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| === 人物 === | | === 人物 === |
| + | ==== 原作アニメ版 ==== |
| + | 他のブリタニア皇妃と違い庶民出身で軍人にもなっていたが故か、性格は明朗かつ行動的であったが、悪戯好きな面もあり、奔放で冷静さを崩す事の無い[[C.C.]]ですらも日常的に振り回されっぱなしな状態であったという。 |
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− | ==== 原作アニメ版 ====
| + | 軍人時代は、超人的なKMF操縦技術と柔軟な発想力で幾度もの死線を乗り越えていた事から、「'''閃光のマリアンヌ'''」という異名で呼ばれていた。[[コーネリア・リ・ブリタニア|コーネリア]]や[[クロヴィス・ラ・ブリタニア|クロヴィス]]、[[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]といった一部のブリタニアの皇族や軍人達からは慕われ、皇帝である[[シャルル・ジ・ブリタニア]]からも、彼自らがプロポーズする程までに皇妃の中でも特別目に掛けられており、他の皇妃達には嫉妬心を抱かれていた。 |
− | 他のブリタニア皇妃と違い庶民出身で軍人にもなっていたが故か、性格は明朗かつ行動的であったが、悪戯好きな面もあり、奔放で冷静さを崩す事の無い[[C.C.]]ですらも日常的に振り回されっぱなしな状態であったという。<br />軍人時代は、超人的なKMF操縦技術と柔軟な発想力で幾度もの死線を乗り越えていた事から、「'''閃光のマリアンヌ'''」という異名で呼ばれていた。[[コーネリア・リ・ブリタニア|コーネリア]]や[[クロヴィス・ラ・ブリタニア|クロヴィス]]、[[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]といった一部のブリタニアの皇族や軍人達からは慕われ、皇帝である[[シャルル・ジ・ブリタニア]]からも、彼自らがプロポーズする程までに皇妃の中でも特別目に掛けられており、他の皇妃達には嫉妬心を抱かれていた。
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| ==== ノベライズ版 ==== | | ==== ノベライズ版 ==== |
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| シャルルと同様、アーカーシャの剣が神を殺す計画に賛同していたマリアンヌは、自らがギアス能力の発現において重要となる「R因子」の素質が低い事から、C.C.に内密でギアス嚮団の研究員に協力させ、自らの身体の卵細胞に遺伝子改造を施し、シャルルとの間にギアス能力の高い素質を持った子供が生まれる様にしている。その結果、生まれた二人の子供が、ルルーシュとナナリーの二人であった。 | | シャルルと同様、アーカーシャの剣が神を殺す計画に賛同していたマリアンヌは、自らがギアス能力の発現において重要となる「R因子」の素質が低い事から、C.C.に内密でギアス嚮団の研究員に協力させ、自らの身体の卵細胞に遺伝子改造を施し、シャルルとの間にギアス能力の高い素質を持った子供が生まれる様にしている。その結果、生まれた二人の子供が、ルルーシュとナナリーの二人であった。 |
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− | 自分の子供として生まれてくるにも拘らず、マリアンヌはC.C.やV.V.の持っている「コード」の適応力が高い『モノ』であるのならば、それ以外の事はどうでも良いと言っており、マリアンヌの卵子の遺伝子的改造に関わっていた研究員は、倫理を無視しすぎている事から、遺伝子改造の計画を実行に移す前から、計画の再考を促していたのだが、マリアンヌ自身はまったく意に返さないどころか、我が子が世界を救う英雄になるのを望む事の何がいけないのかと言っている。<br />そして、実際にルルーシュとナナリーの二人が生まれているのだが、二人が平均以上ながらも、自分の予想を下回るR因子の数値であった事から、「拍子抜けした」と早々に見切りを付けるかのような反応を示し、『[[ラグナレクの接続]]を実行する為の保険』とまで評しており、とても母親が子供を見て言うとは思えない発言に、研究員はドン引きしていた(内心では、二人を実験用マウスの様に口にしていると評されている)。<br />更にはよりギアス能力者としての能力を高める子を生み出す為に、'''R因子の数値が一応平均以上であるルルーシュとナナリーが成長したら、近親婚をさせてナナリーにルルーシュの子を産ませようとした'''事さえもある(現実でも王族や皇族の近親婚はあったがこちらはあくまで政治的なものである)。 | + | 自分の子供として生まれてくるにも拘らず、マリアンヌはC.C.やV.V.の持っている「コード」の適応力が高い『モノ』であるのならば、それ以外の事はどうでも良いと言っており、マリアンヌの卵子の遺伝子的改造に関わっていた研究員は、倫理を無視しすぎている事から、遺伝子改造の計画を実行に移す前から、計画の再考を促していたのだが、マリアンヌ自身はまったく意に返さないどころか、我が子が世界を救う英雄になるのを望む事の何がいけないのかと言っている。そして、実際にルルーシュとナナリーの二人が生まれているのだが、二人が平均以上ながらも、自分の予想を下回るR因子の数値であった事から、「拍子抜けした」と早々に見切りを付けるかのような反応を示し、『[[ラグナレクの接続]]を実行する為の保険』とまで評しており、とても母親が子供を見て言うとは思えない発言に、研究員はドン引きしていた(内心では、二人を実験用マウスの様に口にしていると評されている)。更にはよりギアス能力者としての能力を高める子を生み出す為に、'''R因子の数値が一応平均以上であるルルーシュとナナリーが成長したら、近親婚をさせてナナリーにルルーシュの子を産ませようとした'''事さえもある(現実でも王族や皇族の近親婚はあったがこちらはあくまで政治的なものである)。 |
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− | ナナリーの目が見えなくなっているのは、シャルルのギアスの影響であるのだが、ナナリーから視力を奪う事をシャルルに示唆したのはマリアンヌの方である。シャルルは、V.V.によってナナリーがマリアンヌ殺害の仮の目撃者にされているとはいえ、ナナリーから本来の記憶を改竄するだけでなく視力まで奪ってしまう事には抵抗感を持っていたが、マリアンヌの強い押しがあった事で、やむなくギアスで記憶の改竄と視力を奪っている。<br />マリアンヌがここまでしてナナリーから視力を奪ったのは、彼女のみに特別植え付けていたC.C.の遺伝子にも含まれていた因子である「C感応因子」の力を促進させようとした為であり、これによって、成長したナナリーはやがて、精神接触能力を覚醒させ、他人の心の中や記憶が読める(嘘を見抜ける)様になっている。<br />ナナリーが赤ん坊の頃、彼女がこの要素を持っている事を知っていたマリアンヌは、「視覚や聴覚といった生きていく為に必要な五感の内のどれかを、わざと潰してしまえば、五感以外の感覚を無意識に鍛え始めるのではないか」と、物騒な事まで言い出しており、さすがに顔面蒼白になった研究員に止められ、マリアンヌ自身も、ナナリーやルルーシュを気に入っていたシャルルに咎められる事を望んでいなかった為、「この時」は実行はしなかった。 | + | ナナリーの目が見えなくなっているのは、シャルルのギアスの影響であるのだが、ナナリーから視力を奪う事をシャルルに示唆したのはマリアンヌの方である。シャルルは、V.V.によってナナリーがマリアンヌ殺害の仮の目撃者にされているとはいえ、ナナリーから本来の記憶を改竄するだけでなく視力まで奪ってしまう事には抵抗感を持っていたが、マリアンヌの強い押しがあった事で、やむなくギアスで記憶の改竄と視力を奪っている。マリアンヌがここまでしてナナリーから視力を奪ったのは、彼女のみに特別植え付けていたC.C.の遺伝子にも含まれていた因子である「C感応因子」の力を促進させようとした為であり、これによって、成長したナナリーはやがて、精神接触能力を覚醒させ、他人の心の中や記憶が読める(嘘を見抜ける)様になっている。ナナリーが赤ん坊の頃、彼女がこの要素を持っている事を知っていたマリアンヌは、「視覚や聴覚といった生きていく為に必要な五感の内のどれかを、わざと潰してしまえば、五感以外の感覚を無意識に鍛え始めるのではないか」と、物騒な事まで言い出しており、さすがに顔面蒼白になった研究員に止められ、マリアンヌ自身も、ナナリーやルルーシュを気に入っていたシャルルに咎められる事を望んでいなかった為、「この時」は実行はしなかった。 |
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| ==== その他 ==== | | ==== その他 ==== |
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| ==== 本編開始前 ==== | | ==== 本編開始前 ==== |
− | 元は庶民出身であったが、騎士侯の身分から[[ナイトオブラウンズ]]のナイトオブシックスにまで出世し、アッシュフォード家のKMF計画において、第3世代型KMF「ガニメデ」のテストパイロットを務める事で、後のKMF開発に大きく影響する程の多大な功績を残している。<br />また、本編開始の20年前に起きた、当時ナイトオブファイブであったビスマルクとナイトオブシックスである自身を除いた、9人のラウンズのメンバーによるクーデター事件「血の紋章事件」の際には、自らの手でナイトオブワンを討ち取っており、この功績を切っ掛けに(シャルルからプロポーズされたのもあって)、シャルルの5番目の皇妃となる。皇妃になってからは、その奔放さから、カプリコーンの離宮で30人の皇妃相手に大立ち回りを演じたり、謁見の間を馬で駆け回ったといった破天荒なエピソードもあった。<br />やがて、ラウンズ時代の同僚であったビスマルクと共に、シャルルとV.V.、C.C.の考案していた「ラグナレクの接続」の同志となり、C.C.との親交を深めたマリアンヌは、彼女とギアスの「契約」を行い、更には彼女にも内密でギアス嚮団の研究員に協力させた後、シャルルとの間にルルーシュとナナリーの二人の子供を生んだ。 | + | 元は庶民出身であったが、騎士侯の身分から[[ナイトオブラウンズ]]のナイトオブシックスにまで出世し、アッシュフォード家のKMF計画において、第3世代型KMF「ガニメデ」のテストパイロットを務める事で、後のKMF開発に大きく影響する程の多大な功績を残している。また、本編開始の20年前に起きた、当時ナイトオブファイブであったビスマルクとナイトオブシックスである自身を除いた、9人のラウンズのメンバーによるクーデター事件「血の紋章事件」の際には、自らの手でナイトオブワンを討ち取っており、この功績を切っ掛けに(シャルルからプロポーズされたのもあって)、シャルルの5番目の皇妃となる。皇妃になってからは、その奔放さから、カプリコーンの離宮で30人の皇妃相手に大立ち回りを演じたり、謁見の間を馬で駆け回ったといった破天荒なエピソードもあった。やがて、ラウンズ時代の同僚であったビスマルクと共に、シャルルとV.V.、C.C.の考案していた「ラグナレクの接続」の同志となり、C.C.との親交を深めたマリアンヌは、彼女とギアスの「契約」を行い、更には彼女にも内密でギアス嚮団の研究員に協力させた後、シャルルとの間にルルーシュとナナリーの二人の子供を生んだ。 |
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| なお、ラグナレクの接続を実現する為に、高いギアス能力をもった人間を必要としていたマリアンヌは、ルルーシュとナナリーが生まれる前から産んだ後も、シャルルと共に影でギアス能力の人体実験を行っており、老若男女を問わず被験者にしていた実験記録をシュナイゼルの許可を得て見た[[カノン・マルディーニ]]は、「気分が悪くなった」と評している。 | | なお、ラグナレクの接続を実現する為に、高いギアス能力をもった人間を必要としていたマリアンヌは、ルルーシュとナナリーが生まれる前から産んだ後も、シャルルと共に影でギアス能力の人体実験を行っており、老若男女を問わず被験者にしていた実験記録をシュナイゼルの許可を得て見た[[カノン・マルディーニ]]は、「気分が悪くなった」と評している。 |
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− | しかし、本編開始の8年前、マリアンヌがラグナレクの接続無しにシャルルと分かり合っていた事から、シャルルが誓いを破る事を恐れたV.V.によってアリエス宮に呼ばれたマリアンヌは、彼に機関銃で撃たれ、瀕死の重傷を負う。しかし、当時行儀見習いとしてアリエス宮にいた[[アーニャ・アールストレイム]]が、偶然その場を目撃した事で、死の淵でギアス能力を発現させたマリアンヌは、その能力をもって自らの精神をアーニャの身体に憑依させる形で生き延びた。V.V.はこの件を、「テロリスト」に殺害された事にしている。<br />Cの世界を介する形でシャルルと交信したマリアンヌは、自らの死の真相を伝えた後、アーニャの中での生存を隠す為に、ギアスでアーニャの記憶を度重なる形で改竄している。また、V.V.が仮の目撃者としているナナリーが、自身の死の真相に気付かない様にする為に、彼女の記憶と視力を奪うよう示唆し、その後、ルルーシュとナナリーの二人を、人質という形で日本へ送り込んでいる。<br />だが、C.C.はマリアンヌの事件後、シャルルやマリアンヌへの協力を拒むようになり、ギアス嚮団からも去ってしまっている。 | + | しかし、本編開始の8年前、マリアンヌがラグナレクの接続無しにシャルルと分かり合っていた事から、シャルルが誓いを破る事を恐れたV.V.によってアリエス宮に呼ばれたマリアンヌは、彼に機関銃で撃たれ、瀕死の重傷を負う。しかし、当時行儀見習いとしてアリエス宮にいた[[アーニャ・アールストレイム]]が、偶然その場を目撃した事で、死の淵でギアス能力を発現させたマリアンヌは、その能力をもって自らの精神をアーニャの身体に憑依させる形で生き延びた。V.V.はこの件を、「テロリスト」に殺害された事にしている。Cの世界を介する形でシャルルと交信したマリアンヌは、自らの死の真相を伝えた後、アーニャの中での生存を隠す為に、ギアスでアーニャの記憶を度重なる形で改竄している。また、V.V.が仮の目撃者としているナナリーが、自身の死の真相に気付かない様にする為に、彼女の記憶と視力を奪うよう示唆し、その後、ルルーシュとナナリーの二人を、人質という形で日本へ送り込んでいる。だが、C.C.はマリアンヌの事件後、シャルルやマリアンヌへの協力を拒むようになり、ギアス嚮団からも去ってしまっている。 |
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− | 本編開始の5年前、ラグナレクの接続には、形は同じでも質の異なるV.V.とC.C.両方のコードが必要であった事から、Cの世界を介してC.C.との交信が可能になっていたマリアンヌは、C.C.と取引を行う。<br />'''「[[マオ]]以上にC.C.の願いを叶えてくれる存在を教えてもらい、新たに『契約』する代わりに、それでもC.C.の願いを果たせなかったら、もう一度自分達のラグナレクの接続に協力する」'''という取引をマリアンヌと行ったC.C.は、願いを叶えてくれる人物であるルルーシュに接触するために日本へ向かい、そこでクロヴィス率いるブリタニア軍に捕縛されている。そして、『無印』の本編開始時に、C.C.は護送の途中で扇グループに連れ去られ、最終的にはルルーシュと接触し、契約を行った。つまり、ルルーシュとC.C.の接触は偶然ではなく、そもそもマリアンヌによって仕組まれたものであったのだった。 | + | 本編開始の5年前、ラグナレクの接続には、形は同じでも質の異なるV.V.とC.C.両方のコードが必要であった事から、Cの世界を介してC.C.との交信が可能になっていたマリアンヌは、C.C.と取引を行う。'''「[[マオ]]以上にC.C.の願いを叶えてくれる存在を教えてもらい、新たに『契約』する代わりに、それでもC.C.の願いを果たせなかったら、もう一度自分達のラグナレクの接続に協力する」'''という取引をマリアンヌと行ったC.C.は、願いを叶えてくれる人物であるルルーシュに接触するために日本へ向かい、そこでクロヴィス率いるブリタニア軍に捕縛されている。そして、『無印』の本編開始時に、C.C.は護送の途中で扇グループに連れ去られ、最終的にはルルーシュと接触し、契約を行った。つまり、ルルーシュとC.C.の接触は偶然ではなく、そもそもマリアンヌによって仕組まれたものであったのだった。 |
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| ==== R2編 ==== | | ==== R2編 ==== |