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*生年月日:ギルガメス暦2326年7月7日
 
*生年月日:ギルガメス暦2326年7月7日
 
*[[年齢]]:18歳 ⇒ 20歳(TVシリーズ)
 
*[[年齢]]:18歳 ⇒ 20歳(TVシリーズ)
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*所属:ギルガメス連合メルキア軍 ⇒ [[傭兵]]
 
*所属:ギルガメス連合メルキア軍 ⇒ [[傭兵]]
 
*[[軍階級|階級]]:曹長 ⇒ 脱走
 
*[[軍階級|階級]]:曹長 ⇒ 脱走
 
*[[異名]]:「触れ得ざる者」「神殺しの男」(『[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端|赫奕たる異端]]』以降)
 
*[[異名]]:「触れ得ざる者」「神殺しの男」(『[[装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端|赫奕たる異端]]』以降)
*主な搭乗機:[[スコープドッグ]]系AT
   
*キャラクターデザイン:塩山紀生
 
*キャラクターデザイン:塩山紀生
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『[[装甲騎兵ボトムズ]]』を始めとする[[ボトムズシリーズ]]の[[主人公]]。<br />基本的に物語は、彼の独白(モノローグ)を多用した回想録形式で進行する。
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『[[装甲騎兵ボトムズ]]』を始めとする[[ボトムズシリーズ]]の[[主人公]]。基本的に物語は、彼の独白(モノローグ)を多用した回想録形式で進行する。
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戦いしか知らない一兵士だったが、「素体」と呼ばれる軍の最高機密を見てしまったために軍を追われることになる。そして「素体」の謎を追い求める旅の中で出会った仲間達との触れ合いの中で、徐々に人間らしさを手に入れてゆく。<br />しかし、ストーリーが進むにつれ、'''実は軍の最高機密以上の重大な宿命'''をその身に背負っていることが明かされ…。
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戦いしか知らない一兵士だったが、「素体」と呼ばれる軍の最高機密を見てしまったために軍を追われることになる。そして「素体」の謎を追い求める旅の中で出会った仲間達との触れ合いの中で、徐々に人間らしさを手に入れてゆく。
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しかし、ストーリーが進むにつれ、'''実は軍の最高機密以上の重大な宿命'''をその身に背負っていることが明かされ…。
    
常軌を逸した不死性(死なないのではなく、むしろ'''死ねない''')と桁外れの生存力で、泥沼の本編を最後まで戦い抜いた。あらゆるロボットアニメの中で(或いはロボットものという括りを除いても)おそらく最も不死身な主人公でもある。
 
常軌を逸した不死性(死なないのではなく、むしろ'''死ねない''')と桁外れの生存力で、泥沼の本編を最後まで戦い抜いた。あらゆるロボットアニメの中で(或いはロボットものという括りを除いても)おそらく最も不死身な主人公でもある。
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百年戦争の末期、ギルガメス軍の一員として戦っていた[[AT]]乗り。かつて最強の部隊と恐れられた'''[[レッドショルダー|レッドショルダー隊]]'''に所属していた過去を持つが、幼少時の記憶などを失っている。
 
百年戦争の末期、ギルガメス軍の一員として戦っていた[[AT]]乗り。かつて最強の部隊と恐れられた'''[[レッドショルダー|レッドショルダー隊]]'''に所属していた過去を持つが、幼少時の記憶などを失っている。
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キリコの最大の特徴は、'''他者から干渉されることや支配されることを徹底的に嫌う'''ということであり、人付き合いは良いとはいえない。その一方で支配欲や出世欲なども希薄であり、誰にも邪魔されずただ静かに暮らせればそれでよいという老成した雰囲気をかもしだしている(この様子からかなり大人びて見えるが、設定年齢上はまだ18歳である)。このような性格になったのには彼が少年の頃から兵士として戦い続け、人生に一種の諦観を得てしまっていることが大きい。<br />優れた操縦技術と戦闘能力を持つ「戦士」であるが、命令系統のしっかりした縦型の社会では生きていけないことを示すなど「軍人」としての資質はまったくない。なお、『ペールゼン・ファイルズ』の小説版においては、同僚のザキに「敵が憎いから軍にいるのか」と問われた際「敵に怨みはない」と否定している。
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キリコの最大の特徴は、'''他者から干渉されることや支配されることを徹底的に嫌う'''ということであり、人付き合いは良いとはいえない。その一方で支配欲や出世欲なども希薄であり、誰にも邪魔されずただ静かに暮らせればそれでよいという老成した雰囲気をかもしだしている(この様子からかなり大人びて見えるが、設定年齢上はまだ18歳である)。このような性格になったのには彼が少年の頃から兵士として戦い続け、人生に一種の諦観を得てしまっていることが大きい。
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優れた操縦技術と戦闘能力を持つ「戦士」であるが、命令系統のしっかりした縦型の社会では生きていけないことを示すなど「軍人」としての資質はまったくない。なお、『ペールゼン・ファイルズ』の小説版においては、同僚のザキに「敵が憎いから軍にいるのか」と問われた際「敵に怨みはない」と否定している。
    
キリコ自身は静かに暮らしたいのに、彼の「異能」(後述)を狙う様々な組織が執拗に干渉を続け、彼は火の粉を払うために戦い続ける、というのが[[ボトムズシリーズ]]の基本的な骨子である。
 
キリコ自身は静かに暮らしたいのに、彼の「異能」(後述)を狙う様々な組織が執拗に干渉を続け、彼は火の粉を払うために戦い続ける、というのが[[ボトムズシリーズ]]の基本的な骨子である。
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無口で根暗なキャラクターという印象が強いが、心を許した相手には冗談を言ったり、笑いかけたりすることもある等、決して人付き合いを完全に拒否しているわけではない。しかし、キリコが心を許した相手は大抵の場合は戦火の中で別れを経験する(場合によっては死別する)のが常である。<br />ウド編の最後では「俺を一人にしないでくれ」と独白する場面もあり、孤独を好みながらも人のぬくもりも求める二律背反な面も垣間見える。キリコは親しい者を失うことを恐れるからこそ、必要以上に人に近づかないようにしているのかもしれない。
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無口で根暗なキャラクターという印象が強いが、心を許した相手には冗談を言ったり、笑いかけたりすることもある等、決して人付き合いを完全に拒否しているわけではない。しかし、キリコが心を許した相手は大抵の場合は戦火の中で別れを経験する(場合によっては死別する)のが常である。ウド編の最後では「俺を一人にしないでくれ」と独白する場面もあり、孤独を好みながらも人のぬくもりも求める二律背反な面も垣間見える。キリコは親しい者を失うことを恐れるからこそ、必要以上に人に近づかないようにしているのかもしれない。
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軍人としての資質がないのにどうして軍隊に入っていたのかという点についてははっきりしていない。TVアニメ第1話冒頭のナレーションではキリコの独白として<br />「俺は戦った。初めは生まれ故郷メルキアの為と信じて戦った。だが、戦いは長びくばかりで、終わりがなかった。おれは疲れた。だれもかれもが疲れていた…。」<br />という台詞がある。このことから考えるとキリコは元々は愛国心ゆえに志願した少年兵だったのだが、戦争の中で戦う意義を失っていったのかもしれない。
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軍人としての資質がないのにどうして軍隊に入っていたのかという点についてははっきりしていない。TVアニメ第1話冒頭のナレーションではキリコの独白として
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*「俺は戦った。初めは生まれ故郷メルキアの為と信じて戦った。だが、戦いは長びくばかりで、終わりがなかった。おれは疲れた。だれもかれもが疲れていた…。」
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という台詞がある。このことから考えるとキリコは元々は愛国心ゆえに志願した少年兵だったのだが、戦争の中で戦う意義を失っていったのかもしれない。
    
なお戦場に身を置き続けてきた経験からか、キリコは映像作品中では何時如何なる時も赤色の「耐圧服」というATの[[パイロットスーツ]]を着用しており、いわゆる「私服」と呼べるような服を着用しているシーンはほとんど確認出来ない。あとはせいぜい変装のために敵の制服を拝借して着用した程度で、彼の衣類に対する無頓着さが垣間見える。また、『孤影再び』では「赤い耐圧服を着た男」という情報から兵士がキリコの正体に気づくというシーンがあるが、これはTVシリーズから30年以上が経過した世界で赤い耐圧服が時代遅れになって(手に入らないわけではないようである、後述参照)いる事と、常にそれを着用し数々の戦果を上げたキリコの姿から「赤いかく乱」というあだ名が付けられているという設定から来るものである(『孤影再び』OVAコメンタリーより)。なおTV版ラストで全裸のままコールドスリープに入ったキリコは、『赫奕たる異端』冒頭では耐圧服を持ち合わせていなかったものの物語中盤から着用している。
 
