族はザンバジルを見捨てて投降や逃亡を行なっており、その際「城に残っているのはザンバジルくらいだ」と呼び捨てで陰口を叩かれており、人望も薄かったようである。 |
| | | |
− | そして、最期には精神が崩壊した状態で持てるだけの財宝を抱えて脱出を図るも逃げられず、ハイネルに全ての罪を着せようとしたが、その不様過ぎる醜態に激怒したハイネルに'''「蛆虫」'''と唾棄された挙句、殺害された。 | + | そして、最期には精神が崩壊した状態で持てるだけの財宝を抱えて脱出を図るも逃げられず、ハイネルに全ての罪を着せようとしたが、その不様過ぎる醜態に激怒したハイネルに'''「蛆虫」'''と唾棄された挙句、彼の形見の短剣を胸に投げ刺される。その直後、持っていた爆弾が落下し爆死した。 |
| | | |
− | == 登場作品と役柄 == | + | == 登場作品と役柄 == |
| === [[αシリーズ]] === | | === [[αシリーズ]] === |
| ;[[スーパーロボット大戦α]] | | ;[[スーパーロボット大戦α]] |
24行目: |
29行目: |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦α]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦α]] |
| :今作でも名前のみ。[[ダリウス大帝]]や[[オルバン大元帥]]らと手を組み、部下である[[ド・ベルガン]]を派遣する等の暗躍をしている。 | | :今作でも名前のみ。[[ダリウス大帝]]や[[オルバン大元帥]]らと手を組み、部下である[[ド・ベルガン]]を派遣する等の暗躍をしている。 |
− | ;[[第3次スーパーロボット大戦α]] | + | ;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}} |
| :本作で本格的な初登場となった。[[NPC]]として登場。 | | :本作で本格的な初登場となった。[[NPC]]として登場。 |
− | :[[女帝ジャネラ]]と手を組んで[[αナンバーズ]]に対抗するが、最終的にジャネラに見捨てられ、[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]に結婚を迫ってあっさり拒否されるなど原作同様の小物扱いだが、「半狂乱になりながらもハイネルの命を狙い、彼を庇ったカザリーンを射殺する」等、最期の最期まで許されない悪行を犯している。最終的には原作同様にハイネルの手で討たれる末路を迎えた。 | + | :[[女帝ジャネラ]]と手を組んで[[αナンバーズ]]に対抗するが、最終的にジャネラに見捨てられ、[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]に結婚を迫ってあっさり拒否されるなど原作同様の小物扱いだが、「半狂乱になりながらもハイネルの命を狙い、彼を庇ったカザリーンを射殺する」等、最期の最期まで許されない悪行を犯している。最終的には原作同様にハイネルの手で討たれる末路を迎えた。余談だが普段は美中年(実際若いころは凛々しい姿をしていた)といったグラフィックだが、ラスト間際に見せる狼狽した姿を再現したグラフィックは必見。 |
| | | |
| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
− | ;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]] | + | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}} |
| :[[ゼロ (電童)|ゼロ]]を客将として迎え入れ共謀するも、結局は彼の良い様に利用されたに過ぎず、土壇場で見捨てられるハメに。 | | :[[ゼロ (電童)|ゼロ]]を客将として迎え入れ共謀するも、結局は彼の良い様に利用されたに過ぎず、土壇場で見捨てられるハメに。 |
| :最後は[[攻撃司令艦ザンタル|ザンタル]]に積んだ素粒子爆弾での相打ちを図ったが、ハイネルに阻止された。 | | :最後は[[攻撃司令艦ザンタル|ザンタル]]に積んだ素粒子爆弾での相打ちを図ったが、ハイネルに阻止された。 |
51行目: |
56行目: |
