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| == ソーディアン(Swordian) == | | == ソーディアン(Swordian) == |
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| ソーディアンとは、突如として地球圏にその姿を現した'''大剣の形をした超巨大構造物'''を指したコードネームである。 | | ソーディアンとは、突如として地球圏にその姿を現した'''大剣の形をした超巨大構造物'''を指したコードネームである。 |
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− | その特徴的な形状から地球連邦はこの構造物をソーディアンと命名し、他の諸勢力も同様のコードネームを用いることとなった。初出作品であるスーパーロボット大戦Scramble Commanderでは、この巨大の剣状の構造物に対しての対策に当たる部隊として、剣の「鞘」という意味の'『'''シース'''』という部隊名が[[碇ゲンドウ]]により与えられることとなった。
| + | その特徴的な形状から地球連邦はこの構造物をソーディアンと命名し、他の諸勢力も同様のコードネームを用いることとなった。初出作品である『スーパーロボット大戦Scramble Commander』では、この巨大の剣状の構造物に対しての対策に当たる部隊として、剣の「鞘」という意味の「'''シース'''」という部隊名が[[碇ゲンドウ]]により与えられることとなった。 |
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| == ソーディアンの機能 == | | == ソーディアンの機能 == |
| この剣状の構造物が現れたことで地球圏は大規模な混乱に見舞われることとなったが、その要因となった機能は大きく分けて2点ある。 | | この剣状の構造物が現れたことで地球圏は大規模な混乱に見舞われることとなったが、その要因となった機能は大きく分けて2点ある。 |
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− | ;'''1.エネルギー遮断能力''' | + | ;1.エネルギー遮断能力 |
− | : | + | :ソーディアンの最大の特徴がエネルギーの遮断能力であり、詳しい原理は不明だが、同構造物を中心とした一定の範囲内に入った機械類の動力は一切封じられてしまう。例外となるエネルギーはほとんど存在せず、通常の推進剤を用いていると思われる戦闘機やミサイル類は勿論のこと、[[光子力エネルギー]]や[[ゲッター線]]、超電磁エネルギーといった超エネルギー類さえも無効化することが可能。この機能はソーディアンを構成する物質それ自体に備わっている性質のようであり、ソーディアンから採取された破片を組み込んで[[あしゅら男爵]]が作りだした機動兵器「[[フラグメント]]」は、これまたあらゆるエネルギー兵器・物理兵器による攻撃を遮断する脅威の力を発揮した(但し破片サイズではその能力に限界があったようで、[[フラグメント]]は過大なエネルギーを遮断しきれずに破壊されてしまう)。 |
− | ソーディアンの最大の特徴がエネルギーの遮断能力であり、詳しい原理は不明だが、同構造物を中心とした一定の範囲内に入った機械類の動力は一切封じられてしまう。例外となるエネルギーはほとんど存在せず、通常の推進剤を用いていると思われる戦闘機やミサイル類は勿論のこと、[[光子力エネルギー]]や[[ゲッター線]]、超電磁エネルギーといった超エネルギー類さえも無効化することが可能。この機能はソーディアンを構成する物質それ自体に備わっている性質のようであり、ソーディアンから採取された破片を組み込んで[[あしゅら男爵]]が作りだした機動兵器「[[フラグメント]]」は、これまたあらゆるエネルギー兵器・物理兵器による攻撃を遮断する脅威の力を発揮した(但し破片サイズではその能力に限界があったようで、[[フラグメント]]は過大なエネルギーを遮断しきれずに破壊されてしまう)。 | + | :この機能の唯一の例外と言えるものが生体エネルギーであり、有機生命体の生体活動を停止させることは出来ない。このため、半有機生命体である[[恐竜帝国]]の機動兵器・[[メカザウルス]]はソーディアン結界の中でもある程度の行動が可能であった。 |
− | | + | :尚、ソーディアン内部においては、基本的にこの機能は発揮されていない。このため、ソーディアンの内部に侵入することがこの能力を打開する鍵となる。 |
− | この機能の唯一の例外と言えるものが生体エネルギーであり、有機生命体の生体活動を停止させることは出来ない。このため、半有機生命体である[[恐竜帝国]]の機動兵器・[[メカザウルス]]はソーディアン結界の中でもある程度の行動が可能であった。 | + | ;2.空間跳躍能力 |
− | | + | :エネルギー遮断能力に加えて地球圏を一層混乱に陥れる原因となったのが、同構造物の空間跳躍能力である。ソーディアンは空間と時間を飛び越えて地球圏各地に不規則に出没を繰り返し、そのために各地でエネルギー遮断に関連した混乱が発生、またソーディアンの力を狙う諸勢力はその動向に振り回されることとなった。 |
