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| '''アリシア・ローマイヤ'''は『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2]]』の登場人物。 | | '''アリシア・ローマイヤ'''は『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2]]』の登場人物。 |
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| + | == 概要 == |
| + | [[神聖ブリタニア帝国]]の事務官で、[[エリア11]]の総督になった[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー・ヴィ・ブリタニア]]の補佐官兼お目付け役を担う女性。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
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| === 人物 === | | === 人物 === |
− | シニヨンに纏めた髪型にインテリ風の眼鏡を掛けている、いかにも厳格さと潔癖さを兼ね揃えたかの様な外見が特徴。
| + | シニヨンに纏めた髪型にインテリ風の眼鏡を掛けた、厳格さと潔癖さを兼ね揃えたかの様な外見が特徴。 |
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| + | 典型的なブリタニア至上主義者で、[[イレヴン]]を始めとするナンバーズ全体を「ブリタニアの労働力」としか見なしていない等、露骨なまでの差別・嫌悪意識を抱いており、ナンバーズが相手なら、たとえ格上である「[[ナイトオブラウンズ]]」の地位にいたとしても高圧的な態度を隠そうともしない等、徹底している。 |
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| + | 総督となったナナリーには建前上従っているに過ぎず、彼女がイレヴンの人権を守る為に、かつて[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]が唱えた「[[行政特区日本]]」を実現させようとしているのを忌々しく思っている(行政特区日本の構想自体が、結果的にイレブンの一大反抗事件である[[ブラックリベリオン]]にまで繋がったと言える為)。目や足が不自由である事もあってか、ナナリーの事を内心見下している節さえもあり、仮にも総督で皇女でもある彼女に対し高圧的な態度や辛辣な言動を繰り返すだけでなく、隙あらば行政特区日本の政策が失敗するよう妨害に出ようとし、澄ました顔で平然と嘘を吐く事さえもするのだが、与えられた職務は一応果たしている。この為に、逆にナナリー自身からのローマイヤの評価も低く全く信頼されていない。 |
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− | 典型的なブリタニア至上主義者で、[[イレヴン]]を始めとするナンバーズ全体を「ブリタニアの労働力」としか見なしていない等、露骨なまでの差別意識を抱いており、ナンバーズが相手なら、たとえ格上である「[[ナイトオブラウンズ]]」の地位にいたとしても高圧的な態度を隠そうともしない等、徹底している。ナナリーにも建前上従っているに過ぎず、彼女がイレヴンの人権を守る為に、かつて[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]が唱えた「[[行政特区日本]]」を実現させようとしているのを忌々しく思っている(行政特区日本の構想自体が、結果的にイレブンの一大反抗事件である[[ブラックリベリオン]]にまで繋がったと言える)。目や足が不自由であるナナリーの事は内心見下している節さえもあり、仮にも総督で皇女でもある彼女に対し高圧的な態度や辛辣な言動を繰り返すだけでなく、隙あらば行政特区日本の政策が失敗するよう妨害に出ようとし、澄ました顔で平然と嘘を吐く事さえもするが、与えられた職務は一応果たしている。この為に、逆にナナリー自身からのローマイヤの評価も低く全く信頼されていない。ローマイヤ自身に自覚は無いが、結果的に自らの非協力的な態度を取り続けた姿勢そのものが、例え味方側であっても簡単に他者に対して隙を見せてはならない政務に携わる者としての心構えをナナリーに身に着けさせるに至ったと言える。
| + | ローマイヤはナナリーの政策が失敗するよう誘導しようとしていた事が伺われるが、皮肉にも結果的に自らの非協力的な態度や行動を取り続けた姿勢そのものが、例え味方側であっても安易に他者に対して隙を見せてはならないという「政務に携わる者」としての心構えをナナリーが自力で身に着けさせるに至ったと言えなくもなく、最終的にエリア11は「矯正エリア」から「衛星エリア」にまでの格上げを果たす事になっている。 |
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| === 来歴 === | | === 来歴 === |
| 「矯正エリア」となっていたエリア11の総督である[[カラレス]]の死後、新たにエリア11の総督となったナナリーの補佐官としてエリア11に訪れる。 | | 「矯正エリア」となっていたエリア11の総督である[[カラレス]]の死後、新たにエリア11の総督となったナナリーの補佐官としてエリア11に訪れる。 |
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− | ナンバーズ差別主義者故に、ナナリーが総督に赴任して早々非協力的な態度を見せ、式典会場を[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]に利用されて百万人近くのイレヴンが[[中華連邦]]に亡命しようとした際は、見せしめの為に皆殺しにしろと喚き散らす等、総督補佐官の身分としては越権に等しい行動に出ている。
| + | ナンバーズ差別主義者故に、ナナリーが総督に赴任して早々非協力的な態度を見せ、シズオカゲットーにおける行政特区日本の式典会場の際には、「ゼロの追放によって暴動を起こしたイレヴン達を一斉粛正する大義名分が出来る」と[[ギルバート・G・P・ギルフォード]]に唆してもいた模様。しかし、[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]に利用されて百万人近くのイレヴンが[[中華連邦]]に亡命しようとした際は、「見せしめの為に皆殺しにしろ」と自らのイレヴンへの嫌悪感情を織り交ぜた方針を喚き散らす等、総督補佐官の身分としては完全な越権行動に出ている。その後もナナリーの政策には一貫して非協力的な姿勢を通しているが、あまりにも露骨すぎる態度が災いして彼女からは強く警戒され信頼されなくなり、会議中において自らの吐いた嘘を簡単に見破られ、狼狽する様子を見せている(逆に小説版では、ずけずけと言いながらも嘘は言わない[[アーニャ・アールストレイム]]の方が信頼されている)。 |
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− | その後もナナリーの政策には一貫して非協力的な姿勢を通しているが、あまりにも露骨すぎる態度が災いして彼女からは強く警戒される事になり、会議中において自らの吐いた嘘を簡単に見破られてしまい、狼狽する様子を見せている。そんな中、エリア11にて、ブリタニア軍と黒の騎士団を中心とする超合衆国軍の戦いである「第二次トウキョウ決戦」が勃発。自身は脱出艇に搭乗してエリア11から脱走しようとしていたのだが、実は自らの脱出艇は[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]によって黒の騎士団を引き寄せる為の囮にされてしまっており、ナナリーはグリンダ騎士団によって連れ出されていた。その結果、不運にもギアスの呪いの影響によって暴走した[[枢木スザク]]の[[ランスロット・コンクエスター]]が放ったフレイヤ弾頭の爆発に巻き込まれる形で死亡。「ブリタニアに忠誠心を抱きながらも、最後はそのブリタニアに裏切られる」という皮肉な末路を迎えてしまった。
| + | エリア11にて、ブリタニア軍と黒の騎士団を中心とする超合衆国軍の戦いである「第二次トウキョウ決戦」が勃発した際、自身は脱出艇に搭乗してエリア11から脱走しようとしていたのだが、実は自らの脱出艇は[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]によって黒の騎士団を引き寄せる為の囮にされてしまっており、ナナリーはグリンダ騎士団によって連れ出されていた。その結果、不運にもギアスの呪いの影響によって暴走した[[枢木スザク]]の[[ランスロット・コンクエスター]]が放ったフレイヤ弾頭の爆発に巻き込まれる形で死亡。「ブリタニアに忠誠心を抱きながらも、最後はそのブリタニアに裏切られる」という皮肉な末路を迎えてしまった。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
| ;[[ナナリー・ランペルージ]] | | ;[[ナナリー・ランペルージ]] |
− | :補佐をするが、彼女への態度は冷たい。 | + | :補佐をするが、彼女への態度は冷たく、平然と嘘も吐く為に、彼女からは最終的に全く信頼されなくなった。 |
| + | :結果的に、自らの不寛容過ぎる態度が、彼女の「政務に携わる者」としての心構えを身に付けさせてしまう事になったとも言え、最終的にはシュナイゼルの策謀によって、彼女の身代わりにされる。 |
| ;[[ナイトオブラウンズ]] | | ;[[ナイトオブラウンズ]] |
| :自由が保障されている彼らに対して、いい感情を抱いていない。 | | :自由が保障されている彼らに対して、いい感情を抱いていない。 |
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| ;[[セシル・クルーミー]] | | ;[[セシル・クルーミー]] |
| :露出度の高いドレスを着用していたため、「はしたない」と苦言を呈した。 | | :露出度の高いドレスを着用していたため、「はしたない」と苦言を呈した。 |
| + | ;[[ギルバート・G・P・ギルフォード]] |
| + | :彼の台詞によると、シズオカ・ゲットーにおける行政特区日本の式典会場の際、ゼロの追放によって暴動を起こしたイレヴン達を「不穏分子」として一世粛清出来ると唆していた模様。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
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| :第15話。ナナリーに嘘を見抜かれて動揺し、彼女に総督は私だと反論される。 | | :第15話。ナナリーに嘘を見抜かれて動揺し、彼女に総督は私だと反論される。 |
| ;「何故、ここでフレイヤを…!」 | | ;「何故、ここでフレイヤを…!」 |
− | :第18話。最期のセリフ。状況が理解できぬまま彼女は爆発の光の中に消えた。 | + | :第18話。最期のセリフ。状況が理解できぬまま彼女は爆発の光の中に消えた。ナナリーに非協力的ながらもブリタニアへは忠誠を誓っていたローマイヤであったが、最後は「'''その忠誠を誓っていたブリタニアに裏切られる'''」という皮肉な末路となった。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |