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− | == 千鳥かなめ(Kaname Tidori) ==
| + | *外国語表記:[[外国語表記::Kaname Tidori]] |
| *[[登場作品]]:[[フルメタル・パニックシリーズ]] | | *[[登場作品]]:[[フルメタル・パニックシリーズ]] |
| **[[フルメタル・パニック!]] | | **[[フルメタル・パニック!]] |
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| *好きなミュージシャン:ジェームス・ブラウン | | *好きなミュージシャン:ジェームス・ブラウン |
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− | [[陣代高校]]に通う女子高校生。成績は平均よりちょっと上、容姿端麗でスタイル抜群、活発で行動的な[[性格]]をしているなど、頼れる生徒会副会長。だが、それを台無しにするほどの欠点、一言でまとめれば'''「粗暴でオヤジ臭く、なおかつガサツ」'''な一面を持っており、それが原因で'''「恋人にしたくないアイドル」'''なる不名誉な称号を校内に轟かせている。 | + | == 概要 == |
| + | [[陣代高校]]に通う女子高校生。 |
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| + | 成績は平均よりちょっと上、容姿端麗でスタイル抜群、活発で行動的な[[性格]]をしているなど、頼れる生徒会副会長。だが、それを台無しにするほどの欠点、一言でまとめれば'''「粗暴でオヤジ臭く、なおかつガサツ」'''な一面を持っており、それが原因で'''「恋人にしたくないアイドル」'''なる不名誉な称号を校内に轟かせている。 |
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| 帰国子女ゆえにはっきりとした、歯に着せぬ物言いが敵を作りやすく、実際中学時代に陰湿なイジメを受けていた。だが、持ち前の反骨精神で、それに屈するどころか真っ向から立ち向かっている。また、予想外の出来事にも動じず、無愛想で問題行動を起こす[[相良宗介]]のボケには'''ハリセンでツッコミ'''をいれたり、テロや人殺しの現場でも一般常識で対応するなど普通を通り越して、「変人」扱いされることも。ツッコミに使用するハリセンは「どこから出したのかが見えなかった」と宗介が言っており、完全にギャグである。 | | 帰国子女ゆえにはっきりとした、歯に着せぬ物言いが敵を作りやすく、実際中学時代に陰湿なイジメを受けていた。だが、持ち前の反骨精神で、それに屈するどころか真っ向から立ち向かっている。また、予想外の出来事にも動じず、無愛想で問題行動を起こす[[相良宗介]]のボケには'''ハリセンでツッコミ'''をいれたり、テロや人殺しの現場でも一般常識で対応するなど普通を通り越して、「変人」扱いされることも。ツッコミに使用するハリセンは「どこから出したのかが見えなかった」と宗介が言っており、完全にギャグである。 |
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| 母親はすでに他界しており、家族は[[国連]]職員の父と妹が一人。父と妹はニューヨークで暮らしているため、かなめは以前家族で暮らしていたマンションで一人暮らしをしている。このためか、家事は万能。中でも[[食べ物・料理|料理]]の腕前は自他共に認めるところもあり、宗介の無愛想さも、コレでだいぶ軟化したとも考えられる。しかし、料理への情熱が少々暴走することもあり、原作短編集では転勤した教師が贈ってきた[[大空魔竜ガイキング|ダイクウマリュウキングガイ]]なる「非常に希少な貝」(と、送り主は言っているが、実際には単なるサザエである)を、由来も確かめず即壷焼きの刑に処す。その理由を問われれば、「だって美味しそうだったから」と。この辺りも「恋人にしたくないアイドル」たる所以であろう。なお、この一件によって彼女は「恋人にしたくない贈呈品イーター」と称号がランクアップ(?)した。 | | 母親はすでに他界しており、家族は[[国連]]職員の父と妹が一人。父と妹はニューヨークで暮らしているため、かなめは以前家族で暮らしていたマンションで一人暮らしをしている。このためか、家事は万能。中でも[[食べ物・料理|料理]]の腕前は自他共に認めるところもあり、宗介の無愛想さも、コレでだいぶ軟化したとも考えられる。しかし、料理への情熱が少々暴走することもあり、原作短編集では転勤した教師が贈ってきた[[大空魔竜ガイキング|ダイクウマリュウキングガイ]]なる「非常に希少な貝」(と、送り主は言っているが、実際には単なるサザエである)を、由来も確かめず即壷焼きの刑に処す。その理由を問われれば、「だって美味しそうだったから」と。この辺りも「恋人にしたくないアイドル」たる所以であろう。なお、この一件によって彼女は「恋人にしたくない贈呈品イーター」と称号がランクアップ(?)した。 |
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− | 中学生時代途中までは[[ニューヨーク]]で、以後は[[日本]]に住んでいる帰国子女。「[[ウィスパード]]」と呼ばれる特殊な能力の持ち主で、それ故に[[アマルガム|テロリスト集団]]から狙われることに。ウィスパードとしての能力が開花するに連れて、その頭脳は飛躍的な伸びを見せており、特に理数系は学力全国トップクラスの[[林水敦信|林水]]をして「私より上」と言わしめるほど。[[ミスリル]]内のコールサインは「エンジェル」。 | + | 中学生時代途中までは[[ニューヨーク]]で、以後は[[日本]]に住んでいる帰国子女。「[[ウィスパード]]」と呼ばれる特殊な能力の持ち主で、それ故に[[アマルガム|テロリスト集団]]から狙われることに。ウィスパードとしての能力が開花するに連れて、その頭脳は飛躍的な伸びを見せており、特に理数系は学力全国トップクラスの[[林水敦信]]をして「私より上」と言わしめるほど。[[ミスリル]]内のコールサインは「エンジェル」。 |
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| === ソフィアとかなめ === | | === ソフィアとかなめ === |
− | かなめのウィスパードとしての能力は他の誰よりも強く発現している。これは、ウィスパードという存在の根幹に原因がある。
| + | かなめの[[ウィスパード]]としての能力は他の誰よりも強く発現している。これは、ウィスパードという存在の根幹に原因がある。 |
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| 詳しくは本Wiki「[[ウィスパード]]」の項にあるが、ウィスパードは「ささやかれた者」という当て字の読みが示すとおり、何処かからの「囁き声」によってブラックテクノロジーの知識を受け取っている。これを与えている「ささやく者」、つまり「ウィスパリング」が存在するわけだが、オムニ・スフィアを通じて未来からタウ波に乗せてささやいているのは、'''未来の時間軸の一つに存在するかなめ自身'''である。 | | 詳しくは本Wiki「[[ウィスパード]]」の項にあるが、ウィスパードは「ささやかれた者」という当て字の読みが示すとおり、何処かからの「囁き声」によってブラックテクノロジーの知識を受け取っている。これを与えている「ささやく者」、つまり「ウィスパリング」が存在するわけだが、オムニ・スフィアを通じて未来からタウ波に乗せてささやいているのは、'''未来の時間軸の一つに存在するかなめ自身'''である。 |
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| ウィスパリングの正体はかなめではなく、'''かなめに成り代わった別の存在'''である。この存在の正体は、本編の18年前、ヤムスク11でオムニ・スフィアの実験台に使われ、心身を引き裂かれて死亡した少女・[[ソフィア]]の思念である。ヤムスク11の実験施設最奥部にある世界初のTAROS中枢部には、ソフィアの「遺体」がある。これは彼女の肉体そのものではなく、TAROSに残留していたソフィアの思念が長い時間をかけて顕現させたもので、未来から届く思念波を変換・増幅するコンバータとしての役目を果たしている。 | | ウィスパリングの正体はかなめではなく、'''かなめに成り代わった別の存在'''である。この存在の正体は、本編の18年前、ヤムスク11でオムニ・スフィアの実験台に使われ、心身を引き裂かれて死亡した少女・[[ソフィア]]の思念である。ヤムスク11の実験施設最奥部にある世界初のTAROS中枢部には、ソフィアの「遺体」がある。これは彼女の肉体そのものではなく、TAROSに残留していたソフィアの思念が長い時間をかけて顕現させたもので、未来から届く思念波を変換・増幅するコンバータとしての役目を果たしている。 |
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− | テッサはこの関係性を知って、ヤムスク11のTAROSを爆破しようと試みたが、ソフィアがかなめを乗っ取り自我を同化したことで妨害され、失敗に終わった。なお、この直前にかなめの見たところでは、二人がやって来た時点ではソフィアの力は限られていたが、誰も知らない「いつか」の未来に復活してかなめを乗っ取ろうとすることが予測された。さらに、それを阻止するために「遺体」を破壊してもソフィアの思念が消えない限りまた「遺体」が復元され、それが過去へと「ささやく」ことでかなめを乗っ取ってしまい、ウィスパリングの出現を阻止できないとされていた。
| + | [[テレサ・テスタロッサ]]はこの関係性を知って、ヤムスク11のTAROSを爆破しようと試みたが、ソフィアがかなめを乗っ取り自我を同化したことで妨害され、失敗に終わった。なお、この直前にかなめの見たところでは、二人がやって来た時点ではソフィアの力は限られていたが、誰も知らない「いつか」の未来に復活してかなめを乗っ取ろうとすることが予測された。さらに、それを阻止するために「遺体」を破壊してもソフィアの思念が消えない限りまた「遺体」が復元され、それが過去へと「ささやく」ことでかなめを乗っ取ってしまい、ウィスパリングの出現を阻止できないとされていた。 |
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− | ソフィアの狙いは歴史の改変による自らの生存と幸福であり、これに先駆けかなめの存在に成り代わることを目論み、「ささやき」を通して彼女の意識を支配、自己を「千鳥かなめ」と定義して行動を開始した(付き合いの長い宗介は、同化したソフィア≒かなめの言動に強烈な違和感を抱いていた)。この時、宗介とテッサを射殺してレナードと合流していたが、射殺の部分は同化直後の混乱した自我による「未来の可能性」がその場の全員に同時に見えたものであり、実際にはテッサを振り切ってその場から逃走していた。
| + | ソフィアの狙いは歴史の改変による自らの生存と幸福であり、これに先駆けかなめの存在に成り代わることを目論み、「ささやき」を通して彼女の意識を支配、自己を「千鳥かなめ」と定義して行動を開始した(付き合いの長い[[相良宗介]]は、同化したソフィア≒かなめの言動に強烈な違和感を抱いていた)。この時、宗介とテッサを射殺して[[レナード・テスタロッサ]]と合流していたが、射殺の部分は同化直後の混乱した自我による「未来の可能性」がその場の全員に同時に見えたものであり、実際にはテッサを振り切ってその場から逃走していた。 |
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| その後、メリダ島に移動した後にTARTAROSを起動させ、歴史の改変を行おうとしたが、その直前に宗介から入った通信越しの罵倒の嵐を受け、あんまりな言い様にキレたかなめの自我がソフィアをはじき出して分離。最終的にソフィアの自我は、あくまでも「今の歴史」を肯定するかなめの精神力に押し負けて主導権を喪失することになった。 | | その後、メリダ島に移動した後にTARTAROSを起動させ、歴史の改変を行おうとしたが、その直前に宗介から入った通信越しの罵倒の嵐を受け、あんまりな言い様にキレたかなめの自我がソフィアをはじき出して分離。最終的にソフィアの自我は、あくまでも「今の歴史」を肯定するかなめの精神力に押し負けて主導権を喪失することになった。 |