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807 バイト追加 、 2020年11月25日 (水) 00:23
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主役ロボの[[イデオン]]は正義のヒーローでもリアルな兵器でもなく、戦闘能力とは別次元の、宇宙や生命を創造したり滅ぼしたりする力を持つ「'''[[デウスエクスマキナ|機械仕掛けの神]]'''」である。そしてそのイデオンを動かす動力源「[[イデ]]」はただのすごいエネルギーではなく、意思ある存在であり、そのロボットを動かす人間よりも上位の存在である。このような描かれ方は今日のロボットアニメにおいて珍しくはないが、当時はかなり斬新な作風であった。
 
主役ロボの[[イデオン]]は正義のヒーローでもリアルな兵器でもなく、戦闘能力とは別次元の、宇宙や生命を創造したり滅ぼしたりする力を持つ「'''[[デウスエクスマキナ|機械仕掛けの神]]'''」である。そしてそのイデオンを動かす動力源「[[イデ]]」はただのすごいエネルギーではなく、意思ある存在であり、そのロボットを動かす人間よりも上位の存在である。このような描かれ方は今日のロボットアニメにおいて珍しくはないが、当時はかなり斬新な作風であった。
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しかもTV放映時は[[打ち切り]]のために'''戦闘の途中で突然イデが発動して、全ての存在を[[因果地平]]の彼方へ葬り去り、[[宇宙]]には誰もいなくなった([[ナレーション]]も含む)'''という結末になったことで、皮肉にも本作が持つ神話的・黙示的な側面がより強調された。後にTV版を補足する劇場版が上映されたが、こちらでも唐突感こそなくなったものの、「イデが発動して因果地平に…」という全滅作劇の方向性は変わらず、『伝説巨神イデオン』は文字通り「伝説の作品」として当時のアニメファンに[[トラウマイベント|トラウマ]]を植えつけることとなる。
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しかもTV放映時は[[打ち切り]]のために'''戦闘の途中で突然イデが発動して、全ての存在を[[因果地平]]の彼方へ葬り去り、[[宇宙]]には誰もいなくなった([[ナレーション]]も含む)'''という結末になったことで、皮肉にも本作が持つ神話的・黙示的な側面がより強調された。
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1982年7月10日には、TV版を補足する劇場版作品『THE IDEON 接触篇』(85分)ならびに『THE IDEON 発動篇』(99分)が上映された<ref>ちなみに『発動篇』は、完全新作パートを含んだ「イデオンの真の最終話」と呼ぶべき内容である。ついでに、劇場版『伝説巨神イデオン』と同様の構成になった作品の一例として『[[新世紀エヴァンゲリオン 劇場版]]』が挙げられる。</ref>。こちらでは唐突感こそなくなったものの、「イデが発動して因果地平に…」という全滅作劇の方向性は変わらず、『伝説巨神イデオン』は文字通り「伝説の作品」として当時のアニメファンに[[トラウマイベント|トラウマ]]を植えつけることとなる。
    
そのおかげか、1980年代前半のロボットアニメでは「意思あるエネルギー」で主役ロボットが動く作品や、最終回で全てのキャラクターが人間としては死んでしまい、人間以上のナニカに進化したり同化したりするという終わり方をする作品がわりと目立つ。これらの要素は今現在でもロボットものに限らずアニメ作品の一つの定型として根付いている<ref>余談だが、現在では「機械仕掛けの神」「意思あるエネルギー」の代表格である[[ゲッターロボ]]は、TV放映時はこのようなイメージはなかった。これらの側面が与えられるのは、1990年代の[[漫画]]展開からである。</ref>。
 
そのおかげか、1980年代前半のロボットアニメでは「意思あるエネルギー」で主役ロボットが動く作品や、最終回で全てのキャラクターが人間としては死んでしまい、人間以上のナニカに進化したり同化したりするという終わり方をする作品がわりと目立つ。これらの要素は今現在でもロボットものに限らずアニメ作品の一つの定型として根付いている<ref>余談だが、現在では「機械仕掛けの神」「意思あるエネルギー」の代表格である[[ゲッターロボ]]は、TV放映時はこのようなイメージはなかった。これらの側面が与えられるのは、1990年代の[[漫画]]展開からである。</ref>。
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*藤子・F・不二雄氏の漫画版『ドラえもん』では、'''『建設巨神イエオン』'''なるパロディ作品が登場している。
 
*藤子・F・不二雄氏の漫画版『ドラえもん』では、'''『建設巨神イエオン』'''なるパロディ作品が登場している。
 
**劇中のスケッチブックの表紙絵として登場し、頭部に鉢巻を巻き、鋸とトンカチを構えた日曜大工風の姿をしたイデオンといったものである。
 
**劇中のスケッチブックの表紙絵として登場し、頭部に鉢巻を巻き、鋸とトンカチを構えた日曜大工風の姿をしたイデオンといったものである。
**なお、2020年5月23日に同アニメ版にて放送された内容では同年に始まったスーパー戦隊シリーズの一作『魔進戦隊キラメイジャー(SRW未参戦)』のパロディである『測量戦隊キラメジャー』に差し替えられている。
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**なお、2020年5月23日に同アニメ版にて放送された内容では同年に始まったスーパー戦隊シリーズの一作『魔進戦隊キラメイジャー』(SRW未参戦)のパロディである『測量戦隊キラメジャー』に差し替えられている。
*2014年10月から放送されたアニメ『SHIROBAKO』では'''『伝説巨大ロボット イデポン』'''なるパロディ作品が登場。
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*2014年10月から放送されたアニメ『SHIROBAKO』第6話「イデポン宮森 発動篇」では'''『伝説巨大ロボット イデポン』'''なるパロディ作品が登場。
**こちらは劇中で展示イベントが行われていた他、そのイベントに参加していたファンである人物たちがそれまで対立していた中で『イデポン』の魅力を語り合い意気投合するという「解り合えなかった物語」が「解り合う切欠」になるという粋な展開が取られている。
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**こちらは劇中で展示イベントが行われていた他、そのイベントに参加していたファンである人物達がそれまで対立していた中で『イデポン』の魅力を語り合い意気投合するという「解り合えなかった物語」が「解り合う切っ掛け」になるという粋な展開が取られている。
 
***ちなみに、その際に本作のパロディ台詞を喋りながら作画が俗にいう「湖川アオリ」っぽくなるというパロディも行われている。
 
***ちなみに、その際に本作のパロディ台詞を喋りながら作画が俗にいう「湖川アオリ」っぽくなるというパロディも行われている。
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**また、劇中の展示イベントには、赤い巨大な銃砲を構えるイデポンの像が登場している。
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***なお、イデポンのカラーリングは白。[[バッフ・クラン]]において「真っ白に塗りつぶす=殲滅・徹底抗戦」を意味する物騒極まりない色である。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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