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[[アストラギウス銀河]]の戦乱を陰で操っていた、謎の存在。
[[アストラギウス銀河]]の戦乱を陰で操っていた、謎の存在。
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元々は古代[[クエント人]]の中に突如出現した、「異能者」と呼ばれる<ruby><rb>突然変異種</rb><rt>ミュータント</rt></ruby>。それまでのクエント人を凌駕する強靭な肉体とコンピュータへの高い適応能力を持っていたが、同時に高い野心も持っていた彼らはアストラギウス銀河の支配を企て、それを善しとしないクエント人との内戦の末、銀河辺境の各地へ追放された。新たな異能者の出現を恐れたクエント人はテクノロジーを自ら放棄、古代クエント文明は終焉を迎える。
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元々は古代[[クエント人]]の中に突如出現した、「異能者」と呼ばれる突然変異種(ミュータント)。それまでのクエント人を凌駕する強靭な肉体とコンピュータへの高い適応能力を持っていたが、同時に高い野心も持っていた彼らはアストラギウス銀河の支配を企て、それを善しとしないクエント人との内戦の末、銀河辺境の各地へ追放された。新たな異能者の出現を恐れたクエント人はテクノロジーを自ら放棄、古代クエント文明は終焉を迎える。
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一方、追放された異能者たちは、流された星系の文明を発展させるという気の遠くなるような手段と年月をかけてクエント星へ帰還を果たすが、その頃には彼等の肉体は限界に達しており、生き永らえるべく地底に眠る巨大コンピュータシステムに自らの意識を転送・集積させた。こうして自我を持った巨大コンピューターシステムは、自らを'''「<ruby><rb>賢者</rb><rt>ワイズマン</rt></ruby>」'''と名乗り、クエントの地下に潜みつつ、「神」と呼ばれるに相応しい数々のテクノロジーを以ってして、アストラギウス銀河の戦乱を影で操ってゆくことになる。
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一方、追放された異能者たちは、流された星系の文明を発展させるという気の遠くなるような手段と年月をかけてクエント星へ帰還を果たすが、その頃には彼等の肉体は限界に達しており、生き永らえるべく地底に眠る巨大コンピュータシステムに自らの意識を転送・集積させた。こうして自我を持った巨大コンピューターシステムは、自らを「'''賢者(ワイズマン)'''」と名乗り、クエントの地下に潜みつつ、「神」と呼ばれるに相応しい数々のテクノロジーを以ってして、アストラギウス銀河の戦乱を影で操ってゆくことになる。
後に彼らは、自らの力と知識を受け継ぐ後継者として[[異能生存体]]たる[[キリコ・キュービィー|キリコ]]を選んだのだが、当初の彼は戦うことしか知らない兵士だった。そこでワイズマンは、生死の境をさまよったキリコの脳にいくつかの処置を施した上で、プロトワンと邂逅させた。それによってキリコは人を想うということと、生きることに対する意味を見出した(ワイズマンいわく「当たり前の人間になった」)。
後に彼らは、自らの力と知識を受け継ぐ後継者として[[異能生存体]]たる[[キリコ・キュービィー|キリコ]]を選んだのだが、当初の彼は戦うことしか知らない兵士だった。そこでワイズマンは、生死の境をさまよったキリコの脳にいくつかの処置を施した上で、プロトワンと邂逅させた。それによってキリコは人を想うということと、生きることに対する意味を見出した(ワイズマンいわく「当たり前の人間になった」)。
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;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
:中盤にて再登場、自らの力を以って[[アストラギウス銀河]]の人間を[[地球]]へ転移させた事をその目的とともに告白。
:中盤にて再登場、自らの力を以って[[アストラギウス銀河]]の人間を[[地球]]へ転移させた事をその目的とともに告白。
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:さらに時獄篇で力尽きたフィアナを蘇生させ、彼女を使いキリコを従わせようとするが結局はフィアナを奪い返される結果に終わった。
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:さらに『時獄篇』で力尽きたフィアナを蘇生させ、彼女を使いキリコを従わせようとするが結局はフィアナを奪い返される結果に終わった。
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:結局は再世篇同様、彼を従属させることは出来なかったものの、結果だけ見ればキリコにとって、'''前作で誰もが(それこそプレイヤーですら)死んだと思われたフィアナを蘇生させた恩人'''なのも事実ではある。
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:結局は『再世篇』同様、彼を従属させることは出来なかったが、結果だけ見ればキリコにとって、'''前作で誰もが(それこそプレイヤーですら)死んだと思われたフィアナを蘇生させた恩人'''なのも事実ではある。
=== VXT三部作 ===
=== VXT三部作 ===
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=== 単独作品 ===
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
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:『ボトムズ』の原作再現が『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』までであるため直接登場はしないが、惑星モナドでの戦いにおいて[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ヴァサージ]]らが何かを感じ取っており、短距離転移させられた[[ノル・バーコフ|バーコフ]]が「あれは何だ」と何かを見て怯えていた事から、干渉していた事が伺える。
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:『ボトムズ』の原作再現が『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』までであるため直接登場はしないが、惑星モナドでの戦いにおいて[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ヴァサージ]]らが何かを感じ取っており、短距離転移させられた[[ノル・バーコフ|バーコフ]]が「あれは何だ」と何かを見て怯えていた事から、干渉していた事が伺える。
== パイロットステータス ==
== パイロットステータス ==
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;ワイズマン「かつてお前が戦場で生死をさまよっていた時、私はいくつかの操作をお前に施した。意識の底に…」<br />例えばフィアナもその一つだ。彼女との出逢いは、私によって運命付けられていたのだ」<br />キリコ「嘘だ!」<br />ワイズマン「では何故フィアナの名を知っていたのだ。希望の無かったお前に初めて生きる意味が生まれ、愛と共に力と支配に対する認識が芽生えた。私はお前をまず、当たり前の『人間』にしてやったのだ」<br />キリコ「嘘だ!」<br />ワイズマン「いや、思った以上にお前は変わった。愛よりも支配に対する欲求が強まり、今はこの私をさえ殺そうとしている。考えられぬことではない、お前はフィアナを撃ったのだから。お前は全てを思い出せ。犯した罪の呵責に苦しみ悶えるのだ、永遠に。キリコ! 罪に堪えることは無い、誇るべきなのだ。私の後を継ぎ、戦争を司れ。罪を超越できるのは、完全な支配だ。キリコよ、例え殺しても神は罪を犯したことにはならない。神だけは」<br />キリコ「やめろ!」
;ワイズマン「かつてお前が戦場で生死をさまよっていた時、私はいくつかの操作をお前に施した。意識の底に…」<br />例えばフィアナもその一つだ。彼女との出逢いは、私によって運命付けられていたのだ」<br />キリコ「嘘だ!」<br />ワイズマン「では何故フィアナの名を知っていたのだ。希望の無かったお前に初めて生きる意味が生まれ、愛と共に力と支配に対する認識が芽生えた。私はお前をまず、当たり前の『人間』にしてやったのだ」<br />キリコ「嘘だ!」<br />ワイズマン「いや、思った以上にお前は変わった。愛よりも支配に対する欲求が強まり、今はこの私をさえ殺そうとしている。考えられぬことではない、お前はフィアナを撃ったのだから。お前は全てを思い出せ。犯した罪の呵責に苦しみ悶えるのだ、永遠に。キリコ! 罪に堪えることは無い、誇るべきなのだ。私の後を継ぎ、戦争を司れ。罪を超越できるのは、完全な支配だ。キリコよ、例え殺しても神は罪を犯したことにはならない。神だけは」<br />キリコ「やめろ!」
:クエント遺跡の最深部で自分を裏切ったキリコに対し、彼のトラウマ曲である「レッドショルダーマーチ」を流しながら。悪足掻きと言ってはそれまでの台詞ではあるが、反応からも分かるようにそれなりの効果があった。しかし、それでもキリコは抗い続ける。
:クエント遺跡の最深部で自分を裏切ったキリコに対し、彼のトラウマ曲である「レッドショルダーマーチ」を流しながら。悪足掻きと言ってはそれまでの台詞ではあるが、反応からも分かるようにそれなりの効果があった。しかし、それでもキリコは抗い続ける。
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:再世篇でも再現されたものの、原作のように仲間を失わず原作に存在しない仲間を得たキリコはほとんど意に介さなかった。
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:『再世篇』でも再現されたものの、原作のように仲間を失わず原作に存在しない仲間を得たキリコはほとんど意に介さなかった。
;「や…め…ろ…キ…リ…コ…」<br />「わ…た…し…は…こ…わ…い…」
;「や…め…ろ…キ…リ…コ…」<br />「わ…た…し…は…こ…わ…い…」
:キリコの破壊工作を受けたワイズマンは次第に言葉が不明瞭になり、同じ台詞を繰り返すだけの「壊れた機械」そのものとなって、やがて機能を停止した。
:キリコの破壊工作を受けたワイズマンは次第に言葉が不明瞭になり、同じ台詞を繰り返すだけの「壊れた機械」そのものとなって、やがて機能を停止した。
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=== 幻影篇 ===
=== 幻影篇 ===
;ワイズマン「キリコ、待っていたぞ。30年間、お前と再び会える時を待っていた」<br />キリコ「ワイズマンか。お前は死んだはずではなかったのか」<br />ワイズマン「完全な死ではない。爆発の最後の一瞬に、この星にシステムと我が民を転移させたのだ。私の跡を継ぐ者の誕生を予感したからだ」<br />「キリコよ、お前はここで我が後継者の養育をするのだ。そして、アストラギウス銀河の統治のシステムを復活させる」<br />「キリコよ、30年の歳月は復活にとっては十分過ぎるほどの時間だ。だが、それはシステムとしての復活に過ぎない」<br />「真の後継者の誕生は、やはり私を補完するにはお前が必要だ。私はこの子に、アストラギウス銀河の未来を託す」<br />「それまではキリコ、お前が銀河の秩序となるがよい」
;ワイズマン「キリコ、待っていたぞ。30年間、お前と再び会える時を待っていた」<br />キリコ「ワイズマンか。お前は死んだはずではなかったのか」<br />ワイズマン「完全な死ではない。爆発の最後の一瞬に、この星にシステムと我が民を転移させたのだ。私の跡を継ぐ者の誕生を予感したからだ」<br />「キリコよ、お前はここで我が後継者の養育をするのだ。そして、アストラギウス銀河の統治のシステムを復活させる」<br />「キリコよ、30年の歳月は復活にとっては十分過ぎるほどの時間だ。だが、それはシステムとしての復活に過ぎない」<br />「真の後継者の誕生は、やはり私を補完するにはお前が必要だ。私はこの子に、アストラギウス銀河の未来を託す」<br />「それまではキリコ、お前が銀河の秩序となるがよい」
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:幻影篇の最終局面で再びキリコと対峙して。当然の如くキリコはこの申し出を蹴り、ワイズマンは再び消える。しかし、「神の子」は紛れもない赤ん坊であったため、流石のキリコも放っておくことは出来ず、引き取ることになる。キリコの選択如何に関わらず「神の子」を押し付けるというその在り様を、ロッチナは「神はサイコロを振らず。強かだ」と評した。
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:最終局面で再びキリコと対峙して。当然の如くキリコはこの申し出を蹴り、ワイズマンは再び消える。しかし、「神の子」は紛れもない赤ん坊であったため、流石のキリコも放っておくことは出来ず、引き取ることになる。キリコの選択如何に関わらず「神の子」を押し付けるというその在り様を、ロッチナは「神はサイコロを振らず。強かだ」と評した。
== スパロボシリーズの名台詞 ==
== スパロボシリーズの名台詞 ==
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:キリコに反抗されただけでなく、神の目として利用してきたロッチナからも自身の限界を指摘されて狼狽した時の台詞。
:キリコに反抗されただけでなく、神の目として利用してきたロッチナからも自身の限界を指摘されて狼狽した時の台詞。
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== 搭乗機体・関連機体 ==
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== 関連機体 ==
;[[ラビドリードッグ]]
;[[ラビドリードッグ]]
:後継者になった(フリをした)キリコに与えた。
:後継者になった(フリをした)キリコに与えた。
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=== SRWでの関連機体 ===
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スパロボでは以下の無人機を操る形で戦闘に参加する。
;[[ブラッドサッカー]]
;[[ブラッドサッカー]]
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:再世篇ではキリコに神の制裁を与えるべく無人の機体を操っている。
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:『再世篇』。
;[[地上戦艦]]
;[[地上戦艦]]
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:天獄篇とTではこちらを無人化して操っている。
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:『天獄篇』、『T』。
== 余談 ==
== 余談 ==