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| タイトルの「XENOGLOSSIA(ゼノグラシア)」は本来「習ったことがないはずの[[言語]]を話す現象」を指す言葉だが、本作品のプロデューサー古里尚丈氏は「[[妖精]]や精霊という意味と、[[神]]や[[宇宙]]の言葉がわかる巫女的存在という意味」と説明している。 | | タイトルの「XENOGLOSSIA(ゼノグラシア)」は本来「習ったことがないはずの[[言語]]を話す現象」を指す言葉だが、本作品のプロデューサー古里尚丈氏は「[[妖精]]や精霊という意味と、[[神]]や[[宇宙]]の言葉がわかる巫女的存在という意味」と説明している。 |
− | このことからわかるように、本作は人類とは異なる知性体とのコミュニケーションのありかたを問いかけるSFテーマの強い作品である。難解な独自用語や概念が飛び交ううえ、人間の心が持つ醜い部分がさらけだされるシリアスで重い展開も頻発する。
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− | 原作ゲームのファンがパロディ的なお祭り企画という軽いイメージで見ると、心を抉られる部分も多々あるかも知れない。
| + | 上記の事からわかるように、『XENOGLOSSIA』は「人類とは異なる知性体とのコミュニケーションのありかたを問いかけるSFテーマの強い作品」である。故に、難解な独自用語や概念が飛び交う上に、人間の心が持つ醜い部分がさらけだされるシリアスで重い展開も頻発する。 |
| + | 原作ゲームのファンがパロディ的なお祭り企画という軽いイメージで本作を見ると、[[トラウマイベント|心を抉られる部分]]も多々あるかもしれない。 |
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| === スーパーロボット大戦への参戦の経緯 === | | === スーパーロボット大戦への参戦の経緯 === |
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| これに対し、原作総合プロデューサーの坂上陽三氏も「『XENOGLOSSIA』を拾ってあげたいと考えていたが、ロボットアニメという事で悩んでいたところにスパロボ参戦の話をもらい、『その手があったか』と思い、快諾した。むしろ、どんどん出してほしい」「アイマスとスパロボは同じ会社(バンダイナムコ)なのに、『XENOGLOSSIA』のスパロボ参戦は思いつかなかった」と発言している。 | | これに対し、原作総合プロデューサーの坂上陽三氏も「『XENOGLOSSIA』を拾ってあげたいと考えていたが、ロボットアニメという事で悩んでいたところにスパロボ参戦の話をもらい、『その手があったか』と思い、快諾した。むしろ、どんどん出してほしい」「アイマスとスパロボは同じ会社(バンダイナムコ)なのに、『XENOGLOSSIA』のスパロボ参戦は思いつかなかった」と発言している。 |
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− | …実のところ、『X-Ω』参戦以前も『XENOGLOSSIA』はスパロボ参戦作品候補に挙げられていたが、寺田プロデューサー曰く「スパロボに出すにしても、本家アイマスがアニメ化した後にしたい」という配慮で、スパロボへの参戦を後回しにされていたとの事。 | + | …実のところ、『X-Ω』参戦以前も『XENOGLOSSIA』はスパロボ参戦作品候補に挙げられていたが、寺田プロデューサー曰く「スパロボに出すにしても、本家アイマスがTVアニメ化した後にしたい」という配慮で、スパロボへの参戦を後回しにされていたとの事。 |
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| == ストーリー == | | == ストーリー == |
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| :スパロボ参戦済み作品では以下のものがカバーされている。一度聴いてみるのも良いだろう。 | | :スパロボ参戦済み作品では以下のものがカバーされている。一度聴いてみるのも良いだろう。 |
| :;「ドリーム・シフト」([[絶対無敵ライジンオー]]) | | :;「ドリーム・シフト」([[絶対無敵ライジンオー]]) |
− | ::歌:天海春香(CV.井口裕香) | + | ::歌:天海春香(CV:井口裕香) |
| :;「炎のさだめ」([[装甲騎兵ボトムズ]]) | | :;「炎のさだめ」([[装甲騎兵ボトムズ]]) |
− | ::歌:菊地真(CV.喜多村英梨) | + | ::歌:菊地真(CV:喜多村英梨) |
| :;「ダンバインとぶ」([[聖戦士ダンバイン]]) | | :;「ダンバインとぶ」([[聖戦士ダンバイン]]) |
− | ::歌:如月千早(CV.清水香里) | + | ::歌:如月千早(CV:清水香里) |
| :;「アイアンリーガー~限りなき使命~」([[疾風!アイアンリーガー]]) | | :;「アイアンリーガー~限りなき使命~」([[疾風!アイアンリーガー]]) |
− | ::歌:水瀬伊織(CV.田村ゆかり) | + | ::歌:水瀬伊織(CV:田村ゆかり) |