− | 尚、ソーディアン内部においては、基本的にこの機能は発揮されていない。このため、ソーディアンの内部に侵入することがこの能力を打開する鍵となる。 | + | :ソーディアンは正式名称を「'''ラディ・エス・ラディウス'''」と言い、その正体は戦乱によって自身の世界を荒廃させてしまった人々が、平行世界の中から新天地を見つけ出すために建造した、いわば巨大な次元転移船なのである。しかしScramble Commanderの世界に出現したソーディアンについては、数度の次元転移の末に内部の住人はほぼ全滅し、内部の制御コンピュータによって、僅かに存在した住人の生き残りを託せる存在を探し、当て所のない次元転移を繰り返していたのだった。それゆえ、その出現パターンは非常に不規則なものとなってしまっていたのである。 |
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− | ;'''2.空間跳躍能力''' | |
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− | エネルギー遮断能力に加えて地球圏を一層混乱に陥れる原因となったのが、同構造物の空間跳躍能力である。ソーディアンは空間と時間を飛び越えて地球圏各地に不規則に出没を繰り返し、そのために各地でエネルギー遮断に関連した混乱が発生、またソーディアンの力を狙う諸勢力はその動向に振り回されることとなった。 | |
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− | ソーディアンは正式名称を「'''ラディ・エス・ラディウス'''」と言い、その正体は戦乱によって自身の世界を荒廃させてしまった人々が、平行世界の中から新天地を見つけ出すために建造した、いわば巨大な次元転移船なのである。しかしScramble Commanderの世界に出現したソーディアンについては、数度の次元転移の末に内部の住人はほぼ全滅し、内部の制御コンピュータによって、僅かに存在した住人の生き残りを託せる存在を探し、当て所のない次元転移を繰り返していたのだった。それゆえ、その出現パターンは非常に不規則なものとなってしまっていたのである。 | |
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| == ソーディアンの機動兵器 == | | == ソーディアンの機動兵器 == |
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| === [[ソーディアンズダガー]] === | | === [[ソーディアンズダガー]] === |
− | ソーディアンズガードを補佐する小型の機動兵器。自身の大部分を占める刃状の構成物による体当たり(切り付け)、及び電流発生装置による攻撃を行う。尚、OG外伝において、ソーディアンズダガーは三基以上の数を揃えることで'''小型の転移装置として使用可能'''であることが明らかとなっており、修羅はこの点から同機を『'''瞬転刀'''』と呼称していた。ただしこの機能は修羅にとっても、成功率が極めて低く扱いづらいものであったようで、その全容はいまだ明らかとなっていない。
| + | ソーディアンズガードを補佐する小型の機動兵器。自身の大部分を占める刃状の構成物による体当たり(切り付け)、及び電流発生装置による攻撃を行う。尚、『OG外伝』において、ソーディアンズダガーは三基以上の数を揃えることで'''小型の転移装置として使用可能'''であることが明らかとなっており、修羅はこの点から同機を「'''瞬転刀'''」と呼称していた。ただしこの機能は修羅にとっても、成功率が極めて低く扱いづらいものであったようで、その全容はいまだ明らかとなっていない。 |
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| == 作品毎の扱い == | | == 作品毎の扱い == |
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| === [[スーパーロボット大戦OG外伝]] === | | === [[スーパーロボット大戦OG外伝]] === |
− | 同作([[OGシリーズ]])では『[[バルトール事件]]』の後に[[ヘルゲート]]空域に突如として出現。 | + | 同作([[OGシリーズ]])では「[[バルトール事件]]」の後に[[ヘルゲート]]空域に突如として出現。 |
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− | ほぼ無人であったScramble Commanderの同艦とは異なり、この世界に転移してきたソーディアンには[[修羅]]の民が乗り込んでいる。彼らは偶然「修羅界」に現れたソーディアンを「'''転空魔城'''」と命名。崩壊の危機に瀕する修羅界から脱出するための方舟として利用し、OG世界に転移してきたのであった。修羅の面々にとってはソーディアンは完全にオーパーツであり、軍師[[ミザル・トゥバル|ミザル]]らによって研究が進められていたものの、その能力の全容が把握できたわけではないようである。
| + | ほぼ無人であった『Scramble Commander』の同艦とは異なり、この世界に転移してきたソーディアンには[[修羅]]の民が乗り込んでいる。彼らは偶然「修羅界」に現れたソーディアンを「'''転空魔城'''」と命名。崩壊の危機に瀕する修羅界から脱出するための方舟として利用し、OG世界に転移してきたのであった。修羅の面々にとってはソーディアンは完全にオーパーツであり、軍師[[ミザル・トゥバル|ミザル]]らによって研究が進められていたものの、その能力の全容が把握できたわけではないようである。 |
