36行目: |
36行目: |
| :現実であった戦争の生き残りというキャラクター性もほぼ余すところなく再現され、その強烈なキャラクター故、物語の中でも強烈な存在感を誇り、物語を時には熱く、時には哀しく盛り上げる。 | | :現実であった戦争の生き残りというキャラクター性もほぼ余すところなく再現され、その強烈なキャラクター故、物語の中でも強烈な存在感を誇り、物語を時には熱く、時には哀しく盛り上げる。 |
| :日本の有り様を見て絶望する理由の1つは「自分と同じ目線に立てる人間がいなくなってしまった」ことではないかと解釈されているようで、自分と同じく大日本帝国軍に所属していた[[加藤久嵩]]とのやり取りにおいては穏やかな一面を見せていた。原作のラストで過去の怨念や妄執から解放されていることもあり、仲間になる際にはそういった「憑き物」が落ち、UXの面々に対して毅然としつつも穏やかな態度を見せている。 | | :日本の有り様を見て絶望する理由の1つは「自分と同じ目線に立てる人間がいなくなってしまった」ことではないかと解釈されているようで、自分と同じく大日本帝国軍に所属していた[[加藤久嵩]]とのやり取りにおいては穏やかな一面を見せていた。原作のラストで過去の怨念や妄執から解放されていることもあり、仲間になる際にはそういった「憑き物」が落ち、UXの面々に対して毅然としつつも穏やかな態度を見せている。 |
− | :基本的に原作通りの結末を辿るが、特定のフラグを成立させると[[隠し要素/UX|隠しキャラ]]としてリーンの翼の導きで生還し、第3部の[[ヒトマキナ]]との戦いに味方援軍として登場、仲間に加わる。場合によっては呂布トールギスもサコミズと同時加入する。 | + | :基本的に原作通りの結末を辿るが、特定のフラグを成立させると[[隠し要素/UX|隠しキャラ]]としてリーンの翼の導きで生還し、第3部の[[ヒトマキナ]]との戦いに味方援軍として登場、仲間に加わる。場合によっては[[呂布トールギス|呂布]]もサコミズと同時加入する。 |
| :フラグには最終決戦での説得も含まれるのだが、'''各参戦作品の主人公キャラから説得可能'''(それどころか、一部ライバルキャラやヒロイン格まで説得できる)という[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]以来の豪華な仕様となっている(版権キャラとしては[[L]]で[[張五飛]]が[[中島宗美|宗美]]への説得が前例として挙げられる)。 | | :フラグには最終決戦での説得も含まれるのだが、'''各参戦作品の主人公キャラから説得可能'''(それどころか、一部ライバルキャラやヒロイン格まで説得できる)という[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]以来の豪華な仕様となっている(版権キャラとしては[[L]]で[[張五飛]]が[[中島宗美|宗美]]への説得が前例として挙げられる)。 |
| :本作においては彼もまた「時空を超える意思」の持ち主らしく、生存時に[[呂布トールギス|呂布]]のフラグが成立していると同時出現。それを示すフレーズを口にする他、リーンの翼によって[[オーラロード]]に消えた際はエイサップと共に「(『[[鉄のラインバレル|ラインバレル]]』の)前世の地球」を見ている。カリ・ユガとの戦いの後、UXを元の世界に戻すための力の1つとなった。 | | :本作においては彼もまた「時空を超える意思」の持ち主らしく、生存時に[[呂布トールギス|呂布]]のフラグが成立していると同時出現。それを示すフレーズを口にする他、リーンの翼によって[[オーラロード]]に消えた際はエイサップと共に「(『[[鉄のラインバレル|ラインバレル]]』の)前世の地球」を見ている。カリ・ユガとの戦いの後、UXを元の世界に戻すための力の1つとなった。 |
76行目: |
76行目: |
| | | |
| === 小説版 === | | === 小説版 === |
| + | ;迫水英一郎 |
| + | :兄。 |
| + | ;迫水美津子 |
| + | :妹。 |
| ;ハロウ・ロイ | | ;ハロウ・ロイ |
| :サコミズを[[バイストン・ウェル]]に召喚したエ・フェラリオ。 | | :サコミズを[[バイストン・ウェル]]に召喚したエ・フェラリオ。 |
| ;ゲリィ・ステンディ | | ;ゲリィ・ステンディ |
− | :彼女の死が「[[リーンの翼]]」が発現する切欠となった。 | + | :商人の家で働いていた少女だったが、迫水に惹かれてアマルガン軍に参加。彼女の死が「[[リーンの翼]]」が発現する切欠となった。 |
| ;リンレイ・メラディ | | ;リンレイ・メラディ |
| :キェ国の[[女王]]。女王リンレイとは共に幾多の戦いを潜り抜けることで、将来を約束するような仲となる。完全版では、アマルガンの凶刃からサコミズをかばって死亡。 | | :キェ国の[[女王]]。女王リンレイとは共に幾多の戦いを潜り抜けることで、将来を約束するような仲となる。完全版では、アマルガンの凶刃からサコミズをかばって死亡。 |
| ;蓼科宗一郎 | | ;蓼科宗一郎 |
− | :サコミズと同じ地上人の仲間。 | + | :サコミズと同じ地上人の仲間。長崎の原爆によりバイストン・ウェルへ跳ばされた。 |
| + | :完全版から登場。 |
| ;アピア・メッレ | | ;アピア・メッレ |
| :一人目の妻。後述のシンイチを亡くしたことで心身ともに衰弱し、後を追うように病死。 | | :一人目の妻。後述のシンイチを亡くしたことで心身ともに衰弱し、後を追うように病死。 |
93行目: |
98行目: |
| :二人目の妻であるエミヤ・スッカ(SRW未登場)との実の娘。 | | :二人目の妻であるエミヤ・スッカ(SRW未登場)との実の娘。 |
| ;[[コドール・サコミズ]] | | ;[[コドール・サコミズ]] |
− | :三人目の妻である「後添え様」。CCでは彼女を討った。 | + | :三人目の妻である「後添え様」。[[CC]]では彼女を討った。 |
| ;[[コットウ・ヒン]] | | ;[[コットウ・ヒン]] |
− | :[[フガク]]の艦長を務める部下。同部族のコドールと共謀してサコミズを討とうとしたが……。 | + | :[[フガク]]の艦長を務める部下。同部族のコドールと共謀してサコミズを討とうとしたが、完全版ではあべこべにサコミズに討ち取られる。 |
− | :CCでは逆にコドール共々コットウを葬った。 | + | :CCではコドール共々コットウを葬った。 |
| ;[[エイサップ・鈴木]] | | ;[[エイサップ・鈴木]] |
| :偶然から出会った若き[[聖戦士]]。彼をリュクスの婿にさせようとした。劇中では意見が兎に角ぶつかり合うが、サコミズとエイサップでは生きた時代も価値観も視点もまるで違うため、目指すところとその前提、という根本の部分から食い違っている。 | | :偶然から出会った若き[[聖戦士]]。彼をリュクスの婿にさせようとした。劇中では意見が兎に角ぶつかり合うが、サコミズとエイサップでは生きた時代も価値観も視点もまるで違うため、目指すところとその前提、という根本の部分から食い違っている。 |
153行目: |
158行目: |
| [[小説]]という文字媒体故か、OVA版や漫画版では見られない踏み込んだ(際どい)台詞が存在するのが特徴である。 | | [[小説]]という文字媒体故か、OVA版や漫画版では見られない踏み込んだ(際どい)台詞が存在するのが特徴である。 |
| ;(これはバイストン・ウェルのものではない…別の力だ!) | | ;(これはバイストン・ウェルのものではない…別の力だ!) |
− | :機銃の威力を目の当たりにしながら。 | + | :初めての城がかりにおいて、近代的な大砲の威力を目の当たりにしながら。 |
− | | |
| ;「あなたには分かりはしないんだ。地上から、いきなりこんな中世みたいな[[バイストン・ウェル]]なんて処に放り込まれて、やれ[[アマルガン・ルドル|アマルガン]]だ、ガロウ・ランだ、剣で人を即死させろ、フェラリオと性行為をしろのと、やっていられると思うか!? 挙句の果てにレッツォであなたに出会う。俺の国はね、今は滅びるか滅びないかの大戦争を戦っている最中なのに、俺は講談本以下の世界に飛び込まされて……若いと言われて、あんたなんかに笑われる筋合いなんか、金輪際ないんだ」 | | ;「あなたには分かりはしないんだ。地上から、いきなりこんな中世みたいな[[バイストン・ウェル]]なんて処に放り込まれて、やれ[[アマルガン・ルドル|アマルガン]]だ、ガロウ・ランだ、剣で人を即死させろ、フェラリオと性行為をしろのと、やっていられると思うか!? 挙句の果てにレッツォであなたに出会う。俺の国はね、今は滅びるか滅びないかの大戦争を戦っている最中なのに、俺は講談本以下の世界に飛び込まされて……若いと言われて、あんたなんかに笑われる筋合いなんか、金輪際ないんだ」 |
| :アマルガンをバイストン・ウェルの水先案内人とすることをリンレイから「若い」と揶揄されたように感じたのか、ムキになって今までの鬱憤を晴らすかのようにまくし立てる。 | | :アマルガンをバイストン・ウェルの水先案内人とすることをリンレイから「若い」と揶揄されたように感じたのか、ムキになって今までの鬱憤を晴らすかのようにまくし立てる。 |
− | :前半はなんだか[[紫雲統夜|巻き込まれ型主人公]]に通じるような物言いだが(実際バイストン・ウェルに来たのはサコミズにしてみれば偶然なのだが)、当時の[[日本]]が太平洋戦争を戦っている事を考えると、単純に割り切れないものがあるのも事実である。 | + | :前半はなんだか[[紫雲統夜|巻き込まれ型主人公]]に通じるような物言いだが(実際バイストン・ウェルに来たのはサコミズにしてみれば偶然なのだが)、当時の[[日本]]が太平洋戦争を戦っている事を考えると、単純に割り切れないものがあるのも事実である。というか、転移した直後にガロウ・ランと徒手空拳で戦っている分だけ、マシである。 |
− | | |
| ;(あの[[女王]]の股座を覗くためにも、俺は高い男にならなければならない。ただ女に呑み込まれるような男では、あの女の魔性に伍してはいけないんだ) | | ;(あの[[女王]]の股座を覗くためにも、俺は高い男にならなければならない。ただ女に呑み込まれるような男では、あの女の魔性に伍してはいけないんだ) |
− | :高みを目指すには、'''あまりにも不純な動機'''である。 | + | :ドラバロの砦へ向かう最中にリンレイに青春を感じながら。 |
− | | + | :高みを目指すには、'''あまりにも不純な動機'''であるが、それだけに強烈な思念となっている。 |
| ;(ガロウ・ランという悪を為すものの存在が、たとえバイストン・ウェルという世界の意思で生かされているとしても、この存在はあらゆる世界から排除してみせる! それが、リーンの翼の戦士の存在意義だろうがっ!) | | ;(ガロウ・ランという悪を為すものの存在が、たとえバイストン・ウェルという世界の意思で生かされているとしても、この存在はあらゆる世界から排除してみせる! それが、リーンの翼の戦士の存在意義だろうがっ!) |
− | : | + | :デダン・バランダのあまりに卑劣な所業を見て。 |
− | | |
| ;サコミズ「あなたは、政治を司ることのできる方です」<br/>リンレイ「なぜ?」<br/>サコミズ「できない人との関係を想像することができる方ですから……それは、人の長になる方の素養だと思います」 | | ;サコミズ「あなたは、政治を司ることのできる方です」<br/>リンレイ「なぜ?」<br/>サコミズ「できない人との関係を想像することができる方ですから……それは、人の長になる方の素養だと思います」 |
| :リンレイとのやり取りの一節。OVA版で有名な「政治を司る」のフレーズがすでにここにでている。 | | :リンレイとのやり取りの一節。OVA版で有名な「政治を司る」のフレーズがすでにここにでている。 |
− |
| |
| ;「俺は、どこかで、リンレイ・メラディを信じていなかったのだ……いや、違う……俺は、、バイストン・ウェルで、永遠に一人だと思いすぎていたのかもしれない……」<br />「困ったものだ……ここも現実のはずなのに……」<br />「リンレイ・メラディ……会いたい……俺は、あなたに恋をしている……!」 | | ;「俺は、どこかで、リンレイ・メラディを信じていなかったのだ……いや、違う……俺は、、バイストン・ウェルで、永遠に一人だと思いすぎていたのかもしれない……」<br />「困ったものだ……ここも現実のはずなのに……」<br />「リンレイ・メラディ……会いたい……俺は、あなたに恋をしている……!」 |
| :盗まれた[[リーンの翼]]の沓を取り返して変える最中、リンレイから新たなリーンの翼の沓を送られて、むせび泣きながら。 | | :盗まれた[[リーンの翼]]の沓を取り返して変える最中、リンレイから新たなリーンの翼の沓を送られて、むせび泣きながら。 |
− |
| |
| ;(リンゴの歌だと!? 廃墟だというなら空襲の後の東京だ……いや、ここは横浜か!? いや、米兵がいる!? なんでだ!? 名古屋なのか!? なんでこんな能天気な歌がはやっているんだ!? ……鬼畜米英だったんだぞ! 打ちてし止まんという精神は……!?)<br />(敗残した日本は、焼け野原ではないか!? なのに、なんで、こんなにもめでたい歌が流れているのだ!? 米国に、連合国に敗けたんだろう!? なら、日本の天空にも地にも海にも、戦死させられた者たちの無念の魂が、彷徨っているのだぞ!)<br />(こんな堕落の極みの日本などに、誰が戻るものか! B-29を撃墜できたのは、自分の任務をリーンの翼が達成させてくれたからだ! 任務は完了した。もう、日本に忠義を果たさねばならないいわれはない。父よ、母よ! 妹よ! おれは大人になった。軍人を捨てた!)<br />(クシャミだとぉ! それが国家敗北の直後に吐く言葉か!) | | ;(リンゴの歌だと!? 廃墟だというなら空襲の後の東京だ……いや、ここは横浜か!? いや、米兵がいる!? なんでだ!? 名古屋なのか!? なんでこんな能天気な歌がはやっているんだ!? ……鬼畜米英だったんだぞ! 打ちてし止まんという精神は……!?)<br />(敗残した日本は、焼け野原ではないか!? なのに、なんで、こんなにもめでたい歌が流れているのだ!? 米国に、連合国に敗けたんだろう!? なら、日本の天空にも地にも海にも、戦死させられた者たちの無念の魂が、彷徨っているのだぞ!)<br />(こんな堕落の極みの日本などに、誰が戻るものか! B-29を撃墜できたのは、自分の任務をリーンの翼が達成させてくれたからだ! 任務は完了した。もう、日本に忠義を果たさねばならないいわれはない。父よ、母よ! 妹よ! おれは大人になった。軍人を捨てた!)<br />(クシャミだとぉ! それが国家敗北の直後に吐く言葉か!) |
| :完全版でのみのセリフ。原爆投下を阻止した直後のサコミズに聞こえてきたのは「[[歌|リンゴの歌]]」だった。それを聞いたサコミズは(リンレイが死んだこともあって)言葉の上では日本に失望しながら(直後の蓼科との会話でこの唄を聞けば日本は復興するのではないか、言っている為)、バイストン・ウェルに帰り、新たな戦いを始めていく……。 | | :完全版でのみのセリフ。原爆投下を阻止した直後のサコミズに聞こえてきたのは「[[歌|リンゴの歌]]」だった。それを聞いたサコミズは(リンレイが死んだこともあって)言葉の上では日本に失望しながら(直後の蓼科との会話でこの唄を聞けば日本は復興するのではないか、言っている為)、バイストン・ウェルに帰り、新たな戦いを始めていく……。 |
| :ちなみに、原作版では「日本に希望を感じながら消失していく」という結末になっている。 | | :ちなみに、原作版では「日本に希望を感じながら消失していく」という結末になっている。 |
− | | + | ;「国家に騙されていた……いや、国家をささえるべきはずの高位高官たち、権力を行使できるとおもっている人びとは、本当に、国家や家のために、国民に死ぬ意味のある戦争をやらせていたのか? そういう確信をもっていたのか? <br />おれがのせられた[[人間爆弾]]は、米国人にはバカボムといわれたのだぞ! たかが二十秒たらずで燃えつきてしまう火薬エンジンのロケットで敵艦を沈められるものか! そんな事ができる奴が、そっちの世界こっちの世界にいるものか! 自由に顕現させられないリーンの翼でさえ、いったん現れてくれれば、剣と同じだけの威力を発揮してくれたのに、桜花は落ちるだけだったのだぞ!」<!-- <br/>「仏になって国を守れるのなら、死んでもみせよう! しかし、生き神様では、グラマンは落とせないんだ! [[特攻]]して死ねといった奴らは愛国者か! 立派な軍人だったのか!? 命を賭けて守るに値することを決定できるような高潔で賢い人間たちだったのか!? ちがうだろうっ! 死ねと命令を出した奴にかぎって、まっさきに転属していったのを知っているぞ! <br />あの軍艦マーチはなんだ! そんなもので、おれたちの仲間をつぎつぎに殺して、貧乏人だからって徴兵して戦場におくりこんで、そいつらが死ねば、一千五厘で、つぎの若者をつれてくればいいといった軍人は、何千人もいるんだぞ!」<br/>「そんな口をきく奴が愛国者か! 忠誠を誓ってみせて、上巻命令を傘にきて、天皇の名前をだせば部下を殴れる! それで、天皇にかわって死ねと命令をするが、殴られるような兵隊が死んでいけば、国が守れるのか!? 天皇は本当に国民に死ねといったのか!? 貴様達の無責任で無能な決定を強行するために、天皇をもちだしていたのではなかったのかっ! それが天皇制なら、天皇本人は関係がないんだよ! 自分たちが好き放題をするために、天皇を隠れ蓑につかっていたんだろう! 百年まちがわない政策をうちだした奴なんか、いなかったんだからっ!」<br/>「おれは、本当にバカモノだった。政治家と軍部は、国民を騙したのだ。騙せたのだ。その騙せる素地をつくったのは、国民自身だったのかもしれない。しかし、それを利用した偉い奴といわれる奴らは、もっと狡猾で卑怯だった。そういうことしかできない大人たちが、国家の中枢にすわっていたというのは……それはどういうことなんだ!?」<br/>「国民が戦争を勝つことを望んでいた!? ……それはそうだ。戦争をはじめてしまったら、負け戦を望む国民がいるわけがない……日本が戦争に勝てるといったのは、誰だ? ……天皇か……おい、こたえろ! 国家を統治する者たちっ! 政治を商売にするなっ! ……軍縮を受け入れたから、国民が反対した!? もっと精強な軍隊をつくれと要求した!? そういうこともあった。あったが、それを誘導した奴はいるんじゃないのか!? 大学出のインテリか!? そういう権力者とか有識者が、国家を戦争に誘導したのだろう! こたえろ! 関東軍か、海軍か、陸軍なのか、誰なんだぁ!?」<br/>「……軍でも政治でも、経済でもいい! その頂点の地位にいて、権力を行使する者たち、知恵ある大人たちは、なにを理由にして、権力をふるっているんだ!? なにをもって、力をふるえると思っているんだ! 権力をふるって手にいれたものを墓にもっていけるのか!? 力をふるって屈服すしてくれる人間を見るのが楽しいのか!? 天下をとって、それを自分の懐にいれてどうするんだ!? 天下を抱いてどうするんだ!? そんな欲の果てにある高みというのはなんだ!? 人間は死んでいくんだぞ!それなのに、なにを欲しがっているんだ!? 結局は……結局は、安心だろう! 自分が安心でいたいだけなんだろう! それなのに、そのために天下国家の数百万人の命をうばうのか! 貴様たちは天皇を出汁にして、洞察力のない政策決定をして、軍事行動をして、国民を殺して責任はとらない! 天皇を現人神という奴らは、その代償にリーンの翼を国民すべてに配給しなければならない! そういう理屈がなんでわからない!」--> |
− | ;「国家に騙されていた……いや、国家をささえるべきはずの高位高官たち、権力を行使できるとおもっている人びとは、本当に、国家や家のために、国民に死ぬ意味のある戦争をやらせていたのか? そういう確信をもっていたのか? <br />おれがのせられた[[人間爆弾]]は、米国人にはバカボムといわれたのだぞ! たかが二十秒たらずで燃えつきてしまう火薬エンジンのロケットで敵艦を沈められるものか! そんな事ができる奴が、そっちの世界こっちの世界にいるものか! 自由に顕現させられないリーンの翼でさえ、いったん現れてくれれば、剣と同じだけの威力を発揮してくれたのに、桜花は落ちるだけだったのだぞ!」<!-- 「仏になって国を守れるのなら、死んでもみせよう! しかし、生き神様では、グラマンは落とせないんだ! [[特攻]]して死ねといった奴らは愛国者か! 立派な軍人だったのか!? 命を賭けて守るに値することを決定できるような高潔で賢い人間たちだったのか!? ちがうだろうっ! 死ねと命令を出した奴にかぎって、まっさきに転属していったのを知っているぞ! <br />あの軍艦マーチはなんだ! そんなもので、おれたちの仲間をつぎつぎに殺して、貧乏人だからって徴兵して戦場におくりこんで、そいつらが死ねば、一千五厘で、つぎの若者をつれてくればいいといった軍人は、何千人もいるんだぞ!」<br/>「そんな口をきく奴が愛国者か! 忠誠を誓ってみせて、上巻命令を傘にきて、天皇の名前をだせば部下を殴れる! それで、天皇にかわって死ねと命令をするが、殴られるような兵隊が死んでいけば、国が守れるのか!? 天皇は本当に国民に死ねといったのか!? 貴様達の無責任で無能な決定を強行するために、天皇をもちだしていたのではなかったのかっ! それが天皇制なら、天皇本人は関係がないんだよ! 自分たちが好き放題をするために、天皇を隠れ蓑につかっていたんだろう! 百年まちがわない政策をうちだした奴なんか、いなかったんだからっ!」<br/>「おれは、本当にバカモノだった。政治家と軍部は、国民を騙したのだ。騙せたのだ。その騙せる素地をつくったのは、国民自身だったのかもしれない。しかし、それを利用した偉い奴といわれる奴らは、もっと狡猾で卑怯だった。そういうことしかできない大人たちが、国家の中枢にすわっていたというのは……それはどういうことなんだ!?」<br/>「国民が戦争を勝つことを望んでいた!? ……それはそうだ。戦争をはじめてしまったら、負け戦を望む国民がいるわけがない……日本が戦争に勝てるといったのは、誰だ? ……天皇か……おい、こたえろ! 国家を統治する者たちっ! 政治を商売にするなっ! ……軍縮を受け入れたから、国民が反対した!? もっと精強な軍隊をつくれと要求した!? そういうこともあった。あったが、それを誘導した奴はいるんじゃないのか!? 大学出のインテリか!? そういう権力者とか有識者が、国家を戦争に誘導したのだろう! こたえろ! 関東軍か、海軍か、陸軍なのか、誰なんだぁ!?」<br/>「……軍でも政治でも、経済でもいい! その頂点の地位にいて、権力を行使する者たち、知恵ある大人たちは、なにを理由にして、権力をふるっているんだ!? なにをもって、力をふるえると思っているんだ! 権力をふるって手にいれたものを墓にもっていけるのか!? 力をふるって屈服すしてくれる人間を見るのが楽しいのか!? 天下をとって、それを自分の懐にいれてどうするんだ!? 天下を抱いてどうするんだ!? そんな欲の果てにある高みというのはなんだ!? 人間は死んでいくんだぞ!それなのに、なにを欲しがっているんだ!? 結局は……結局は、安心だろう! 自分が安心でいたいだけなんだろう! それなのに、そのために天下国家の数百万人の命をうばうのか! 貴様たちは天皇を出汁にして、洞察力のない政策決定をして、軍事行動をして、国民を殺して責任はとらない! 天皇を現人神という奴らは、その代償にリーンの翼を国民すべてに配給しなければならない! そういう理屈がなんでわからない!」--> | |
| :戦時中の自身の経験が何の意味も無い、無駄なものだと気づき、その惨めさによる絶望からとめどもなく涙を流しながら。本来は表示の3倍ほど続くのだが、長すぎるため割愛する。 | | :戦時中の自身の経験が何の意味も無い、無駄なものだと気づき、その惨めさによる絶望からとめどもなく涙を流しながら。本来は表示の3倍ほど続くのだが、長すぎるため割愛する。 |
| | | |
197行目: |
196行目: |
| :オーラロードを彷徨う中、沖縄戦の映像を垣間見て。かつて国のためと信じて戦争に身を投じた憂国の志士、在りし日の聖戦士は、それこそが現実なのだと若き聖戦士に叫ぶ。 | | :オーラロードを彷徨う中、沖縄戦の映像を垣間見て。かつて国のためと信じて戦争に身を投じた憂国の志士、在りし日の聖戦士は、それこそが現実なのだと若き聖戦士に叫ぶ。 |
| :そして、忘れてはならないのは、リーンの翼が彼らに見せたこれら惨劇は、サコミズが言うように「'''紛れもない過去の現実'''」であるということである。サコミズだけではなく'''我々プレイヤーにとっても'''。 | | :そして、忘れてはならないのは、リーンの翼が彼らに見せたこれら惨劇は、サコミズが言うように「'''紛れもない過去の現実'''」であるということである。サコミズだけではなく'''我々プレイヤーにとっても'''。 |
− | :初参戦のUXでも忠実に再現され、現実であった戦争をストーリー中で取り扱ったのは史上初である。 | + | :初参戦のUXやCCでも忠実に再現され、現実であった戦争をストーリー中で取り扱ったのは史上初である。 |
| ;「この苦しみ……この悲しさ、無念さ! [[東京]]にいる俗物どもにもわからせるッ!」<br/>「我が意思に力を貸せ! [[リーンの翼]]よォォォーッ!!!」 | | ;「この苦しみ……この悲しさ、無念さ! [[東京]]にいる俗物どもにもわからせるッ!」<br/>「我が意思に力を貸せ! [[リーンの翼]]よォォォーッ!!!」 |
| :「さすらいの歌」が響く中、ホウジョウの王は叫ぶ。戦争の悲惨さ、奪われた命の叫びを知らぬ俗物にそれを知らしめると、そのための道を開けと。強すぎるその意志はリーンの翼をすら御し、彼らを元いた時へと送り返した。 | | :「さすらいの歌」が響く中、ホウジョウの王は叫ぶ。戦争の悲惨さ、奪われた命の叫びを知らぬ俗物にそれを知らしめると、そのための道を開けと。強すぎるその意志はリーンの翼をすら御し、彼らを元いた時へと送り返した。 |