なお戦場に身を置き続けてきた経験からか、キリコは映像作品中では何時如何なる時も赤色の「耐圧服」というATの[[パイロットスーツ]]を着用しており、いわゆる「私服」と呼べるような服を着用しているシーンはほとんど確認出来ない。あとはせいぜい変装のために敵の制服を拝借して着用した程度で、彼の衣類に対する無頓着さが垣間見える。また、『孤影再び』では「赤い耐圧服を着た男」という情報から兵士がキリコの正体に気づくというシーンがあるが、これはTVシリーズから30年以上が経過した世界で赤い耐圧服が時代遅れになって(手に入らないわけではないようである、後述参照)いる事と、常にそれを着用し数々の戦果を上げたキリコの姿から「赤いかく乱」というあだ名が付けられているという設定から来るものである(『孤影再び』OVAコメンタリーより)。なおTV版ラストで全裸のままコールドスリープに入ったキリコは、『赫奕たる異端』冒頭では耐圧服を持ち合わせていなかったものの物語中盤から着用している。
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TVシリーズ作中においては「異能者」とは超能力の使い手などではなく、「機械に関する高い親和性を持ち、常人よりも高い身体能力を持つものたち」と説明されていた。いわば、「現世人類よりも進化した新しい種」のような扱いであり、『[[機動戦士ガンダム]]』における[[ニュータイプ]]を意識した設定とも考えられる。異能者としての資質を持つものは常人よりも[[アーマード・トルーパー]]の操縦に秀でており、天才的な腕を持つパイロットとなる。この「異能者」を人工的に作り出そうとしたのが[[パーフェクトソルジャー]](PSと呼ばれる)であった。
 
TVシリーズ作中においては「異能者」とは超能力の使い手などではなく、「機械に関する高い親和性を持ち、常人よりも高い身体能力を持つものたち」と説明されていた。いわば、「現世人類よりも進化した新しい種」のような扱いであり、『[[機動戦士ガンダム]]』における[[ニュータイプ]]を意識した設定とも考えられる。異能者としての資質を持つものは常人よりも[[アーマード・トルーパー]]の操縦に秀でており、天才的な腕を持つパイロットとなる。この「異能者」を人工的に作り出そうとしたのが[[パーフェクトソルジャー]](PSと呼ばれる)であった。
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作中世界では「異能者」の資質を持つものはとてつもなく希少である。古代の異能者の集合意思を記憶したスーパーコンピュータ・[[ワイズマン]]は、自分と同種の存在でありキリコに深い興味を持ち、ワイズマンが支配している秘密結社を使ってキリコに様々な干渉を続けた。<br />
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作中世界では「異能者」の資質を持つものはとてつもなく希少である。古代の異能者の集合意思を記憶したスーパーコンピュータ・[[ワイズマン]]は、自分と同種の存在でありキリコに深い興味を持ち、ワイズマンが支配している秘密結社を使ってキリコに様々な干渉を続けた。
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TVシリーズ作中では、キリコは訪れる場所で必ず戦いに巻き込まれて酷い目に会っているが、これはワイズマンの干渉によるところも大きい。しかし、キリコはどんな危険な状況になってもどうにかして最終回まで生き残った。それは本人が機転を利かした結果ということもあれば、ただ運が良かっただけという場合もある。しかし正直なところ、作中のキリコはあまりに危険な目に遭いすぎていたため、視聴者から見ると「主人公だからという理由だけで生き残るご都合主義」と感じられることもしばしばあった。
 
TVシリーズ作中では、キリコは訪れる場所で必ず戦いに巻き込まれて酷い目に会っているが、これはワイズマンの干渉によるところも大きい。しかし、キリコはどんな危険な状況になってもどうにかして最終回まで生き残った。それは本人が機転を利かした結果ということもあれば、ただ運が良かっただけという場合もある。しかし正直なところ、作中のキリコはあまりに危険な目に遭いすぎていたため、視聴者から見ると「主人公だからという理由だけで生き残るご都合主義」と感じられることもしばしばあった。
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しかし、後のOVA『[[装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ]]』にて、登場人物の[[ヨラン・ペールゼン]]が提唱すると言う形で「キリコは250億分の1の確率で誕生する、高い生存能力を持つ'''[[異能生存体]]'''であり、その力によって彼は不死身である」という後付設定が誕生した。この設定はそれ以降のOVAシリーズでも引き継がれ、現在ではキリコのキャラクター性の根幹を成すものとして扱われている。<br />
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しかし、後のOVA『[[装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ]]』にて、登場人物の[[ヨラン・ペールゼン]]が提唱すると言う形で「キリコは250億分の1の確率で誕生する、高い生存能力を持つ'''[[異能生存体]]'''であり、その力によって彼は不死身である」という後付設定が誕生した。この設定はそれ以降のOVAシリーズでも引き継がれ、現在ではキリコのキャラクター性の根幹を成すものとして扱われている。
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なお、作中においてペールゼンが言うところの「異能生存体」が、ワイズマンが言うところの「異能者」と同じ存在なのかははっきりしていない。だが、ワイズマンも異能者を探す際に「死なない人間」を求めている為、共通する素質ではあるようだ。
 
なお、作中においてペールゼンが言うところの「異能生存体」が、ワイズマンが言うところの「異能者」と同じ存在なのかははっきりしていない。だが、ワイズマンも異能者を探す際に「死なない人間」を求めている為、共通する素質ではあるようだ。
    
設定によれば、キリコはどんな状況におかれても、「生き残る」ように世界の[[因果律]]が歪められるのだという(ありていにいえば、'''物語上、御都合主義的な展開が必ず発生する'''。)。半メタフィクショナルな観点を公式な設定として、'''主人公補正を明文化した'''初めての存在である。
 
設定によれば、キリコはどんな状況におかれても、「生き残る」ように世界の[[因果律]]が歪められるのだという(ありていにいえば、'''物語上、御都合主義的な展開が必ず発生する'''。)。半メタフィクショナルな観点を公式な設定として、'''主人公補正を明文化した'''初めての存在である。
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例えば『野望のルーツ』では、キリコに向けられた機関銃から弾丸が放たれようとしたとき、「偶然にも」銃器が暴発する、超至近距離から放たれた銃弾が「偶然」心臓をそれる、という現象が発生している。TVシリーズではキリコが訪れた惑星が破壊されたりすることもあったが、キリコはその隙をついて敵の追撃から脱出することに成功している。これもキリコの異能の力の働きによるものと解釈できる。<br />OVA『孤影再び』でも、戦闘ヘリの攻撃で他のATが次々に撃破される中「偶然」装甲が銃弾を尽くはじいた為に無傷であり、さらにその戦闘の衝撃で「偶然」AT用火器が手元に跳んできて反撃するシーンがあり、OVA『赫奕たる異端』では満身創痍のキリコが床に向けて撃った銃弾が「偶然」跳弾となり、先の戦闘でオーデルバックラーの装甲に開いていた隙間に「偶然」入り込み、テイタニアの補助脳に「偶然」命中するというシーンが描かれている。<br />なお、これらは全て「起こりうる偶然」ということで辛うじて説明がつくタイプのものだが、ボトムズシリーズの作中では、キリコの怪我の治りが生物学的な常識を超えて早かったり、キリコに向けて放たれた弾丸が物理法則を無視した弾道を描いてキリコに当たらないなど、「偶然」の一言では説明がつかない現象も起こっている。
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例えば『野望のルーツ』では、キリコに向けられた機関銃から弾丸が放たれようとしたとき、「偶然にも」銃器が暴発する、超至近距離から放たれた銃弾が「偶然」心臓をそれる、という現象が発生している。TVシリーズではキリコが訪れた惑星が破壊されたりすることもあったが、キリコはその隙をついて敵の追撃から脱出することに成功している。これもキリコの異能の力の働きによるものと解釈できる。
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OVA『孤影再び』でも、戦闘ヘリの攻撃で他のATが次々に撃破される中「偶然」装甲が銃弾を尽くはじいた為に無傷であり、さらにその戦闘の衝撃で「偶然」AT用火器が手元に跳んできて反撃するシーンがあり、OVA『赫奕たる異端』では満身創痍のキリコが床に向けて撃った銃弾が「偶然」跳弾となり、先の戦闘でオーデルバックラーの装甲に開いていた隙間に「偶然」入り込み、テイタニアの補助脳に「偶然」命中するというシーンが描かれている。
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なお、これらは全て「起こりうる偶然」ということで辛うじて説明がつくタイプのものだが、ボトムズシリーズの作中では、キリコの怪我の治りが生物学的な常識を超えて早かったり、キリコに向けて放たれた弾丸が物理法則を無視した弾道を描いてキリコに当たらないなど、「偶然」の一言では説明がつかない現象も起こっている。
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キリコの異能生存体の能力は本人の意思とは無関係に自動的に働く。キリコを生き残らせるために、キリコの大切な仲間が身を挺してキリコを助けた結果死ぬことさえもある。その意味では呪われた力とも言える。<br />逆に言えば'''死にそうになると確実に発動する'''ため、TVシリーズ本編以後はキリコ自身もそれを見越した行動を取っている事がある(墜落中の宇宙船でテイタニアを無理矢理脱出させたのに自分は居残っている等。全身火傷、脊椎損傷、頭蓋骨陥没、大腿骨の複雑骨折、その他諸々の重傷を負ったが生き残り、さらに'''たった十日で完全復活した''')。
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キリコの異能生存体の能力は本人の意思とは無関係に自動的に働く。キリコを生き残らせるために、キリコの大切な仲間が身を挺してキリコを助けた結果死ぬことさえもある。その意味では呪われた力とも言える。逆に言えば'''死にそうになると確実に発動する'''ため、TVシリーズ本編以後はキリコ自身もそれを見越した行動を取っている事がある(墜落中の宇宙船でテイタニアを無理矢理脱出させたのに自分は居残っている等。全身火傷、脊椎損傷、頭蓋骨陥没、大腿骨の複雑骨折、その他諸々の重傷を負ったが生き残り、さらに'''たった十日で完全復活した''')。
    
また、実は冷凍睡眠から目覚め、OVA『赫奕たる異端』の聖地アレギウムでのテイタニア戦以降、'''敵からの攻撃によって負傷したことが一度も無い。'''『孤影再び』においてステビアを守る際の戦闘で意識を失う負傷をしているが、これはキリコがある種の'''自爆戦法を取ったため。'''しかも至近距離でミサイルの自爆に巻き込まれたにもかかわらず、バニラ邸で目覚めた際にはやけどの跡すらなかった。『幻影編』でも敵からの攻撃を受けるものの、ATには被弾したが本人は無傷で、さらにはモンテウェルズに至近距離から撃たれた銃弾が外れ、それまでに撃っていた銃弾全てが跳弾の末にモンテウェルズに被弾する等の事態が起きている。ATでの戦闘で負傷が無いのはキリコ自身がレッドショルダーに所属していた凄腕のAT乗りであることを考慮に入れても、黒い稲妻旅団の250機のAT+テイタニアを追ってきたマーティアル兵の混戦すら'''敵機を全滅させてなお無傷'''である等、異能の力が物語が進むにつれ強まっているような描写がなされている。
 
また、実は冷凍睡眠から目覚め、OVA『赫奕たる異端』の聖地アレギウムでのテイタニア戦以降、'''敵からの攻撃によって負傷したことが一度も無い。'''『孤影再び』においてステビアを守る際の戦闘で意識を失う負傷をしているが、これはキリコがある種の'''自爆戦法を取ったため。'''しかも至近距離でミサイルの自爆に巻き込まれたにもかかわらず、バニラ邸で目覚めた際にはやけどの跡すらなかった。『幻影編』でも敵からの攻撃を受けるものの、ATには被弾したが本人は無傷で、さらにはモンテウェルズに至近距離から撃たれた銃弾が外れ、それまでに撃っていた銃弾全てが跳弾の末にモンテウェルズに被弾する等の事態が起きている。ATでの戦闘で負傷が無いのはキリコ自身がレッドショルダーに所属していた凄腕のAT乗りであることを考慮に入れても、黒い稲妻旅団の250機のAT+テイタニアを追ってきたマーティアル兵の混戦すら'''敵機を全滅させてなお無傷'''である等、異能の力が物語が進むにつれ強まっているような描写がなされている。
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=== 過去 ===
 
=== 過去 ===
 
惑星サンサ出身。ギルガメス歴2738年、異能生存体の実験のためにレッドショルダーに襲撃され、'''火炎放射器で全身を焼かれた'''という凄絶極まりない過去を持つ。その時に味わった苦痛が現在に至るまでのトラウマとなっているため、当時のことを思い出そうとすると凄まじい頭痛に襲われ、性格そのものも暴力的になる程に陥っている。
 
惑星サンサ出身。ギルガメス歴2738年、異能生存体の実験のためにレッドショルダーに襲撃され、'''火炎放射器で全身を焼かれた'''という凄絶極まりない過去を持つ。その時に味わった苦痛が現在に至るまでのトラウマとなっているため、当時のことを思い出そうとすると凄まじい頭痛に襲われ、性格そのものも暴力的になる程に陥っている。
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8年後、ギルガメス軍に入隊。配属先の惑星オドンでレッドショルダーに配置され、「共食い」と称されるふるい分けを受け、ペールゼンから異能生存体だと確信される。
 
8年後、ギルガメス軍に入隊。配属先の惑星オドンでレッドショルダーに配置され、「共食い」と称されるふるい分けを受け、ペールゼンから異能生存体だと確信される。
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この後キリコは反乱を起こして基地を壊滅させることとなり、それが「ペールゼン・ファイルズ」を経て後々の戦いへ繋がっていくことになる。
 
この後キリコは反乱を起こして基地を壊滅させることとなり、それが「ペールゼン・ファイルズ」を経て後々の戦いへ繋がっていくことになる。
  

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