| :『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』では客将として迎え入れるが、体よく利用されただけであった。 | | :『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle|CC]]』では客将として迎え入れるが、体よく利用されただけであった。 |
| | | |
− | == 名(迷)台詞 == | + | == 名台詞 == |
| + | ;「所詮グルルは頼むに足らぬ。切り札を使う時が来たようだ。地球人も知らぬ。ハイネルも知らぬ。いや、ラゴールすら知らぬ!ボアザンの守り神!ソドムよ!ゴモラよ!鎖は解かれた!いざ戦えぃ!」 |
| + | :第38話「大宇宙へ出撃せよ!!」より。ボアザン星の最終防衛装置ソドムとゴモラを起動させる。しかし彼の反応を見るに、[[守護神ゴードル|ボアザンの本当の守り神]]については知らなかったようだ。 |
| ;「グルル、そちはボアザン最高の将軍よ。奴らをひねり潰した暁には[[ボアザン星|ボアザン]]の半分をやるぞ」 | | ;「グルル、そちはボアザン最高の将軍よ。奴らをひねり潰した暁には[[ボアザン星|ボアザン]]の半分をやるぞ」 |
| :第39話「ボアザン星の大攻防戦」より。ソーラーファルコンに猛攻を仕掛け、有利に戦いを進める[[グルル]]への賞賛。「ボアザンの半分」は流石に大袈裟であろうが、この時点ではまだ余裕の有る状況である。 | | :第39話「ボアザン星の大攻防戦」より。ソーラーファルコンに猛攻を仕掛け、有利に戦いを進める[[グルル]]への賞賛。「ボアザンの半分」は流石に大袈裟であろうが、この時点ではまだ余裕の有る状況である。 |
| + | ;「あぁぁぁ…末世じゃ…末世じゃ…」 |
| + | :最終話「崩れゆく邪悪の塔!!」より。遂にボルテスチームや労奴解放軍によって追いつめられ、「兵士達が逃げ出しつつある」との報告を聞きながら。そこにいたのは「誇り高い貴族」ではなく「小心者の愚王」であった。 |
| ;「そ、そうだ! ハイネルだ! 悪いのはハイネルだ! [[地球]]征服の作戦も全てあのハイネルがやった事だ! あのハイネルだ!」<br />「殺すならハイネルを殺せ!」 | | ;「そ、そうだ! ハイネルだ! 悪いのはハイネルだ! [[地球]]征服の作戦も全てあのハイネルがやった事だ! あのハイネルだ!」<br />「殺すならハイネルを殺せ!」 |
− | :最終話「崩れゆく邪悪の塔!!」より。遂にボルテスチームや労奴解放軍によって追いつめられ、自分と同じ場所にいた[[プリンス・ハイネル|ハイネル]]を見つけた際の責任転嫁の台詞。 | + | :同話。財宝を抱えて逃げ出したはいいものの、すでに黄金城は解放軍によって包囲されていた。 自分と同じ場所にいた[[プリンス・ハイネル|ハイネル]]からは「最後まで貴族の誇りをお忘れめさるな」と懇願されるも、錯乱しながらこう言い放った。 |
− | :なお、この時のズ・ザンバジルは'''「財宝を抱えて半狂乱になりながら叫ぶ」という醜態'''を晒している。そんな姿に激怒したハイネルは、彼を殺害したのであった。 | + | |
| + | == スパロボシリーズの名台詞 == |
| + | ;「死ね、ハイネル!お前は死んで、余に詫びるのだーっ!」 |
| + | :『第3次α』ボアザンルート第46話「崩れゆく邪悪の塔」シナリオエンドデモより。ボアザン星に仕掛けられた[[アースボム]]の起爆が近い中、錯乱しながら財宝を持ち出した際にハイネルと鉢合わせになる。原作と違って明確にハイネルを亡き者にしようとするが、そこに[[リー・カザリーン|カザリーン]]が割って入る。 |
| + | :原作ではカザリーンを殺害したのは一足先に逃亡を企んだ名も無きボアザン貴族達での内の1人であるため、変形した形で原作再現を行なった形になる。 |
| + | ;「ハイネルをかばうものめ!お前も死んで、余に詫びるのだ!この皇帝ズ・ザンバジルに!」 |
| + | :同上。カザリーンを殺害してもなお悪あがきをやめないザンバジルだったが、とうとうハイネルに引導を渡され、惨めな最期を迎えるのだった。 |
| + | :ちなみにこの時のザンバジルのグラフィックだが、原作再現で財宝はおろかきっちり爆弾まで持っているが、原作と違い落下して爆発したりはしない。 |
| | | |
| == 余談 == | | == 余談 == |