| :;「メロスのように-LONELY WAY-」([[蒼き流星SPTレイズナー]])<ref>ちなみに、隠しトラックに『[[蒼き流星SPTレイズナー|レイズナー]]』OP風の本編予告入りVer.が収録されている。</ref> | | :;「メロスのように-LONELY WAY-」([[蒼き流星SPTレイズナー]])<ref>ちなみに、隠しトラックに『[[蒼き流星SPTレイズナー|レイズナー]]』OP風の本編予告入りVer.が収録されている。</ref> |
− | ::歌:萩原雪歩(CV.堀江由衣) | + | ::歌:萩原雪歩(CV:堀江由衣) |
| :;「疾風ザブングル」([[戦闘メカ ザブングル]]) | | :;「疾風ザブングル」([[戦闘メカ ザブングル]]) |
− | ::歌:双海真美(CV.斎藤桃子) | + | ::歌:双海真美(CV:斎藤桃子) |
| :;「エルガイム-Time for L.GAIM-」([[重戦機エルガイム]]) | | :;「エルガイム-Time for L.GAIM-」([[重戦機エルガイム]]) |
− | ::歌:三浦あずさ(CV.櫻井智) | + | ::歌:三浦あずさ(CV:櫻井智) |
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| == 登場作品と扱われ方 == | | == 登場作品と扱われ方 == |
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| 『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWAVE]]』第467回にて原作総合プロデューサーの坂上陽三氏は、「アニメ製作の話はアーケード版が正式稼動する以前より始まっていて、当時はバンダイとナムコが経営統合した時期でもあり両者のコラボ的な作品を作ろうという話が持ち上がっていた。その結果、(ナムコの)『アイドルマスター』という言葉をキーワードに<ref>当時は『アイドルマスター』という言葉をキーワードに他の色々な展開も行う予定だったが、結果として『XENOGLOSSIA』のみが残った。</ref>、サンライズ・バンダイビジュアルでロボットアニメを作ろう、といった経緯でこの作品が製作された」と語っている。 | | 『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWAVE]]』第467回にて原作総合プロデューサーの坂上陽三氏は、「アニメ製作の話はアーケード版が正式稼動する以前より始まっていて、当時はバンダイとナムコが経営統合した時期でもあり両者のコラボ的な作品を作ろうという話が持ち上がっていた。その結果、(ナムコの)『アイドルマスター』という言葉をキーワードに<ref>当時は『アイドルマスター』という言葉をキーワードに他の色々な展開も行う予定だったが、結果として『XENOGLOSSIA』のみが残った。</ref>、サンライズ・バンダイビジュアルでロボットアニメを作ろう、といった経緯でこの作品が製作された」と語っている。 |
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− | サンライズの古里尚丈プロデューサーは、『THE IDOLM@STER』のアニメ化企画を持ち込まれた際にロボットアニメになった理由として「『原作の魅力には勝てない、同じ土俵には立てない』から、『ゲームのキャラで舞-HIME(まいひめ)<ref>『XENOGLOSSIA』以前に展開されたサンライズのメディアミックスプロジェクト。別の作品に登場したキャラクターをまた別の作品に登場させつつも、設定を変更するという手法を取っている。</ref>を作ってくれという依頼』だと好意的に解釈した」と述べている<ref>アニメ雑誌『アニメージュ』2007年2月号より</ref>。 | + | サンライズの古里尚丈プロデューサーは、『THE IDOLM@STER』のアニメ化企画を持ち込まれた際にロボットアニメになった理由として「『原作の魅力には勝てない、同じ土俵には立てない』から、『ゲームのキャラで舞-HIME(まいひめ)<ref>『XENOGLOSSIA』以前に展開されたサンライズのメディアミックスプロジェクト。別の作品に登場したキャラクターをまた別の作品に登場させつつも、設定を変更するという手法を取っている。</ref>を作ってくれという依頼』だと好意的に解釈した」と述べている<ref>アニメ雑誌『アニメージュ』2007年2月号より。</ref>。 |
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− | また古里プロデューサーは公式ラジオで「サンライズにとっての『アイドル』とは何だろうと考えた結果、『ロボット』に行き着いた」「自分たち(サンライズ)が得意なロボット物の要素を加えることで、ゲームとはまた違う世界が広がると考えた」とも述べている。<ref>ただ、この時期を境としてサンライズは今までは手がけなかった多様なジャンルの作品にも携わるようになり、『ラブライブ!』や『アイカツ!』といったメディアミックス系アイドルコンテンツのアニメ化をロボットとか無理に出さずに成功させている。特に『ラブライブ!』はゼノグラシアの制作チーム(第8スタジオ)によるもので、シリーズ構成も花田十輝で共通している。</ref>。
