11行目:
11行目:
| タイトル = プロフィール
| タイトル = プロフィール
| 種族 = [[惑星Zi]]人
| 種族 = [[惑星Zi]]人
+
| 別名 = ダークカイザー
| 性別 = 男
| 性別 = 男
| 所属 = [[ガイロス帝国]]
| 所属 = [[ガイロス帝国]]
18行目:
19行目:
'''ギュンター・プロイツェン'''は『[[ゾイド -ZOIDS-]]』の登場人物。
'''ギュンター・プロイツェン'''は『[[ゾイド -ZOIDS-]]』の登場人物。
== 概要 ==
== 概要 ==
−
ガイロス帝国の摂政であり、死の淵にある皇帝・ツェッペリンII世に代わって政治を取り仕切る。また、帝国軍の元帥を兼任しており、軍政両面で実質的な帝国のトップにある。
+
ガイロス帝国の摂政であり、死の淵にある皇帝・ツェッペリンII世に代わって政治を取り仕切る。また、帝国軍の元帥を兼任しており、軍政両面で実質的な帝国のトップにある。ツェッペリンII世の命に従いヘリック共和国との戦争を行っているが、「この星に国は二つも必要ない」という信条を持ち、ヘリック共和国軍を国軍と認めず「反乱軍」と呼んでいる。
−
−
ツェッペリンII世の命に従いヘリック共和国との戦争を行っているが、「この星に国は二つも必要ない」を信条とし、ヘリック共和国軍を「反乱軍」と呼んでいる。
一気に大規模な攻勢をかけて共和国首都ニューヘリックシティを陥落させようとし、[[ルイーズ・テレサ・キャムフォード]]共和国大統領に無条件降伏を迫る。しかし重要拠点であるマウントオッサで大量の兵を失い、さらにツェッペリンII世の崩御に伴い帝国のトップとなった[[ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世]]がルイーズ大統領の停戦勧告を受け入れたことで撤退を余儀なくされる。
一気に大規模な攻勢をかけて共和国首都ニューヘリックシティを陥落させようとし、[[ルイーズ・テレサ・キャムフォード]]共和国大統領に無条件降伏を迫る。しかし重要拠点であるマウントオッサで大量の兵を失い、さらにツェッペリンII世の崩御に伴い帝国のトップとなった[[ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世]]がルイーズ大統領の停戦勧告を受け入れたことで撤退を余儀なくされる。
−
ツェッペリンII世が「ルドルフに万一のことあればプロイツェンを皇帝に」との遺言を残していたことで、ルドルフ暗殺を画策し帝国の実権を握ろうとする。さらには古代ゾイド人の研究によって[[デスザウラー]]を発見しており、その力でいずれは[[惑星Zi]]全土を支配しようとしていた。
+
ツェッペリンII世崩御の際、「ルドルフに万一のことあればプロイツェンを皇帝に」との遺言を残していたことで、ルドルフ暗殺を画策し帝国の実権を握ろうとする。さらには古代ゾイド人の研究によって[[デスザウラー]]を発見しており、その力でいずれは[[惑星Zi]]全土を支配しようと画策。ルドルフ暗殺には失敗したものの、皇位継承の証である指輪を手に入れ、「ルドルフ死亡」の偽情報を流し自らガイロス帝国皇帝の座に就こうとする。しかしルドルフを連れて現れた[[バン・フライハイト|バン]]達により計画は失敗。デスザウラーとともにその野望も潰えたかと思われた。
−
−
ルドルフ暗殺には失敗したものの、皇位継承の証である指輪を手に入れ、「ルドルフ死亡」の偽情報を流し皇帝の座に就こうとする。しかしルドルフを連れて現れた[[バン・フライハイト|バン]]達により計画は失敗。デスザウラーとともにその野望も潰えたかと思われた。
−
−
第2部・ガーディアンフォース編にてデスザウラーの[[ゾイドコア]]と融合して生き延びていたことが発覚。「ダークカイザー」と自称し、真のデスザウラーを復活させて自身が一体化し、デスザウラーそのものとなろうとしていた。しかし彼が融合していたのはコアを守るための「殻」に過ぎず、真のデスザウラー復活に伴いコアに取り込まれ消滅する。
−
−
==== バトルストーリー版 ====
−
アニメでは単なる悪役だったが、「バトルストーリー」では滅亡したゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアの実子であり、ガイロス帝国の摂政(母親がガイロス帝国摂政家の生まれ。グランドカタストロフと呼ばれる大災害の所為で他に跡取りが居なかった)でありながらゼネバス帝国の復活を密かに画策していた。亡き父ゼネバスの無念を想い続け、生涯を母国再興に捧げた姿はファンから「漢」と呼ばれる程の高い人気を誇り、ルドルフですらその信念を認めた。
−
−
へリック共和国に敗れたゼネバス帝国がガイロス帝国に救援を求めたらそのまま乗っ取られた事でゼネバス帝国が滅亡したので、ギュンターにとってはガイロスも共和国も等しく敵である。なおゼネバス皇帝自身はゼネバス軍人をガイロス軍に帰順させるための体の良い人質として生かされていた(グランドカタストロフと同時期に死去)。
−
−
共和国とガイロスが共倒れする様に暗躍した結果、共和国軍がガイロス帝国首都に迫ってきた事で機が熟したとして元ゼネバス兵と共にガイロス帝国に反旗を翻しネオ・ゼネバス帝国の建国を宣言する。最後は息子のヴォルフ(と元ゼネバス兵の子等)に後事を託して、元ゼネバス兵(老兵)と共にへリック・ガイロス連合軍を道連れにガイロス帝国首都で自爆、波乱の生涯の幕を閉じた。以降「ガイロス帝国対共和国」だった戦争は「ネオゼネバス帝国対共和国(ガイロス帝国は共和国を支援)」へと変化する。
−
惜しむらくは当時のへリック共和国大統領が異母姉のエレナであった事に最後まで気づかなかった事で、これを知っていたら姉とルドルフと手を取り合って戦乱の時代を終わらせたのでは?と言われている。とは言えあくまでも「開戦前なら」の話に過ぎないが。ネオゼネバス帝国建国宣言でギュンターが弟であることを知ったエレナ大統領は一瞬その事を考えたが、すぐさま「今更国民が納得しない」と否定している。
+
第2部・ガーディアンフォース編にてデスザウラーの[[ゾイドコア]]と融合して生き延びていたことが発覚。自らを「'''ダークカイザー'''」と名乗り暗躍。[[オリジナルデスザウラー|真のデスザウラー]]を復活させて一体化し、デスザウラーそのものとなろうとしていた。しかし彼が融合していたのはコアを守るための「殻」に過ぎず、真のデスザウラー復活に伴いコアに取り込まれ消滅した。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
50行目:
38行目:
== 人間関係 ==
== 人間関係 ==
+
=== ヘリック共和国 ===
;[[バン・フライハイト]]
;[[バン・フライハイト]]
:自分の計画を邪魔した相手。そして、彼の父ダン・フライハイトを死に追いやったという因縁がある。
:自分の計画を邪魔した相手。そして、彼の父ダン・フライハイトを死に追いやったという因縁がある。
;[[フィーネ・エレシーヌ・リネ]]、[[ジーク]]
;[[フィーネ・エレシーヌ・リネ]]、[[ジーク]]
:ガーディアンフォース編では、古代ゾイド人とそのパートナー[[オーガノイド]]である彼女らを狙う。
:ガーディアンフォース編では、古代ゾイド人とそのパートナー[[オーガノイド]]である彼女らを狙う。
+
;[[ルイーズ・テレサ・キャムフォード]]
+
:ニューヘリックシティ攻撃を執り行い、大統領である彼女に無条件降伏を迫る。
+
:後述のバトルストーリー版は「ルイーズ・'''エレナ'''・キャムフォード」であり、テレサとプロイツェンの間に血縁は無いと思われる。
+
=== ガイロス帝国 ===
+
;ツェッペリンII世
+
:ガイロス帝国皇帝にして主君。忠臣を装って彼を欺き、遺言を利用して帝国の実権を握ろうとした。
;[[ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世]]
;[[ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世]]
−
:表向きは忠臣を装うが、裏では彼の暗殺を狙う。ルドルフは祖父とは違い、彼に疑念を抱いていた。
+
:ガイロス帝国皇太子。表向きは忠臣を装うが、裏では彼の暗殺を狙う。ルドルフは祖父とは違い、彼に疑念を抱いていた。
;[[カール・リヒテン・シュバルツ]]
;[[カール・リヒテン・シュバルツ]]
−
:ルドルフに忠誠を誓い、自身を警戒する彼のことを疎んでいる。
+
:帝国軍少佐。ルドルフに忠誠を誓い、自身を警戒する彼のことを疎んでいる。
;[[ロッソ]]、[[ヴィオーラ]]
;[[ロッソ]]、[[ヴィオーラ]]
−
:彼らにルドルフを誘拐され、暗殺計画に狂いが生じる。
+
:元々配下として利用していた盗賊団。その後、彼らにルドルフを誘拐され、暗殺計画に狂いが生じる。
;[[レイヴン (ゾイド)|レイヴン]]
;[[レイヴン (ゾイド)|レイヴン]]
−
:配下だがレイヴンは気を許しておらず、最終的に敵対する。
+
:配下。幼かった彼を拾い、厳しい訓練を課して戦士として仕立て上げた。レイヴンはプロイツェンに気を許しておらず、最終的に敵対する。
−
;[[ルイーズ・テレサ・キャムフォード]]
−
:ニューヘリックシティ攻撃を執り行い、大統領である彼女に無条件降伏を迫る。
−
:前述のバトルストーリー版は「ルイーズ・'''エレナ'''・キャムフォード」であり、テレサとギュンターの血縁は無いと思われる。
−
;ツェッペリンII世
−
:主君。忠臣を装って彼を欺き、遺言を利用して帝国の実権を握ろうとする。
;メッテルニヒ
;メッテルニヒ
−
:ガイロス帝国特殊部隊隊長。ルドルフの暗殺を命じる。
+
:ガイロス帝国特殊部隊隊長。彼にルドルフの暗殺を命じたが、バン達の活躍によって尽く失敗している。
;ハーディン
;ハーディン
:直属の部下で皇室親衛隊を率いる女性士官。
:直属の部下で皇室親衛隊を率いる女性士官。
+
;ハンナ・ハンナ
+
:原作漫画版に登場する部下。
+
=== ガーディアン・フォース編 ===
;[[ヒルツ]]
;[[ヒルツ]]
:ガーディアンフォース編での配下。
:ガーディアンフォース編での配下。
;リーゼ
;リーゼ
:同じくガーディアンフォース編での配下。
:同じくガーディアンフォース編での配下。
−
;ハンナ・ハンナ
−
:原作漫画版に登場する部下。
== 他作品との人間関係 ==
== 他作品との人間関係 ==
107行目:
98行目:
== 搭乗機体 ==
== 搭乗機体 ==
;[[デスザウラー]]
;[[デスザウラー]]
−
:コックピットをつけていなかったのか、'''[[ジャイアント・ロボ|生身で本機の]][[草間大作|肩に乗っていた]]'''。
+
:[[ゾイドコア]]から復活させたクローン体に搭乗。コックピットをつけていなかったのか、'''[[ジャイアント・ロボ|生身で本機の]][[草間大作|肩に乗っており]]'''、集中砲火を受ける涼しい顔をしながら高笑いしている様が印象に残る。帝都での戦いで共に倒されたと思われていたが、ゾイドコアと融合する事で一命を取り留め、以降はダークカイザーを名乗って暗躍した。
== 余談 ==
== 余談 ==
+
*アニメでは単なる悪役だったが、「バトルストーリー」では滅亡したゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアの実子であり、ガイロス帝国の摂政<ref>母親がガイロス帝国摂政家の生まれ。グランドカタストロフと呼ばれる大災害の所為で他に跡取りが居なかった</ref>でありながらゼネバス帝国の復活を密かに画策していた。亡き父ゼネバスの無念を想い続け、生涯を母国再興に捧げた姿はファンから「漢」と呼ばれる程の高い人気を誇り、ルドルフですらその信念を認めた。
+
**へリック共和国に敗れたゼネバス帝国がガイロス帝国に救援を求めたらそのまま乗っ取られた事でゼネバス帝国が滅亡したので、ギュンターにとってはガイロスも共和国も等しく敵である。なおゼネバス皇帝自身はゼネバス軍人をガイロス軍に帰順させるための体の良い人質として生かされていた(グランドカタストロフと同時期に死去)。共和国とガイロスが共倒れする様に暗躍した結果、共和国軍がガイロス帝国首都に迫ってきた事で機が熟したとして元ゼネバス兵と共にガイロス帝国に反旗を翻しネオ・ゼネバス帝国の建国を宣言する。最後は息子のヴォルフ(と元ゼネバス兵の子等)に後事を託して、元ゼネバス兵(老兵)と共にへリック・ガイロス連合軍を道連れにガイロス帝国首都で自爆、波乱の生涯の幕を閉じた。以降「ガイロス帝国対共和国」だった戦争は「ネオゼネバス帝国対共和国(ガイロス帝国は共和国を支援)」へと情勢が一変する事になる。
+
***惜しむらくは当時のへリック共和国大統領が異母姉のエレナであった事に最後まで気づかなかった事で、これを知っていたら姉とルドルフと手を取り合って戦乱の時代を終わらせたのでは?と言われている。とは言えあくまでも「開戦前なら」の話に過ぎないが。ネオゼネバス帝国建国宣言でギュンターが弟であることを知ったエレナ大統領は一瞬その事を考えたが、すぐさま「今更国民が納得しない」と否定している。
*バトルストーリーにおいてはガイロス帝国に反旗を翻し、最終的に命を落としたものの「ネオゼネバス帝国の建国」「ヘリック共和国の滅亡」「ガイロス帝国の壊滅」と宿願を達成させたプロイツェンであったが、伏線は初期から張られておりアニメ版での所業からバトルストーリーにおいてもその反乱を早くから予測していたファンも少なくなかった。
*バトルストーリーにおいてはガイロス帝国に反旗を翻し、最終的に命を落としたものの「ネオゼネバス帝国の建国」「ヘリック共和国の滅亡」「ガイロス帝国の壊滅」と宿願を達成させたプロイツェンであったが、伏線は初期から張られておりアニメ版での所業からバトルストーリーにおいてもその反乱を早くから予測していたファンも少なくなかった。
**大方の予想はアニメ版での末路から「反乱の失敗」であり、成功を予想していたファンは少なかった。
**大方の予想はアニメ版での末路から「反乱の失敗」であり、成功を予想していたファンは少なかった。