− | ジュリオは父母を死に追いやった上でミスルギ皇国の帝位を簒奪したり、「傲慢な野心家でナルシストでヘタレ」と、どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずのリィザにも思うところがあった様子を見せているため、ノーマに対する差別意識はともかくジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事が伺える。
| + | ジュリオは父母を死に追いやった上でミスルギ皇国の帝位を簒奪したり、「傲慢な野心家でナルシストでヘタレ」と、どうしようもない悪党としか言いようのない人物ではあるが、一方でジュリオによって抹殺されかけた長妹アンジュリーゼ(アンジュ)は「最後まで解り合う事が出来なかった」として複雑な表情を見せたり、ジュリオを利用していたはずのリィザにも思うところがあった様子を見せているため、ノーマに対する差別意識はともかくジュリオには悪辣とも言い切れない一面もあった事が伺える。実際、アンジュ自身も第1話前半の時点ではノーマの根絶を検討しており、立場が違っていたらジュリオと同じ事をしていた可能性がある。そういう意味では、ジュリオも歪んだ世界の犠牲者であったとも言える。 |