1行目: |
1行目: |
− | == 三輪防人(みわ さきもり / Sakimori Miwa) ==
| + | *読み:みわ さきもり |
| + | *外国語表記:[[外国語表記::Sakimori Miwa]] |
| *[[登場作品]]:[[闘将ダイモス]] | | *[[登場作品]]:[[闘将ダイモス]] |
| *[[声優]]:大木民夫 | | *[[声優]]:大木民夫 |
10行目: |
11行目: |
| *キャラクターデザイン:金山明博、聖悠紀(原案) | | *キャラクターデザイン:金山明博、聖悠紀(原案) |
| | | |
| + | == 概要 == |
| 『[[闘将ダイモス]]』に登場する国連地球防衛軍の長官。 | | 『[[闘将ダイモス]]』に登場する国連地球防衛軍の長官。 |
| | | |
− | かなりの軍国主義者。作中では[[バーム星人]]を完全に敵視し、その殲滅のために彼らが無抵抗であっても平然と銃を向けた。そればかりか、本来ならば守るべき存在である民間人に対しても、非戦闘員という事で「無駄飯食らいで犬以下の存在」とさえ言い放つ非情かつ傲慢な[[性格]]で、'''軍人至上主義者'''とも言える。[[バーム星人]]を打倒する名目で、味方の軍や民間人を巻き込む非情な作戦を平然と採る事も多かった。 | + | かなりの軍国主義者。作中では[[バーム星人]]を完全に敵視し、その殲滅のために彼らが無抵抗であっても平然と銃を向けた。そればかりか、本来ならば守るべき存在である民間人に対しても、非戦闘員という事で「無駄飯食らいで犬以下の存在」とさえ言い放つ非情かつ傲慢な[[性格]]で、'''軍人至上主義者'''とも言える。バーム星人を打倒する名目で、味方の軍や民間人を巻き込む非情な作戦を平然と採る事も多かった。 |
| | | |
− | その行動理念は[[地球]]を[[バーム星人]]の手から守ろうとするがゆえとも言えなくもなく主張も分からなくもないが、自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている面が強い。当然[[竜崎一矢|一矢]]を始めとした[[ガードダイモビック]]の面々とは完全に相容れずに対立関係となり、バーム内部の敵が[[オルバン大元帥]]であるなら、彼は地球内部の敵に位置する人物と言える。 | + | その行動理念は[[地球]]をバーム星人の手から守ろうとするがゆえとも言えなくもなく主張も分からなくもないが、自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている面が強い。当然[[竜崎一矢]]を始めとした[[ガードダイモビック]]の面々とは完全に相容れずに対立関係となり、バーム内部の敵が[[オルバン大元帥]]であるなら、彼は地球内部の敵に位置する人物と言える。 |
| | | |
− | 当初、[[バーム星人|バーム軍]]の侵攻で多大な被害が出た事による地球側の反バーム感情も手伝って、徹底抗戦を主張する彼の方針は強く支持されていた。第39話では、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託して、[[竜崎一矢|一矢]]を[[ダイモス]]のパイロットから更迭しようとするが、失敗に終わって逆に司令官の座を剥奪されてしまう。
| + | 当初、バーム軍の侵攻で多大な被害が出た事による地球側の反バーム感情も手伝って、徹底抗戦を主張する彼の方針は強く支持されていた。第39話では、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託して、一矢を[[ダイモス]]のパイロットから更迭しようとするが、失敗に終わって逆に司令官の座を剥奪されてしまう。 |
| | | |
− | 続く第40話では、浮上した海底城に対し独断で攻撃するが、そこでも部下の生命を無視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃をしたために部下の信望を完全に失った末に敗北。さらには無抵抗の[[バーム星人]]を無差別に銃撃した事で、[[竜崎一矢|一矢]]の怒りを爆発させてしまい、意識を失うまで殴られる事となった。その直後にこれまでの行動を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。そのまま物語の舞台から姿を消した。
| + | 続く第40話では、浮上した海底城に対し独断で攻撃するが、そこでも部下の生命を無視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃をしたために部下の信望を完全に失った末に敗北。さらには無抵抗のバーム星人を無差別に銃撃した事で、一矢の怒りを爆発させてしまい、意識を失うまで殴られる事となった。その直後にこれまでの行動を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。そのまま物語の舞台から姿を消した。 |
| | | |
− | その後は登場しないが、元々予定されていた最終回の構想は、[[竜崎一矢|一矢]]と[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]が参加する[[火星]]開発団の出発セレモニーの陰で、'''廃人となった三輪がおもちゃの銃を振り回す'''という内容であった。自業自得と言えばそれまでだが、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
| + | その後は登場しないが、元々予定されていた最終回の構想は、一矢と[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]が参加する[[火星]]開発団の出発セレモニーの陰で、'''廃人となった三輪がおもちゃの銃を振り回す'''という内容であった。自業自得と言えばそれまでだが、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。 |
| | | |
− | 過激な発言からただの危険人物に思われがちだが、 軍事面での功績は評価されているようで、国連エール勲章なるものを授与されている。しかし、作中では三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥る事もあり、バーム側からも無能呼ばわりされるなど、決して指揮官として有能というわけではない。権力やコネ、あるいは手柄の横取りなどで受勲したのではないかと勘ぐってしまう(これについては推測の範疇を出ないが)。その究極と言える暴挙は、[[バーム星人]]に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となった。物語の戦争は発端こそ[[オルバン大元帥]]らの謀略であったが、長引いてしまったのは彼の数々の所業のためと言っても過言ではない。 | + | 過激な発言からただの危険人物に思われがちだが、 軍事面での功績は評価されているようで、国連エール勲章なるものを授与されている。しかし、作中では三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥る事もあり、バーム側からも無能呼ばわりされるなど、決して指揮官として有能というわけではない。権力やコネ、あるいは手柄の横取りなどで受勲したのではないかと勘ぐってしまう(これについては推測の範疇を出ないが)。その究極と言える暴挙は、バーム星人に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となった。物語の戦争は発端こそオルバン大元帥らの謀略であったが、長引いてしまったのは彼の数々の所業のためと言っても過言ではない。 |
| | | |
| また、頑なに敵の殲滅に拘り、戦い以外の解決手段を見つけられないその姿勢は、逆に「哀れ」とみなされる事もある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「'''戦うことしかできないあわれな人だった'''」と解説された。実は初期設定だと劇中の様な過激派ではなく一矢の父であると仲良く肩を組んでる写真を机の上に飾っていたり、設定資料集では優しげな表情も確認されている。打ち切りなどの都合であの様な立ち位置になったらしい。 | | また、頑なに敵の殲滅に拘り、戦い以外の解決手段を見つけられないその姿勢は、逆に「哀れ」とみなされる事もある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「'''戦うことしかできないあわれな人だった'''」と解説された。実は初期設定だと劇中の様な過激派ではなく一矢の父であると仲良く肩を組んでる写真を机の上に飾っていたり、設定資料集では優しげな表情も確認されている。打ち切りなどの都合であの様な立ち位置になったらしい。 |
| | | |
− | 長谷川裕一による漫画作品『ゴッドバード』では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、長年国連刑務所に収監されていたが、自身を信奉するカーク・スクエアや[[バラオ]]の上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄。クーデターによって地球圏を掌握し、地球のみならずキャンベル星、ボアザン星、バーム星なども支配する事を企て、やがて人間でありながら新たなる[[バラオ]]として覚醒。『[[勇者ライディーン]]』の面々も含めた[[長浜ロマンロボシリーズ]]の主人公チームの面々やそのライバル達の前に、最強最悪の敵として立ちはだかる。 | + | 長谷川裕一による漫画作品『ゴッドバード』では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、長年国連刑務所に収監されていたが、自身を信奉するカーク・スクエアや[[バラオ]]の上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄。クーデターによって地球圏を掌握し、地球のみならずキャンベル星、ボアザン星、バーム星なども支配する事を企て、やがて人間でありながら新たなるバラオとして覚醒。『[[勇者ライディーン]]』の面々も含めた[[長浜ロマンロボシリーズ]]の主人公チームの面々やそのライバル達の前に、最強最悪の敵として立ちはだかる。 |
| | | |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |