SDキャラクター全盛期を支えたデザイナーの1人である佐藤元によれば、低頭身キャラクターのデザイン技法を洗練させたのはアニメ誌『月刊OUT』の投稿者のコミュニティだとしている。『宇宙戦艦ヤマト』のヒットで中高生の若いアニメファンによって、先述された少女漫画的な手法のお遊びとして「崩しキャラを使ったパロディイラスト」をアニメ誌『月刊OUT』が多数投稿され、それらに触れたアニメ製作者の間にも同じようなセンスが浸透されていった。1980年代に入ると、影響を受けた作り手側がそれらを商業作品に落とし込むようになり、アニメ『超力ロボガラット』や食玩シールの『ビックリマン』シリーズ、タカラのミニカー玩具『チョロQ』など、キャラクターの低頭身・簡略化をプロダクトデザインへと昇華させた商業コンテンツが輩出されるようになった。そして、1980年代後半には当時の『月刊OUT』の読者世代がプロ化してクリエーター側になり、彼らによって爆発的にSDキャラクターが量産される事となる。 | SDキャラクター全盛期を支えたデザイナーの1人である佐藤元によれば、低頭身キャラクターのデザイン技法を洗練させたのはアニメ誌『月刊OUT』の投稿者のコミュニティだとしている。『宇宙戦艦ヤマト』のヒットで中高生の若いアニメファンによって、先述された少女漫画的な手法のお遊びとして「崩しキャラを使ったパロディイラスト」をアニメ誌『月刊OUT』が多数投稿され、それらに触れたアニメ製作者の間にも同じようなセンスが浸透されていった。1980年代に入ると、影響を受けた作り手側がそれらを商業作品に落とし込むようになり、アニメ『超力ロボガラット』や食玩シールの『ビックリマン』シリーズ、タカラのミニカー玩具『チョロQ』など、キャラクターの低頭身・簡略化をプロダクトデザインへと昇華させた商業コンテンツが輩出されるようになった。そして、1980年代後半には当時の『月刊OUT』の読者世代がプロ化してクリエーター側になり、彼らによって爆発的にSDキャラクターが量産される事となる。 |