17行目: |
17行目: |
| *主なパイロット:[[シャア・アズナブル]] | | *主なパイロット:[[シャア・アズナブル]] |
| | | |
− | [[ジオン公国軍]]が開発した[[ニュータイプ]]専用試作型[[モビルスーツ]]。「'''[[ジオン公国|ジオン]]'''」の名称を冠しており、「MS-06Z サイコミュ試験用ザク」及び「MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク」の試験データを基にして開発された。操作性の高い[[サイコミュ|サイコミュ・システム]]や高出力ジェネレーターを搭載しているが、そのせいで機体がやや大型化している。両腕部は有線式のメガ粒子砲となっており、[[分離]]する事で[[オールレンジ攻撃]]を行える。 | + | [[ジオン公国軍]]が開発した[[ニュータイプ]]専用試作型[[モビルスーツ]]。 |
| + | |
| + | === 機体概要 === |
| + | 「'''[[ジオン公国|ジオン]]'''」の名称を冠しており、「MS-06Z サイコミュ試験用ザク」及び「MSN-01 サイコミュ高機動試験用ザク」の試験データを基にして開発された。操作性の高い[[サイコミュ|サイコミュ・システム]]や高出力ジェネレーターを搭載しているが、そのせいで機体がやや大型化している。両腕部は有線式のメガ粒子砲となっており、[[分離]]する事で[[オールレンジ攻撃]]を行える。 |
| | | |
| モビルスーツとしては珍しく'''脚部が付いていない'''。だが、これは単に開発が間に合わなかったためであり、その代わりとして高出力スラスターを装備している。そのため、[[宇宙]]でしか運用できなくなっている(もっとも、主戦場が宇宙空間であるので特に問題は無いのだが)。 | | モビルスーツとしては珍しく'''脚部が付いていない'''。だが、これは単に開発が間に合わなかったためであり、その代わりとして高出力スラスターを装備している。そのため、[[宇宙]]でしか運用できなくなっている(もっとも、主戦場が宇宙空間であるので特に問題は無いのだが)。 |
23行目: |
26行目: |
| コクピットは頭部に設置され、緊急時には[[分離]]して脱出装置となる。また、胸部にもコクピットがあり、サイコミュを使えない[[オールドタイプ]]が運用する際はパイロットが胸部の、ガンナーが頭部のコクピットに乗り込む事でオールレンジ攻撃を可能としている。ただし、やはりニュータイプ搭乗時と比べると精度は低いと言わざるを得ない。 | | コクピットは頭部に設置され、緊急時には[[分離]]して脱出装置となる。また、胸部にもコクピットがあり、サイコミュを使えない[[オールドタイプ]]が運用する際はパイロットが胸部の、ガンナーが頭部のコクピットに乗り込む事でオールレンジ攻撃を可能としている。ただし、やはりニュータイプ搭乗時と比べると精度は低いと言わざるを得ない。 |
| | | |
| + | 本機のコンセプトは後のニュータイプ専用モビルスーツ、[[モビルアーマー]]に引き継がれていく事となった。 |
| + | |
| + | === 本編での活躍 === |
| 3機が製造され、その内の完成度80%の状態の1機が[[キシリア・ザビ]]から[[シャア・アズナブル]]に与えられ、乗機の[[シャア専用ゲルググ|ゲルググ]]が損傷して出撃できないという事から本機に搭乗して出撃する事となった。慣らし運転も出来ずにぶっつけ本番で出撃させられたという事もあり、当初は操縦にかなり苦心していたようであるが、それでも連邦軍の[[モビルスーツ]]や艦艇を多数撃破した。その後、[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]と交戦し、撃破に成功するも、本機も大破している。 | | 3機が製造され、その内の完成度80%の状態の1機が[[キシリア・ザビ]]から[[シャア・アズナブル]]に与えられ、乗機の[[シャア専用ゲルググ|ゲルググ]]が損傷して出撃できないという事から本機に搭乗して出撃する事となった。慣らし運転も出来ずにぶっつけ本番で出撃させられたという事もあり、当初は操縦にかなり苦心していたようであるが、それでも連邦軍の[[モビルスーツ]]や艦艇を多数撃破した。その後、[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]と交戦し、撃破に成功するも、本機も大破している。 |
| | | |
− | 本機のコンセプトは後のニュータイプ専用モビルスーツ、[[モビルアーマー]]に引き継がれていく事となった。ちなみに、本機は[[一年戦争]]時にシャアが搭乗したモビルスーツの中で唯一赤くない機体である。元からシャア専用機として開発されていた訳ではないし、塗り替える暇もなかったのであろうから当然なのだが。
| + | ちなみに、本機は[[一年戦争]]時にシャアが搭乗したモビルスーツの中で唯一赤くない機体である。元からシャア専用機として開発されていた訳ではないし、塗り替える暇もなかったのであろうから当然なのだが。 |
− | | |
− | 脚部が装着されている完成状態は「'''パーフェクト・ジオング'''」と呼ばれており、そのデザインの元となったのは[[漫画]]『プラモ狂四郎』に登場した「'''足付きジオング'''」である。これはジオングの下半身に[[ドム]]の脚を取り付けたもので、後に再登場した際に「パーフェクト・ジオング」と名付けられた。なお、同漫画で謳われたパーフェクトの名前は「パーフェクトガンダムに対して造られたジオング」という意味合いであり、脚部を装着したジオングという意味でもなかったりする。
| |
| | | |
| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
102行目: |
106行目: |
| :ジオングの完成状態の別称。正式名称は単なる「ジオング(完成機)」であるが、未完成状態と区別するためにこの名で呼ばれている。脚が付いているために機動性は低下しているものの、重力下での運用も可能となった。 | | :ジオングの完成状態の別称。正式名称は単なる「ジオング(完成機)」であるが、未完成状態と区別するためにこの名で呼ばれている。脚が付いているために機動性は低下しているものの、重力下での運用も可能となった。 |
| :本機は後に[[漫画]]『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場しており、ジオン残党の拠点の1つであるアムブロシアで保管されていた。これは[[ア・バオア・クー]]に残されていたジオングの3号機を回収して脚部を取り付けた物であるらしく、シャアが乗る事となった。その際に「脚は飾り」と口にした整備兵とも再会しており、「脚も満更、無駄ではなかった」と評価を改めている。 | | :本機は後に[[漫画]]『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場しており、ジオン残党の拠点の1つであるアムブロシアで保管されていた。これは[[ア・バオア・クー]]に残されていたジオングの3号機を回収して脚部を取り付けた物であるらしく、シャアが乗る事となった。その際に「脚は飾り」と口にした整備兵とも再会しており、「脚も満更、無駄ではなかった」と評価を改めている。 |
| + | :デザインの元となったのは[[漫画]]『プラモ狂四郎』に登場した「'''足付きジオング'''」である。これはジオングの下半身に[[ドム]]の脚を取り付けたもので、後に再登場した際に「パーフェクト・ジオング」と名付けられた。なお、同漫画で謳われたパーフェクトの名前は「パーフェクトガンダムに対して造られたジオング」という意味合いであり、脚部を装着したジオングという意味でもなかったりする。 |
| :SRW未登場だが、サターン版[[スーパーロボット大戦F|F]]の予約特典の冊子によると、ゲゼやサロンズと共に登場予定があり、SDの設定画が起こされていた。 | | :SRW未登場だが、サターン版[[スーパーロボット大戦F|F]]の予約特典の冊子によると、ゲゼやサロンズと共に登場予定があり、SDの設定画が起こされていた。 |
| ;グレート・ジオング | | ;グレート・ジオング |
116行目: |
121行目: |
| :漫画『機動戦士Vガンダム外伝・脱出計画編』および『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場する[[モビルスーツ|MS]]。[[ザンスカール帝国]]によってジオングを参考に開発されているが、腕以外の部分も分離するようになっている。 | | :漫画『機動戦士Vガンダム外伝・脱出計画編』および『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場する[[モビルスーツ|MS]]。[[ザンスカール帝国]]によってジオングを参考に開発されているが、腕以外の部分も分離するようになっている。 |
| :なお、登場した作品では前者がパイロットの特殊な[[ニュータイプ]]能力によって強力なボスMSとして描かれているのに対して後者では噛ませ犬として描かれている。 | | :なお、登場した作品では前者がパイロットの特殊な[[ニュータイプ]]能力によって強力なボスMSとして描かれているのに対して後者では噛ませ犬として描かれている。 |
| + | |
| + | === 他作品の関連機 === |
| ;スカル・ジオング | | ;スカル・ジオング |
| :ゲーム『[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]』に登場したバンプレストオリジナルメカ(キャラ?)。機動族の一人。 | | :ゲーム『[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]』に登場したバンプレストオリジナルメカ(キャラ?)。機動族の一人。 |