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== ギルバート・デュランダル(Gilbert Durandal) ==
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*外国語表記:[[外国語表記::Gilbert Durandal]]
 
*[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]]
 
*[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]]
 
**[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
**[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
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*キャラクターデザイン:平井久司
 
*キャラクターデザイン:平井久司
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== 概要 ==
 
『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における[[プラント]]最高評議会議長で、プラント代表。[[ザフト]]から脱走した[[サトー]]率いる元[[ザフト兵]]達のテロ行動が原因で、再度の開戦を迎える事になり、巧みな手腕で[[指揮]]していく事になるが、その内には壮大な計画を実行させる為の危険な野心を秘めていた。
 
『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における[[プラント]]最高評議会議長で、プラント代表。[[ザフト]]から脱走した[[サトー]]率いる元[[ザフト兵]]達のテロ行動が原因で、再度の開戦を迎える事になり、巧みな手腕で[[指揮]]していく事になるが、その内には壮大な計画を実行させる為の危険な野心を秘めていた。
    
=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
政治的手腕、巧みな話術、プロパガンダ、軍事力拡大、謀略など、様々な分野で才能を発揮する。その反面、[[ファントムペイン]]の襲撃で被害を受けた「[[アーモリーワン]]」をほっといて、[[ミネルバ]]でファントムペインを追いかける、戦時中なのに地上に降りる(しかも理由がよく分からない)、[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]の声明を電波ジャックで邪魔する(よりにもよってラクスに成りすましていたミーアを出演させていた)等々、経験の少なさと性格のせいか、政治家としては問題がある場面も多く見られる。本来は遺伝子分野の科学者であり、DNA解析の専門家である。
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政治的手腕、巧みな話術、プロパガンダ、軍事力拡大、謀略など、様々な分野で才能を発揮する。その反面、[[ファントムペイン]]の襲撃で被害を受けた「[[アーモリーワン]]」をほっといて、[[ミネルバ]]でファントムペインを追いかける、戦時中なのに地上に降りる(しかも理由がよく分からない)、[[カガリ・ユラ・アスハ]]の声明を電波ジャックで邪魔する(よりにもよって[[ラクス・クライン]]に成りすましていた[[ミーア・キャンベル]]を出演させていた)等々、経験の少なさと性格のせいか、政治家としては問題がある場面も多く見られる。
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本来は遺伝子分野の科学者であり、DNA解析の専門家である。
    
基本的に温和な紳士で、感情を剥き出しにする様な振る舞いは一切見られない。しかしその内には、目的の為なら手段を問わない非情な策士としての面も持ち、障害となる者はどんなに自分に尽くしても平然と切り捨てる。自分に可能な限り非が生じないようにと間接的に相手を動かすという狡猾な手法を躊躇うことなく使い、その結果として甚大な被害が出ても殆ど気にしない。このような部分からも、実際は[[ブルーコスモス]]の盟主である[[ロード・ジブリール]]以上に危険な人物である。
 
基本的に温和な紳士で、感情を剥き出しにする様な振る舞いは一切見られない。しかしその内には、目的の為なら手段を問わない非情な策士としての面も持ち、障害となる者はどんなに自分に尽くしても平然と切り捨てる。自分に可能な限り非が生じないようにと間接的に相手を動かすという狡猾な手法を躊躇うことなく使い、その結果として甚大な被害が出ても殆ど気にしない。このような部分からも、実際は[[ブルーコスモス]]の盟主である[[ロード・ジブリール]]以上に危険な人物である。
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最終的に敵役の立ち位置になり、味方から離反されても仕方のない行動も目立ったが、[[ラクス・クライン|ラクス]][[暗殺]]未遂事件や[[ロゴス]]を巡る争い、そして[[デスティニープラン]]の詳細など、肝心の部分がはっきりしないため、評価が難しい人物である。そのせいか、コミックボンボン版『SEED DESTINY』ではある程度悪役の面が強調されている。
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最終的に敵役の立ち位置になり、味方から離反されても仕方のない行動も目立ったが、ラクス[[暗殺]]未遂事件や[[ロゴス]]を巡る争い、そして[[デスティニープラン]]の詳細など、肝心の部分がはっきりしないため、評価が難しい人物である。そのせいか、コミックボンボン版『SEED DESTINY』ではある程度悪役の面が強調されている。
    
=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===
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遺伝子工学者時代、[[キラ・ヤマト]]が[[スーパーコーディネイター]]として生み出された[[スペースコロニー]]・[[メンデル]]にいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「[[デスティニープラン]]」を既に考案していた。しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想にも似た、あまりにも独善的なこの計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ到底常人には受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。
 
遺伝子工学者時代、[[キラ・ヤマト]]が[[スーパーコーディネイター]]として生み出された[[スペースコロニー]]・[[メンデル]]にいた時期があり、この当時にデュランダルは、人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事で争いを無くす「[[デスティニープラン]]」を既に考案していた。しかし、これは言わば「基準を遺伝子にした管理社会」であり、個人の自由を奪う選民思想にも似た、あまりにも独善的なこの計画は、所謂ディストピアに通じる危険性を孕んだ到底常人には受け入れ難いものであり、メンデルにいた一部の同僚からも批判されていた様である。
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メンデルが閉鎖されたその後、プラントに戻ったデュランダルは、他者のエゴの為に[[クローン]]として生み出された男である[[ラウ・ル・クルーゼ]]と出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供である[[レイ・ザ・バレル]]とも関わっていく事になる。しかし、彼らは特別な目的の元あちこち手を加えられた(コーディネーター化とはまた異なる技術による)クローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。更にそんな中、遺伝子的に相性の悪い(つまり性的な身体機能不全の一種)という理由で、恋仲であった[[タリア・グラディス]]と別れる事になった。
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メンデルが閉鎖されたその後、[[プラント]]に戻ったデュランダルは、他者のエゴの為に[[クローン]]として生み出された男である[[ラウ・ル・クルーゼ]]と出会い交流する事になり、またそれがきっかけとなって、ラウの拾ってきた子供である[[レイ・ザ・バレル]]とも関わっていく事になる。しかし、彼らは特別な目的の元あちこち手を加えられた(コーディネーター化とはまた異なる技術による)クローンとして生み出されたが故に、テロメアが短く、デュランダルが造り出した老化現象を抑える薬が無ければ、まともに生きられない身体となっていた。更にそんな中、遺伝子的に相性の悪い(つまり性的な身体機能不全の一種)という理由で、恋仲であった[[タリア・グラディス]]と別れる事になった。
    
デュランダルは、この様な悲劇を繰り返さないためにも、かつて考案したデスティニープランこそが悲劇を無くす最良の手段と考え、これを地球圏全体で実現させるべく様々な策略を練っていく事になる。
 
デュランダルは、この様な悲劇を繰り返さないためにも、かつて考案したデスティニープランこそが悲劇を無くす最良の手段と考え、これを地球圏全体で実現させるべく様々な策略を練っていく事になる。
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[[アイリーン・カナーバ]]臨時議長が辞任した後、プラント最高評議会議長に就任したデュランダルは、「争いの無い世界にするからこそ力がいる」という考えの元で、新規の[[ガンダムタイプ]]であるセカンドステージシリーズやニューミレニアムシリーズといった、新型MSの開発に着手する。
 
[[アイリーン・カナーバ]]臨時議長が辞任した後、プラント最高評議会議長に就任したデュランダルは、「争いの無い世界にするからこそ力がいる」という考えの元で、新規の[[ガンダムタイプ]]であるセカンドステージシリーズやニューミレニアムシリーズといった、新型MSの開発に着手する。
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しかしそんな中、セカンドステージシリーズや新造艦[[ミネルバ]]の配備されていたプラント「アーモリーワン」が、[[ロゴス]]の私兵集団である[[ファントムペイン]]の襲撃を受ける事になり、セカンドステージの内の3機である[[ガイアガンダム|ガイア]]、[[カオスガンダム|カオス]]、[[アビスガンダム|アビス]]の3機が奪われる事になる。更にはザフトの脱走兵達による[[ユニウスセブン]]の残骸落としである「[[ブレイク・ザ・ワールド]]」までもが発生し、再度の開戦を迎える事になったが、デュランダルはこれらの事態が起きるのを事前に把握していた節が強い。
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しかしそんな中、セカンドステージシリーズや新造艦[[ミネルバ]]の配備されていたプラント「アーモリーワン」が、[[ロゴス]]の私兵集団である[[ファントムペイン]]の襲撃を受ける事になり、セカンドステージの内の3機である[[ガイアガンダム]]、[[カオスガンダム]]、[[アビスガンダム]]の3機が奪われる事になる。更にはザフトの脱走兵達による[[ユニウスセブン]]の残骸落としである「[[ブレイク・ザ・ワールド]]」までもが発生し、再度の開戦を迎える事になったが、デュランダルはこれらの事態が起きるのを事前に把握していた節が強い。
    
ユニウス戦役開戦時の戦闘では、[[地球連合]]側が[[核ミサイル|核]]を使用する情報も事前に掴んでおり、[[ニュートロンジャマーキャンセラー|ニュートロンスタンピーダ]]によって逆転劇を決めた後、これを機にあらかじめ用意していた[[ザフト]]の大部隊を[[地球]]に降下させた。以降は、ザフトによって次々と連合の制圧下にあった地域が制圧されているが、兵士達には民間人と友好的な関係を持つ事を心掛けさせ、反連合を掲げたゲリラ達への協力や、物資、資金の援助等も積極的に行う事で、人心を掌握していき、連合よりもザフトの方が信頼できると認識させていった。
 
ユニウス戦役開戦時の戦闘では、[[地球連合]]側が[[核ミサイル|核]]を使用する情報も事前に掴んでおり、[[ニュートロンジャマーキャンセラー|ニュートロンスタンピーダ]]によって逆転劇を決めた後、これを機にあらかじめ用意していた[[ザフト]]の大部隊を[[地球]]に降下させた。以降は、ザフトによって次々と連合の制圧下にあった地域が制圧されているが、兵士達には民間人と友好的な関係を持つ事を心掛けさせ、反連合を掲げたゲリラ達への協力や、物資、資金の援助等も積極的に行う事で、人心を掌握していき、連合よりもザフトの方が信頼できると認識させていった。

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