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| TV・漫画版『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』のリメイク版。<br />かつて漫画連載された『マジンサーガ』や『Zマジンガー』の設定を取り入れており、また他の永井作品や石川賢・桜多吾作といったダイナミックプロスタッフが手掛けたコミカライズ作品からの援用・オマージュも多い。本作の監督である今川泰宏氏の独特な演出も今作の特徴でもあり、第1話から第2話の冒頭にかけていきなり最終決戦のクライマックスシーンを描き、そこまでどうやって至ったかを回想のような形で描いていくというトリッキーなシリーズ構成も今川作品ならではである。全体的に、コミカルかつバイオレンス度の強い作品に仕上がっている。 | | TV・漫画版『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』のリメイク版。<br />かつて漫画連載された『マジンサーガ』や『Zマジンガー』の設定を取り入れており、また他の永井作品や石川賢・桜多吾作といったダイナミックプロスタッフが手掛けたコミカライズ作品からの援用・オマージュも多い。本作の監督である今川泰宏氏の独特な演出も今作の特徴でもあり、第1話から第2話の冒頭にかけていきなり最終決戦のクライマックスシーンを描き、そこまでどうやって至ったかを回想のような形で描いていくというトリッキーなシリーズ構成も今川作品ならではである。全体的に、コミカルかつバイオレンス度の強い作品に仕上がっている。 |
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− | その第2話の冒頭はマジンガーZが[[暗黒大将軍]]に敗北するという衝撃の展開で終わっていた。この後に逆転する展開が最終回で描かれるのだろうと多くの視聴者は予想していたのだが、実際に描かれた最終回は第1話で描かれたクライマックスシーンを別視点で描いた話であり、第2話の冒頭シーンの後に何がどうなったかは全くわからないまま物語は幕を閉じた。敗北展開自体は東映版における[[グレートマジンガー]]が救援にやって来る流れの再現ではあったのだが、本作ではグレートは未登場のまま終わってしまっている(ただし存在は匂わされてはいる)。続編にあたる『G編』(仮題)は2013年現在情報の欠片も出ておらず、先行きは不透明。 | + | その第2話の冒頭はマジンガーZが[[暗黒大将軍]]に敗北するという衝撃の展開で終わっていた。この後に逆転する展開が最終回で描かれるのだろうと多くの視聴者は予想していたのだが、実際に描かれた最終回は第1話で描かれたクライマックスシーンを別視点で描いた話であり、第2話の冒頭シーンの後に何がどうなったかは全くわからないまま物語は幕を閉じた。ちなみに、敗北展開自体は東映版における[[グレートマジンガー]]が救援にやって来る流れの再現ではあったのだが、本作ではグレートは未登場のまま終わってしまっている(ただし、存在は匂わされている)。また、[[続編]]にあたる『G編』(仮題)は2014年現在情報の欠片も出ておらず、先行きは不透明。 |
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| 続編未定の状態での敗北エンドや、アクの強すぎる悪役やサブキャラに存在感を食われた甲児、単独の強さが今一つ描写不足だったマジンガーと、あらゆる要素が不完全燃焼気味に終わった事もあり、視聴者からの評価は賛否が分かれている。 | | 続編未定の状態での敗北エンドや、アクの強すぎる悪役やサブキャラに存在感を食われた甲児、単独の強さが今一つ描写不足だったマジンガーと、あらゆる要素が不完全燃焼気味に終わった事もあり、視聴者からの評価は賛否が分かれている。 |
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| == ストーリー == | | == ストーリー == |
− | 古代ミケーネの遺産の力で世界征服を目論む[[Dr.ヘル]]。熱海で祖父の十蔵、弟のシローと暮らしていた[[兜甲児 (真マジンガー)|兜甲児]]は、Dr.ヘルの部下[[あしゅら男爵]]の襲撃を受けた際に、祖父から[[マジンガーZ]]を託される。そして機械獣と戦う甲児の前に、温泉旅館くろがね屋の謎めいた女将・錦織つばさが姿を現す……。 | + | 古代ミケーネの遺産の力で世界征服を目論む[[Dr.ヘル]]。[[熱海]]で祖父の[[兜十蔵|十蔵]]、弟の[[兜シロー|シロー]]と暮らしていた[[兜甲児 (真マジンガー)|兜甲児]]は、Dr.ヘルの部下[[あしゅら男爵]]の襲撃を受けた際に、祖父から[[マジンガーZ]]を託される。そして[[機械獣]]と戦う甲児の前に、温泉旅館[[くろがね屋]]の謎めいた女将・[[錦織つばさ]]が姿を現す……。 |
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| == 登場人物 == | | == 登場人物 == |
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| === 光子力研究所 === | | === 光子力研究所 === |
| ;[[兜甲児 (真マジンガー)|兜甲児]] | | ;[[兜甲児 (真マジンガー)|兜甲児]] |
− | :主人公。 | + | :主人公。マジンガーZのパイロット。 |
| ;[[弓さやか]] | | ;[[弓さやか]] |
| :弓教授の娘。アフロダイA、ビューナスAのパイロット。 | | :弓教授の娘。アフロダイA、ビューナスAのパイロット。 |
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| :甲児の弟。 | | :甲児の弟。 |
| ;[[ボス]] | | ;[[ボス]] |
− | : | + | :ボスボロットのパイロット。 |
| ;[[ムチャ]] | | ;[[ムチャ]] |
− | : | + | :ボスの子分その1。 |
| ;[[ヌケ]] | | ;[[ヌケ]] |
− | : | + | :ボスの子分その2。 |
