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、 2012年8月12日 (日) 20:09
== ヒュッケバインシリーズ(Huckebein Series) ==
本項では、[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]を初出とする、[[パーソナルトルーパー]]・[[ヒュッケバイン]]に端を発する、『'''ヒュッケバイン'''』の名を冠する機動兵器の総称として取り扱う。また、[[量産型ヒュッケバインMk-II]]が『マシンセル』によって自己進化した『[[ベルゲルミル]]』についても簡潔に説明する。なお、[[ゲシュペンストシリーズ]]とヒュッケバインシリーズの中間に位置する[[ビルトシュバイン]]については、[[ゲシュペンストシリーズ]]及び[[ビルトシュバイン]]の項を参照されたし。
ヒュッケバインという名前は、第二次大戦末期にナチスドイツで開発されていた幻のジェット戦闘機Ta183Aの愛称「フッケバイン」のオマージュから来ている(英語風に発音するとヒュッケバイン)。なお、Ta183Aのフッケバインという愛称自体はヴィルヘルム・ブッシュの児童文学『ハンス・フッケバイン』に登場する、『醜い脚』という意味を持つ悪戯好きのカラスの名前に由来する。[[OGシリーズ]]ではそこから転じて、『災いを招く鴉』…即ち『'''凶鳥'''』という二つ名がヒュッケバインにつけられているという設定となった。
この二つ名が、ヒュッケバイン008Rのブラックホールエンジン暴走事故の前に名付けられたのか、事故後にそう名付けられたのかは不明。最初から『凶鳥』の二つ名で呼ばれていたならば、『敵対する者にとって凶事を呼び込む存在』という意味合いが込められていたのだろう。逆に、事故後に名付けられた場合は、事故によって大勢の職員の命が失われたという事実を忘れないように、十字架の如く背負った名前という風に解釈できる。
[[ゲシュペンストシリーズ]]とは対照的に、機体コンセプトが二転三転しているのが特徴。初代はEOTを用いて高機動と高火力を実現した高級機、MK-IIは危険性を孕むEOTを使わない堅実な機体、Mk-IIIは『コアトルーパーシステム』によって様々な戦局に対応できる万能機となっている。機体コンセプトの変遷に伴ってか、機体の外見もシリーズを通してデザインが一定しない。その点においてもゲシュペンストシリーズとは対照的である。
なお、現在ほとんどの公式メディアでは[[エクスバイン]]を除くヒュッケバインシリーズのイラストの削除、あるいは他の機体への差し替え等が行われており、機体の画が登場しなくなっている。詳細は[[ヒュッケバイン問題]]を参照。
== ヒュッケバインシリーズ一覧 ==
=== [[ヒュッケバイン]] ===
詳しくは、[[ヒュッケバイン]]の項を参照。初出は第4次で、リアル系[[主人公]]の最終搭乗機として登場した。[[ゲシュペンスト]]などのデータを元に[[EOT]]を惜しみなく盛り込んだ機体。[[ビルトシュバイン]]の運用データと[[ゲシュペンストMk-II]]の量産化データを組み込み、コストダウンと汎用性を求めて3機がロールアウトした。フレームは機動性を重視した『Hフレーム』である。Hフレームは機動性に優れるがコストが高く剛性が低い事から、高機動の高級機に採用されている。
;008L
:[[リン・マオ]]がデフォルトのパイロット。[[OGシリーズ]]では一時的に[[ヴィレッタ・バディム|ヴィレッタ]]が借り受けたが、後にリンの手に戻っている。
;008R
:第4次に登場したヒュッケバインはこちらだと思われる(第4次のヒュッケバインの型式番号は「PTX-08R」)。ヒュッケバインに『バニシング・トルーパー(=失われし騎兵)』という不名誉な呼び名を背負う原因となった、『[[ブラックホールエンジン]]暴走事故』を引き起こした機体。その時のパイロットは[[ライディース・F・ブランシュタイン|ライ]]であり、彼はこの事故で左腕を失った。
==== [[ヒュッケバイン009]] ====
詳しくは、[[ヒュッケバイン009]]の項を参照。ブラックホールエンジンではなく、通常型のエンジンを搭載しているヒュッケバイン。火力は低いが基本性能は上記2機と同等。この機体の運用データは、後にMk-IIや量産型Mk-IIの開発に役立つ。
==== [[ヒュッケバインEX]] ====
詳しくは、[[ヒュッケバインEX]]の項を参照。通称『レッド』。部品を共有している為、外見こそ[[ヒュッケバインMk-II]]と同じだが、設定上はヒュッケバイン008Lに大改修を施した機体である。
==== [[エクスバイン]] ====
詳しくは、[[エクスバイン]]の項を参照。初出は[[スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター]]。タイプ009の改造機で、Mk-IIとMk-IIIの中間に位置する。Mk-IIIのAMパーツのフィッティングテストのため開発された。[[スーパーロボット大戦 OG外伝|OG外伝]]でその存在が示唆された。
=== [[ヒュッケバインMk-II]] ===
詳しくは、[[ヒュッケバインMk-II]]の項を参照。初出は[[スーパーロボット大戦α|α]]で、リアル系主人公の初期搭乗機として登場する。初代ヒュッケバインの暴走事故を教訓に、解明済みの[[EOT]]のみを搭載した堅実な機体となっており、『グラビコン・システム』というEOTを搭載している。フレームには、[[ゲシュペンストシリーズ]]に採用されている『G2フレーム』を使用している。
なお、本来G2フレームは『GIIフレーム』と表記するべきなのだが、『ジー・アイ・アイ』という誤読の防止の為、本項ではこちらの表記に統一させて頂く。
;RTX-010-01
:αのリアル系主人公が搭乗した機体。αでは後に破壊され、パーソナルファイターが互換性のあったMk-IIIのボディと合体した。OGシリーズでは[[ブルックリン・ラックフィールド|ブリット]]に与えられた。
;RTX-010-02
:[[スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION|OG]]にのみ登場した。[[リン・マオ|リン]]が、マオ社の社員全員の命と引き換えにコロニー統合軍に引き渡した。その後、[[ジーベル・ミステル|ジーベル]]が罠に用いるが破壊される。そして、回収された部品は[[エルザム・V・ブランシュタイン|エルザム]]の手に渡り、ヒュッケバインMk-II・トロンベに改修された。
;RTX-010-03
:連邦軍の量産トライアルに提出された。仕様も量産可能な程度にデチューンされていた可能性がある。その後どうなったかは不明。最も謎の多いMk-IIである。
;RTX-010-02T
:上述の通り、回収された2号機のパーツを元に、G・ウォールから[[G・テリトリー]]へと強化し、[[テスラ・ドライブ]]を追加搭載した。更に、[[分身]]能力まで備える大幅なカスタマイズを受けた機体。カラーリングは当然、黒・赤・金の所謂『トロンベカラー』である。
=== [[ヒュッケバインMk-III]] ===
詳しくは、[[ヒュッケバインMk-III]]の項を参照。初出は[[スーパーロボット大戦α|α]]で、リアル系主人公の後期搭乗機として登場する。機体のコンセプトは『小型化された[[SRX]]』である。最大の特徴は[[換装]]パーツを装備する事により、様々な局面に対応可能な『コアトルーパーシステム』である。なお、パーソナルファイターはMk-IIの物と互換性があり、αで初登場した際はMk-IIのパーソナルファイターと合体していた(Mk-IIIの体にMk-IIの頭が合体したことになるが、ゲームのグラフィックでは頭もMk-IIIである)。ちなみに、フレームは『Hフレーム』を採用しており、Mk-IIのように量産を前提としていない事が分かる。
;RTX-011L
:αの主人公機として使用されたのはこちらである。αシリーズではその後、[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]にて[[ヴィレッタ・バディム|ヴィレッタ]]の手に渡り、マルチトレースミサイルのコンテナを[[テスラ・ドライブ]]に換装して運用された。[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では[[マイ・コバヤシ|マイ]]が一時的に搭乗している。OGシリーズでは、『装甲値、最大EN+10%』という固有フル改造ボーナスを持つ。
;RTX-011R
:第2次αで[[アラド・バランガ|アラド]]が搭乗したのはこちらである。後に[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]に託され、トロンベ仕様にカスタマイズされた。[[スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2|OG2]]では最初からレーツェルに託されており、条件次第ではトロンベ仕様からこちらに戻って入手可能。OGシリーズでは、『運動性、最大EN+10%』という固有フル改造ボーナスを持つ。
;RTX-011RT
:上記のタイプRを[[トロンベ]]仕様にカスタマイズした機体。[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]ではレーツェルの弟である[[ライディース・F・ブランシュタイン|ライ]]が一時的に搭乗している。タイプRとの分かりやすい違いは、[[テスラ・ドライブ]]を標準装備して飛行可能になった代わりに、コアトルーパーシステムによる[[換装]]が使用不可能になっているという点。OGシリーズでは、条件を満たしてタイプRを再入手した方が良い。
==== [[ガーバインMk-III]] ====
初出は[[スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター]]で、Mk-IIIに[[ガーリオン]]の頭部や肩部を移植して偽装を施した機体。
==== AMパーツ ====
初出はαで、[[ヒュッケバインMk-III]]の[[換装]]パーツとして登場。[[OGシリーズ]]では、AMガンナーは単独のユニットとして登場し、マップ内で[[合体]]する仕様に変更された。一方、AMボクサーは換装パーツのままで、[[インターミッション]]で換装して出撃させる。マップ内での取り外しは不可能。
;[[AMガンナー]]
:Mk-IIIの支援戦闘艇で、Mk-IIIとのドッキングにより、『ヒュッケバインガンナー』となる。OGシリーズでは[[修理装置]]や[[補給装置]]を換装可能な単独のユニットである。
;AMボクサー
:元々はRWシリーズの2号機『R-SWORD』として開発されたものだったが、Mk-III用のAMパーツとして改修された経緯を持つ。MK-IIIとのドッキングにより、『ヒュッケバインボクサー』となる。
;AMサーバント
:開発計画が中断されていたAMパーツで、ゲーム中に直接は登場しない。[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]で、[[ASソレアレス]]が[[ASアレグリアス]]に改造される際、[[ツグミ・タカクラ|ツグミ]]がその設計思想を流用した。なお、本来は[[R-3]]の『ストライク・シールド』の流れを汲む、[[念動力]]者用のパーツと思われるが、[[エルマ]]が電子制御する事によって、念動力者ではない[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]が搭乗しても使用可能になっている。ちなみに、OGシリーズではAMサーバントについては全く言及されておらず、今後登場する可能性も充分に考えられる。
==== ヒュッケバインガンナー ====
[[ヒュッケバインMk-III]]と[[AMガンナー]]のドッキング形態で、高機動砲撃戦を得意とする。αでは1人乗りだが、OGシリーズでは2人乗り。また、OGシリーズではMk-IIIにタイプLとタイプRの2種類が存在し、それぞれが異なる固有フル改造ボーナスを持つのだが、本機はAMガンナーの[[改造]]を引き継ぐ為、タイプLとタイプRの性能差は無い。
==== ヒュッケバインボクサー ====
[[ヒュッケバインMk-III]]とAMボクサーのドッキング形態で、近接格闘戦を得意とする。なお、改造は換装前のMk-IIIのものを引き継ぐ為、固有フル改造ボーナスを選択していた場合、それが影響する。タイプLならば[[特機]]並みの堅牢さを持ち、タイプRならば[[PT]]本来の運動性を持つ。
=== [[量産型ヒュッケバインMk-II]] ===
詳しくは、[[量産型ヒュッケバインMk-II]]の項を参照。その名の通り、[[ヒュッケバインMk-II]]の[[量産型]]である。初出は[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]。コスト面の問題の為、EOTは使用していないが、[[テスラ・ドライブ]]を標準装備している為、高い機動性と空中戦闘能力を持つ。フレームには、[[ゲシュペンストシリーズ]]と同じ『G2フレーム』を採用している。αシリーズではV字アンテナとツインアイだったが、OGシリーズではアンテナは廃され、カメラアイもゴーグルタイプに改められ、いかにも『量産型』といった風情の外見になった。
;サンドブラウン
:ノーマルカラー。自軍に配備されるのはこれ。
;ダークグレー
:インスペクターが奪取し、量産化したタイプのもの。敵として登場する。
;ブルー
:[[特殊戦技教導隊|新生教導隊]]がデータ採取用に使用したタイプのもの。スポット参戦時のみ使用可能。
;スナイパーPT
:『[[スーパーロボット大戦OGクロニクル|OGクロニクル]]』に登場した、本機をベースにしたカスタム機。遠距離狙撃用に特化した改造が施されており、照準用スコープやスナイパーライフルを装備している。モーションデータには[[オウカ・ナギサ|オウカ]]のものが使用されているようだ。
=== [[ベルゲルミル]] ===
詳しくは[[ベルゲルミル]]の項を参照。量産型MK-IIがマシンセルによって自己進化した姿である。OGシリーズでは、イーグレットシリーズの機体に[[ゲイム・システム]]が搭載されている。
;ウルズ機
:イーグレットシリーズのオリジネイターである、[[イーグレット・ウルズ]]の搭乗機。機体色は青。OGシリーズでは直接戦闘する事無く、[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]の駆る[[ダイゼンガー]]によって一刀両断された。
;アンサズ機
:[[イーグレット・アンサズ]]の搭乗機。機体色は白。
;スリサズ機
:[[イーグレット・スリサズ]]の搭乗機。機体色は赤。
;[[量産型]]
:イーグレットシリーズの生みの親である、[[イーグレット・フェフ]]博士や[[アギラ・セトメ]]も搭乗した機体。機体色はゲームでは灰色、漫画『[[第2次スーパーロボット大戦α ロスト・チルドレン|ロストチルドレン]]』に登場したシックス・スレイブを装備していないものは黒。
== 話題まとめ ==
*[[ヒュッケバイン問題]]
{{バンプレストオリジナル}}
{{DEFAULTSORT:ひゆつけはいんしりいす}}
[[Category:戦略・戦術兵器]]
[[Category:パーソナルトルーパー|*]]
[[Category:OGシリーズ]]