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| 前作同様、そのエネルギー遮断能力のために攻略は容易ではなかったが、ソーディアンズダガーによる転移能力を活用し、[[ハガネ]]と[[ヒリュウ改]]の2艦による潜入作戦を決行。内部に陣取った修羅及び[[デュミナス]]との決着をつけることに成功する。その後、同艦の次元転移を司る中枢装置「'''絶界宝'''(転空魔城と同じく、修羅による呼称)」の存在する「奥の院」まで進入するが、ソーディアンに備えられた次元転移装置と[[デュミナス]]の思念集積体との連動により、平行世界から[[ダークブレイン]]が召喚され、その打倒後には[[シュウ・シラカワ]]もこれまで隠していた本性を露わにし、ハガネ・ヒリュウ改の面々に牙を剥いた。これらの数々の死闘の全てに決着がついた後、残された修羅達は[[フォルカ・アルバーク]]を新たな修羅王とし、新たな安住の地を探すべくソーディアン要塞によって別次元へと転移。OG世界から姿を消すのであった。 | | 前作同様、そのエネルギー遮断能力のために攻略は容易ではなかったが、ソーディアンズダガーによる転移能力を活用し、[[ハガネ]]と[[ヒリュウ改]]の2艦による潜入作戦を決行。内部に陣取った修羅及び[[デュミナス]]との決着をつけることに成功する。その後、同艦の次元転移を司る中枢装置「'''絶界宝'''(転空魔城と同じく、修羅による呼称)」の存在する「奥の院」まで進入するが、ソーディアンに備えられた次元転移装置と[[デュミナス]]の思念集積体との連動により、平行世界から[[ダークブレイン]]が召喚され、その打倒後には[[シュウ・シラカワ]]もこれまで隠していた本性を露わにし、ハガネ・ヒリュウ改の面々に牙を剥いた。これらの数々の死闘の全てに決着がついた後、残された修羅達は[[フォルカ・アルバーク]]を新たな修羅王とし、新たな安住の地を探すべくソーディアン要塞によって別次元へと転移。OG世界から姿を消すのであった。 |
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| == メモ == | | == メモ == |
− | 世界の滅びから逃れるための方舟という設定の原典は、旧約聖書に記されている「ノアの方舟」である。この設定はソーディアン要塞に限らずフィクション作品ではよくモチーフとして用いられるもので、スパロボ参戦作品の中では『[[メガゾーン23]]』の舞台となる巨大船・[[MZ23]]や、『[[ブレンパワード]]』の[[オルファン]]等も同じような存在と言えるだろう。 | + | 世界の滅びから逃れるための方舟という設定の原典は、旧約聖書に記されている「ノアの方舟」である。この設定はソーディアン要塞に限らずフィクション作品ではよくモチーフとして用いられるもので、スパロボ参戦作品の中では『[[メガゾーン23]]』の舞台となる巨大船・[[MZ23]]や、『[[ブレンパワード (TV)|ブレンパワード]]』の[[オルファン]]等も同じような存在と言えるだろう。 |
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| この三隻は、 | | この三隻は、 |
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− | *[[ダークブレイン]]という負の[[無限力]]から逃れるための方舟『ソーディアン』 | + | *[[ダークブレイン]]という負の[[無限力]]から逃れるための方舟「ソーディアン」 |
− | *[[スーパーロボット大戦D]]において、[[ペルフェクティオ]]という負の無限力により滅ぼされた地球から脱出する船という設定となった『MZ23』 | + | *『[[スーパーロボット大戦D]]』において、[[ペルフェクティオ]]という負の無限力により滅ぼされた地球から脱出する船という設定となった「MZ23」 |
− | *スーパーロボット大戦αシリーズにおいて、[[アポカリュプシス]]という無限力の審判から逃れるための宇宙船という設定となった『[[オルファン]]』 | + | *スーパーロボット大戦αシリーズにおいて、[[アポカリュプシス]]という無限力の審判から逃れるための宇宙船という設定となった「[[オルファン]]」 |
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| という具合に、いずれもスパロボへの出演の際には'''無限力(のような性質を持つ者)により下される災厄から逃れる'''という、前述のノアの方舟に共通した目的が与えられている。しかしそのスタンスは「滅びの運命から逃避する」という手段を実行するための道具としてのもので、原典とは異なり肯定的に扱われているわけではない。 | | という具合に、いずれもスパロボへの出演の際には'''無限力(のような性質を持つ者)により下される災厄から逃れる'''という、前述のノアの方舟に共通した目的が与えられている。しかしそのスタンスは「滅びの運命から逃避する」という手段を実行するための道具としてのもので、原典とは異なり肯定的に扱われているわけではない。 |
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| + | {{バンプレストオリジナル}} |
| {{DEFAULTSORT:そおていあん}} | | {{DEFAULTSORT:そおていあん}} |
− | {{バンプレストオリジナル}}
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