| ;[[弓弦之助|弓弥之助]] | | ;[[弓弦之助|弓弥之助]] |
| :光子力研究所所長。今作では「弦之助(げんのすけ)」ではなく「弥之助(やのすけ)」である。 | | :光子力研究所所長。今作では「弦之助(げんのすけ)」ではなく「弥之助(やのすけ)」である。 |
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| === [[Dr.ヘル一派]] === | | === [[Dr.ヘル一派]] === |
| ;[[Dr.ヘル]] | | ;[[Dr.ヘル]] |
− | : | + | :世界征服を企む悪の[[天才]][[科学者・技術者|科学者]]。 |
| ;[[あしゅら男爵]] | | ;[[あしゅら男爵]] |
− | :ある意味、今作の影の主役といっても過言ではない。 | + | :ある意味、'''今作の影の主役'''といっても過言ではない。 |
| ;[[ブロッケン伯爵]] | | ;[[ブロッケン伯爵]] |
| :漫画版で描かれたコミカルな側面が大幅にクローズアップされ、敵側のギャグメーカー的存在になった。 | | :漫画版で描かれたコミカルな側面が大幅にクローズアップされ、敵側のギャグメーカー的存在になった。 |
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| : | | : |
| ;[[ノナカーゴH2]] | | ;[[ノナカーゴH2]] |
− | : | + | :本作オリジナルの[[機械獣]]。名前の由来はメカニックデザイナーの野中剛氏から。 |
| ;[[ストロンガーT4]] | | ;[[ストロンガーT4]] |
| : | | : |
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| === Zシリーズ === | | === Zシリーズ === |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] |
− | :初参戦作品。『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』と入れ替わりの参戦。今作では海底要塞サルードまでの物語が展開されるため、それ以降のストーリーは再世篇に持ち越しとなった(その代わり、原作ではチョイ役扱いだった[[ジェットスクランダー]]の出番が大幅に増えることとなった)。 | + | :初参戦作品。『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』と入れ替わりの参戦。今作では[[海底要塞サルード]]までの物語が展開されるため、それ以降のストーリーは再世篇に持ち越しとなった(その代わり、原作ではチョイ役扱いだった[[ジェットスクランダー]]の出番が大幅に増えることとなった)。 |
− | :また、今までのSRWシリーズでは大抵[[やられメカ]]の代名詞的存在だった[[機械獣]]がいずれの機体もほぼボス扱いとなっており、能力値も大幅に強化されている(そのかわり出現数も極端に少なくなったが)。なお、今までの機械獣のポジションは[[タロス像]]というメカが担っている。 | + | :また、今までのSRWシリーズでは大抵[[やられメカ]]の代名詞的存在だった[[機械獣]]がいずれの機体もほぼボス扱いとなっており、能力値も大幅に強化されている(その代わり、出現数も極端に少なくなったが)。ちなみに、今までの機械獣のポジションは[[タロス像]]というメカが担っている。 |
| :余談だが、[[せわし博士]]と[[もりもり博士]]のグラフィックが入れ替わったまま、ゲームに登場するというミスも起きている。 | | :余談だが、[[せわし博士]]と[[もりもり博士]]のグラフィックが入れ替わったまま、ゲームに登場するというミスも起きている。 |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] |
− | :ゴッドスクランダーや[[ボスボロット]]、[[エネルガーZ]]など物語の展開上、前作には出てこられなかった機体が満を持して登場。また、[[エリア11|二つの]][[日本]]にも深くかかわっている。<br />原作同様に[[Dr.ヘル]]が操る[[地獄王ゴードン]]との死闘が最終決戦となったが、'''本作の時点では'''古代ミケーネの神々の復活という事態は起きておらず、原作での衝撃の敗北展開にはならずに独自の形でハッピーエンドを迎えている(あしゅら男爵は生き残り、次作に続投)。 | + | :ゴッドスクランダーや[[ボスボロット]]、[[エネルガーZ]]など物語の展開上、前作には出てこられなかった機体が満を持して登場。また、[[エリア11|二つの]][[日本]]にも深くかかわっている。<br />原作同様に[[Dr.ヘル]]が操る[[地獄王ゴードン]]との死闘が最終決戦となったが、'''本作の時点では'''古代ミケーネの神々の復活という事態は起きておらず、原作での衝撃の敗北展開にはならずに独自の形でハッピーエンドを迎えている(ただし、あしゅら男爵は生き残り、次作に続投)。 |
| ;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] | | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]] |
| :[[ゼウス神]]や[[ハーデス神]]、[[勇者ガラダブラ]]といった神話世界の[[機械神]]達が初登場。 | | :[[ゼウス神]]や[[ハーデス神]]、[[勇者ガラダブラ]]といった神話世界の[[機械神]]達が初登場。 |
− | :44話であしゅらによりミケーネの神々が復活し、一時その力の前に劣勢に陥るも戦い続ける……という独自の流れが汲まれている。なお、本作では暗黒大将軍は未登場。 | + | :第44話であしゅらにより[[ミケーネ神|ミケーネの神々]]が復活し、一時その力の前に劣勢に陥るも戦い続ける……という独自の流れが汲まれている。なお、本作では暗黒大将軍は未登場。 |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |