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| ところが彼らを救助するはずの軌道保安庁はリヴァイアスに対して、攻撃を開始。これを退けたことにより、リヴァイアスは逆にテロリスト扱いを受け、追われる身となってしまう。 | | ところが彼らを救助するはずの軌道保安庁はリヴァイアスに対して、攻撃を開始。これを退けたことにより、リヴァイアスは逆にテロリスト扱いを受け、追われる身となってしまう。 |
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− | リヴァイアスクルーは自分たちの受け入れ先を求めて逃避行を続けることになり、乗組員の様々の思惑が入り乱れていく。
| + | リヴァイアスクルーは自分たちの受け入れ先を求めて逃避行を続けることになり、クルー達の様々な思惑が入り乱れ艦内は混沌を窮めて行く…… |
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| ==登場人物== | | ==登場人物== |
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| :本作の主人公。政権ごとに立ち位置が変わりながらも自分が成すべきことを見出そうとする。 | | :本作の主人公。政権ごとに立ち位置が変わりながらも自分が成すべきことを見出そうとする。 |
| ;[[相葉祐希]] | | ;[[相葉祐希]] |
− | :昴治の弟。VGチームのエースとしても活動。 | + | :昴治の弟。知力・身体能力ともに兄を上回り、VGチームのエースとしても活動。 |
| ;[[蓬仙あおい]] | | ;[[蓬仙あおい]] |
| :相葉兄弟の幼なじみ。兄弟の和解を願う。 | | :相葉兄弟の幼なじみ。兄弟の和解を願う。 |
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| ===ツヴァイ=== | | ===ツヴァイ=== |
− | 士官候補生で構成されたエリートチーム。正式名称は'''操船科二期生'''。
| + | 士官候補生で編成されたエリートチーム。正式名称は'''操船科二期生'''。 |
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| ;[[ユイリィ・バハナ]] | | ;[[ユイリィ・バハナ]] |
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| ===チーム・ブルー=== | | ===チーム・ブルー=== |
− | 土星圏出身のアウトロー集団。
| + | 土星圏出身のアウトロー集団。事件の後にリヴァイアスに再乗艦したのはブルーとクリフの2名のみ。 |
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| ;[[エアーズ・ブルー]] | | ;[[エアーズ・ブルー]] |
| :チーム・ブルーのリーダー。 | | :チーム・ブルーのリーダー。 |
| ;フー・ナムチャイ | | ;フー・ナムチャイ |
− | :チーム・ブルーのサブリーダー。詐欺師の息子で'''言葉の魔術師'''と揶揄されるほど弁が立つ。 | + | :チーム・ブルーのサブリーダー。詐欺師の息子で「言葉の魔術師」と揶揄されるほど弁が立つ。 |
| ;リュウ・ギイル | | ;リュウ・ギイル |
| :粗暴な性格でチームの荒事担当。 | | :粗暴な性格でチームの荒事担当。 |
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| :スパイに利用するためにチャーリーを誑かすがブルー失脚の際、彼に庇われたことで最終的に相思相愛の関係となり、その影響で改心する。 | | :スパイに利用するためにチャーリーを誑かすがブルー失脚の際、彼に庇われたことで最終的に相思相愛の関係となり、その影響で改心する。 |
| :看護科で医療の知識があったことから、昴治の負傷時にその治療を行った。 | | :看護科で医療の知識があったことから、昴治の負傷時にその治療を行った。 |
− | :後にリヴァイアスに再乗艦したのはブルーとクリフの2名のみ。
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| ;ミシェル・ケイ | | ;ミシェル・ケイ |
| :クリフの妹。小悪魔的な性格で複数の男を侍らす。 | | :クリフの妹。小悪魔的な性格で複数の男を侍らす。 |
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| ;市川レイコ | | ;市川レイコ |
| :あおいとこずえの親友。叔父のジョンに憧れている。 | | :あおいとこずえの親友。叔父のジョンに憧れている。 |
− | :気弱だがお調子者の面もあり、防犯グッズにこだわるなどストーリーにおけるムードメーカー的存在であったがこずえの暴行事件を防げなかったことでイクミから激しく詰められ、その恐怖からグループを抜け、ファイナの庇護下に入る。 | + | :気弱だがお調子者の面もあり、防犯グッズにこだわるなどストーリーにおけるムードメーカー的存在であったがこずえの暴行事件を防げなかったことでイクミから激しく詰められ、その恐怖からグループを抜けてファイナの庇護下に入る。 |
| ;ラリィ・イェーガー | | ;ラリィ・イェーガー |
| :VGメインチームの一員。祐希のリーベデルタ時代の相方だったが祐希の態度から仲は悪かった。 | | :VGメインチームの一員。祐希のリーベデルタ時代の相方だったが祐希の態度から仲は悪かった。 |
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| ==用語== | | ==用語== |
| ;ゲドゥルト・フェノメーン | | ;ゲドゥルト・フェノメーン |
− | :異常噴出した[[太陽]]フレアにより[[太陽系]]全域が超重力とプラズマの渦巻く、ゲドゥルトの海に覆われた現象。 | + | :異常噴出した[[太陽]]フレアによって、[[太陽系]]全域が超重力とプラズマの渦巻く「ゲドゥルトの海」に覆われた現象。 |
| :[[地球]]も南半球がゲドゥルトに晒され、17億もの人類が失われた。将来的には太陽系の惑星全てがゲドゥルトに沈む事が予測されていることから、ヴァイア計画が開始される。 | | :[[地球]]も南半球がゲドゥルトに晒され、17億もの人類が失われた。将来的には太陽系の惑星全てがゲドゥルトに沈む事が予測されていることから、ヴァイア計画が開始される。 |
| :大災害である一方でゲドゥルトのプラズマエネルギーはリーベ・デルタのような宇宙ステーションの[[動力・エンジン・エネルギー|エネルギー]]を充電するのにも用いられるなど人類の生活に欠かせないものにもなっている。 | | :大災害である一方でゲドゥルトのプラズマエネルギーはリーベ・デルタのような宇宙ステーションの[[動力・エンジン・エネルギー|エネルギー]]を充電するのにも用いられるなど人類の生活に欠かせないものにもなっている。 |
− | :なお、ゲドゥルトの海はその深度を'''シアー(sere)'''という単位で表され、深度が深いほど環境は過酷になっていく。また、本作の物語の各話数を表す単位としてもsereが使われている。 | + | :なお、ゲドゥルトの海はその深度を「シアー(sere)」という単位で表され、深度が深いほど環境は過酷になっていく。また、本作の物語の各話数を表す単位としてもsereが使われている。 |
| ;ヴァイア計画 | | ;ヴァイア計画 |
− | :来たる第2のゲドゥルト・フェノメーンに備えたヴァイア艦による外宇宙進出計画。 | + | :来たる第2のゲドゥルト・フェノメーンに備えた、ヴァイア艦による外宇宙進出計画。 |
| ;ヴァイア艦 | | ;ヴァイア艦 |
| :ヴァイア計画の核となる存在。重力制御能力を持ち、ゲドゥルト最深部へも潜航可能な航宙可潜艦。名称の由来はヴァイアと呼ばれる宇宙生物を重力制御源としている事から。 | | :ヴァイア計画の核となる存在。重力制御能力を持ち、ゲドゥルト最深部へも潜航可能な航宙可潜艦。名称の由来はヴァイアと呼ばれる宇宙生物を重力制御源としている事から。 |
− | :通常の艦船よりも遥かに長く深くゲドゥルトの海に潜ることが可能となっており、艦内も極めて、高度な重力制御によって常に1Gの状態が保たれている。 | + | :通常の艦船よりも遥かに長く深くゲドゥルトの海に潜ることが可能となっており、艦内も極めて高度な重力制御によって常に1Gの状態が保たれている。 |
| :本来の用途は移民船であり、戦闘を目的として造られたものではないが搭載しているヴァイタル・ガーダーと重力制御機能を転用することで通常の戦闘用艦船とは比較にならない戦闘能力を発揮する。 | | :本来の用途は移民船であり、戦闘を目的として造られたものではないが搭載しているヴァイタル・ガーダーと重力制御機能を転用することで通常の戦闘用艦船とは比較にならない戦闘能力を発揮する。 |
| ;[[ヴァイタル・ガーダー]] | | ;[[ヴァイタル・ガーダー]] |
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| :ヴァイア艦の制御中枢を司る存在。ソリッド体の形状は艦によって異なる。スフィクスの死はヴァイア艦の機能停止に等しい。 | | :ヴァイア艦の制御中枢を司る存在。ソリッド体の形状は艦によって異なる。スフィクスの死はヴァイア艦の機能停止に等しい。 |
| :乗組員らの精神とリンクして、効率的に艦全体のコントロールを行う機能を有しており、未熟なリーベ・デルタの訓練生らでも問題なく操艦や艦内機能の管理を可能としている。特に艦長として、認識された者とのリンクは極めて強く、命令が最優先で処理される為、ヴァイア艦の艦長となることは階級だけでなく、実際にヴァイア艦そのものを掌握するに等しいほどの権限を得ることと同義となる。 | | :乗組員らの精神とリンクして、効率的に艦全体のコントロールを行う機能を有しており、未熟なリーベ・デルタの訓練生らでも問題なく操艦や艦内機能の管理を可能としている。特に艦長として、認識された者とのリンクは極めて強く、命令が最優先で処理される為、ヴァイア艦の艦長となることは階級だけでなく、実際にヴァイア艦そのものを掌握するに等しいほどの権限を得ることと同義となる。 |
− | :一方で精神リンクのフィードバックから引き起こされる'''バックヤード'''と呼ばれる弊害により、航行が長期に渡ると乗組員の精神に異常をきたさせてしまうという問題点も抱えている。 | + | :一方で精神リンクのフィードバックから引き起こされる「バックヤード」と呼ばれる弊害により、航行が長期に渡ると乗組員の精神に異常をきたさせてしまうという問題点も抱えている。 |
| ;リーベ・デルタ | | ;リーベ・デルタ |
− | :航宙士養成所である宇宙ステーション。いざというときには脱出艇にもなる教習艦'''リベール'''も備えており、さらにリーベ・デルタ内部にはバックヤード改善のためにリヴァイアスが隠されていた。 | + | :航宙士養成所である宇宙ステーション。緊急時には脱出艇にもなる教習艦「リベール」も備えており、さらにリーベ・デルタ内部にはバックヤード改善のためにリヴァイアスが隠されていた。 |
| :[[コンラッド・ヴィスケス]]率いる部隊がリヴァイアス破壊のために教官室にいる教官たちを毒ガスで殺害し、その場に居合わせなかったエリック・キャンベルを初めとした残りの教官たちもリベール発進のためにゲドゥルト内での作業で全員が殉職。リーベ・デルタは崩壊するもリベールは起動したリヴァイアスに助けられることになった。リヴァイアス事件から1年後には再建され、リヴァイアスの再発進場所にもなった。 | | :[[コンラッド・ヴィスケス]]率いる部隊がリヴァイアス破壊のために教官室にいる教官たちを毒ガスで殺害し、その場に居合わせなかったエリック・キャンベルを初めとした残りの教官たちもリベール発進のためにゲドゥルト内での作業で全員が殉職。リーベ・デルタは崩壊するもリベールは起動したリヴァイアスに助けられることになった。リヴァイアス事件から1年後には再建され、リヴァイアスの再発進場所にもなった。 |
| ;低反動ニードルガン | | ;低反動ニードルガン |
| :針状のニードル弾を発射する銃。 | | :針状のニードル弾を発射する銃。 |
− | :[[エアーズ・ブルー]]が工作員から奪取し、[[相葉昴治]]、[[尾瀬イクミ]]に渡っていった。また、[[コンラッド・ヴィスケス]]が自決する際にも使用。 | + | :[[エアーズ・ブルー]]が工作員から奪取し、[[相葉昴治]]や[[尾瀬イクミ]]に渡っていった。また、[[コンラッド・ヴィスケス]]が自決する際にも使用。 |
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| ==楽曲== | | ==楽曲== |
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| **谷口氏はリヴァイアスの政権担当者によって精神コマンドの使い手が変わり、なぜか昴治は常に居ることを考えていた。 | | **谷口氏はリヴァイアスの政権担当者によって精神コマンドの使い手が変わり、なぜか昴治は常に居ることを考えていた。 |
| *本作のシリーズ構成を務めた黒田洋介氏は「'''遂に俺も[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]を書かせてもらえることになったか'''と意気込んでいたが、勘違いであった」というエピソードがある。 | | *本作のシリーズ構成を務めた黒田洋介氏は「'''遂に俺も[[ガンダムシリーズ|ガンダム]]を書かせてもらえることになったか'''と意気込んでいたが、勘違いであった」というエピソードがある。 |
− | **なお、黒田氏のガンダムへの参加は、この[[機動戦士ガンダム00|7年後]]に実現することとなる。 | + | **なお、黒田氏のガンダムへの参加は、[[機動戦士ガンダム00|この7年後]]に実現することとなる。 |
| *この番組の30分後に放送されていた『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』(未参戦)において'''「夕方に小難しい話をしていられるか」'''とこの番組のことを揶揄するかのような台詞が出ているが、これは本来はシリアスな設定である原語版『ビーストウォーズメタルス』を日本語吹き替えにあたり子供たちに親しみやすいようにユーモラスな翻訳やアドリブを行った件についての発言であり、本作を指している訳ではない。 | | *この番組の30分後に放送されていた『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』(未参戦)において'''「夕方に小難しい話をしていられるか」'''とこの番組のことを揶揄するかのような台詞が出ているが、これは本来はシリアスな設定である原語版『ビーストウォーズメタルス』を日本語吹き替えにあたり子供たちに親しみやすいようにユーモラスな翻訳やアドリブを行った件についての発言であり、本作を指している訳ではない。 |
| *当初の結末は「昴治はイクミに殺され、それが元で艦内では殺し合いが勃発し、事件後、生き残りの1人であるユイリィが艦内で起きた惨劇を説明する」というバッドエンドになる予定だった。 | | *当初の結末は「昴治はイクミに殺され、それが元で艦内では殺し合いが勃発し、事件後、生き残りの1人であるユイリィが艦内で起きた惨劇を説明する」というバッドエンドになる予定だった。 |