| + | また古里プロデューサーは公式ラジオで「サンライズにとっての『アイドル』とは何だろうと考えた結果、『ロボット』に行き着いた」「自分たち(サンライズ)が得意なロボット物の要素を加えることで、ゲームとはまた違う世界が広がると考えた」とも述べている<ref>なお、この時期を境としてサンライズは今まで手掛けなかった多様なジャンルの作品にも携わるようになった。その後、サンライズは『XENOGLOSSIA』の制作で得られた教訓等を踏まえて、『ラブライブ!』や『アイカツ!』といったメディアミックス系アイドルコンテンツのアニメ化をロボット等を無理に出さずに成功させている。特に、TVアニメ版『ラブライブ!』は『XENOGLOSSIA』の制作チーム(第8スタジオ)によるもので、シリーズ構成も花田十輝氏で共通している。</ref>。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *原案のゲームとは異なるロボットアニメとして制作された『アイドルマスター XENOGLOSSIA』だが、本作の放送から4年後になる2011年に放送されたアニメ『THE IDOLM@STER』(こちらは原作ゲームを元にしたアイドルプロデュースを題材とした作品)の第15話「みんな揃って、生放送ですよ生放送!」にて'''ロボットものの[[劇中劇]]『無尽合体キサラギ』(正確に言えば、『劇場版 無尽合体キサラギ ~宇宙の果てまで行ってきM@S~』 の予告編CM)が登場'''しており、一部のファンの間で話題となった。 | + | *原案のゲームとは異なるロボットアニメとして制作された『アイドルマスター XENOGLOSSIA』だが、本作の放送から4年後になる2011年に放送されたTVアニメ版『THE IDOLM@STER』(こちらは原作ゲームを元にしたアイドルプロデュースを題材とした作品)の第15話「みんな揃って、生放送ですよ生放送!」にて'''ロボットものの[[劇中劇]]『無尽合体キサラギ』(正確に言えば、『劇場版 無尽合体キサラギ ~宇宙の果てまで行ってきM@S~』 の予告編CM)が登場'''しており、一部のファンの間で話題となった。 |
| **劇中劇『無尽合体キサラギ』のパートの制作には、一部『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のスタッフが関わっている。 | | **劇中劇『無尽合体キサラギ』のパートの制作には、一部『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のスタッフが関わっている。 |
| **ついでに、劇中劇『無尽合体キサラギ』の詳細な内容については、App Store/Google Play向けアプリケーション『ボイノベ』(スマホ用の声付き電子書籍)にて、「アイドルマスター『無尽合体キサラギ』」(前編・後編)というタイトルで配信されていた(2014年10月7日~2015年2月16日)。 | | **ついでに、劇中劇『無尽合体キサラギ』の詳細な内容については、App Store/Google Play向けアプリケーション『ボイノベ』(スマホ用の声付き電子書籍)にて、「アイドルマスター『無尽合体キサラギ』」(前編・後編)というタイトルで配信されていた(2014年10月7日~2015年2月16日)。 |
− | *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は『'''ゼノグラシア'''』と[[略語|略称]]されたり、あるいは『THE IDOLM@STER』の公式略称である『アイマス(IM@S)』にちなんで『'''ゼノマス'''』という[[俗語・俗称|俗称]]で呼ばれる場合もある。また、2011年に原作ゲームを元にした本家のアニメ版『THE IDOLM@STER』が制作・放送される前までは『'''アニマス'''』とも呼ばれていた。 | + | *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は『'''ゼノグラシア'''』と[[略語|略称]]されたり、あるいは『THE IDOLM@STER』の公式略称である『アイマス(IM@S)』にちなんで『'''ゼノマス'''』という[[俗語・俗称|俗称]]で呼ばれる場合もある。また、2011年に原作ゲームを元にした本家のTVアニメ版『THE IDOLM@STER』が制作・放送される前までは『'''アニマス'''』とも呼ばれていた。 |
| **なお、本作に登場するキャラクターは、本家の『THE IDOLM@STER』における同名のキャラクターと区別する意味で、「'''ゼノ~'''」という接頭語を付けて呼ばれる事が多い(一例を挙げれば、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』における[[天海春香]]を「ゼノ春香」と呼称する等)。 | | **なお、本作に登場するキャラクターは、本家の『THE IDOLM@STER』における同名のキャラクターと区別する意味で、「'''ゼノ~'''」という接頭語を付けて呼ばれる事が多い(一例を挙げれば、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』における[[天海春香]]を「ゼノ春香」と呼称する等)。 |
| *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の第1話が放送された(2007年)4月3日は、本作品の[[主人公]]である天海春香の[[スーパーロボット大戦参戦キャラクターの誕生日|誕生日]]である。 | | *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の第1話が放送された(2007年)4月3日は、本作品の[[主人公]]である天海春香の[[スーパーロボット大戦参戦キャラクターの誕生日|誕生日]]である。 |